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サイアミディン

PPI長期内服の問題点

先日とある勉強会で逆流性食道炎に対する胃酸分泌抑制薬、

通称PPI(Proton pump inhibitor:プロトンポンプ阻害剤)の長期処方の弊害に対するお話がありました。

胃酸が多く出すぎて、ふとした拍子に胃酸が胃から食道へと逆流しやすくなり、本来なら胃酸が入らないはずの食道が胃酸の影響でただれてしまうのが逆流性食道炎ですが、

それに対してとにかく胃酸の分泌を強制的に少なくし、結果的に胃酸を逆流させにくくする目的でPPIは逆流性食道炎に対して長期的に処方され続けている状況はしばしば見受けられます。

しかし根本的に胃酸が増える原因を放置したまま、付け焼き刃的に胃酸を抑えているだけの対症療法なので、

当然のことながら、根本的な原因が解除されない限り、薬をやめるとぶりかえすので、延々と同じ薬を飲み続けなければならなくなります。

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自ら言い出すまで待つ

私は約7年の糖質制限推進派医師としての指導経験で、

糖質制限に興味を示していない人に糖質制限を勧めてもろくなことはない」という事を身に染みて感じました

例えば無理に勧めることによって、一見理解してくれているように見えても

医師からの圧力を感じてやむなく従っていただけで、実は心の底でストレスを感じながら続けていたりして

そのストレスが病気を悪くする方向へ導いてしまう事を経験したということ、

そしてその事を表面上こちらから感じ取ることができないからです。

一方で、「ごはんを半分に減らしましょう。その代わりおかずを多めにしましょう」という言い方をすれば、

よほどの糖質依存症や糖質中毒の人でない限り、比較的多くの人に受け入れられやすくなるということも経験しました。

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痛風発作と糖質制限

私は基本的には「十分な糖質制限をしていればプリン体を過剰摂取していても高尿酸血症にはなれど痛風発作には至らない」と考えていますが、

以前自分が診ていた患者さんで厳格なケトン食をしていて時々痛風発作が出ていたという方を知っているので、

糖質制限で絶対痛風発作が出ないとは言い切れないと思っています。

ただその患者さんはそれでも止めずに根気よくケトン食を続けられ、痛風発作の痛みの程度が次第に軽くなってきたという事をおっしゃっていました。

なので糖質制限自体が痛風に対して悪い方へ向かわせることはないのだけれど、

急激な代謝変化やエネルギー摂取不足などのプラスアルファの要因が加わった場合に痛風発作を生じうる可能性があるのではないかと現時点では考えています。

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糖質制限とストレスマネジメントの共通性

ストレスをマネジメントするために適切に休む必要性について触れましたが、

この話を糖質制限に対して応用してみます。

ここでストレスを糖質摂取、休むことを絶食に置き換えて考えてみますと、

糖質摂取によるトラブルをマネジメントするためには適切に絶食すべし、という方向性が見えてきます。

そして休む間もなく働き続け、あるいは気を遣い続け、

ストレスを溜め込んで身体に無理をさせてしまいやすい現代社会と同じように、

適切に絶食することができなければ、糖質摂取の影響が蓄積して身体のトラブルが起こってしまいやすいということだと思います。

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糖質制限と体内時計

そう言えばここ数年、目覚まし時計というものをまともに使っていません。

それは明らかに糖質制限を始めた事によって起こった変化の一つです。

糖質制限実践前までの生活では目覚まし時計が必要不可欠の存在でした。

例えば私の高校生時代は早朝補習というものがあり、高校までの距離も遠くて、

毎朝5時30分起きで出発しないと間に合わないようなスケジュールで目覚まし時計の力を借りる事は必須の状況であって、

目覚ましをかけているにも関わらず二度寝してしまい、母親に起こされつつ、ギリギリの時間で登校するという日もしばしばでした。

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糖質制限の本質とは

前任の病院の最終当直の日、

私は引き継ぎの資料作りや自分が診た患者さんの情報整理などで、

気がつけば早朝4時まで夜通しで作業し続けていました。

今から寝たら完全に寝坊しそうだなと思いながらも睡魔に襲われましたが、

翌日は引越し作業や病院各部署への挨拶回りがメインで実質フリーの1日でしたので、

そのまま目覚ましもかけずに、眠気に身を任せて眠ってしまいました。

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糖質制限は人の命を救う事ができる

江部先生の講演は過去に何度も聴講していますが、

すごいのは聴くたびに内容が更新され、また新しい気づきを与えてもらえるという事です。

今一番の注目点はSGLT2阻害剤が「薬物による糖質制限」として位置付けられているということ、

そして2015年11月にそのSGLT2阻害剤を用いた大規模臨床試験「EMPA-REG outcome trial」において、

SGLT2阻害剤がそれまでに糖尿病約にはなかった心血管イベント及び全死亡の発症率を低下させるという画期的な臨床効果が証明され、

そしてそのメカニズムとして今まで一般的には危険視されていたケトン体の上昇が、実は有益な効果をもたらしていたのではないかという事が、

SGLT2阻害剤を通じてようやく世界的にも認められ始めたという点ではないかと思います。

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人生を変える「物語」と正しく向き合う

鎌倉時代後期の僧、親鸞の思想を弟子たちがまとめ上げた書物「歎異抄(たんにしょう)」は、

当時の仏教の概念を覆すパラダイムシフト級の改革思想が集積された書でした。

具体的にはそれまで自分が頑張って修行し念仏を唱えて浄土に行く事を目指した「自力」の宗教から、

そうではなくてどのような人間も最終的に仏様が救ってくれるのであり、この身のままお任せして浄土に導かれるという「他力」の宗教へと仏教の方向性を真逆に変えた書でした。

それだけ聞くと何もしなくても仏様が助けてくれるんなら悪い事やりたい放題なのかと、よく誤解されがちな本としても歎異抄は知られているのですが、

そうではないのだという事を、「100分de名著」という番組で如来寺住職で宗教学者の釈徹宗(しゃく てっしゅう)先生が大変わかりやすく解説されていました。

歎異抄の後序には親鸞が生前常々語っていたという言葉を弟子がしみじみと思い出すという場面が描かれています。その言葉とは、

「弥陀の五劫思惟(ごこうしゆい)の願をよくよく案ずれば、ひとへに親鸞一人がためなりけり」

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糖尿病に関係なく糖質制限すべし

2016年10月8日にNHKで「血糖値スパイクが危ない!」と題したスペシャル番組が放送されていました。

持続的な血糖上昇ではなく、スパイク状の血糖値上昇も様々な病気の温床となるという事実を伝え、

食後血糖測定の重要性を広く一般に伝えた特集という事で意義の大きい番組であったと思います。

医療現場で知られるグルコース・スパイクという言葉を、一般に伝わりやすいように「血糖値スパイク」と表現していたことも評価できます。

ただそれにも関わらずその本質的対策に当たる糖質制限を紹介せずに、食べる順番とか朝ごはんを食べるとか食後のちょこちょこ運動とかの回りくどい方法の紹介に終始したという点で残念さの残る内容でした。

その事はさておき、今回はその番組でもう一つ私が注目した事を紹介したいと思います。

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ジストニアと糖質制限

引き続き、豚皮揚げを食べる会 in 横浜での気づきについて書きます。

ピアノが上手である事で有名な夏井先生の主催する会という事もあったので、

参加者の中には夏井先生のピアニスト仲間の方もおられ、少しお話しをさせて頂きました。

その方自身は糖質制限の実践で長年患っていた花粉症がよくなったという事をおっしゃっていました。

それ自体は糖質制限実践者の間ではよく見聞きする話なのですが、話題は移りピアニストの中に局所ジストニアと呼ばれる職業病があるという話に移りました。

ジストニアというのは筋肉が自分の意図とは関係なく異常に緊張した状態のまま固定してしまう症状の事で、ピアニストの場合は鍵盤を弾くときの手の局所だけにその症状が出たりします。

その局所性ジストニアをきたすピアニストがきまって糖質ばっかり食べているので、もしかしたら糖質制限でジストニアもよくなるのではないかというご意見を伺ったのです。

おそらく糖質制限とジストニアの関係を論じた人は過去にいないと思います。曲がりなりにも私は神経内科医ですので、今回はこの問題について考えてみたいと思います。

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プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
漢方好きの神経内科医です。
南鹿児島さくら病院にいます。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

南鹿児島さくら病院では職員を随時募集中です。
詳しくはホームページhttp://www.nissyoukai.or.jp/
を御覧になって下さい。
見学申し込みもお気軽にどうぞ。

※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。

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