サイアミディン

本当に「継続は力なり!」

『僕の前に道はない 僕の後ろに道はできる』

有名な高村光太郎「道程」の一節です.

コツコツと続けてきたこのたがしゅうブログも,

気が付けば開設から11か月が経過しました.

開設した当初はこのブログがどんな風なものになっていくのか,

わからないままとりあえず第一歩を踏み出したわけですが,

振り返ってみると随分充実した道を歩いてきたように思います.

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経験がエビデンスを作る

漢方というのは徹底した経験医学です.

エビデンスという言葉もなかったずっと昔から

自然に存在する動植物や鉱物に含まれる生薬について

徹底的に実験を繰り返す事で出来上がった治療法です.

科学が確立されていない中,何千年という気の遠くなるような時間を.

ある生薬を食べてはどうなるかを調べ,また別の生薬を食べては調べ,

その結果ダメな生薬の組み合わせは淘汰され,最終的に生き残ったのが今出回っている漢方薬です.

生き残った漢方薬には,生き残ったなりの理由があるもので,

そうした漢方薬の有効性が,西洋医学の理論で少しずつ解明されてきています.

今回はこむら返りに対して有効性がある「芍薬甘草湯」を取り上げたいと思います.

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消化にどれだけ体力が必要か

先日フジテレビで,毎年夏恒例の,

27時間テレビというのをやっていました.

お祭り的な番組ですが,24時間テレビより偽善的ではないので私は好きで時々みています.

今年の総合司会はSMAPの5人でした.

27時間寝ずにお祭り番組の司会をするというのは

ただ寝なければよいというものではなく,見ているお客さんを楽し負ければいけないわけで

やり遂げるのはさぞ大変なことだと思います.

しかしそれでも格好よくやり遂げるSMAPの姿が最後は感動を呼んでいました.

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こむら返り熟考

本日は糖質制限中に起こりうるトラブルとして、

比較的よく知られている「こむら返り」について、

自分なりに考察してみたいと思います。

まずこむら返りの定義から確認しますが、

こむら(腓)とは「ふくらはぎ」の事で、こむら返りというのはふくらはぎ起こる痛みを伴う筋肉の痙攣の事です。

ただ頻度が多いのがふくらはぎの筋肉であるというだけで、本質的にはどこの筋肉にも起こりえます。

健康人でも見られる現象であり、特に過激な運動や,発汗・下痢などの著明な脱水時に起こりやすいと言われています。

このこむら返りの発生メカニズムについてはさまざまな仮説が考えられていますが、

実はそのメカニズムは明確にはわかっていないというのが実情のようです。

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血糖値以外にも目を向ける

最近,血糖値を上げない希少糖の話題を時々耳にします.

甘いのに血糖値を上げないという事で,糖尿病治療への応用に向けて世間では期待されていると思います.

しかし,そういうものであれば,エリスリトールを始めとして,

すでに世の中にはいろいろと存在していると思うので,

なぜにことさら希少糖が注目されるのかが,私にはよくわかりません.

また希少糖でなくとも,天然のもので血糖値を上げない甘味料はエリスリトール以外にも存在します.

そのうちの一つは漢方でもよく使われる甘草(かんぞう)です.

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貧困の真の問題

今,世界中で肥満が増え続けています

世界肥満実態(GBD)調査によれば,過体重と肥満の人の数は,

1980年に8億8,500万人だったのが、2013年には2.5倍の21億人にまで急増しているようなのです.

中でもその増加に寄与しているのは発展途上国や先進国の貧困層(低所得者層)であるようなのです.

糖質制限を理解したものから見れば,

貧困層で肥満が増える真の原因は,「価格が安い高糖質食中心の食生活」にあるのではないかという考えに合点がいきます.

一方でこんなニュースもありました.

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人工甘味料の落とし穴

糖質制限をしていて甘味が我慢できない時に,

人工甘味料で代用する場合があると思います.

ただこの人工甘味料,どうしてもの時に留めておく方が無難であるかもしれません.

議論はあるものの,人工甘味料は血糖値を上げませんが,インスリンは分泌させるという可能性があります.

一見どういう事かと思ってしまいますが,血糖値は上がっていないわけですから,

おそらくインスリンを相殺する何らかのメカニズムが働いているものと思われます.

つまりインスリンは出るけど,それと同時もしくはインスリンが出るより前に血糖上昇作用のあるホルモンが働いている事が想定されますが,

そしてそれは,甘味そのものに対する欲求刺激によるドーパミンではないかと私は思います.

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低血糖も高血糖もよくない

m3.comという医師向けの総合情報サイトにて,

糖尿病に関するニュースが紹介されていました.2008年のACCOR試験についてです.

この試験は有名ですが,簡単におさらいしておきますと,

インスリンやSU剤などの薬を使って厳格に血糖値を下げた患者群(平均HbA1c6.4%)と,食事や運動療法などの通常の血糖管理を行った患者群(平均HbA1c7.5%)とを比較し,

どちらが治療予後がよかったかということを調べた大規模臨床試験です.

予想では当然,厳格に血糖を下げた群の方が成績がよいはずだと,おそらく誰もが考えていたと思いますが,

実際には厳格治療群の方で死亡率が有意に高かったため,5年間行う予定であった研究が,3.4年で緊急中止になったという衝撃の結果をたたき出した,というものです.

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「欠乏症」=「欠乏」+「代謝障害」

「食べないと栄養失調になる」という話と,

「断食で健康になる」という話には,大きな矛盾があるように思えます.

世の中には食べない事で健康になる人と,不健康になる人がいるということです.

はたしてこれはどういう事なのでしょうか.あるいはどちらかが真実ではないということなのでしょうか.

私は「欠乏症」=「欠乏」+「代謝障害」という公式が成り立つのではないかと考えています.

つまりただ物質が欠乏するだけでは,欠乏に伴う症状は起こらないのではないかという仮説です.

そしてヒトの代謝を乱している最大の要因は糖質の頻回過剰摂取です.

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睡眠薬に対するイメージの違い

一般に糖質を摂り過ぎると食後の眠気を引き起こしますが,

糖質の摂取を繰り返していくと,糖質の中毒性によって,

今までと同じ量の糖質では眠気を引き起こせない状態へ徐々に変わっていき,

最終的には糖質の頻回過剰摂取が不眠の原因になる可能性があります.

従って糖質制限は早い時期なら過眠の治療に,慢性期であれば不眠の治療になりうると思います.

ところが,世間での不眠の治療として一般的なのは,睡眠薬です.

特にベンゾジアゼピン系の睡眠薬というのが最も多く使われています.

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昔の人ははたして健康だったのか

糖質制限を批判する論法の一つに,

「昔の人は米をしっかり食べていたのに,肥満や糖尿病は少なかった」

というものがあります.

そして,昔の人の具体的な食生活を示すために,

作家宮沢賢治氏の作品「雨ニモ負ケズ」の次の一節がよく紹介されます.

 「一日に玄米四合と味噌と少しの野菜を食べ・・・」

この食生活で肥満はなかったのだから,

糖質制限しなくても健康でいられた証拠ではないか,というのが糖質制限否定派の論調です.

それに対しては一つは,現代と明治~昭和時代とでは運動量が全く違うという点で反論ができますが,

本日はこの話にもう少し深く踏み込んでみたいと思います.

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糖質制限と成長について

本日は,こどもに対して糖質制限を勧めるべきかどうかを考える上で,

最も議論となる「低身長」の問題について私の視点で切り込んでみたいと思います.

厳格な糖質制限に相当する(古典的)ケトン食では,低身長の副作用が報告されています.

成長と言えば「成長ホルモン(Growth Hormone:GH)」が頭に思い浮かぶかもしれませんが,

実際に成長促進効果をもたらすのは,GHによって産生される「IGF(Insulin-like growth factors:インスリン様成長因子=ソマトメジン)」であるようです.

難治性てんかんの幼若児に古典的ケトン食を開始して,12ヶ月後に成長速度が著明に鈍化(-4.1SD)し,

てんかんを抑えるケトン体であるβ-ヒドロキシ酪酸の値が増加するのとは逆に,ケトン食の開始早期にはIGF-1の値が低下しやすいことが報告されています.

また,ケトン食を続けていると開始前と同じIGF-1濃度に戻るようですが,

それでも成長速度は遅くなっているということで,IGF-1の値だけでは低身長の副作用を説明しきれないようです.

私はこの問題を考える上で鍵を握るのは「インスリン」だと考えています.

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「検査正常」は大丈夫を保障しない

血液検査は情報の宝庫です。

医学の発達により、血液を詳しく調べる事で様々な事がわかるようになってきました。

肝機能、腎機能、貧血、炎症反応、血糖値、ホルモン、栄養状態など、挙げればキリがないくらいたくさんあります。

しかしそれだけたくさんの事がわかるようになったとはいえ、

血液検査にも無論限界はあります。

今の技術では測定できないというだけで、我々の身体には未知の物質がおそらくまだたくさんあると思います。

だから「血液検査が正常であること」は、

必ずしも大丈夫であることを保障するものではないのです。

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間違った医療から正しい医療へ

糖質制限の事を深く知っていけばいくほど,

現在の医療に疑問を感じる事も多いです.

これまでの医学の歴史の中で培われてきた有用な医療というのは確かにあるはずですが,

どこまでが正しくて,どこまでが誤っているのか,

自分の頭で考えて見極めていく必要があると思います.

そんな中,また本屋を何となく見て回っていると,

次のような本を見つけました.


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相手の土俵で議論しない

ブログ読者の方から御質問を頂きました.

「何らかの事情で点滴を受けなければならない時,どう言えばブドウ糖なしの点滴にしてもらえるか?」

点滴を受ける場面にもよりますが,

確かに状況によって,ブドウ糖有りの点滴を使用される事があります.

例えば,急性胃腸炎を起こし,嘔吐下痢で水分が奪われ,食欲も落ちているような状況の時,

水分と栄養を同時に補うためにブドウ糖入りの点滴が使われる可能性があります.

その時,一般的な医師の考え方はおそらくこうです.

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低糖質が選べる時代を目指して

糖質制限の考え方が、

少しずつ世に広まってきているとはいえ、

現代はまだまだ糖質過多社会です。

江部先生の名言「見渡せば糖質」はまさに言い得て妙です。

その糖質過多分化の影響は、こんな所にも及びます。

医療現場で使われる経管栄養剤です。

経管栄養剤というのは、何らかの理由で口から食べられなくなった患者さんに、

栄養を入れるために鼻から入れたチューブや胃瘻から入れる食事代わりの栄養剤の事ですが、

現在販売されている経管栄養剤のほとんど全てが、

高糖質で構成されていると言っても過言ではありません。

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固定観念で先に進めない

ある人の長年培った食生活を、

他人が指導して変えようというのは困難な事です。

結局、今糖質制限を実践している人達も、

きっかけは誰かの指導だったかもしれませんが、

最終的には自分が納得している人が続けているように思います。

私の日常診療の中でも、

なかなか納得してくれない人は多いです。

中でも多いのは、「自分はすでにごはんはちょっとしか食べていない」と思っている人です。

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真の意味での「食育」とは

糖質制限の存在を知って,

私は食というものの大事さを身に染みて感じるようになりました.

まさに「全ての病気は食に通ず」といった心境です.

一方,世の中では「食育」という言葉がさかんに叫ばれています.

先日,日本医師会雑誌の中にも食育に関する記事が掲載されていました.

日医雑誌第143巻・第4号/平成26年(2014)年7月
生活習慣病予防における食育の意義


その中では,近年増加する小児肥満,メタボリックシンドロームを中心とした生活習慣病の問題が取り上げられ,

平成23年度より国によって制定された第2次食育推進基本計画に基づいて,

生涯にわたるライフステージに応じた間断ない食育の推進が推奨されています.

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聞こえの良い言葉の裏

私は日本医師会に所属する医師なので,

毎月日本医師会から雑誌が送られてきます.

その中に「日医ニュース健康ぷらざ」という1枚の広告がありまして,

毎回一つテーマとなる病気を取り上げ,患者さん向けにわかりやすく解説しているのです.

これを医師会に入っている医師へ配って,待合室などに貼って患者さんに見てもらい啓蒙活動をする,というのがこの健康ぷらざの狙いであるようです.

調べてみると,インターネット上でも無料で見る事ができるみたいですが,

今回そのうちの一つ,2014年5月20日の健康ぷらざについて取り上げてみます.

その時のテーマは「糖尿病」でした.はたしてどのような事が書かれているのでしょうか.

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治りたいのに治そうとしない患者

とある日の診療での一コマです.

脳梗塞後遺症で私の外来に半年に1回来られている70代男性患者がいました.

この方は近くのかかりつけ医で糖尿病の治療を受けており,SU剤内服下でHbA1c6.7~7.4%程度で推移しています.

それでそのかかりつけ医には「糖尿病の治療はうまくいっている」と説明されているようで,本人も完全にその言葉を信じ切っています.

しかし,私がチェックすると手足に神経伝導速度の低下を認め,糖尿病性神経障害を認めている状態です.

でも,本人に手足にしびれがないか聞くと,「全然ない」と断言されます.自覚症状故本人の言葉が全てであり,本当に症状がないのか,症状があるのにそれに気づいていないのかはわかりません.

この患者さんがある日,半年を待たずして「目が見えにくくなった」と言って私の外来にやってきました.

どうやら,すでに別の眼科医院で,目に異常はないと言う事は確認されているとのことで,脳に何か起こっているのではないかと勧められてこちらに来たということのようです.

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生理学的に考える意味

糖質制限が理論的に正しい方法だという事を,

私は完全に認めている医師なので,

もしもそれが真ならば,いかなる糖質制限批判に対しても反論できるはずです.

数ある糖質制限批判本が出る事も最初は苦々しく思っていましたが,

それに対して反論する事で,糖質制限に対する自分の理解度を高めるトレーニングになっていると思えば,

そうした本がある事もあながち悪い事ではないかもしれません.

今回も少しずつ以下の本の主張について見ていくことにしましょう.

世にも恐ろしい「糖質制限食ダイエット」
(講談社+α新書 134-7B) [新書]
幕内 秀夫


この本にはたくさんの論点で糖質制限批判が書かれていますので,

すべてブログで反論するには骨が折れますが,少しずつ見ていくことに致します.

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相手を変えるより自分が変わるべき

私自身おそらく若手~中堅の範疇に入る医師ですが,

時には後輩の医師や学生の指導をしたりする機会があります.

人に教えることは基本的には好きな性分なので,

そういう機会は良いチャンスだと思うと同時に,自分自身の知識を整理する時間でもありました.

ただ今までをふと振り返ってみた時に,

正直,後輩にはあまり恵まれない人生だったように感じています.

約束の時間に遅れても悪びれない後輩,敬語で話すものの所どころに皮肉を入れてくる後輩,揚げ足を取って人を傷つけている事を一切意に介さない後輩….

いろいろなタイプの人がいました.

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食べないこととどこまで向き合えるか

先日の記事で、

断食は糖質制限でも改善しきらない病態に対して、

改善をもたらしうる今できる最大限の努力
だという見解を示しました。

まとめると私の中で、食事療法は次のように位置づけられます。

①カロリー制限(糖尿病学会推奨の高糖質、低脂肪食など):病気になるリスク高い

②弱い糖質制限(低グリセミック指数食、いわゆる「緩やかな」糖質制限食など):病気になるリスクやや低い

③標準的な糖質制限(江部先生の糖質制限食、修正アトキンス食など):病気になるリスク低い

④強い糖質制限(糖質ゼロ食、MEC食、古典的ケトン食=疑似絶食療法):病気になるリスク低い、やや難病態にも立ち向かえる

絶食療法(断食):難病態に立ち向かえる(※それで一生健康を維持できるかどうかは未知数)


食べることはリスクである」という私の考えは、

裏を返せば「食べないことが最も安全な方法である」という考えにつながり、現在私はこの見解に至りました。

しかし、断食は今この時代に行うにはあまりにも障壁が多すぎます。

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糖質制限で改善しきらない病態への対応策

糖質制限の有効性は幅広い疾患で確認されています.

糖尿病,メタボリック症候群に対して有効な事はもはや反論の余地はないと思いますし,

アトピー性皮膚炎、多嚢胞性卵巣症候群、ざ瘡(にきび)、うつ病などに対してもその効果が確認されています.

一方で,糖質制限だけではうまくいかない病態があるという事も事実です.

例えば,ブログ読者のakiさんから,次のようなコメントを頂いています.

『糖質制限を始めた頃、貨幣状湿疹が悪化し、結果、自家感作性皮膚炎となりました。

糖質制限をすることでアトピー等皮膚疾患もよくなるということだったので、アマニ油を飲みながら糖質制限も並行して経過をみました。

滲出液が出る処はプラスモイストを使ってましたが、発汗もあり皮膚症状が悪化し、皮膚科に罹りました。
糖質制限で一週間に3kgほど落ちたのですが、脂肪分解の過程でアレルギー発症ということも考えられるのでしょうか?

元々、アトピーはないけれど花粉症ありのアレルギー体質です。』


一方でアトピー性皮膚炎は改善するが,他方で糖質制限で皮膚炎が悪化する人もいるという事です.

こうした事実を一体どのように捉えればよいのでしょうか.

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「遺伝」であきらめない

よく「遺伝だからしようがない」とか、

遺伝という言葉は「絶対避けられない運命」のように解釈される場合があると思います。

しかし、遺伝子自身は生まれて以降の環境によって、

いくらでも修飾を受けるということが最近の研究でわかってきています。

これを「エピジェネティクス(後天的遺伝子制御変化)」といいます。



本流のエピジェネティクス研究は、DNAのメチル化とかヒストンのアセチル化など、その分子メカニズムを明らかにしようとする分野で、これは正直私にとってすごく難しいです。

そして、そのメカニズムをターゲットにした分子標的治療薬も開発されたりしていますが、日常診療に応用できるものはまざまだごく少数だというのが現状です。

そんな中私は、最も身近な方法で遺伝子変化を起こす手段となりうるのが「断食(絶食)」だと考えています。

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医師にいい顔をしすぎる患者達

良好な医師患者関係は、

医療を行う上での大前提です。

いかに高度な技術を操れようと、

いかに複雑な知識を持ち合わせていようと、

この関係が良くなければ、良い医療を施す事はできません。

しかし、医療の歴史の長きに渡って、

医師が患者の上に立ち患者を指導するというパターナリズムが主流でした。

近年、情報化社会が発達したという事も手伝って、

ようやく患者の権利というものが声高に叫ばれるようになってきました。

しかし長い歴史と慣習の影響はそう簡単には取り去れないようで,

実際の現場では,医師を盲信してしまい,

「難しい事はよくわからないので先生にお任せします」というように自分の頭で考えない患者さんがほとんどで,

パターナリズムの呪縛とも言うべき状況が現実に残っているのです.

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環境が食欲に与える影響

先日は月に4,5回ある当直業務の日でした.

糖質制限のおかげでスタミナがついたので,

当直の日には何も食べずにぶっつづけで働く事が多いです.

一通りの業務が終わった深夜にはさすがに疲れますが,

それでも少し寝たら再びしっかり活動できる状態に回復する事ができます.

そういう当直の時に食べないという生活にも大分慣れてきました.

気づけば私は定期的にプチ断食をしているような状況にありました.

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食事と運動のバランス

糖質制限を指導していても、

それをなかなか受け入れる事ができないという人は多いです。

多くの場合、やる前からできないと決めつけてしまっているのです。

それでも日常診療へ糖質制限を取り入れるようになり2年以上が経ちましたが、

根気よく指導し続ける事で、実践して下さる方の数も少しずつ増えてきたように思えます。

何を言っても聞く耳を持たない人は別にしても、

頑張って伝え続ける事で応じてくれる人が増えるというのであれば、

そういう人へもできる限り私の想いを伝えたいと思って、日々奮闘しています。

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たとえ命を救えても

糖質制限がいかに理論的に正しかろうとも、

実践しなければ益を得ることはできません。

自分の頭で考えて、納得して実践するというのが必須の作業です。

ところが世の中には自分の頭で考えずに、

主に慣習で動いている人がいかに多いかという事を思い知らされます。

私は神経内科医ですので、

脳梗塞という脳の血管が詰まる病気を診る機会が多いのですが、

脳梗塞の治療は時間との勝負といわれています。時間が遅ければ後遺症が残ってしまうからです。

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薬を減らすために必要なこと

現代医療の薬絶対主義はかなり根深いです.

私は神経内科医という職業柄,高齢者の方を診る機会が多いのですが,

ほとんどの人が多剤内服で,5-6種類は当たり前,10種類以上の薬を内服されている方も決して珍しくありません.

これは西洋医学が基本的に薬を足し算式に加えていく方式だということと,

専門分化しすぎた医療の悪影響という側面が強いと思います.

つまり,こちらの内科では血圧が高くいので「降圧剤」を,また胃が悪いから「胃薬」を,

あちらの整形外科では膝腰が悪いので「痛み止め」を,骨がもろいので「骨粗鬆症治療薬」を

そして大学病院では心臓を診てもらっているから,「利尿薬」と「循環作動薬」を・・・

というふうに,芋づる式に薬の量が増えていってしまうわけです.

そうした多剤内服に疑問を持つ患者さんも中にはおられ,

時折「何とか薬を減らしてもらえませんか?」という相談を受けることがあります.

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プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
漢方好きの神経内科医です。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

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