サイアミディン

近視の真の原因とは

私は近眼、医学的に言えば「近視」です。

近視とは、近くははっきり見えるけど、遠くを見ると焦点がぼやけてしまう状態のことです。

生まれたころからずっと近視というわけではありませんでした。小学校低学年くらいまでは普通に見えていたのです。

しかし、小学校中学年頃から急速に遠くのものが見えなくなっていきました。

当時はゲームや本など近くばっかり見ているせいで近眼になるとまことしやかに言われ、

ゲームにはまっていて思い当たる節があった自分は、近視になってからは慌ててゲームを止めてみたり、

遠くにある山や緑の多い景色を眺めてみたりしたものの時すでに遅し。

一向に回復せずに幼心にショックを受けたのを覚えています。

しかし、近視の原因は本当に近くを見過ぎることなのでしょうか?

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母乳に鉄分が少ない理由

母乳は生まれたばかりの子を育てるに当たって最適な栄養源です。

糖質は乳糖、オリゴ糖を中心に構成されて控えめ、タンパク質、脂質も豊富にあり、ミネラル、ビタミンのバランスも優れた完全栄養です。

ところが、完全なはずの母乳に含まれる成分の中で少ないと言われているものが、鉄とビタミンKです。ビタミンKが母乳に少ない理由については以前私なりに考察を加えてみました。

一方で、今回読ませて頂いた藤川先生の本で鉄が数あるミネラルの中でも特に重要な役割を持つという事を学ぶことができました。

それなのに完全栄養であるはずの母乳に鉄分が少ないのは合理的ではないような気がします。

本日はなぜ母乳に鉄分が少ないのかについて私なりに考えてみました。

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「鉄欠乏症」=「鉄不足」+「鉄利用障害」

そもそもなぜ鉄は不足するのでしょうか。

鉄は生物の生命維持にとって非常に重要な物質です。

鉄が機能しなければミトコンドリアでのエネルギー産生、ストレスに関与するドーパミンやセロトニンの合成などを中心に重要システムに支障をきたします。

そんな鉄が不足するのは、普通に考えれば鉄分の摂取が少ない時という事になりそうですが、

よく考えてみて下さい。鉄はFeという原子です。原子とはそれ以上分解されない存在です。

イオン化する事はあっても、代謝で使われたからといってバラバラに分解されるわけではありません。

これがブドウ糖(C6H12O6)なら代謝を受けて、最終的に水(H2O)と二酸化炭素(CO2)へと姿形を変えますが、それとは違ってFeは使われた後もFeの形のままで消え去らずに体内に存在します。

そうすると鉄は代謝で使用された後、生体内でどのような運命をたどるのでしょうか。

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みんながそうでも自分はそうとは限らない

健康的な睡眠を維持するには、7~8時間寝るべきだという指導があります。

様々な睡眠にまつわる研究をみても、7~8時間が理想の睡眠時間だと結論付けているものが多いようです。

一方で高齢者を中心に世の中には不眠の問題で悩んでいる方がたくさんいます。

7~8時間寝なさいという指導は眠れない人達に、ある種プレッシャーを与えている部分があるのではないかと思うのです。

すなわち、「7~8時間眠ることができない自分は睡眠薬を使ってでも眠らなければ」というプレッシャーです。

しかし、7~8時間眠ることができればとにかく健康になるのかと言われれば、そういうことではありません。

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下痢は良いのか、悪いのか

突然ですが、読者の皆さんは下痢に感謝することはありますか?

下痢は一般的には消化器症状の一つであり、消化吸収がうまくいっていないということで嫌なものとして捉えられがちです。

また医学的にみれば水分喪失イベントとなりえ、場合によってはミネラルバランスを崩すこともあるという、いずれにしても嫌な症状と言えます。

しかし、私は時々糖質ゼロのゼリーをどか食いしてしまう時が時々あるのですが、

よくよく観察していると、そういう時私は決まって下痢をしています。

これは身体に不要な成分を取り込まないように、消化管が正しく機能している証拠ではないかと思うのです。

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不安とは自分の心が作り出す

たがしゅうブログを運営していて糖質制限実践者からの質問を時々受けることがあります。

「糖質制限をしていて○△□◇・・・といった状況なのですが、このまま糖質制限を続けていて大丈夫でしょうか。不安なので先生の御意見をうかがいたいです。」といった内容が多いです。

私に関して言えば、糖質制限を今後一生続けていく事に関して一切の不安はありません。

自分の体調も良くなっているし、患者さんの診療にも活かせるし、指導の言葉に説得力を持たせることもできる。

理論的にも穴のない糖質制限を続けることに不安を感じる要素がありません。

では私に質問を下さる方はどうして不安を感じているのでしょうか。私と何が違うのでしょうか。

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プラスの発想からの脱却

私は糖質制限に始まり、ケトン食断食へと理解を深めていく過程で、

マイナスの発想を強く意識するようになって行きました。

病気を治すのに何かを加えるのではなく、何かを減らすという考え方です。

減らすといっても減らし過ぎはよくないという意見もあると思いますが、

オートファジーという蛋白質再利用の為の、酵母からヒトまで広範囲に保存された安定システムがあることや、

糖質制限をして最初の頃はスムーズに痩せていくけれど、その後は同じ食事をしていても体重が横ばいになっていくという観測事実などを踏まえると、

本来の食性さえ守っていれば結構なところまで減らしても大丈夫なのではないかと思うようになってきました。

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なぜ糖質制限でアレルギーが良くなるか

糖質制限でアレルギー性疾患が改善する事も経験的によく知られています。

一方でアレルギーには様々なタイプがあり病態も複雑で、

なぜ糖質制限でアレルギーが改善するかという詳しいところはまだよくわかっていないと思います。

今回は数あるアレルギーのタイプの中で、即時型アレルギーについて取り上げて

なぜ糖質制限をするとアレルギーが良くなるのかについての一端を考えてみたいと思います。

即時型アレルギーとは、食べ物を食べて数分くらいでじんま疹が出るというタイプのアレルギーで、またの名をⅠ型アレルギーとも呼ばれています。

即時型アレルギーのメカニズムは比較的よくわかっています。

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断食か運動で現状を打破する

糖質制限と切っても切れないキーワードが「ケトン体」です。

糖質制限とはケトン体がエネルギーとして有効利用できるように身体の代謝を切り替える食事療法」とも言えます。

従って、糖質制限の事を真に理解するためにはこの「ケトン体」を理解することが欠かせません。

そして勉強すればよくわかりますが、ケトン体には抗炎症作用、鎮痛作用、神経保護作用、ミトコンドリア機能改善作用など様々なメリットがあります。

それゆえ手練れの糖質制限実践者の中には、ケトン体値をいかに上げるかという事に執心している人も多いと思います。

しかし私はケトン体の数値そのものよりも、「ケトン体が細胞・組織で有効利用されているかどうか」の方が重要だと考えます。

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糖質制限推進派医師こそが立ち向かうべき課題

先日、とある糖質制限実践者との交流で、

素朴かつ芯をつく質問をされてドキッとする事がありました。

「医療関係者の方は糖質、タンパク質、脂質それぞれを摂ったらどのくらいインスリンが出るかって認識しているものなのですか?」

インスリンの値は血糖と違って簡易測定器なるものはありませんから、基本的には病院での採血でないと測定できません。

また保険の問題もあり何度も採血する事は一般的ではありませんから、医療機関で食後インスリン動態を把握する機会があるとすれば私の知る限り、未診断の糖尿病の診断目的で行う75gOGTT試験の時くらいだと思います。

この試験は75gの糖質が含まれるブドウ糖入り炭酸水を飲んでもらい、摂取前、30分後、60分後、120分後に採血をして血糖値の推移を確認するというものです。

2時間値で血糖200mg/dL以上が確認されたら「糖尿病型」と判定され、2回糖尿病型と判定されたら糖尿病と確定診断されます。

この75gOGTT試験で採血する際に血糖と一緒にインスリンを測定することがあるのです。

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プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
漢方好きの神経内科医です。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

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