サイアミディン

「思考停止」対「考え続ける姿勢」

糖質制限実践者の方々の声を聞いていると、

単なるダイエット目的で始めただけなのに、他にもいろいろな所が良くなったという体験をされる方も少なくありません。

そうなるとこの画期的な治療法に興味を持つ、というのが普通の流れだと思います。

「なぜこんなにもいろいろな所が良くなるのだろう?」

このように疑問を持つ所から科学はスタートします。

それは一言で言えば、『糖質の多面的な害』を表しているに他ならないわけですが、

今日話題にしたいのは、糖質制限を通じて「考え続ける姿勢」を学べるということです。

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蛋白癌という考え方

私は神経変性疾患にも糖質制限が有効であると考えています.

本日はそんな神経変性疾患の一つであるパーキンソン病の病態機序について勉強してみます.



パーキンソン病は90~95%が孤発性(原因不明)と言われ,残りの5~10%は遺伝子が関わってパーキンソン病を発症します.

パーキンソン病では「神経変性」という現象が脳の中の中脳黒質という部位でのドーパミン作動性神経を中心に起こります.その結果,ドーパミンが徐々に機能しなくなり身体がうまく動かせなくなったり手が震えたりするようになっていく病気です.

最近は中脳黒質だけではなく,青斑核ノルアドレナリン作動性神経,自律神経,嗅覚・高次脳機能に係わる神経といった他の神経にも神経変性が及び,体の動き以外にもの忘れや嗅覚の低下,便秘や立ちくらみといった非運動症状も起こってくるということも注目されています.

その神経変性の原因として注目されているのが,αシヌクレイン(アルファシヌクレイン)という異常蛋白質です.

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ケトン体でハンサムモードへ

先日記事に取り上げた南雲吉則先生がフジテレビの「全力教室」という番組で,

間違いだらけの健康法」というテーマで講義を行っていました.

その中で三大勘違い健康法と題して

・スポーツをすると痩せて健康になる
・食べてすぐ寝ると体に悪い
・1日3食きちんと食べる

この3つが全て間違いだということを説明されていました.

南雲先生自身はスポーツをせずウォーキングをし,1日1食夕方に食べてすぐに寝るということで,

58歳にして若々しい風貌を保っているというような事を主張されていました.

この南雲先生の講義内容自体も面白く聞かせてもらいましたが,

私がもっと興味深いと思ったのは,その番組にたまたま生徒役として参加されていた俳優の仲村トオルさんの発言でした.

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アブラを摂ってもアブラが取れる

糖質制限に対してよく聞かれる批判の中に,

「糖質を制限すると,脂を摂りすぎてコレステロールが増えて動脈硬化が進む」というものがあります.

しかし糖質制限をしている人ならわかりますが,

実際には脂をしっかり摂っているにも関わらず,中性脂肪は速やかに減少し,コレステロールのバランスがよくなります.

それではどうしてそのようになるのでしょうか.

今日はその疑問について考えてみます.

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栄養バランスの概念を変える

2013年12月4日、和食がユネスコの無形文化遺産に登録されました。

和食の特徴を簡単に言うと、ごはんを中心に野菜などの副菜、汁ものを添えた、いわゆる「一汁三菜」方式で、その特徴は低脂質・高蛋白食にあるとされています。

そしてあまり強調されませんが、高炭水化物であることが和食の最大の特徴と言えましょう。

和食が世界に誇る健康食として手放しで絶賛されている昨今ですが、糖質制限の理論を学ぶとそこに疑問を感じざるを得なくなります.

その事を考える上で「正しい栄養バランスとは何か?」という事を見直さなければなりません。

私が考える栄養バランスは「基本エネルギーとして脂質、身体の材料として蛋白質、この二大栄養素が得に重要、次にそれらを補うようにミネラル、ビタミンが必要で、そして糖質は少なければ少ないほどよい」というものです。

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想いは伝わるか

私は大学病院の神経内科医師ですが、

時々大学から派遣されて別の一般病院で診療のサポートをしに行くことがあります。

一昔前までは医局絶対主義の下、卒業した医師は出身大学のどこかしらの医局に所属するというのが一般的でしたが、

新臨床研修制度が始まり、大学以外にも様々な病院を卒業後の研修先として選べるようになりました。

そうなってからは一部の大学を除いて、医局に残る医師は大分少なくなり、どこの医局も慢性的な人手不足に悩んでいるというのが多くの現状だと思います。

従って派遣先の病院へ大学から出せる医師の人数も自ずと限られてしまいます。

私の場合は大学病院以外に3〜4箇所程の病院で診療を行っています。

本日はそのうちの一つの病院で実際にあった話を紹介します。

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批判されても仕方がない

2014年2月18日(火)の本ブログ記事に対して

あひる さんから貴重なコメントを頂きました。

山陰の松江市において先日「丈夫な子を育てる食生活」と題した講演会が行われたと地元ニュースで流していました。
東京の管理栄養士(60歳男性)が米飯中心の献立を・・  との内容で話していました。

聞いてみると、
お米を沢山食べましょう。 なぜならお米には添加物がないからです。
おやつに小麦粉や砂糖を使ったものは添加物がいっぱいだから食べさせるのはやめましょう。
おやつにはおにぎりです! 添加物はありませんから・・
と、話されていてびっくり!!

今日はなんと地元新聞に講演の内容が詳しく書いてあります。


糖質制限推奨派としては大いに問題を感じる指導内容です。

本日はこの管理栄養士の指導内容について考えてみましょう。

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無自覚を自覚させるための方略

先日、とある認知症患者さんを診察していました。

その方は70代女性で小太りで、いつも眠たそうにされている方でした。

糖質の摂りすぎは肥満、睡眠障害、認知症のいずれにも関連します。私の目でみるとこの患者さんは明らかに糖質の摂り過ぎです。

そこでいつものように「白米茶碗一杯(150g)=角砂糖17個分の糖質」の画像をお見せして、糖質の害を説明していたところ、その患者さんの御家族の方がこう言いました。

「そんなにたくさんはごはん食べていませんよ。」

……見た目、立ち居振る舞いはどう見ても糖質過剰です。

要するにこの患者さんもご家族も、糖質過剰であることに「無自覚」なのだと思います。

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だんだん病気が増えていく理由

糖質制限を知る前と後では同じ景色が違って見える事があります。

先日BSの「鳥越俊太郎 医療の現場」という番組で腰痛の特集が組まれていました。

その中で「大腿骨骨折の患者数が年々増え続けている。1987年からの20年間で患者数が2.8倍も増えている.その原因に骨粗鬆症があり、骨粗鬆症の原因は加齢、カルシウムやビタミンD不足、女性ホルモンの低下である」といったデータが右肩上がりに患者数が増えていく棒グラフとともに示されていました。

こういう右肩上がりの棒グラフはいろいろな場面でよく見ますが、

その都度「高齢化」という言葉でその理由が説明されます。

しかしはたして本当にそれだけでしょうか?

よくよく考えてみると、高齢化だけでは説明できない事がある事に気がつくのです。

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食事を変えようとしない人達

糖質制限を指導していて本日も思う事がありました。

だいたい私が主に見ている患者さんは60〜70歳くらいの人が多いですが、

その中で割と多いのが「ちょっと小太りで膝腰が痛い」という方です。

体重が大きいと膝腰への負担も自ずと大きくなってきてしまいますので、

こういう時に私は主食の量を半分〜3分の1に減らして、その代わりおかずを増やすという簡易的な糖質制限指導を行ったりしています。

ところがそうした話をひとしきりした後に患者さんが聞くのは「運動はどうしたらいいですか?」という事なんです。

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山陰糖質制限の会

鳥取県,島根県がある地域一帯を「山陰地方」と呼びますが,

その山陰地方で先日,とある方の呼びかけで糖質制限の有志集まりが行われました.

嬉しい事に私にもお声がかかり,先日参加して参りました.

参加者は全部で12名,2~3年糖質制限を実践している方から糖質制限を始めたばかりの人まで様々な人が集まりました.

10時~14時くらいの時間で,なごやかなひと時を過ごすことができてよかったです.

前半には僭越ながら私が最初に糖質制限の基礎的な事についてお話しした上で,後半は呼びかけ人の方が作って下さった糖質制限料理を頂きながら糖質制限について語り合いました.

全国に広がる糖質制限コミュニティですが,山陰にもその波がやってきたというわけです.喜ばしい事です.

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本質を見過ごしてはいないか

少食の良さを提唱される先生方がいらっしゃいます.

ナグモクリニックの南雲吉則先生や,イシハラクリニックの石原結實先生らです.

南雲先生は1日1食の少食療法でメタボリック症候群からの脱却や若返りの効果を御自身で示されたり,石原先生はリンゴジュース断食で手術不能のガンを治癒させた臨床経験を著書の中で書かれています.

私も食事の回数は少なく体調が維持できている方がよいという考えで,少食療法自体には賛成です.

ところが南雲先生石原先生はともに糖質制限に対しては否定的な見解を示されています.

「結局はカロリーを摂りすぎるから太る」「肉は食べない方がよい」などといった御意見です.その点に関しては私は全く同意できません.

しかしお二人とも現に結果を出しておられる先生です.果たして先生方の言っていることはどこまでが正しいのでしょうか.

今日は糖質制限の理論を元に,この問題について考えてみます.

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ひらめきやすくなる

糖質制限は医療の根幹に関わる非常に深いテーマです.

私がこのブログを始めるにあたって,次の本を参考にしました.



この本にはブログを収入源にして生活をしている著者のブログ運営のためのコツや考え方がまとめられています.

その中で「一晩でも二晩でも話していられるような好きなテーマを選ぼう」という事が書かれていました.

糖質制限に非常に興味を持っている私にとっては,自分の目線で「糖質制限」をテーマにブログを書くことは,とりあえずこの条件はクリアできていました.

ただ,それがずっと続けられるかどうかに関しては正直自信はありませんでした.

だから最初のスタンスを決める時には少し悩みました.毎日書くべきか,週に1回にすべきか,不定期にすべきか…

しかし書きたい想いがあるうちは,自分で限界を決めずにとりあえず書き始めてみよう,と思ったのです.

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背中を押される言葉

「笑っていいとも!」がこの3月で終了するそうですね.

タモリさん司会のお昼休みの名物番組でしたが,一つの時代がまた終わろうとしています.

私が物心ついた時にはタモリさんはすでにお笑いビッグ3として「笑っていいとも!」を中心にお笑い界での確固たる地位を確立しており,私にとっては「ユーモアのある落ち着いた司会者」といったイメージでした.

ただそれ以前の時代のタモリさんは相当芸達者だったようで,イグアナの真似とか四か国語麻雀とか他の芸人さんとは一線を画する芸で他を圧倒した相当すごい芸人さんだったようです.

そんなタモリさんの名言集がインターネットで特集されていました.

その中で一つ心に響く言葉がありましたので紹介します.


~タモリの名言『友達はいらない。諸悪の根源である』について~

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儀式として行わない

今日はバレンタインデーですね。

糖質制限実践者には御法度とも思われたチョコレートですが、低糖質チョコの開発によって我々もその恩恵が受けられるようになりました。

低糖質チョコを開発してくれた職人さんには心から感謝する次第です。

とはいえ、低糖質チョコの存在自体がまだそんなに知られていないので、私のように一人で糖質制限に取り組んでいる人間にとってはなんとも居心地の悪いイベントです。

というのは、いわゆる「義理チョコ」で「チョコ以外で何を渡したらいいんだろう」という感じで気を遣われるのが嫌だからです。

そもそも、私は義理チョコ自体やめてほしいと思っています。

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修正アトキンス食の10年

Kossoff EH, et al. A decade of the modified Atkins diet (2003–2013): Results, insights, and future directions. Epilepsy Behav. 2013 Dec;29(3):437-42.

『修正アトキンス食は難治性てんかんを持った小児や成人への治療法として2003年から用いられてきた.

この「代替」ケトン食は,絶食や入院が不要で,蛋白やカロリー,あるいは水分の制限を行うことなく,外来で開始できる.

今回,継続的な使用から10年が経ち,難治性てんかんに対する治療としての修正アトキンス食に関する30を超える研究の中で,ケトン食と同様の効果と忍容性の改善を実証する結果を持って約400名の患者が報告されてきている.

修正アトキンス食は成人集団においてもますます使用されてきている.数々の臨床試験が食事療法全体の作用メカニズムへの洞察を提供してきた.

このレビューでは過去10年における修正アトキンス食の経験とともに,今後10年のてんかん治療における修正アトキンス食の役割の予測について議論する.』


今回はケトン食の一種である「修正アトキンス食」に関して学びたいと思います.

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肩書きはなんだっていい

医師の中でも権威者ほど糖質制限を認めない傾向があります。

医師の中で立派な肩書きを手に入れるためにはいろいろな流れがありますが、

例えば、臨床研究を行って論文を書いて、それが積み重なっていけばそれが業績となり医学博士になります。

またその中の優秀な人が教授になり、教授の中から病院長、医学部長、学長など立派な肩書きへとつながっていきます。

その肩書きはその人が生きてきた歴史であり、今までやってきた事が認められた事の証であるわけです。

しかし、もしもその業績が根底から覆されるとしたら、それはその人にとって相当辛い事です。

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「自分で考える力」の鍛え方

「情報化社会」と呼ばれるようになって久しいですが,

医療に関する情報もインターネットを通じて容易に入手できるようになりました.

糖質制限に関する情報もしかりです.この領域のパイオニアである江部先生夏井先生がインターネット上に無償で情報を公開して下さるおかげで,

誰でもがインターネットにつながるパソコンさえ持ってれば容易に最新の情報を手に入れることができるようになりました.すごい時代です.

しかし情報が多すぎてその質を見極める事が重要です.ここでも,必要とされるのは「自分で考える力」です.

今回は私が「自分で考える力」を鍛えるために心がけていることを紹介したいと思います.

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真のジェネラリストになるために

私の目標は「町の頼れるお医者さん」です.

一人の医師が患者さんの問題点の全てを抱え込むことはスーパーマンでもない限りは難しいことだと思います.

一方,自分には優れた才能も,卓越した技術もありませんが,

そんな自分でも自分が出会う目の前の患者さんにはできる限り最善をつくしたいという想いがあります.

こういうジレンマがある中で,私は「総合診療」という医療のスタイルに興味を持っています.

「病気を診ずして,病人を診よ」という言葉がありますが,総合診療を専門にする医師は患者さんの症状をこまかく聴取して,そこから病気の本質をつきとめるという能力に長けています.いわば「診断をつけるプロ」です.

そんな総合診療医の事を「ジェネラリスト」と呼び,一方,特定の病気に詳しい専門医の事を「スペシャリスト」と呼びます.

両者はしばしば対比され議論されたりしますが,私は医師であれば皆ジェネラリストの素養を身につけておくべきだと考えています.

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運命を変えうる手段

STAP細胞が世界で注目を集めています。

研究リーダーの小保方晴子さん、すごいですね。才色兼備もここまで来ると圧巻です。

誰も疑わなかった事をとことん疑い抜いて素晴らしい成果を導き出しており、まさに科学者の鏡のような存在です。

そんな小保方さんのSTAP細胞の論文が「一人抄読会」というサイトで和訳され紹介されていました。

この内容がまた和訳されていても極めて難解で、私のような凡人では到底理解しきれません。

しかし、その中で一つだけ私の目に留まる文章がありました。

それは「致死以下の刺激による細胞の運命転換抑制機構の解除」というところです。

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大前提を疑ってみる

先日、糖尿病の新しい治療薬SGLT2阻害剤について記事で取り上げましたが、

私が好きでいつも見ているカルピンチョ先生のブログSGLT2阻害剤の事が書かれていました。

「炭水化物50~60%摂りなさいと言っているのに、それをすぐさま尿中に捨てるような薬を使う事に対する矛盾」について鋭く指摘されています。

また先日の私の酸化ストレスについての記事では

高血糖⇒PKC活性化⇒「NADPH oxidase活性異常」⇒活性酸素・フリーラジカル生成⇒生体内タンパク変化、DNA障害⇒血管障害

という流れを紹介しましたが、演者の先生はここで「(酸化ストレスを防ぐために)PKC阻害剤の開発が望まれる」といった見解を述べておられました。

いやいや、どう考えても糖質を控えて「PKC活性化」より上流にある「高血糖」を避ける方が先でしょう。

どうして医者や科学者の叡智が結集しているにも関わらず、そうした変な発想が出てきてしまうのでしょうか。

それは大前提が間違っているからです。「糖質は大事なエネルギー源」だとか考えているからそうなるのです。

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もともとの性格なのか否か

「あの人には何を言っても無駄だから」

糖質制限の指導をしていて、そういう言葉をよく聞きます。

もともとの性格だと言われればそれまでですが、糖質制限の理論を学ぶとそれすらも「本当だろうか」と考えさせられる部分があります。

例えば「糖尿病の人はわがままで人の言う事を聞かない。そういう性格だから糖尿病になったのだ」という医者側の言い分を耳にする事があります。

私も糖質制限を知る前までは、そういうものなのかもしれないと思ってしまっていましたが、

それは「糖質の中毒性」のせいかもしれないと考えるようになりました。

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「身体が欲するものを食べる」の落とし穴

糖質制限をすると全体的に体調が良くなります。

おおざっぱに言えば、もともとの身体の機能が効率よく働くといった感じです。

「糖質を制限する」と言うと、本来の状態から操作を加えて体調を改善しているような印象を受けるかもしれませんが、

実際には今の糖質を制限した状態の方が本来の状態であり、そこから糖質過剰になって現代の病気を作りやすい食生活になってしまっているのだと思います。

糖質制限をして本来の状態になれば食欲が正常化し、食欲の赴くまま食べていてもそれほど食べ過ぎにならずに済みます。

だから私は基本的に「身体が欲するものを欲するがままに食べる」というスタンスでいいと思っていますが、

それはあくまで「糖質を制限していれば」の話です。

糖質を制限せずして欲するままにしてしまうと歯止めがきかなくなります。

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血糖値に対する認識の差

先日とある救急の勉強会がありました。

朝から夕方までみっちりとスケジュールがあり休憩時間も少ない状況でしたが、

昼過ぎになってスケジュールが後半に差しかかろうという時にスタッフの方が「これで少しでも血糖を補充して下さい」とお菓子を持ってきて下さいました。

そうすると他の参加者の皆さんは次々とそのお菓子を口にされ出しました。

それに対して私は特にお腹がすいていないのでお菓子は食べませんでした。

ただ、仮にお腹がすいていたとしても手は出さないと思います。糖質制限をしていればそれを我慢できるくらいの食欲をコントロールすることができます。

ここで血糖値に対する認識が私と他の参加者の皆さんで大きく違うことがわかります。

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医療を必要最小限に利用する

糖質制限の守備範囲は広いです。

体重の適正化、糖尿病治療にとどまらず、アトピー性皮膚炎、冷え症対策、原因不明の頭痛やめまいの治療、認知症予防の可能性など枚挙に暇がありません。

あまりにも都合が良すぎて一見ウソに思える糖質制限ですが、

きちんとやったことがある人ならば皆それがウソでないという事がわかっていると思います。

ここまで守備範囲が広いのであれば、もう医者なんて要らないんじゃないかと思ってしまいそうですが、

残念ながらそういうわけにはいかないと思います。まず,すべての人が完璧に糖質制限できるとは限りません。

仮に糖質制限が当たり前の時代がやってきたとしても、医療の全体ニーズが下がることはあっても、完全に医療がなくなることはないと思います。

その大きな理由の一つが「救急医療」の存在です。

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根本的な原因に対処しなければ

神経内科が扱う病気の中には「慢性進行性疾患」が多くあります。

「慢性進行性疾患」とは、「ゆっくりと症状が進んでいく病気」のことです。

糖尿病も世間一般的には「慢性進行性疾患」と位置づけられていると思いますが、

糖質制限を行えば、その進行を食い止めることが可能となります。

なぜならば、糖質が血糖値を上げ、糖尿病を悪化させる根本的な原因であるからです。

一方、薬で血糖値を抑えても根本的に糖尿病を治すことはできません。根本的な原因が放置されているからです。

従って、「慢性進行性疾患」に対しては、その根本的な原因がどこにあるかを考える必要があると思います。

そして現在私が特に興味を持っている慢性進行性疾患の一つが「認知症」です。

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カロリー制限は「ごく弱い糖質制限」

なかなか奥深い酸化ストレスの世界です。

昨日に引き続き酸化ストレスについて学んだことを書き連ねてみたいと思います。

④ダウン症候群は高酸化ストレス状態

尿酸には抗酸化作用がある。
ダウン症候群では高尿酸血症、肥満を発症しやすい。
約半数にインスリン抵抗性が高いことがわかった。(一般に比べて高い。)
ダウン症候群は比較的低年齢から高尿酸血症がみられた。
ダウン症候群は高酸化ストレス状態だと考えられている。
 例:過酸化脂質の増加、尿酸アラントインの増加


尿酸が高いということの解釈は注意しないといけません。
単純に「抗酸化作用が高い状態」なのかもしれませんし、「抗酸化作用を高く発揮しているにも関わらず酸化ストレスに対抗しきれていない状態」なのかもしれません。

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酸化ストレスについて学ぶ

2014年1月11日(土)-12日(日)に大阪で開かれた日本病態栄養学会において

私は「疾患と酸化ストレス」というシンポジウムに参加しました。

さまざまな疾患の根本的原因として酸化ストレスの関わりに興味があるからです。

その中で4題、酸化ストレスに関する御発表がありましたが、いずれも興味深い内容でした。

本日はその中で重要だと感じたポイントについて抜粋して紹介したいと思います。

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プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
漢方好きの神経内科医です。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

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