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サイアミディン

全ての事実に合致しない解釈は見直すべき

私が最近心がけている事実重視型思考では、

世の中に存在する無数の事実全てを説明できない解釈であってはならないという考え方をします。

もし仮に脂質制限が正しいとすれば、それと矛盾する事実がただの一つでも見つかってしまえば、

脂質制限自体の考え方を軌道修正するより他にないと私は思います。

例えば、宗田先生らが報告された、胎児は母親が糖質制限をするしないに関わらず高ケトン血症を示すという事実

そして母乳は高脂質で低糖質であるという事実を見てみます。

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脂質制限に対する私見

糖質制限はよくないとする人達の主張その5は「糖質制限は糖代謝を悪化させ、脂質制限が糖代謝を改善させる」です。

糖代謝とはブドウ糖(グルコース)を起点とした一連の代謝反応系のことを指しますが、

糖質制限をするとそのブドウ糖を使用しないことで、糖代謝を錆びつかせてしまうと、

そして真の糖代謝障害の原因は細胞内に蓄積した脂質なのであって、

糖代謝を改善するために制限すべきは糖質ではなく脂質なのだという御意見をくだんの講演会でうかがいました。

これに関しては、まず糖質制限をすることでブドウ糖を使用しなくなるのかと言われればそういうわけではありません。

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二酸化炭素とは何者か

糖質制限はよくないとする人達の主張その4は「糖質制限によって細胞内低酸素になりやすい」です。

糖質制限でうまく行っている人にとっては、にわかに信じられないような話ですが、くだんの講演会ではこのような主張もありました。

その理由を説明するキーワードとして「呼吸商」と「ボーア効果」というのが挙げられていました。

「呼吸商」というのは、私達の身体がエネルギーを使用する際に放出した二酸化炭素の量を、消費した酸素の量で割って導いた比のことをいいます。

例えば、糖質の代表格であるグルコースが酸素を用いてエネルギーに変換される際には次のような化学反応が起こります。

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正しい解釈へ導く事実重視型思考

糖質制限でうまくいかない人がいるという事実から、

糖質制限はよくないと考える人達が中心となって開催された件の講演会において、

招かれた私が何を話したかということについてもお話ししておきたいと思います。

私は私自身が物事を考える時に誤った方向へ進まないようにするために普段から心がけていることについてお話をしました。

それは一言で言えば、「事実重視型思考」というものです。

今ここに、健康長寿を成し遂げている100歳の女性がいるとします。

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過剰ストレス反応と重度糖質依存

糖質制限はよくないとする人達の主張その3は「やせ型非筋肉質の人が糖質制限を実践すると、コレステロールが急上昇してLow T3症候群を呈し、めまい、脱力、倦怠感などの症状をきたす」です。

講演会では糖質制限実践後より総コレステロール値が上昇していき、3年近くの経過で800程までに至り、

また甲状腺ホルモン関係の項目でTSH、fT4は正常だけれど、fT3のみが低値を示すLow T3症候群を示したため、

とある糖質制限指導者に相談したところカロリー不足だという指摘を受けたので、

肉を800gほど食べるようにしたけれども、数値は改善しないばかりか、めまい、脱力、倦怠感が生じるようになってきたため、

糖質制限を解除するよう指導したところ、体調が改善し、総コレステロール値もLow T3症候群もあっという間に良くなったという症例が紹介されていました。

そしてこの症例、やはりBMI17代のやせ型を呈している方でした。肉800gを食べていたにも関わらず、です。

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脂質代謝を使わせなくするもの

糖質制限はよくないとする人達の主張その2は「リブレでみると夜間低血糖を呈することがある」です。

フリースタイルリブレ、通称「リブレ」という間質液のブドウ糖を24時間持続的に測定し続けることができる機器が普及してきたおかげで、

糖質制限実践者における血糖値の変動具合がかなり細かい所までわかるようになりました。

とりわけ従来の血糖測定器では把握不可能であった睡眠中の血糖値を推定できるようになったことは医療機器業界における大きな進歩ではなかったかと思います。

ただし今「推定」と表現したようにこのリブレ、あくまでも血糖値そのものではなく血糖値の「推定値」です。

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一つの事実だけに注目しない

糖質制限はよくないとする人達の主張その1は、「糖質制限をすると耐糖能が悪化し、インスリン抵抗性が進行する」です。

耐糖能というのは、「糖」に「耐」えうる「力」、すなわち糖質を摂取したらどれくらい血糖値が上昇するか、あるいは糖質を摂取したらどれくらい効率的にエネルギーへと変換できるかということを表す言葉です。

糖質を摂取して、血糖値が急上昇するような状況は、糖質をうまくエネルギーへ変換できていないからだとして「耐糖能が低い」と表現します。

糖質制限実践中に久しぶりに糖質を摂取したら血糖値が上昇するという事実があることがその主張の根拠だと思います。

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糖質制限で悪化する事実から糖質制限を考える

先日、糖質制限に関するいつもとは違う勉強会に参加して参りました。

それは糖質制限実践中に何らかの体調不良をきたしたという経験を持つ患者や医師達が中心となり、

糖質制限の問題点について考えようという勉強会です。

僭越ながら私もその勉強会に講師として招かれ、糖質制限推進派の立場から意見を述べて参りました。

糖質制限を安全に実践するための方法の完成度を高めていくためにも、

こうした方々の意見に真摯に耳を傾けることは大切だと思っています。

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プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
漢方好きの神経内科医です。
南鹿児島さくら病院にいます。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

南鹿児島さくら病院では職員を随時募集中です。
詳しくはホームページhttp://www.nissyoukai.or.jp/
を御覧になって下さい。
見学申し込みもお気軽にどうぞ。

※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。

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