サイアミディン

思い込みの力は大きい

患者さんがメカニズムのよくわからないサプリや薬を飲んで自分の症状に効いたと言う時に、

おそらく多くの医者は「それはプラセボ効果だ」と考えるだろうと思います。

プラセボ効果とは全く薬効のない物質に対して、効くと思いこむ心理によってもたらされる症状の改善効果の事を言いますが、

薬効がないと思っていたけど実はまだ現代科学で解明されていないだけという可能性を忘れてはいけません。

一歩譲って、本当に改善させうるメカニズムが存在しなかったとしても、

プラセボ効果で何が悪いと私は思います。プラセボ効果を引き出して症状を改善に導いたわけですから、これは立派な医療技術です。

そんな中、いつも見ているケアネットニュースで次のような記事を目にしました。

高価な薬剤は「副作用」を引き起こしやすい可能性
提供元:HealthDay News公開日:2017/10/20

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人工甘味料は極めて不自然

以前に人工甘味料入りゼリーの人体実験を行いました。

その時に私が感じた印象は、「確かに血糖値は上がらないけれど、ホルモンなどに奇妙影響を与える」というものでした。

人工甘味料にはどうやら私達が把握できていない潜在する問題点があって、血糖値だけに捉われていると見落としてしまうかもしれません。

そんな中、人工甘味料の問題点を指摘する記事がありましたので、読んでみました。

カロリーゼロの“甘い罠”専門家が指摘〈週刊朝日〉
10/9(月) 7:00配信

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政治よりも先にできること

先日、鹿児島県医師会が発行する医療ニュースを読んでおりましたら、

厚生労働省がこのほど2015年度の医療費総額が前年度比1兆5,573億円増の42兆3,644億円であったと発表したとのニュースが書かれていました。

42兆と言われても天文学的数字過ぎて我々の身近にはピンときませんが、

国民一人当たりに換算すると一人が年間33万3300円の医療費を使っている計算になり、これは9年連続過去最高を更新している額なのだそうです。

そして地方医師会のニュースとしてもう一つ書かれていた情報として、

都道府県別にみると医療費の高さで第一位が高知県の44万44円、第二位が長崎県の41万1,100円、

そして第三位が40万6,900円で鹿児島県だとのことでした。

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ストレスが速やかに収まる環境作り

最近見た医療ニュースの中で

うつ病の発症に「ヒートショックプロテイン(HSP)」というストレスにより誘導されるタンパク質が関与していることを示す研究報告が紹介されていました。

うつ関与のタンパク質特定=新たな治療法期待-岡山理科大など
時事メディカル 2017/06/01 06:37


(以下、引用)

熱や紫外線などから細胞を保護する役割を持つ「熱ショックタンパク質」(HSP)が、

うつ病の発症に関与していることがマウスの実験で分かったと、岡山理科大と徳島大病院の共同研究グループが発表した。

うつ病の予防や新たな治療法の開発に役立つ可能性があるという。論文は31日付の米科学誌サイエンス・アドバンシーズに掲載された。

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操作的な情報に騙されない

薬効がない薬を飲んでも患者さんが効くと思いこんで実際に症状改善をもたらすことを「プラセボ効果」と呼びます。

その反対に、そのような副作用をきたしえないにも関わらず患者さんが薬のせいだと思いこんで実際に有害事象をもたらすことを「ノセボ(ノーシーボ)効果」と言います。

心と身体はつながっており、治るはずの治療を行っていたとしても心の問題が置き去りにされてしまえば決して治りません。

ここでもストレスマネジメントの重要性を垣間見ることができると思います。

先日も80代女性で糖尿病とともに若干神経質な傾向がある方で、

前医から受けた「あなたにはアマリール®以外の薬は合わない」という指導内容を盲信しており、

低血糖リスク軽減のためにアマリール®からトラゼンタ®というDPP4阻害剤へ薬剤変更した際に、著明な動悸を訴えられる患者さんがおられました。

DPP4阻害剤の作用機序から動悸発作をきたす事はちょっと考えにくいので、ノセボ効果とはこういう事なのではないかと思います。

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理屈を説明できないエビデンスは無意味

私はコレステロール低下薬の「スタチン」を基本的に処方しない医師です。

スタチンの本質は言ってみればミトコンドリア機能低下薬であり、平たく言えばエネルギーの産生効率を悪くする薬です。

それゆえスタチンには様々な副作用があります。横紋筋融解症が有名ですが、それ以外にも下痢・腹痛・吐き気、肝障害、間質性肺炎、血小板減少など多岐に渡ります。

また高用量スタチン使用により糖尿病の発症リスクが高まることが明らかになったというのも記憶に新しいところです。

そもそもコレステロールが高いとよくないという話そのものの基盤が揺らいでいるわけです。たいした考えもなく惰性でスタチンを処方し続ける行為は厳に慎むべきと私は考えています。

ただ、そんな考えの私でも例外的にスタチンを処方する状況というのはあります。

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見えない高インスリン血症への意識

糖質頻回過剰摂取による問題点は大きく二つあります。

一つは血糖乱高下に伴う酸化ストレスの増加、もう一つは続発する高インスリン血症による害です。

高インスリン血症そのものも酸化ストレスを引き起こす要因となるので、問題点は一つにまとめられないこともないですが、

糖質制限をせずに薬で血糖値をコントロールしようとする旧来の治療方針において、この高インスリン血症は大きな問題となってきますのでやはりこれは一つ注目すべき視点だと思います。

つまり血糖値をインスリンで無理矢理下げれば見かけはよくなっていても、高インスリン血症の害を今まで以上に激しく受けているという事を忘れてはいけません。

言い換えれば、インスリンで血糖値を制御すようとするアプローチそのものが「Do No Harm」とはなり得ないということです。

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不自然な物質への依存の怖さ

いつも見ているケアネットニュースで、こんな記事が紹介されていました。

オピオイドとベンゾジアゼピンの併用はリスクか?/BMJ
提供元:
ケアネット
公開日:2017/03/28


オピオイドというのは簡単に言うとモルヒネなどの麻薬とそれに準じる薬物の総称です。

がん性疼痛など難治性の痛みに対して最も強力な鎮痛作用を有すると言われているのがオピオイドです。

オピオイドを適切に使用すればどんな痛みでもコントロールする事ができると言われている反面、問題となっているのはその過剰投与です。

例えばモルヒネを使用すれば便秘の副作用は必発ですが、

それ以外にも意識混濁、精神興奮、呼吸抑制、口腔内乾燥、皮膚掻痒、排尿障害、痙攣など、

痛みを抑えたいがために使い過ぎると様々なトラブルを引き起こしてしまう諸刃の剣なんです。

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やせ体型に潜む健康課題

やせている方が美しいという価値観が多数派の現代社会ですが、

その価値観のせいでやせ型のタイプの人に潜む深刻な健康問題がマスクされてしまうという危険があります。

特に私はやせ型のタイプの人への糖質制限指導は、便秘や脱力感、あるいはアレルギー反応など比較的トラブルが多い印象を持っているので、

見た目ではわからない病気の潜在的なところにまで意識を向ける必要性を強く感じています。

そんな中、yahooニュースで次のような記事が紹介されていました。

やせ形の女子中学生、側湾症に注意 かばんは関係なし
朝日新聞デジタル 2/26(日) 11:06配信

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ストレス対処行動の男女差

動物のオスは思春期の危険行動を起こしやすい傾向があるということ、

それにエストロゲンから学ぶメスの生命の本質を守ろうとする意図があるのではないかという自分の見解を先日記事にしました。

この観点でみていくと、世の中の様々な病気の男女差について今までとは違った世界が開けてきます。

今回も紹介するのは毎度おなじみケアネットニュースから以下の記事です。

うつ病、男女間で異なる特徴とは
提供元:
ケアネット
公開日:2017/02/08

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プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
漢方好きの神経内科医です。
南鹿児島さくら病院に勤務しています(下段にリンクあり)。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

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