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サイアミディン

間違った科学的思考に注意

科学が私達にもたらした恩恵には大きなものがありますが、

使い方を間違えると大きなしっぺ返しを食らうという事は認識しておくべきではないかと私は思っています。

特に医学・医療の世界での「科学」という言葉の使われ方は大きく間違っていることが多いので注意すべきです。

「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」という本を書かれた、

カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)助教授の津川友介氏が次のような記事を書かれています。

新常識!やせるには「カロリーの質」が大切だ
科学的根拠のある「ダイエット食」とは
津川 友介 : カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)助教授

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現代医療はすでに破綻している

某医科大学での入試の際に女性の受験生への一律減点操作が行われていたというニュースが話題になりました。

これに対する否定的な見解が大勢を占める中で、現場の医師から「必要悪だ」と擁護する意見も耳にしました。

聞けば、一般的に運動能力が男性より低い女性医師は、救急当直などで24時間以上勤務が常態となる過重労働に耐えられなかったり、

あるいは出産・育児の関係で仕事に穴を開けざるを得ない状況があり、男性医師と女性医師は実質的に同等ではないと。

もしも女性医師が多くなれば現場は回らなくなり、さりとて正直に女性合格者は3割に絞ると公表すれば医学部を目指す女性が大幅に減ってしまう。

だからこうした合格者数の男女比操作は秘密裏に暗黙の了解で行われるべきで現場の労働環境を守るためにも追及すべきではないというご意見です。

私はこの意見は何重にも間違っている意見だと思います。

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エビデンスに縛られる医師の行動

前回はPPIという胃酸分泌抑制薬を長期内服することでの問題点について紹介しました。

この問題について自覚的な医師は私の感覚では1割にも満たない印象です。

多くの医師にとってPPIは降圧剤やスタチンなどと同様に、患者の求めに応じて出す薬のひとつだという認識に過ぎないのではないかと思います。

だから「医師に任せていれば安心だ」と、自分の頭で考えることを怠っている患者さんは、

これら西洋薬長期内服による悪影響をもれなく受け続けることになってしまうわけなので、

くれぐれも患者の立場の皆様には自分の病気については主体的に考えてもらいたいわけですが、

実はPPIに関しては、ほとんどの医師を断薬に踏み切れなくするもう一つの大きな要因があります。

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歪んだ解釈による誤った結論

2018年4月5日付週刊新潮の糖質制限批判記事のラストを飾るのは、

前々回に引き続き、書籍『本当は怖い「糖質制限」』(祥伝社新書)の著者、愛し野内科クリニックの岡本卓先生です。

今回の批判記事内容は、実は上記著書の中にも同様のことが書かれているのですが、

「低血糖ががんを発生させる、だから糖質制限はがんになる」という内容の糖質制限批判です。

しかし岡本先生の根本的な誤解は糖質制限が低血糖を起こすと思っていることです。外部から糖が入らない時間は糖新生モードへ代謝が切り替わるので低血糖にはなりません。

そうではなくて、いわゆる血糖値が安定している状態のことを糖質摂取状態に比した「低血糖」状態だと捉えて主張を展開しているのだとしても大きな誤解をされています。

それは岡本先生が提示されている論文を実際に読めばわかると思います。

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真のエビデンスはデータではなく患者の改善

4月5日付週刊新潮の糖質制限批判記事の検証終了まであと一息です。

次に取り上げるのは、数ある糖質制限批判の中で私は最も悪名高いと私が考える能登論文に関しての記事です。

なぜ悪名高いと思うかと言いますと、科学的にアンフェア極まりないやり方で糖質制限を批判しているからです。

どういう点でアンフェアかと言いますと、長期安全性のエビデンスはまだ出ていないはずの糖質制限食について、

統計学的な処理を駆使してあたかも糖質制限は危険だと結論づけられたかのような情報を世の中に発表しているからです。

その点に関しては江部先生も詳しく解説されていますが、筆頭著者の能登洋先生自身も補足説明のように「まだ確たる結論を出すことはできない」と述べている程信頼性不透明な論文なのに、

実際には、今回の週刊新潮の記事のように、この論文が糖質制限批判に度々利用されているような状況です。

まさに情報が一人歩きして、何も知らない人や何も考えない人はその情報の流れに容易に飲み込まれてしまっていると思います。

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特殊集団で全てを語るのは無理がある

週刊新潮の糖質制限批判記事に登場した人物の中に、

以前当ブログでも取り上げた書籍『本当は怖い「糖質制限」』(祥伝社新書)の著者、愛し野内科クリニックの岡本卓先生もおられました。

批判記事の中で取り上げられていたのは、2017年に医学名門雑誌のLancetに掲載された南アメリカ大陸のボリビアという国に所属する、チメイン族というアマゾン奥地に住む部族の論文についての話です。

Kaplan H, et al. Coronary atherosclerosis in indigenous South American Tsimane: a cross-sectional cohort study. Lancet. 2017 Apr 29;389(10080):1730-1739. doi: 10.1016/S0140-6736(17)30752-3. Epub 2017 Mar 17.

実は、私は知りませんでしたが、このチメイン族、世界で最も健康な心臓を持つ部族として知られており、

その秘密を探るべく、アメリカの研究者達が度々訪れて研究対象とされているようなのです。

Lancetの論文によれば、そのチメイン族の食生活は炭水化物72%、脂質14%、蛋白質14%という割合となっています。

だから糖質制限は心臓によくないとするのが岡本先生の主張です。

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検証しようとする努力が感じられない

2018年4月5日付の週刊新潮の糖質制限批判記事の検証に戻ります。

そうこうしている間に4月12日付の週刊新潮でも糖質制限批判記事の続編が掲載されたので内容を確認しました。

4月12日の批判内容はよりひどい感じでしたので、良識ある人が読めばきっとその妥当性は私が検証するまでもなくわかるだろうと思います。

その辺りもいずれ時間があれば触れようと思いますが、引き続きマイペースで順番に気になる所を検証し続けていきたいと思います。

今回取り上げるのは、糖質制限ダイエットの指導で動脈硬化が悪化し、脳梗塞を発症したと主張する、

真島消化器クリニックの真島康雄先生です。

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不自然な食餌、不自然な解釈

2018年4月5日付の週刊新潮に糖質制限の批判記事が掲載されていました。

糖質制限推進派医師の私としましては、こうした記事には極力真摯に向き合いたいと思っておりますので、

今回も購入して内容を読んでみました。

すでに江部先生のブログでも反論が展開されていますが、私は私の目線で検証してみたいと思います。

この批判記事のトップを飾るのは、東北大学大学院農学研究科の都築毅准教授らのチームが行った、

マウスに糖質制限食を与えたら、通常食群と比べて寿命が短かったという研究報告です。

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増薬へ導く医師と患者の固定観念

パーキンソン病診療ガイドラインの大きな問題点として、

根本的原因に全くタッチせずに、対症療法に終始すること」を挙げましたが、

それによって起こるもう一つの問題が、薬剤の過剰投与問題です。

これは先日紹介したパーキンソン病薬の減薬についての中坂先生の御著書が明らかにされました。

なぜパーキンソン病の専門家達がこぞって薬剤の過剰投与に気付かないのでしょうか。

それは、やはりパーキンソン病が「原因不明」と位置付けられていることが大きいのです。

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エビデンスなくても理屈で考える

今年パーキンソン病のガイドラインが改定されるとのことで、

それに関する製薬会社主導の勉強会に参加して参りました。

以前は「パーキンソン病治療ガイドライン2011」でしたが、

今回からは「パーキンソン病診療ガイドライン2018」になるということで、

今まで以上に包括的にパーキンソン病の治療の基本的方針を提示していきますよという意図が込められたタイトルとなっています。

しかし私に言わせれば今までとさして変わりのない内容に思えます。

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プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
漢方好きの神経内科医です。
南鹿児島さくら病院にいます。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

南鹿児島さくら病院では職員を随時募集中です。
詳しくはホームページhttp://www.nissyoukai.or.jp/
を御覧になって下さい。
見学申し込みもお気軽にどうぞ。

※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。

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