サイアミディン

最善は常に変動する

とあるブログ読者の方から「ヒトが食べるべきものは何だと思いますか?」という御質問を頂きました。

投稿者の方の御意見では、書物を読むとヒトの主食は「骨髄」だという見解があり、

それに準じれば、骨髄の栄養素としては飽和脂肪酸やビタミン、ミネラルが豊富に含まれているので、

骨髄の栄養組成に近づけるために鶏肉よりもオージービーフ、また一部サプリメントを使うのもよいのではないかと考えるがどう思うか?という趣旨の御質問でした。

初期人類は骨髄を主食としていたとする説は、人類学者の島泰三氏の書かれた「親指はなぜ太いのか」という本に詳しく書かれていますね。

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快を感じる医療は適切とは限らない

ブログ読者のSLEEPさんより次のようなコメントを頂きました。

今の医療というのは長く生きることに特化していて楽しく生きることに対応してないですね。

良薬は口に苦し、と言いますが口に苦いのが良薬と言うわけではないでしょう。

病気になったら真面目に人生を送れ、即入院、手術だ、全力でリハビリだ、禁酒、禁煙なんて当たり前だというのもね、苦しい闘病をさらに苦しくしてどうするんだと思います。


胃瘻、人工呼吸器、気管切開、中心静脈栄養などと、

現代医療は延命治療の技術をかなり発達させてきました。

私も神経内科医としてそういう処置がなされる患者さんをたくさん診て来ました。

個人的には苦しいだけの延命治療は施す側の自己満足になるだけの思いがあるため、あまり実施したくない処置なのですが、

家族の希望や状況、ひいては病院の診療指針などを踏まえると、延命行為を勧めざるを得ない状況があるのです。

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ヒト本来の眠る姿勢とは

先日フランスに関する記事を紹介した時に、

ブログ読者のアラジンさんから「フランス人はうつ伏せ寝が多いと聞きますが本当でしょうか?」というコメントを頂きました。

残念ながらその質問に答えるための信頼できる情報を私は持っていないのですが、

うつ伏せ寝が健康によいという考え自体には興味を持ちました。医学的に言えば「腹臥位(ふくがい)」と言いますが、

あまり腹臥位の健康効果について言及している医学書がない中、一人この事に言及していたのが、かの有名な聖路加国際病院の日野原重明先生です。



長寿の道しるべ 単行本 – 2013/3/22
日野原 重明 (著)

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あるはずのものがないときにきづくこと

電車の中でみんなスマホばかり見ている」という話を取り上げた時に、

ブログ読者のやまたつ さんから「自分の通勤風景でも、8割がスマホの画面とにらめっこ」とのコメントを頂きました。

8割という数字を見ると、ついつい「2:8の法則(2:6:2の法則)」の事を考えてしまいます。

そういえば、以前紹介した映画プロデューサーの川村元気さんが、こんな事をおっしゃっていました。

ある日電車に乗り込んで家にスマホを忘れた事に気付いた川村さんは、電車の中でする事もなかったので外の風景をただ眺めていました。

すると途中で車窓から綺麗な虹がかかっている光景を目にしました。

「東京でもこんな綺麗な虹が見られることがあるんだなぁ」と感動していた川村さんがパッと電車の車内を振り返ると、

ほとんどの人がスマホを見ていてその虹に気づいていなかったのだそうです。

この話はいろいろな気づきを与えてくれているように私には思えます。

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女性を守るために生まれた男性

男性が女性にモテたいという気持ちが持つ原動力にはかなり大きいものがあります。

モテたいと表現してしまうと俗っぽいですが、女性に注目してもらうため、女性に愛してもらうためと幅を広げて解釈すれば、ほとんどすべての男性の行動原理になっているのではないかとさえ思う程です。

一方で、私は男性なので女性の気持ちが完全にわかるわけではありませんが、女性が男性にモテたいという気持ちは少なくとも表面上は男性のそれに比べて目立ちません。

秘する気持ちがあるかもしれない事は否定できませんが、例えばお笑い芸人など「モテたいからなった」などと公言しやすい職種の人でも、そう言うのは男性に圧倒的に多いように思います。

また他方で世の中に氾濫する性的な情報を眺めてると、女性向けのものよりも男性向けのものが圧倒的に多いですね。

そこにインターネットも加わり、その気さえあれば簡単にそうした情報に触れる事ができる世の中になってしまっています。

性情報に男性が惹きつけられる吸引力には相当なものがあります。容易にアクセスできる情報に対してたいていの男性はその魅力に抵抗し難いと思います。

アイドルに熱狂するというくらいの現象なら男性、女性に均等に見られるように思いますが、こと性的な情報に関して言えば男性は操られる側、女性は操る側という構図があるように私には思えます。

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負の側面をみるエビデンスは少ない

ブログ読者の坊主おじさん さんから次のようなコメントを頂きました。

【16/11/03 坊主おじさん
いつもありがとうございます。

お医者様の世界でいう「エビデンス」というのは
一体何を指しているのでしょうか?
グーグルで検索して調べてみても、ピンとこないのです。

たとえば、抗がん剤を投与されて
あっという間に弱って亡くなった方を
何人も知っています。

このような抗がん剤にはエビデンスがあり、
目の前の人が抗がん剤で苦しみ
亡くなっていくという事実は
エビデンスではないのでしょうか?


鋭い点をご指摘頂いたと思います。

実は医学におけるエビデンスは、負の側面に向けられているものが少ないのです。

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乳幼児死亡率が平均寿命に及ぼす影響

ブログ読者のたにぐちさんとライトさんより、

昔の人は生活習慣病が発見されず平均寿命が短かったことを指摘した記事について、それぞれコメントを頂きました。

【16/10/28 たにぐち
タイトルなし
今昔の寿命の比較は、私のような素人が考えても、
抗生物質の普及など医療技術の進歩という側面があって、
なかなか単純に比較しづらいところはあると思います。

【16/10/28 ライト
タイトルなし
昔は乳幼児での死亡率が高く、平均寿命を下げてたのでは?


平均寿命というのは、その集団の様々な生活要素の結果として現れるので、

各時代で単純に比較しきれるものではないという点は御指摘の通りだと思います。

なかでも現代と昔とで大きく違うのは、ライトさん御指摘の「乳幼児死亡率」です。本日はこの問題について取り上げてみたいと思います。

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栄養の専門家はいかにあるべきか

ブログ読者のあひる さんより、

「あまくない砂糖の話」上映会&幕内秀夫トークショーについての御報告を頂きました。

この映画に関しては以前私もレビューしましたが、単に砂糖だけではなく糖質全体の問題に切り込む良い作品だと感じました。

この映画のプロモーションのために映画関係者は、日本で砂糖の問題に切り込む第一人者として管理栄養士の肩書を持つ幕内秀夫氏に白羽の矢を立てたようです。

しかし残念ながらその人選は不適切であったと言わざるを得ないと私は考えます。

なぜならば幕内氏は砂糖の事は問題視していても、本映画で問題視している「あまくない砂糖(糖質)」を制限することに批判的な考えを持っている人だからです。

まずは、あひるさんから教えて頂いた、その幕内氏のトークショーの様子を御一読頂ければと思います。

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身にならない情報源

ブログ読者のふあっつおーさんからコメントを頂きました。

>昔は「新聞を読まないと賢くなれない」とか言われましたが、

今は逆で「新聞を読むと賢くなれない」と言われてるらしいです。

今の若者は新聞を読まず、ネットから情報を得てますからオッサンよりマシだと思います。

しかし
テレビを見ると賢くなれない」というのは昔も今も変わらないのが不思議ですね。


今の時代はテレビ、新聞にインターネットと、とにかく情報があふれています

しかし情報は多ければ多いほどよいというものではなく、情報をいかに使うかという事が生きていく上の重要な課題であるように思います。

頂いたコメントのように「テレビを見ると賢くなれない」「新聞を読むと賢くなれない」という話は、ただ単純にテレビ、新聞がよくないという事を表しているのではなく、

何も考えずに情報を見ているだけだと、その情報を使えないだけでなく時間の無駄遣いにもなりかねないという事を暗に示しているようにも思います。

はたして情報量にあふれているはずのテレビや新聞を見ているとなぜ賢くなれないのでしょうか、本日はこの問題について考察してみたいと思います。

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変わらない現状を嘆かない

自治体保健師M さんからコメントを頂きました。

>本来なら

医療機関で生活習慣についてじっくり指導をするのは基本的に難しいですね。

本来ならば医師と連携して自治体の保健師が生活習慣指導を分担すべきだと思っています。

しかし、現実には糖質制限に肯定的な保健師はまだまだいない状態です。

特定保健指導でも、栄養士のカロリー制限指導を聞きながら、

「こんなに食べるものを減らしているのに(減らしているのは肉や脂肪ですが)、これ以上何を減らせと・・・」

とがっくり肩を落とす市民の方に、栄養士が席をはずしてからこそっと糖質制限の話をすることもしばしば。

厚生労働省がマニュアルに載せない限り、自治体保健師が堂々と糖質制限指導をするのは難しいのです。

なんとか突破口を開きたいと常々考えてはいるのですが・・・。


糖質制限推進派の医療者であれば、皆多かれ少なかれ同様の悩みを抱えておられるのではないかと思います。

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プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
漢方好きの神経内科医です。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

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