サイアミディン

立場によって考えは変わる

立場が変わればものの見え方が変わるということは、

長く人生を生きていれば誰しも多かれ少なかれ感じられることではないかと思います。

私のような医師の立場で言えば、今まで医師として良かれと思って患者へ勧めていたことが、

ある時自分が患者の立場となることで、その勧めが思いのほか患者に負担をかけていたということにふと気付くという、

そんなことって人生のあらゆる場面できっと見られるのだろうなと思います。

最近よく聞く糖質制限批判の中に、「糖質制限を長く続けるとバックアップシステムである糖新生の亢進状態が持続し、それがストレスとなって副腎疲労へとつながる」というものがあります。

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病状が不可逆的になる前に

私のパーキンソン病診療経験においても、

先日紹介した中坂先生の御著書の症例報告を見ていても、

症状の劇的な改善が認められる事こそあれど、パーキンソン病が治癒したという症例、

ましてや末期のパーキンソン病から全く正常な状態に復帰したという症例は残念ながら一例も認められていません。

一方で末期がんから全く正常な状態に戻ったという症例は奇跡的寛解(radical remission)としての実例があります。

現代医学からは相手にはされていませんが、私は純然たる事実だと思っています

末期がんは克服しうるのに、末期パーキンソン病が克服できない所に、過剰適応病態と消耗疲弊病態の決定的な違いが表れています。

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病気を味方として捉える

「糖質制限でがんを兵糧攻めにする」という解釈を聞くことがありますが、

その考え方は、西洋医学的治療の延長線上にあるように私には思えます。

すなわち、がんを「やっつけるべき憎き敵」と捉える発想です。そう思うから手術で取ろうとしたり、抗癌剤で叩こうとしたり、放射線を当てて死滅させようとするアクションにつながるのです。

実際、糖質制限でがんを兵糧攻めにするのは無理です。糖質をゼロにしていても、糖新生で最低限の糖は供給されますし、アミノ酸をエネルギー源にする事もできるからです。

だから糖質制限でがんを兵糧攻めにしようと思えば、兵糧攻めにできない状況をストレスに感じてしまいます。

そもそもがんを兵糧攻めにする必要などないと私は考えています。

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他者貢献と自己犠牲

何か新しいことを始めようという時に、

ワクワクを感じる人と、負担に感じる人と大きく二手に分かれるように思います。

おそらくはその割合は「2:8」となのではないかと思っていますが、

多くの人は、これ以上新しい仕事を増やして欲しくなくて、今まで通りの仕事をしていた方が楽だと感じることでしょう。

しかし2割の人は新しい風を吹き込むことで、現場をさらに良い状況に変えることに喜びを感じる人達です。

8割の人も2割の人の改革が成功すれば、一緒にやってよかったと思ってくれるはずだと思うのですが、

その領域に持っていくために2割の力だけでは不足な事も多いため、8割の協力は不可欠になります

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自分の思考の樹を育てる

思考が成熟すればするほど、

自分だけの思考の軸が形作られていき、

それは他の誰とも違うものとなっていきます。

それ故に成熟思考の持ち主同士で話し合って一つの結論に持っていくことは本質的には難しいと私は考えています。

逆に言えば、思考が成熟していなければ成人でも自分の思考の軸ができていないので、

他人の意見に左右されて、それが容易に変えられるリスクを抱えるということになります。

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何かを変えるために環境を変える

先日、とある漢方の講演会に参加していて、

講演内容とは別で感心する出来事に出会いました。

一般的に、よほど盛況な講演会でない限り、多くの聴衆には何となく最前列には座りたくないという意識が働くと思います。

そのため前の方の席は空いているけど、後ろの方の席は比較的詰まっているということは講演会では結構起こりがちです。

しかしそんな状況だと場合によっては講師側の士気が下がるおそれがあります。

そんな状況を回避すべく主催者側がとった策が私をうならせました。

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糖質制限は激しい寒波もはねのける

東京では大寒波で久しぶりに雪が積もったそうですね。

鹿児島も九州最南端にありながら、かなり寒い冬を迎えています。

私の所に来る患者さん達も身体が冷えきっている人が結構おられることからも実感します。

そんな中私はというと、もともとの肥満体質も手伝って、かなり寒さには強い自信があります。

その傾向は糖質制限を行うようになってからさらに高まりました。

例えば私の冬の服装(Tシャツ、カッターシャツ、薄手のコートで前開き、スラックス、手袋マフラーなし)を見て、

「寒くないんですか?」と聞かれることが結構増えました。

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糖質制限はインフルエンザ濃厚接触もはねのける

今年もまたインフルエンザが猛威をふるう時期となりました。

私の病院にもひっきりなしにインフルエンザの患者さんが押し寄せてきています。

抗インフルエンザ薬はインフルエンザウイルスの増殖を抑えてあとは自分の免疫に任せるという戦略で、

有熱期間を1~2日程度短くする効果があるとされています。

それでも高齢者やステロイド長期内服中で免疫力が低下している患者さんなどではそれだけでは重症化する事もありますし、

有熱期間が短くなると言っても熱が下がるまでの間は辛いので、その辛さを少しでも軽減するために私は漢方薬をよく使います。

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不安は内省のチャンス

糖質制限についての強論に不安を感じている人達へ。

あなたのその不安はどこから沸き起こる不安なのか、胸に手を当てて考えてもらいたいと思います。

そもそもあなたはどうして糖質制限をしようと思ったのか、

誰かから勧められたからなのか、情報を見て自分でやってみようと思ったからなのか、

なぜ糖質制限を続けているのか、データが良くなったからなのか、体調が良くなったからなのか、

少なくとも私は自分でやってみて体調が良くなったから糖質制限を続けています。

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相手の快に基づく医療を提供するには

自分の快さえも何かわからないのに、

相手の快が何かを察するなんてどうしろというんだと思われるかもしれませんが、

実は他人の快を探す手がかりは様々な所に隠されていたりします。

人は自分のことよりも他人のことの方が客観的に見ることができるものです。

在宅医療専門の先生から、初めて訪問診療する人の家に訪れた際に、

相手との信頼関係を構築するためのコツのようなものを教えて頂きました。

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プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
漢方好きの神経内科医です。
南鹿児島さくら病院にいます。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

南鹿児島さくら病院では職員を随時募集中です。
詳しくはホームページhttp://www.nissyoukai.or.jp/
を御覧になって下さい。
見学申し込みもお気軽にどうぞ。

※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。

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