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サイアミディン

西洋医学中心医療の特徴を知る

先日述べた「西洋医学中心医療からの脱却」について、もう少し考察を深めます。

まず私は今までの病院医療が全て無意味だと言っているわけではありません。

西洋医学による医療の活躍の場は確かにあります。救命救急医療がその最たるものです。

急場をとりあえず凌ぐという点において西洋医学による医療ほど即効性かつ確実性のあるアプローチはありません。脳卒中や心筋梗塞に対して漢方やホメオパシーなどで立ち向かう愚かさといったらありません。

ところが急性期から慢性期まで「その場をしのぎ続ける」のが西洋医学による医療の特徴であり、根本解決に導けないというのが最大の欠点です。

その欠点を見過ごしたまま、全てのステージの医療に西洋医学による医療を適用してしまっているのが現代医療の最大の過ちだと私は考えています。

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「のどが渇く前に水分を」への違和感

連日かつてない猛暑の到来に注意換気を促す報道が続いています。

私がこどもの頃に学校で学んだ地球温暖化が今現実のものとなってきている実感とともに、

人類が自らの都合で加え続けてきた人為がもはや取り返しのつかない段階まで及んでいるのではないかという恐ろしさを感じずにはいられません。

そんな中、熱中症関連のニュースもしばしば報道されていますが、

この時に決まり文句のように言われるセリフが「のどが渇く前から水分をこまめに摂りましょう」です。

しかしこの「のどが渇く前から」というのは、はたして本当でしょうか。

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糖質制限がうまくいかない人の腸内細菌とは

私の糖質制限指導歴の中で、糖質制限をしているにも関わらず、

うまく症状を改善することができない人のほとんどに自律神経失調が関わっている印象がありました。

また別の観点でみれば、糖質制限単独で制御困難な病態の一つに神経変性疾患、特に私の専門領域であるパーキンソン病があります。

パーキンソン病の根幹には自律神経障害の問題があります。

あるいは以前紹介した副腎疲労という病態は、いきなり糖質制限を行うと脱力感を生じたりするために副腎疲労は糖質制限の慎重適応だという考察もしたことがあります。

それらの事実から糖質制限で症状が悪くなる状況の背景にストレス過多に伴う自律神経、内分泌系の問題がある可能性が見えてきます。

さて、ストレス過多によって起こるよく知られた病気の一つに「過敏性腸症候群」という病気があります。

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発達障害における薬剤過敏性

レヴィ小体型認知症の薬剤過敏性について取り上げました。

薬剤過敏性には肝腎機能低下、ストレスマネジメント不良、多剤内服による自己治癒力低下、そしてタンパク質の量と質の低下といった背景があり、

食生活とストレスマネジメントに改善の余地あり、ということを知らせる身体からのメッセージだという私見を披露致しました。

しかし薬剤過敏性と言えばもう一つ、近年話題となっている発達障害にも認められることが分かっています。

私は普段発達障害の患者さんを診ているわけではありませんが、こちらの本にその事についての記載があります。

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薬剤過敏性は警告反応

パーキンソン病も成れの果てになってくると、

身体はやせこけて、筋肉は硬直して関節は固くなり、

自由に身体が動かせなくなり、やたらと薬の副作用が出やすくなる段階を経て、

最終的には何の薬を使っても効かない状態となり、やがて死へつながっていく経過を辿ることが多いです。

薬が効かないというのは、薬が反応するための受容体が変性・阻血などの理由で不可逆的に機能不全を起こしてしまった状態だということで比較的イメージしやすいですが、

副作用が出やすい状態というのは医学的にはどういう状態のことを指すのでしょうか。

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ブラック化の背景にあるもの

「ブラック企業」という言葉が、だいぶ世間的に認知されてきたように思います。

ブラック企業とは一般的には、「労働条件や就業環境が劣悪で、従業員に過重な負担を強いる企業や法人」のことを指します。

具体的には、「社員を使い捨てにする」「長時間労働が当たり前になっている」「年中求人を出しており、大量に採用し大量に離職する」とか、

「残業代が出ない、もしくはみなし残業で金額が低く固定されている」「精神論がまかり通っている」「パワハラやセクハラがまかり通っている」などの特徴があるそうです。

本当にそんな企業だったら絶対に働きたくないと思う一方で、

部分的に当てはまったりすることもあるものだから、「ウチもブラック企業だよ」などと宴席での笑い話のネタにされる場面も時々見かけます。

しかし多少ブラックな部分があったとしても「これくらいのことは皆我慢しているのだから仕方ない」という感覚で、

会社のブラックな部分を許容している人は多いのではないでしょうか。

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遠慮はいいのか、悪いのか

医師が患者へ満足のいく医療を提供するためには、

「患者がどう考え、何をどうしてほしいと思っているのか」という価値観を知る作業は必要不可欠です。

その作業を抜きにして医師が良いと考える治療を一方的に与える治療では、患者に合うも合わないも運次第ということになりかねません。

だから患者は自分がどう考えていて、何をどうしてほしいと思っているのかを、相手である医師へ意思表示する必要があるわけですが、

現代医療のほとんどがそうであるように、「難しいことはお医者様にお任せ」というような主体性の少ない姿勢で向き合われてしまえば、

たとえどれだけ技術が進んでも、満足のいく医療を受けられる日はやってこないだろうと私は思います。

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ケトン食がガイドラインに乗らない理由

先日、てんかんについての勉強会に参加して参りました。

講師の先生は安心・安全の医療を提供するためには医師側は生物学的に筋が通った標準的治療を行うべきという意識があるけれど、

患者側にとっての安心・安全の医療はそういうことではなく、治療の副作用や合併症への心配や、

そもそも担当医が信頼できるのかという事に対する疑問に答えられなければ、そのニーズを満たすことはできないということを述べられました。

そして信頼できる担当医になるためには、ガイドラインに縛られるのではなく、

自ら考える姿勢が重要で、そのために情報収集能力と相手を説得する能力が重要だと説かれました。

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原因と結果を逆に捉えた真の認知症対策

脳萎縮は高次脳機能の廃用性萎縮だという私見を述べました。

しかしながら現代医学の中で、認知症を起こす病態の中心は異常たんぱく質の蓄積だという考え方があります。

アルツハイマー型認知症であればβアミロイド蛋白、レヴィ小体型認知症であればαシヌクレイン蛋白、

そして前頭側頭型認知症であればタウ蛋白と呼ばれる異常たんぱく質の蓄積が指摘されています。

中でもアルツハイマー型認知症に対するアミロイド仮説は、長らく医学界の中で、

認知症の病態を説明する最も説得力のある仮説として扱われていました。

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前頭葉萎縮からわかること

私は脳を専門とする神経内科医なので、病院で脳画像を診る機会が多いです。

そういう中で一見正常な脳画像だとみなされがちだけど、私が診て異常だと感じるパターンの第一位は前頭葉萎縮です。

前頭葉というのは簡単に言えば理性や計画性など人間を人間たらしめる高次の複雑な働きを担う脳領域です。

その前頭葉が縮んだ状態を「前頭葉萎縮」と言い、機能だけが低下した状態よりも進行して形態的にも縮んで機能を果たせなくなっているより重症の機能低下を意味します。

軽い前頭葉萎縮であれば見過ごされてしまうことも多いわけですが、私に言わせれば軽くても萎縮というステージに進んでいる時点ですでに結構な進行具合だと見てとることができます。

私が提唱する適応・消耗病態別の考えで言えば、第三段階の「不可逆的な消耗疲弊」へと進行している、ということもできます。

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プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
漢方好きの神経内科医です。
南鹿児島さくら病院にいます。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

南鹿児島さくら病院では職員を随時募集中です。
詳しくはホームページhttp://www.nissyoukai.or.jp/
を御覧になって下さい。
見学申し込みもお気軽にどうぞ。

※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。

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