サイアミディン

2013年を振り返る

2013年最後の一日です.

月並みですが,本日は自分の2013年を振り返ってみたいと思います.

2012年は糖質制限を知り,それによって見えた新しい世界を学ぶことができた一年でしたが,

2013年はその経験を元に新しい行動を次々と起こすことができた一年でした.

例えば,糖質オフ仲間との会合などで何度も東京に赴きましたし,

糖質制限勉強旅行と称して全国の糖質制限関連病院見学や市民ネットワークとの交流も行いました.

さらにケトン食についての勉強も行いましたし,絶食療法も経験しました.

加えて自分の患者さんの中にも糖質制限の理解者がかなり増えてきました.

そして何よりこのブログを始めることができました.ブログを通じて数多くの貴重なつながりも生まれました.

総じて「糖質制限飛躍の一年」であったと思います.

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糖質とドーパミンと衝動性

shin1さんから興味深い記事をご紹介頂きました。

ストーカー加害者の告白 ~心の闇と対策~
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3446_all.html


ストーカー行為の心理について加害者への取材を通じて特集された記事です。

その中に『衝動的』という言葉がありました。

糖質制限の理論を知った私はこの言葉に一つ思うところがありました。

我々はパーキンソン病という病気をよく診る機会があります。

実はこのパーキンソン病の合併症の中に「衝動制御障害(DDS)」というものがあります。

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許容と推奨では雲泥の差

糖質制限の考えが徐々に広まってきていますが、

ひとくちに「糖質制限に理解のある医師」といっても様々な立場の医師がいます。

糖質ゼロを推奨される先生もいれば、緩やかな糖質制限は推奨するけれども厳しい糖質制限は推奨しないといった先生もいらっしゃいます。

しかしこの両者には糖質の推奨摂取量以外に極めて大きな差があります。

それは「糖質を必要なものと考えているか否か」ということです。

糖質は栄養学の中で長らく三大栄養素として扱われてきましたが、その科学的根拠は乏しく、人間栄養学的に糖質は必須栄養素ではありません。

つまり糖質は「全く摂取しなくても生きていけるもの」です。

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基礎医学も進化する

年末大掃除の時期です.

先日,うちの病院でも大掃除が行われました.

ある場所の棚を掃除していると,非常に古い本がたくさん出てきました.

先輩の先生と棚の整理のために捨てる本と残す本を選別していたところ,

「ハーパー生化学(原著22版)」という本が出てきました.

江部先生のブログでも紹介されている有名な生化学の教科書です.

ただし平成3年出版のかなり古い版のものでした.

でも私はこの本を持っていなかったので,「これも捨てよう」と言う先輩の先生を制して「捨てるくらいなら私にください」と申し出てラッキーにも頂けることになりました.

少し変わったクリスマスプレゼントと解釈して,ちょいと読んでみることにしました.

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フェルガードは漢方的か

認知症コウノメソッドの話題です。

コウノメソッドの中で一つ独特な治療方法として「サプリメント(健康食品)を用いる」というものがあります。

サプリと言うだけで、あまり信用しないという医師が多い中で、

メソッド提唱者の河野先生は認知症診療においてあるサプリメントを用いる事を推奨しています。

それが「フェルガード」というサプリメントです。

もともと米ぬかから抽出された成分である「フェルラ酸」と「ガーデンアンゼリカ」の二つを混ぜ合わせたサプリメントです。

ただ『米ぬか』というと糖質制限推進派医師の私としてはちょっと心配になります。

本日はこのフェルガードについて考えてみたいと思います。

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脂質メディエータ―によるアレルギー制御

糖質制限によってアトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー性疾患が改善する例があります.

なぜ糖質を制限をすることでアレルギーが改善するかという詳しい機序はまだ解明されていないと思いますが,

まず実際にそういう方が多数おられるということは事実です.

近年,分子生物学の進歩によってアレルギー学の分野はかなり細かいところまで研究されています.



一方,糖質を制限することによって脂質,蛋白質の量が相対的に多くなります.

アレルギーには,サイトカイン・ケモカインや接着因子などの蛋白質性分子が関わっていることが知られていますが,

「脂質メディエーター」と呼ばれる脂質から作られる物質もアレルギーの病態に密接な関与がある事がわかっています.

今回はこの「脂質メディエーター」について勉強してみます.

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体格と性格の関係

先日の連休で何気なく心理学の本を読んでいると,

体格と性格の関連について書かれている項目がありました.

1921年,ドイツの精神医学者,クレッチマーが「体格と性格」という本を著しました.

その中でクレッチマーは,精神疾患と患者の体型とには一定の相関関係があるとして,「肥満型」「やせ型」「筋肉質型」の3つがそれぞれ精神病気質に対応しているとの見解を述べました.

①「肥満型」=親切,善良,社交的,おおらか⇒「躁うつ」気質

②「やせ型」=内気,非社交的,繊細,もの静か⇒「分裂」気質

③「筋肉質型」=忍耐強い,几帳面,頑固,凝り性⇒「粘着」気質

約100年前のこの理論,糖質制限の理論を知った今,改めて考えてみたいと思います.

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「炭水化物が人類を滅ぼす」書評

私が糖質制限の存在を初めて知ったのは,

夏井睦先生が運営されている「新しい創傷治療」というサイトでした.

「傷には消毒をする」「傷にはガーゼを当てる」という従来の医学界の常識を疑い,全く新しい治療方法を世界で初めて確立された夏井先生.

そんな夏井先生が糖質制限に興味を持ち,自ら実践され,サイトでの話題に取り上げていきました.

その輪は瞬く間に広がり,今や同サイトで湿潤療法と並ぶ二本柱の話題に昇華しています.

その夏井先生が糖質制限について考え,まとめられたのがこの『炭水化物が人類を滅ぼす』という衝撃的なタイトルの本です.



先日この本をようやく読み終えました.少し感想を書き記してみたいと思います.

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肥満があるのに低栄養

昨日の記事の続きです.

重症脳梗塞でウチの病院へ搬送された70代女性の患者さんですが,

この患者さん,高度の肥満があるにも関わらず,血液検査で蛋白質が低いということがわかりました.

肥満とは「体脂肪が過剰に蓄積した状態」ですが,脂肪は本来飢餓に備えて貯蔵してある予備のエネルギー源と言えますが,

全身の栄養状態が悪いにも関わらず,脂肪がエネルギーとして利用されない矛盾した状況になります.これは「新型栄養失調」と呼ばれ,近年注目されています.

これはまさに糖質主体の食生活により蛋白質の摂取量が不足して生じる状態です.

血液検査で体内での蛋白質の状況を把握するにはいくつかの方法があります.

一つは「総蛋白」という項目で,もう一つは血液中に存在する蛋白の中で最も多く存在する「アルブミン」という項目です.通常血液(血清)中にある蛋白質の50~65%を占めています.

このアルブミン,実は臨床的にかなり重要視されています.

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わんわんさんメーリングリスト立ち上げ

告知です。

当ブログにコメントを下さるわんわんさんより以下の御連絡がございました。

わんわんこと長谷川です
このたび、個人でブログ風メーリスを作成しました。
 以前から、私にブログを作ったらとか、非公開で意見交換したいとの声があり、立ち上げることにしました。
 参加希望をされる方は、基本的に私と面識があるか、メールでのやり取りがある方ですが、糖質オフのこと・医療問題。社会問題など、意見交流できたら幸いです。

 よろしくお願いいたします。

 参加希望の方は、簡単なコメントをつけて
kiyohisa0108@withe.ne.jp
までメールをください。

 『全国各地に糖質オフの会を!』



わんわんさんは「糖質オフネットワーク東京」を通じて知りあった方です。

非医療関係者ですが、勉強熱心な方です。

ご興味のある方はメールしてみて下さい。


たがしゅう
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難病を起こす体質と増悪因子

先日の当直で出会った患者さんの話です.

70代女性で,意識不明の重体で救急搬送されました.

この方のこれまでの病歴ですが,

40代の頃より関節リウマチを,50代の頃よりパーキンソン病を,

60代より気管支喘息,発作性心房細動,慢性心不全を合併するようになり,

徐々に歩きが悪くなり,60代後半からはほぼ寝たきりの状態となっているような方でした.

また長年ステロイドという薬を飲んでいる背景もあって,皮膚が全体的に薄く,あちこち痛んでいる状態でした.

さらに肥満とむくみを認めましたが,血液検査をすると蛋白質が非常に少なくなっている状況もありました.

そしてこの度の意識不明となった原因を調べたところ,重症の脳梗塞があることがわかったのです.

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できなかった事ができる喜び

私の住む地域では今年度初の雪が積もりました。

今年もまた厄介な季節に入ってきたものですが、それに加えて本日は超忙しい一日となりました。

まず朝から夕方までノンストップで外来をやり続け、そのまま当直に突入です。

当直帯に入って早速脳梗塞の患者の対応を行い、それが終わったら入院患者さんの回診、指示出し、カルテ整理・・・

息つく間もなく今度は2件目の脳梗塞患者が救急搬送されました。

しかもこの方は発症してさほど時間が経っていなかったので、

発症4.5時間以内であれば使用することができる「t-PA(アルテプラーゼ)」という強力に血液を溶かす薬が使える方でした。

この薬を使うにはいろいろと細かい段取りがあるので、これまた大忙しです。

朝の8時に始まり、夜中の3時にようやくひと段落つき、今ようやくブログを書いています。

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何度でもやり直せる

糖質制限は適応範囲の広い食事療法です。

基本的には禁忌に当たらない限りは誰でも実践することができます。

禁忌、すなわち糖質制限をやってはいけないのは、今のところ私の理解では、

「インスリン、SU剤を使用している人」
「高度の腎不全の人(すでに透析中の人は除く)」
「肝硬変の人」
「活動性膵炎の人」
「生まれつき脂質が利用できない体質の人(長鎖脂肪酸代謝異常症など)」

です。逆に言えば、それ以外の人は糖質制限をやっていいということになると思います。

糖質制限をするとグルコーススパイクという負の要素を取り除き、ケトン体という正の要因の恩恵を受けることができるので、

原理的には万人がメリットを受けられるはずなのですが、

実際に指導していると、必ずしもそううまくいかないというのが現状です。

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主体的治療と受動的治療

教育学の中で「コーチング」という技術があります.

コーチングとは「対話によって相手の自己実現や目標達成を図る技術」です.相手の話をよく聴き(傾聴)、感じたことを伝えて承認し、質問することで、自発的な行動を促すことができます.

このコーチングについて極めてわかりやすく説明してあるマンガがあります.

「ドラゴン桜」という漫画です.



偏差値の低いとある高校が倒産の危機となり,債権整理のためにやってきた主人公桜木が,突然「ここから東大生を一人出して超進学校として有名にする」という型破りな発想で学校再建をめざし,不良学生とともに東大合格を目指すというストーリーです.

その中で,ある優れた国語教師が次のような質問をします.

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サルコペニア肥満と言うけれど

本日のテーマはサルコペニアです。



「サルコペニア(sarcopenia)」とは、ギリシャ語で筋肉を意味する”sarx”と、損失・減少を意味する”penia”からなる造語で、「加齢に伴って無意識のうちに起こる骨格筋量の減少」の事を指します。

サルコぺニアは1989年米国タフス大学のRosenbergによって提唱された比較的新しい概念です。病気というよりは、加齢とともに増加して治療と同時に介護が必要になる身体的および精神的諸症状ということで、いわゆる「老年症候群」の一つと位置づけされています。

一方そこに加えて「サルコペニア肥満」という言葉も台頭してきました。「筋量減少+肥満」の状態のことで、具体的には「BMIが25以上で筋量の低下が平均集団以下(-1SD以下)の状態」を指すそうです。

よく聞く「メタボリック症候群」の場合は「内臓脂肪の蓄積による肥満およびそれに伴う代謝異常」の事を指しますので、「メタボリック症候群とサルコペニア肥満は異なり、後者の方が危険である」というのがサルコペニア研究者の弁ですが、

私に言わせれば、メタボリック症候群もサルコペニア肥満も本質は同じで、いずれも糖質の過剰摂取に伴い生じる病態です。

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自分にはない不安を知る

たがしゅうブログ読者の皆様から様々なコメントを頂いています。

よく「勉強になります」とか「いつも楽しみにしています」とか言って頂けるのは本当に有難い限りです。

私が、読者の皆様が知らなかった情報を提供することができているという事であれば、それは大変やりがいを感じます。

ここでふと思ったのですが、

私は医師で、医療者の視点で糖質制限を眺めています。

しかし読者の方の中には医療職ではない方もおそらく多いのではないかと思います。

私には基礎的な医学知識のベースがあるので、そこに糖質制限の理論が加わって、いろいろな応用が効くのですが、

医療職ではない方の場合は、糖質制限をやっていく上で私なら感じない不安を感じていることがあるかもしれないと思ったのです。

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コーヒーは良いのか、悪いのか

先日本屋に立ち寄って、面白そうな本を見つけました。

「コーヒーの医学」という本です。



私自身はコーヒーを飲む習慣のない人間ですが、

コーヒーを習慣的に飲む人って、すごく多いような気がします。

このコーヒー、実に奥深い飲料です。

かたや健康によいと言われていたり、かたや悪いと言われていたりします。

また医学教育の中でもコーヒーを真正面から勉強する機会はないにも関わらず、

日常診療の中ではコーヒーの事は結構聞かれたりします。

今回この本を参考に、少しコーヒーに対する医学的な知識を整理してみたいと思います。

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作られた嗜好性

私はもともとお米が大好きな人間でした.

「三度の飯より米が好き」という表現がありますが,私はまさにそれでした.

子どもの頃からたくさん食べると大人に褒めてもらえるのが嬉しくて,出されたものは必ず残さず食べていました.

「おかわり」をすることは元気の象徴だと思い,毎日もりもりごはんを食べ続けていました.

あまりに豪快にごはんを食べていたため,ついたあだ名は「ライスセンター」でした.

ついには7万円の高価な炊飯器を買うほど米が好きになっていました.

そんな米が好きな自分は今までもこれからもずっと変わることはないと当然思っていました.

しかし糖質制限を知り,実際に実践してみることによってそんな自分が変わるということを知ったのです.

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身体はめぐるもの

糖質制限をしていると排泄機能に変化を感じます。

排泄機能とは、発汗、排尿、排便などのことです。

私個人の経験を語りますと、糖質制限前も後もよく汗をかきます。

ただ前はいわゆる汗ばむような塩気のする感じな不快な汗でしたが、

後ではサラサラ汗をかくといった印象です。

排尿に関しては、私は排尿回数が多くなったような気がします。

しっかり測っていたわけではないのであくまで印象ですが、いつもしっかりと尿を出している感じです。

排便については多少波がありますが、基本的にはしっかりとした形のある便が1~2日に1回出ることが多いです。

全体としてみると「排泄機能が活発に働いている」、そんな感じがするのです。

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食事療法軽視の風潮

「一に食事、二に運動、三四がなくて、五に薬」という言葉があります。

糖尿病治療の基本骨格をわかりやすく表現した言葉です。

基本となる食事・運動療法なくして、薬を加えても適切な治療はできないという事を諭す内容ですが、

はたして世の中の医療者は本当にそう認識しているでしょうか。

こんな症例がありました。50代女性で脳梗塞を初めて発症され入院された方です。

この方の脳梗塞の症状は幸い軽症で、治療により軽い失語(言葉の出しにくさ、理解のしにくさ)を残すのみまで改善しました。

脳梗塞を一度起こした方へは再発予防のために、一般的には抗血栓剤という血液をサラサラにする薬を終生内服してもらうことが勧められます。

しかしこの方は安易にそれが勧められない事情がありました。

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湿潤療法公開実験結果

湿潤療法人体実験のその後の経過です.

いやぁ,実際にやってみるとこういう実験って難しいものです.

というのも膝はやはりよく動く場所なので,しっかり固定したつもりでも被覆財がずれてしまうのです.

せっかく二つに分けて固定したのに,すべてはがれてせっかくの湿潤療法部位もそのまま乾燥させる形になってしまいました.

受傷は12月1日14時頃で,まず以下は12月3日朝の傷の状態です.



また今度は上半分にプラスモイスト,下半分をアット〇ン軟膏を塗布しました.やはりアット〇ン塗布部は後からじわじわチクチクする感じが襲ってきます.

今度はずれないようにテープの固定の上からさらにフィルムドレッシング剤で固定を補強しました.




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医療者向け糖質制限講演会雑感

週末の後半、日曜日はお勉強の時間です。

2013年12月8日(日)東京品川で開かれた医療関係者向けの糖質制限講演会に参加して参りました。

江部先生を理事長とする日本糖質制限医療推進協会主催のセミナーです。

13:00~16:30という時間の中での三部構成でしたが、

第一部は糖質制限の「基礎理論」、第二部は「症例検討と薬剤の使い方」をテーマとして江部先生が、

第三部は「糖質制限食 食事指導の実際」と題して、協会所属の栄養士さんが講演されました。

なかなかタイトなスケジュールであっという間に時間が過ぎる感じでした。

参加してみて感じた印象をざっくばらんに書き連ねてみたいと思います。

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知る,書く,話す,つながる

この週末は東京でのイベントに参加して参りました。

土曜日は糖質オフネット東京や私のブログで知り合った皆様とのオフ会でした。

総勢16名の参加者が集まり、皆糖質制限実践者でいっぱいざっくばらんな会話をして楽しみました。

それにしても,なんだか不思議なものです。

おそらく普通に今まで通りの生活をしていたら一生すれ違っていなかったであろう人達とも、糖質制限を通じて出会うことができています。

私の生活や医師としての価値観を大きく変えたのが糖質制限であることには違いないのですが、

その背景にはインターネットの発達というのが紛れもなく大きな役割を果たしています。

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もはや医者には任せられない

私はおそらくまだ「若手」に入る部類の医師です。

医師としての経験が豊富とはまだまだ到底言えません。

しかし皆さんは経験豊富な医師であればあるほど良い医師であるとお思いですか。

あるいは専門医であればあるほど、一般の医師よりも優れた診療をしてくれるとお思いですか。

本日はそんな事を根本から考え直させられる二つのケースをご紹介します。

1例目は長年糖尿病を患っていて内科で薬が処方され、軽い脳梗塞もされたため半年に1回神経内科にも通院されている70代女性の患者さんです。

糖尿病に対して飲んでいる薬というのはアマリール1mg、アクトス15mg、ジャヌビア50mgです。

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なぜそう言いきれる?

糖質制限はうつ病の症状を改善する可能性があります。

私は医者ですが、その事を自分の身で体験しました。

その医学的な根拠も今ならちゃんとわかります。

一方でうつ病で抗うつ薬を飲んでいる人はかなりの確率で依存状態になっていて、やめるよう勧めても応じてくれなくなっています。

そうなるとこの先ずっと薬を飲み続けなければならなくなります。それは発症が若ければ若いほど辛いことです。

薬なしでうつ病がよくなるに越したことはありません。

だから私はうつ病で悩んでいる人にはまず糖質制限を勧めます。

先日重度のうつ病とてんかんがあり、転居に伴い処方の継続依頼のため当科を受診された20代女性の患者さんがいました。

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手足がすごく冷える人

冬は寒い季節です。

外に出ると寒気にさらされて身体が冷えると思います。

ただ糖質制限をしていると、体がポカポカして寒い時期でも比較的過ごしやすいということを感じます。

これは糖質を制限する事によって、必然的にタンパク質の摂取量が増えますが、

タンパク質は食事誘発性熱産生というのが他の栄養素より高いために基礎代謝が上がるというのが一因だと思います。

また血糖の乱高下を防ぎ血流が安定することも関係していると思います。

さて普段診療をしていると、手がすごく冷たいという人が結構多い印象を受けます。

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糖質離脱頭痛

ある知り合いの先生が難治性の頭痛患者さんの診療をされていました.

30歳代の男性で,やせ型の方です.

血液検査,頭部画像検査,脳血流検査,脳波検査,髄液検査など様々な検査をしても異常が見つかりません.

いろいろな痛み止めもほとんど効かないと訴えられています.

一方,痛みという本人にしかわからい感覚の程度を客観的に知るために我々はよく「人生最悪の痛みを10だとしたら今どのくらいの痛みですか?」という質問をしますが,

この方は常時5~8/10の痛みを訴えているそうです.相当強い痛みです.

ところがこの患者さん,そんなにも強い痛みを訴えているにも関わらず,ごはんは普通にバクバク食べているそうです.

こういう場合私ならまず,糖質の過剰摂取が頭痛の原因となっている可能性を考えます.

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糖質制限と食欲

糖質制限実践前,過食傾向であった私は,

糖質を制限することである程度空腹感をコントロールできる事を知りました.

空腹のメカニズムについてはまだわかっていないことも多いようですが,糖質の中毒性から考えると,

「糖質摂取」
→「血糖値上昇」
→「インスリンにより血糖値が下がる」
→「糖質の離脱症状によって次の糖質を欲するよう空腹感が引き起こされる」

というのが一つ空腹を生じる理由であると解釈できます.

ただそれだけだと糖質を摂取しなければ永遠に空腹を感じないということになってしまいますが,現実はそうはなっていません.時間が経てば必ず空腹感を生じます.

そうなると空腹感を生じるメカニズムが別にあるということになります.

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エビデンスを待たずとも

『Ikeda F, et al. Haemoglobin A1c even within non-diabetic level is a predictor of cardiovascular disease in a general Japanese population: the Hisayama Study. Cardiovasc Diabetol. 2013 Nov 7;12(1):164. [Epub ahead of print]

背景:アジアで心血管疾患(CVD)に対するヘモグロビンA1c(HbA1c)の予測能力についての情報はほとんどない.今回はHbA1cが一定の地域在住の日本人集団の前向き研究でCVDを発症するリスクがより高い対象者を同定するための鑑別能力があるのかどうかを調査することを目的とした.

方法:40-79歳の計2851名の対象者が5つのグループへ階層化され(HbA1c ≦5.0, 5.1-5.4, 5.5-6.4, ≧6.5%, すでに治療中の集団),前向きに7年間フォローアップされた(2002-2009年).

結果:フォローアップの期間,119名の対象者がCVDを発症した.CVDの多変量調整リスクはHbA1c5.5-6.4と≧6.5%とすでに治療中の集団が,HbA1c値が5.0%以下の集団と比較して有意に上昇していた(5.5-6.4%の集団でハザード比2.26[95%信頼区間, 1.29-3.95],6.5%以上の集団で4.43[2.09-9.37],すでに治療中の集団で5.15[2.65-10.0]).CVDのサブタイプに関して言えば,HbA1cと冠動脈心疾患(CHD),虚血性脳卒中との間での正の相関が有意であったが,出血性脳卒中についてはそのような相関は認められなかった.CVDを発症するC統計量は他の危険因子を含むモデルへHbA1c値を加えることで有意に増加し(0.789 vs 0.762),総再分類改善度は0.105であった(p=0.004).

結果:我々の調査結果はHbA1cが上昇することはCVD,特にCHDと虚血性脳卒中に対する独立した危険因子であり,伝統的な危険因子を持ったモデルにHbA1cを加えるとCVDの予測能力を有意に改善することを示唆している.』

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糖質制限記念日

今日は個人的な記念日です。

2年前の2011年12月3日に私は糖質制限を始めました。

この2年の間にはいろいろな事がありました。体調の好転はもちろん、様々な人達とのつながりもできましたし、医師としての価値観も大きく変化しました。

「医食同源」という言葉を身にしみて感じることができました。

本日はそんな2年間の糖質制限の足跡を簡単な日記として残していた自分自身の覚え書きをお示しし、自分自身のこれまでを改めて振り返ってみようと思います。

これから糖質制限をはじめられる方、もうすでに実践される方、実践していてうまくいかない方など様々な立場の方々へ少しでも参考になれば幸甚です。

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プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
漢方好きの神経内科医です。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

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