サイアミディン

共感が笑いを生み出す

先日糖質制限講演会の講師をして一つ思ったのは、

講演で笑いを取るというのはとても大事だけど、とても難しいということです。

私は大きな講演会での初講師ということもあって、緊張で笑いを取る余裕が全くありませんでした。

対して第二部の江部先生の講演では、ところどころに笑いが生まれ、終始なごやかなムードで講演が繰り広げられました。

次回以降は単に自分の想いを伝えるというだけでなく、聞いてくれる人に心地よく聞いてもらえるよう工夫しようと考えた次第です。

そんな中、先日当直をしている時にたまたま見ていたNHK Eテレの番組で「芸人先生」というのがありました。

お笑い芸人の方がビジネスマンに対してお笑いの技術を応用してビジネスに役立つコツを講義するという内容の番組です。

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自分らしく生きるための一貫性

小説「最後の医者は桜を見上げて君を想う」を読んだ友人と感想を語り合っている時、

その友人から次のような意見を聞きました。

「でもがんは発見が早期だと治るからそこが難しいですよね。もしも自分が手遅れの状況だったら自分も積極的な治療は止めようと思いました。」

つまり、友人は病気の発見が早期であれば現代医療のレールに乗るけれど、発見が早期でなければ乗らないのだというのです。
言い換えれば早期なら病気と闘う、末期なら病気と闘わない、ということになるでしょうか。

それはある意味、この小説を読んだ大多数の人が行き着く着地点であるのかもしれません。

私はそのスタンスでは一貫性がないように思います。

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技術の進歩を安易に歓迎しない

昨年の秋から8回に渡ってテレビで放送されたNHKスペシャル「人体」

タモリさんと山中伸弥先生のダブル司会の番組、皆さんは御覧になられましたでしょうか。

私はなかなか見る機会がなくて最後の方の放送回だけチラッと見て、あとは録画してあった分を遅ればせながら少しずつ見ている状況です。

最新の科学で解き明かす今回の「人体」のテーマは臓器同士の神秘の巨大ネットワークとそれを支えるメッセージ物質とのことです。

今までは脳が司令塔となって全身の各諸臓器に命令を出して人体が動かされているという理解でしたが、

そうではなくて腎臓から心臓へ、筋肉から脳へ、脂肪細胞から血管へ、膵臓から筋肉へ、などのように

臓器同士がそれぞれ独自のメッセージをやり取りを行い複雑なネットワークを形成しているというのがこの番組シリーズを通じて最大のメッセージだと思います。

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自然を重視した食事の在り方

これまで私は、ケトン体産生を促す食事療法という点で、

糖質制限の延長戦上にケトン食、絶食療法があるという風に考えていました。

つまり下記のような理解です。

糖質制限
糖質制限+蛋白質制限=(古典的)ケトン食
糖質制限+蛋白質制限+脂質制限=絶食療法(断食)


ところがふと考えてみると、糖質制限、ケトン食、絶食療法は一直線上に並んでいるのではなく、

糖質制限と絶食療法は一直線上に並んでいるけれど、ケトン食だけ少し外れた所に位置している事に気付きました。

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ケトン食と糖質ゼロ食との違い

がんに対するケトン食の臨床治験が大学病院主導で行われ、

良い結果をもたらしているというニュースを聞く事があります。

ケトン食と一口に言ってもいろいろな種類がありますが、

最も古典的なケトン食は、炭水化物:脂質:蛋白質=4%:90%:6%というほとんど脂質ばかりの食事内容となります。

「ケトン食は厳格な糖質制限食」というイメージを持たれている方もいらっしゃるのではないかと思いますが、

厳しいという以外にケトン食は人為的な食事療法という側面もあると私は考えています。

なぜならば、自然界に存在する食糧を摂取していて自然とケトン食になるという事はまずないからです。

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糖質制限は糖新生を亢進させない

糖質制限を長く続けていると糖新生が亢進し続けるのでよくないという批判も聞きます。

糖新生というのは非常時のバックアップシステムなので、それを常時運転させることは代謝を歪め身体に負担をかけ続けているという主張です。

これに対する私の見解は「糖新生持続状態は必ずしも糖新生亢進状態とは限らない」です。

糖新生亢進状態というのは、私流に言えば糖新生機能のオーバーヒート(過剰適応)となりますが、

それが起こるのはどんな時かという事を考えれば見えてくるものがあります。

例えば、長く糖尿病を患っている人の中に、きっちり糖質制限をしていても糖新生が亢進しているために、空腹時血糖値が200-300mg/dLを呈する方がたまにおられます。

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ストレスは糖代謝を駆動する

糖質頻回過剰摂取で糖代謝ばかりを使い脂質代謝が錆びつくというのであれば、

糖質制限長期継続で脂質代謝ばかりを使い糖代謝が錆びつくということだってあるのではないかという疑問に対して私の見解を述べたいと思います。

結論から言えば、「糖質制限を続けていて糖代謝が錆びつくことはまずあり得ない」です。

まず代謝が錆びつくためにはそのシステムを使用しないのが絶対条件です。

これは自然界を見渡してもそうだと思います。錆びついているものは大抵長らく使用されていないものです。

糖質制限状態では糖代謝は使用されないのではないかとと言えば、決してそんなことはありません。

なぜならばストレスによって糖代謝システムは駆動されるからです。

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様々な立場から本質を考える

シェアリングエコノミーの構造は、

皆が知っている知識を出し合って、皆に利益を生み出す集合知の考えに似ているように思えます。

もっと俗っぽい表現で言えば、漫画ドラゴンボールで主人公の孫悟空が切り札的に使う「元気玉」という技を彷彿とさせます。

大地よ 海よ そして生きているすべての みんな……… このオラに ほんのちょっとずつだけ 元気をわけてくれ…!!! 」と言って集めたパワーで強力なエネルギーボールを作り出す技です。

そこまで言うと単純化しすぎという声も聞こえて来そうですが、

違う事を言っているようで実は本質的には同じことを言っているという事は世の中に結構あるように思うのです。

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シェアリングエコノミーを応用する

先日勉強したシェアリングエコノミーですが、

各人が自分にできる事をネットの世界に提供し合って互いに恩恵を受ける関係性を築くスタイルという意味で考えれば、

糖質制限を語る会のスタンスがそれに近い共通構造を持っているのではないかと私は感じました。

私は「糖質制限を語る会」という場を提供しただけに過ぎませんし、

今回私は会場の準備とおつまみやアルコール類の買い出しをしただけで、

それだけだときっと参加者の好みに合う食材は提供しきれなかったでしょうけれど、

結果的には参加者の皆さんがそれぞれの立場で助け舟を出して下さったおかげで、非常に質の高い会を運営する事ができたと思っています。

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建設的議論に必要なこと

アドラー心理学について学ぶ書「幸せになる勇気」の中に、

哲学とは永遠に歩き続けることである」という一節がありました。

哲学が扱う対象は人間、時代、世界、宇宙、あるいは私達が捉えきれないものなど多種多様です。

それら対象がひと所に留まることなく移りゆくものである以上、それを扱う哲学も常に変化して適応させていく必要があります。

そう考えると「今の自分の考えは間違っているかもしれない」という自分の思考を謙虚に見直す姿勢はとても大事だと私は思います。

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プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
漢方好きの神経内科医です。
南鹿児島さくら病院にいます。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

南鹿児島さくら病院では職員を随時募集中です。
詳しくはホームページhttp://www.nissyoukai.or.jp/
を御覧になって下さい。
見学申し込みもお気軽にどうぞ。

※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。

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