サイアミディン

隠された遺伝情報を引き出すケトン体

本日は、昨日の記事の続きということで、

ケトン体の転写制御因子としての役割について紹介したいと思います。

本日の話は少し難しく感じるかもしれませんが、非常に有意義な内容なので、

誤解を恐れずに私なりにできるだけかみ砕いて説明してみたいと思います。

まずは、それについて書かれた記事の引用文をご覧ください。

アンチ・エイジング医学 13ー1―日本抗加齢医学会雑誌 特集:画像からみたアンチエイジング
「ケトン体は脳を守る」
植木浩二郎(国立国際医療研究センター糖尿病研究センター)

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不必要にケトン体を増やさないためのシステム

「アンチ・エイジング医学」という医学雑誌で

「脳によいのはグルコース?ケトン体?」と題された誌上ディベートがあったので読んでみました。

このディベートではグルコース派の記事も、一概にケトン体がダメと言っているのではなく、

ケトン体の有用性も認めつつ、グルコースにもこんな大切な役割がありますよ、といった論調であり、

ケトン体が正当に評価されているまともなディベート内容であるように感じました。

一方で、ケトン体派の記事を書かれたのは、国立国際医療研究センター糖尿病研究センター長の植木浩二郎先生です。

アンチ・エイジング医学 13ー1―日本抗加齢医学会雑誌 特集:画像からみたアンチエイジング
「ケトン体は脳を守る」
植木浩二郎(国立国際医療研究センター糖尿病研究センター)

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肉を食べて調子悪い時の落とし穴

医師向けの情報誌「ドクターズマガジン」を何気なく読んでいたら、

「Dr.井村のクリニカルパール」というコーナーが目に入りました。

それは飯塚病院総合診療科部長の井村洋先生監修で、

日常診療で知っておくと役に立つ知識を漫画でわかりやすく紹介するというコーナーでした。

2017年2月号のコーナーで紹介されていたのは、

肉を食べると頭痛がひどくなる25歳女性」の症例でした。

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専門外の領域からアイデアを得る

以前天才と片頭痛、てんかんの類似性を指摘した本を紹介しましたが、

その著者、古川哲雄先生は、他の神経内科医と一線を画す真理を言い当てるような鋭い視点の持ち主と感じます。

それはおそらく膨大な読書量がなせる業なのであろうと推測しますが、

この度、古川先生著の別の本と巡り合い、比較的高価な本ではありましたが、思わず衝動買いしてしまいました。



ヤヌスの顔〈第7集〉学際的神経内科学 (神経内科叢書) 大型本 – 2016/7
古川 哲雄 (著)


そうすると、これがまた冒頭から非常に興味深い内容が書かれていました。

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高血圧にはまず糖質制限すべし

糖質制限を導入する場合に栄養士さんが心配する問題の一つに塩分量が増加することがあります。

確かに糖質制限メニューを組み立てようとすると塩分が多くなりがちだと思いますが、

私は当ブログにおいて、「塩分制限よりも糖質制限を優先すべき」との考えを表明しております。

また手持ちの資料を見直していると、かのバーンスタイン先生が糖尿病患者に合併する高血圧の発症機序について記載している文章がありました。

この問題を考える上で参考になると思いますので、本日はその内容について取り上げてみたいと思います。



バーンスタイン医師の糖尿病の解決 正常血糖値を得るための完全ガイド 単行本(ソフトカバー) – 2016/5/23

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自律神経がきちんと働いてこそ

以前ストレスによる血糖上昇の話を記事にしましたが、

このメカニズムに密接に関わっているのが自律神経です。

そして糖尿病には自律神経障害がよく合併しますし、

ストレスを受け続けてうまく処理できない場合にも自律神経に、特に交感神経に負担がかかります。

私が糖質制限と並べてストレスマネジメントを重視する理由にはこの辺りの問題が関係しています。

そんな中、血糖コントロールと自律神経との関係について特集した医学雑誌がありましたので、読んでみました。

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女性は無駄がなく美しい

たまに私が購読して読んでいる「実験医学」という医学雑誌、

今月号のテーマは食欲と食嗜好のサイエンスでした。



実験医学 2017年4月号 Vol.35 No.6 食欲と食嗜好のサイエンス〜体外からの味・匂いと、体内の栄養情報に揺り動かされる決断のメカニズム 単行本 – 2017/3/23
佐々木 努 (その他)


以前、私はエストロゲンは女性ホルモンというよりも生命維持ホルモンだという考察をしましたが、

その視点で捉えると、エストロゲンの食欲にもたらす影響についても違う世界が見えてきます。

まずは特集の中の以下の文章を引用してみます。

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新しい事が批判されるのは世の常

昨日に引き続き、足立美術館訪問で感じた事を書きます。

この美術館の創設者、足立全康氏が惚れ込み美術館創設の原動力となった横山大観という人物、

正直言って私は今回こちらを訪れるまで名前をちょっと聞いたことがあるレベルの知識しかなくて、

具体的な作品名は何も思い浮かばない程の素人ぶりだったのですが、

今回学んでみるとこれが実に興味深い人物だという事がわかったのです。

まずは横山大観という人がどんな人物なのかをざっくりと説明してみます。

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腸管の異常は神経の異常へ通ず

当ブログではこれまでに何度かパーキンソン病について取り上げてきました。

一般的にはパーキンソン病はドーパミン神経の変性により運動症状、非運動症状、自律神経症状などの様々な症状が緩徐に進行していく病気だと認識されていますが、

様々なパーキンソン病患者さんと出会い、診療に携わっていくにつれ、

パーキンソンン病の本質はストレスマネジメント不足にあるのではないかという側面が私には見えてきました。

ストレスマネジメントがうまくできないが故にドーパミンを無駄打ちし、自律神経が乱れてきてしまい、

やがてはドーパミン自身の酸化ストレスによって神経変性が起こり、α-シヌクレインと呼ばれる異常タンパク質が脳や心臓、腸管など自律神経の関わる様々な部位へ蓄積していってしまうのだと思います。

そのようなパーキンソン病の病態仮説の中で、最初に障害されるのは腸管を含めた自律神経系だという事がわかっています。

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複雑なネットワークにどう立ち向かうか

時々読んでいる日本医事新報で「脳-心-腎連関」が特集されていました。

「脳腸相関」というのは当ブログでも過去に取り上げましたが、脳と心臓と腎臓も互いに密接に連携しているというのです。

例えば、何らかの原因で心臓に負担がかかると交感神経が活性化し、心拍数が増加します。その指令を下しているのは脳とされています。

また腎機能が低下すれば、血液中にアンギオテンシンⅡという昇圧物質が増加し、脳に直接作用することで交感神経系を刺激して高血圧の悪循環となります。

これ以外にも様々なネットワークが脳と心臓と腎臓との間でつながっているのを総称して「脳-心-腎連関」といいます。



日本医事新報 2017年 2/18 号 [雑誌] 雑誌 – 2017/2/20

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プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
漢方好きの神経内科医です。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

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