サイアミディン

人に伝わりやすい話し方

先日入院中の特定の患者さんに対して、

担当の医師、看護師、リハビリ療法士、栄養士、メディカルソーシャルワーカーが一同に介して、

患者さんの現状を報告し合い、問題点や今後の方針について検討するカンファレンスに参加しました。

その時は院長先生のとある患者さんについてのカンファレンスで、私はオブザーバーとして参加していました。

各スタッフがメモを見ながら話される内容には詳しい情報がたくさん含まれているのですが、

初めて聞くせいもあってなのか、どうも内容が頭に入ってきにくい印象を持ちました。

ところが最後に院長先生が病状の報告を説明する際は、それまでとは一転してすっと頭に入ってきました。

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ケトン体利用の効率化と環境適応

先日、ケトン体簡易測定器を持っている糖質制限実践者の方に、

私の血糖値とケトン体の値を測定して頂く機会がありました。

測定するのも無料ではないというのに、快く測定して頂いた事を大変有難く思いました。

最近の私はほぼ1日1食の状態で過ごしていることが多いという事もあって、

20時間くらい絶食している状態で測定に臨む状況でした。

まあまあケトン体は上がっているだろうと踏んでいたのですが、

実際に測定してみると、血糖値は83mg/dL、ケトン体は0.4mM(400μmol/L)という数値でした。

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自分の食事の癖を把握する

糖質制限を指導するときに患者さんからよく聞かれる言葉の一つに、

そんなこと(糖質制限)したら食べるものがなくなってしまう」というものがあります。

しかしそれはその患者さんが普段の食生活をいかに糖質(炭水化物)に依存しているかということの裏返しであり、

実際は肉、魚、卵、豆類、豆腐、芋や根菜を除く野菜、きのこ類、チーズ、ナッツ類など、食べられるものは実にたくさんあるのです。

ここまでは患者さん指導で広く伝えることなのですが、

本日はそこから先のadvancedな内容について考えてみたいと思います。

糖質ゼロに近づけるためのより質の高い糖質制限を目指す場合は確かに食べるものが限られてきます。

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意図的か否かでは雲泥の差

糖質制限を広める事を難しくしているものに抵抗勢力と呼ばれる存在があります。

一言で言えば既得権益を持つ集団、糖質制限が広まることで今まで持つ利益を失う事になる集団です。

例えば一部の食品メーカーとか製薬会社とか糖尿病学会などです。

糖質制限が広まらないのはそうした団体らの陰謀だとする考え方がありますが、私は必ずしもそうとは思いません。

糖質制限を広めさせないように行動を起こしているというよりは、自らの利益を追求した結果、結果的に糖質制限を広めさせないような行動をとってしまっているという方が正確だと思います。

同じことじゃないかと思われるかもしれませんが違います。意図的なのとそうでないのとでは全然違うと思います。

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人間の基本的な働きを忘れない

今働いている病院のカルテは昔ながらの紙カルテです。

もしかしたら今若手の医師達で電子カルテしか経験したことがないという人も珍しくないかもしれませんが、

私は幸いにも紙カルテも電子カルテも両方をそれなりに経験している医師です。ただ紙カルテを扱うのは随分久しぶりでした。

久しぶりに紙カルテに文章を書いていると、普段自分がいかに文章を書くという作業から離れていたかという事を痛感させられます。

また、もともと綺麗な字ではないですが、より一層自分の字が汚くなったようにも思えました。

やはり普段使わない機能は廃れていくというのが世の常なのだと思います。

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より純粋なサービスを提供するために

医療はよくサービス業と言われます。

農業などの一次産業、工業などの二次産業に続き、サービス業は三次産業と位置づけられ、

産業としてのサービス業にはサービスを受ける側と与える側との間での金銭のやり取りが不可欠です。

一方でお金がある程度大きく動くようなサービスには、人を変えたり、人間関係をシビアにする側面があると思っています。

例えばあるサービスを受けた時にお金を支払う前と支払った後でのサービス提供者の接客の印象が全然変わったり、

あるいは逆にこちらがサービスを提供している時には和やかであった人間関係が、そのサービスの提供が終わった途端に相手の態度が冷たくなったりするというケースです。

そうしたサービスは、「お金ありきのサービス」になってしまってはいないかということです。

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信念が先か、欲望が先か

私が糖質制限をし始めの頃には、

自分が周りに糖質制限を勧めても、ほとんどの人が理解してくれなかったので、

そんな中糖質制限を始めてくれる人は、自分の頭で考える力を持っている良い人だと思っていました。

ところが5年以上経過した現在、まだまだマイノリティとは言え、糖質制限という言葉が世の中に大分周知されてきた状況の中で、

糖質制限をしている人が必ずしも良い人ではないと感じる事が増えてきたことも感じてきています。

糖質制限を利用して商売に走る人、糖質制限を通じてつながりを求める人、糖質制限を推奨して自らの権威を高めようとする人・・・

それらに共通しているのは「欲にまみれている」ということではないかと思います。

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与えられた情報をどれだけ活用できるか

かつて中学校の校長先生から卒業時に贈ってもらった「和して同ぜず」という言葉が、

大人になってからまた違った味わいを持つ言葉として感じられたという内容を以前記事にしましたが、

先日、友人に読まなくなった本をあげようと本選びをしていたところ、ふと気が付いたことがありました。

それは、具体的な相手を想像して本をあげようとする場合、おそらく相手に興味を持ってもらえないであろう本が結構な割合で存在するということです。

例えば私は漢方の本を山ほど所有していますが、

漢方に興味がない相手に渡してもおそらく無用の長物となってしまい、それならばいつか読むかもしれない私が持っていた方がまだ価値がある、という事になります。

一般的な自己啓発本とか、誰もが気軽に読めるマンガとか小説とかならあまり人を選びませんが、

糖質制限をきっかけに興味が広がり私が購入してきた本達が、万人受けするかと言われれば甚だ疑問です。

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レールの上ではなく平野を進む

私は医師の世界では取り立てて優秀な方ではありません。

もともと大学受験のセンター試験で大失敗し、真面目が取りえであった私を母校の面接官が温情でギリギリ医学部へ入学させてくれたところから始まっています。

医師になって以降も内科医として一般的な事は対応できますが、

取り立ててすごい専門技術があるというわけではなく、研究者として論文を執筆する能力も低い方です。

医師の世界には私の上にたくさんの優秀な医師達が君臨しています。

同じ土俵で勝負をすればそうした優秀な医師達にアドラー心理学で言う所の「劣等コンプレックス」を感じざるを得ない状況ですが、

世界は広いのです。必ずしも同じ土俵に居続ける必要はないと気付けば随分と楽になります。

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警告システムがオーバーヒートする前に

私達は今、現代医療の技術を用いれば、

血液検査や画像検査などでいろいろな病気を確認する事ができるようになりました。

しかしそうした技術がまだ発達していない先史時代には人類はどうしていたのでしょうか。

それは身体で文字通り”身をもって”感じる事のできる警告症状を大事にしていたのではないかと思います。

疲れを感じたら休む、不味い味を感じたらそれ以上食べない、痛みを感じたら動くのを止める、などなど

誰に教わらなくともその症状を感じたら自然と身体が適切な方向へ向かうようになる所に、警告症状の意義があると思います。

ところが、何らかの原因でその警告症状を無視してその行動を取り続ければ、

はたして、どういう事が起こるでしょうか。

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プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
漢方好きの神経内科医です。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

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