サイアミディン

神経難病を治すために非神経内科を学ぶ

私は主に脳神経の病気を扱う神経内科医ですが、

標準的な治療法を学ぶことに対する興味が全体的に薄れてきています。

一方で神経難病の治療に対する興味はむしろ増してきています。

神経内科医の学会などに行けば、再生医療や遺伝子治療などの言葉が踊り、

「神経難病を克服する時代はもうそこまで来ている」などというキャッチーな台詞も目につきます。

しかし少なくとも私の目から見て今の治療の延長に未来があるとはどうしても思えないのです。

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限られた環境で最善を考える

私はこれまでの医師人生の中で、

救急車を受け入れたり、様々な検査機器が整備されているいわゆる「大きな病院」で働いていたことの方が多かったです。

「大きな病院」にいれば、患者さんの急変があっても、

診察の後、必要な緊急検査を行い、病態に応じた適切な処置が行いやすい状況にあります。

ところが今いる「小さな病院」では、院内で十分な検査ができません。行える処置も限られています。

そうすると限られた検査と限られた処置で対応するためには、問診と診察という身一つで行える技術を磨くことが不可欠です。

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糖尿病患者に糖質制限指導をすべきでない時

重度の糖尿病があり重度の認知症がある高齢患者さんを入院で担当しました。

私の病院では栄養士さんに掛け合った結果、

糖尿病患者さんには、糖質20%代までの糖質制限食を提供できる体制になりました。

この患者さんにも当院で実施可能な最大限の糖質制限食を勧めるべく、

初回診察の際に念入りに糖質制限の理論を説明しました。

患者さん御本人は認知症があり到底理解できる状況ではなかったので、

配偶者の方を中心に御家族へ糖質制限食の導入に理解を求め、御了解を頂きました。

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一見伝わったようであっても

私が担当する入院患者さんには、院内の栄養士さんの協力を得て、

主食を半量にして、副食を増量した「半糖質制限食」という食事を基本的に全員におすすめしています。

理由はリハビリ目的で他院から紹介で来られる患者さんが多いということもあって、

リハビリにおける高蛋白食の重要性が指摘されてきているからというのが一つ、

もう一つは、糖質量を抑えることで減薬を行いやすくしたいからです。

例えば、糖質頻回過剰摂取に伴う高インスリン血症は、原因不明の高血圧の原因になっていたりします。

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動物の実験結果を無下にしない

先日行った獣医学会の講演抄録集を見ていると、

糖質制限に関係する次のような内容の発表が掲載されていました。

第160回日本獣医学会学術集会
JO-22「低炭水化物飼料給与がラットエリスロポエチン産生および造血に及ぼす影響」
西村和彦、松田拳翔、中川博史(大阪府大 生命環境・毒性)

糖質制限の波は獣医学会にも押し寄せてきているのが感じられます。

はたしてラットにどのような影響を及ぼすということが書かれているのでしょうか。

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医師から見た獣医学会

「獣医学は実は医学の数十年先を進んでいる」

汎動物学の勉強をしている時、そのように書かれた文章がとても印象に残っていました。

いつかは獣医の学会にも参加してみたいと思いチャンスを伺っていた所、

今年の獣医学会がなんと運よく鹿児島で開かれるという巡り合わせがありました。

ただし医学系の学会と異なり、平日開催です。そうなると仕事を休んで行かなければならないことになります。

そこで職場と交渉し、午前中だけ時間をもらい雰囲気だけでも味わうべく、

先日、ついに初の獣医学会に私参加して参りました。

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中医学と薬の効き方

久しぶりに風邪を引き、のどのいがらっぽさから始まった症状が、

漢方を用いても治まらず、咽頭痛、咳へと進展し、周りの人に心配されてしまう状態にまでこじれてしまったので、

糖質制限関連で知り合うことができて漢方にもお詳しい先生である鹿児島県鈴木内科クリニックの鈴木功先生に私の風邪を診てもらうことにしました。

正確に言うと鈴木先生は漢方よりも歴史の古い本場の中医学に精通しておられる先生です。

漢方は中国のものと誤解されている方もいるかもしれませんが、実は漢方とは中国の伝統医学が日本に伝わりその後国内で独自の発展を遂げてきた診療体系です。

鎖国の時代にオランダ医学(蘭方)が入ってきたタイミングで、それと区別するために漢の国の医学で「漢方」と名付けられました。

実は中医学と漢方とは似て非なるものです。

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自分にはいいかげん

先日、不覚にも風邪を引いてしまいました。

まだまだ私の糖質制限には改善の余地ありということを痛感させられます。

こういう事を語ると糖質制限の弱点をさらすようで、他の糖質制限推進派の皆さんの邪魔にもなるようで申し訳ないのですが、

現実に起こっていることを正確に描写することも糖質制限推進派医師の務めと考えますので、

恥を承知で本日のブログ記事を書いています。

一方で私には漢方があるじゃないかということで、

風邪を引いた時は自分の漢方の腕を試すチャンスだとも考えています。

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無自覚な病気の原因

ある日電車に乗っていてふと乗客を見渡すと、

スマホを片手にうつむき姿勢の人がパッと見半分以上でした。

こうした光景はもはや珍しいものではなくなってきましたが、

今回気がついたのは中学生らしき男子らが首がダランと下がるほど前のめりの姿勢でスマホを見ていたことです。

その子が頭痛や肩こりに悩まされているかどうかはわかりません。

ただ、そのような悪い姿勢が若い頃から無意識のうちに繰り返されている可能性はあると思いました。

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糖質制限は完璧ではない

糖質制限を推進し続けて5年余り、

この理論のおかげでより安全に、より多角的に患者さんの病気を快方に持っていく事が出来るようになりました。

ただその一方で、糖質制限を行なっているにも関わらず、病気が快方に向かわない患者さんも確実に存在するという事実も明らかになってきました。

糖質制限推進派医師だからこそ見えてきた糖質制限の限界です。

そこに多くは自律神経の問題、即ちストレスマネジメントの問題が関わる事を私は提唱してきましたが、

自分に関して言えば、今それほどストレスを抱え込む状況でないにも関わらず、

糖質制限だけで超えられない壁の問題がやはり残存しています。

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プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
漢方好きの神経内科医です。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

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