サイアミディン

ストレスはほとんどの病気に関わる

私の診療は糖質制限とストレスマネジメントを二本柱としています。

糖質過剰摂取がほとんどの人の病気で関わっているのと同じように、

ストレスマネジメントの視点でみると、ストレスもほとんどの人の病気に広く関わっている印象を受けます。

自律神経過剰刺激症候群、またの名をReilly現象と呼ばれる病態があります。あまり聞き慣れない言葉かもしれません。

これは、自律神経の末端に強い刺激または弱くても持続的な刺激が作用することで、病的な自律神経反射を起こし、

血管運動の乱れや平滑筋の緊張や運動異常によって器質的変化を起こす現象と定義されています。

平たく言えば、ストレスがかかり続けてそれをうまく処理できなければ、身体の中の様々な臓器に支障をきたしうるということです。

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ゲームのストレスマネジメントとしての可能性

先日「ドラゴンクエスト11」というゲームが発売されました。

国民的なゲームなので詳しい説明は不要かもしれませんが、

簡単に言うと、主人公である勇者が世にはびこるモンスター達の脅威から世界を救うために冒険し、レベルを上げて最終的に魔王を倒すのが目標であるロールプレイングゲームです。

実は私はもともとテレビっ子であると同時に、かなりゲームをやり込んでいた子でもありました。

ドラゴンクエストは私がちょうどものごころついたくらいの頃にその初代作品が世に出ていますので、

自分の成長と併せてドラゴンクエストの歴史を見てきたような所があってかなり思い入れがある作品です。

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ストレスマネジメントが鉄欠乏に重要な理由

藤川徳美先生の本を読んでいて、もう一つ感じた違和感があります。

本の中には血液検査でフェリチン低値を指摘され、糖質制限+鉄剤/鉄サプリ+αの治療を行うことで、

劇的な改善を遂げた精神疾患の患者さんの症例が実に多く紹介されていますが、

20代女性、パニック発作、フェリチン4未満、糖質制限+鉄剤で改善
40代女性、パニック障害、フェリチン4未満、糖質制限+鉄剤で改善
30代女性、パニック障害、フェリチン4以下、糖質制限+鉄剤で改善・・・・


このように紹介される事例がことごとく、フェリチン1桁台の重度鉄不足の方ばかりなのです。

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自己免疫疾患とストレスマネジメント

私は自己免疫疾患にも糖質制限が有効だという考えを持っています。

そのメカニズムはまだ明確にはされていませんが、

少なくとも糖質制限をすることで、動脈硬化や酸化ストレスのリスクが下がります。その事が自己免疫疾患の病態に悪さをするとは考えにくいです。

一方で糖質制限単独では自己免疫疾患の病勢をコントロールしきる事は難しいということも臨床的には感じています。

なぜ自己免疫疾患に対しては糖質制限が十分な効果を示さないのか。

この問題を考える時に、自己免疫疾患の治療で一般的に用いられているステロイドがヒントになります。

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糖質制限関係なしでも治す漢方

先日、何気なく漢方の雑誌を読んでいたら、

興味深い症例報告が掲載されていましたので少し紹介したいと思います。

「半夏厚朴湯が著効した周期性嘔吐症候群の一例」
越田全彦(洛和会音羽病院総合内科)
山崎武俊(洛和会音羽病院漢方内科)
日東医誌 Kampo Med Vol.68 No.2 134-139, 2017


半夏厚朴湯という漢方薬が、周期性嘔吐症候群(cyclic vomiting syndrome;CVS)という原因不明のストレスなどを契機に何度も嘔吐を繰り返すという病態に著効したという症例です。

周期性嘔吐症候群はまたの名を「アセトン血性嘔吐症」とも言い、以前当ブログでも考察したことがあります

当時の私の考察を簡潔にまとめれば、「糖質代謝に適応しきれていないやせ形で筋肉量の少ない小児が、ストレスや糖質摂取を契機とした血糖変動に対応しきれずに嘔吐などの消化器症状をきたすという病態」と言えます。

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音楽のストレスマネジメントとしての可能性

環境が変わり、新しい治療ができないかということで、

前々から興味のあった音楽療法の可能性について改めて勉強を始めてみております。

心地よい音楽を聞けば穏やかな気持ちになるというのは、多かれ少なかれ皆が経験していることではないかと思います。

なので単純に考えれば、音楽療法はストレスマネジメントとして使える可能性があるという事になります。

とはいえ、心地よい音と感じるかどうかについては個人差があり、実体験や経験、その人の感性などが複雑に影響してくるため、

これを聞けば皆が心地よく感じるという絶対的な音はないようです。

そんな中多くの人が心地よいと感じるとされる音のパターンがあり、これを「1/fゆらぎ」と呼びます。

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美術のストレスマネジメントとしての可能性

足立美術館訪問を通じて美術の奥深さに興味を持ちつつあります。

横山大観は生涯を通じて、富士山を描くことに主眼を置いてきた画家でもありました。

「富士を描くことは富士にうつる自分の心を描くことだ」という言葉を残した大観、

絵を描くことを通じて自分の心と向き合う事に通じるような気がするのです。

というのも、足立美術館には横山大観以外にも興味深い作品を描く画家がたくさんいました。

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ストレスを抱えて断食してはいけない

今日は断食でうまくいく場合とそうでない場合との違いについて考えてみます。

以前私が断食道場に参加した際に、指導者の方から注意事項として低血糖についての話がありました。

断食中に気分不良や冷や汗、吐き気が出たら低血糖の症状の可能性があるので、

そうした事を感じる場合は特製の生姜湯を飲み、よくならなければ相談するように、とのことでした。

断食中に低血糖症状がでるのは身体の代謝システムを糖代謝からケトン代謝へと急激に切り替える事によって、

ケトン代謝のいきなりの利用に身体が適応できない時に起こる現象と私は考えています。

だから高糖質食からいきなり断食に持っていくのは、ある意味最もやってはいけない行為だと思います。

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あえて基本を外す工夫

基本を理解した上で、あえて基本を外すと新たな視界が開けてくるという事があります。

「にんげんだもの」の詩で有名な書家、相田みつを先生のスタンスはまさにそれでした。

相田先生は若い頃から書道のコンクールで優勝する程の腕前で、綺麗な字を書こうと思えばいくらでも書ける、書道家としての将来も約束されていたようなものでした。

それでも自分の伝えたいメッセージを、より自由な表現を求めて伝えようとするために、思考錯誤の末にあの味わい深い書体にたどり着いたということです。

医療の世界においても、標準治療からあえて外す必要があるという場面はあります。今の糖質制限がまさにそうです。

ただ単に標準から外せばいいというものではなく、標準と呼ばれるものがきちんと理解できた上で外すという事がとても大事なことになると私は思うのです。

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脳の検査希望がすでに脳の疾患予備軍

私は脳領域を専門とする神経内科医ですので、

日常業務の中で脳ドックを担当する機会があります。

だいたい40代〜60代くらいの年代の方が本人の希望か職場の勧めなどをきっかけに受けに来られます。

多くの場合、診察と頭部MRIの検査の結果説明を行うのがメインの業務ですが、

たいていは脳MRIには大きな異常は認められませんと説明する事がほとんどです。

しかし、実のところ「脳MRIに異常なし」=「脳疾患なし」ではないのです。

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プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
漢方好きの神経内科医です。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

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