サイアミディン

飢餓や摂食障害は、断食や不食とは違う

岩田健太郎先生の著書「食べ物のことはからだに訊け!」の中では、

私が勉強している「断食」や「不食」についても批判的なコメントが書かれていました。

今日はこれについて反論してみたいと思います。

当ブログでも取り上げたことのある断食で脊髄小脳変性症を克服した森美智代さんのエピソードに関して、

岩田先生は次のように述べられています。

(以下、p106より引用)

【神経性食思不振症という本当にある病気】

森(美智代)氏は1日50キロカロリーで体重は60キロまで太った、と説明しています。

そういうことはよくあります。典型的には低栄養とタンパク質不足で身体に水がたまってしまう状態です。

健康を害して肝臓や腎臓、心臓を悪くした人も体重は増えます。

我々医師は食べないでどんどん衰弱して、そして亡くなっている人もたくさん観察しています。

典型例が神経性食思不振症の方です。

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反論せずにはいられない

前回に引き続き、岩田健太郎先生の著書、

「食べ物のことはからだに訊け!」についての感想を書きます。

本文の中に「なんで自分と違う食事を攻撃したがるのか?」と題して書かれた文章があります。

(以下、p38-39より引用)

糖質制限に関わらず、ある食事法に「はまった」人は、

他の食事法を選択した人を攻撃する傾向があります。

これを教えてくれたのは内田樹先生です。

以前、内田先生も(詳細は忘れましたが、麦か何かだったかな)の食事法に凝って、そういう食事ばかり摂っていたそうです。

すると、周囲でカツ丼やケーキやいろいろなものを食べている人に怒りの感情が湧いてきたんだそうです。

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エビデンスにこだわりすぎる思考

感染症領域のトップランナー医師である岩田健太郎先生の新書、

「食べ物のことはからだに訊け!」を拝読しました。



岩田先生は非常に優秀な先生で、

私も過去に岩田先生の著書を何冊か購読して、大変参考になる内容が多かったですが、

今作に関してはちょっといただけません。読んでいて大変残念な思いがしました。

全体は、糖質制限をはじめ、1日1食、不食などに関する健康本を「トンデモ」本と称して批判的な見解を述べている内容でしたが、

一言で言えば、糖質制限をまともにやっていない医師のエビデンスベースの意見、なのです。

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製薬会社の息がかかっていない薬

今医療の中で用いられている西洋薬は、

厳格にルールが定められた臨床試験が行われ、その有効性が認められたものが世に出ています。

簡単にいうと同じような年代や性別の集団を、薬を飲んだ群とその薬に似せたニセの薬(プラセボ)の群とにランダムに分けて、

薬を飲んだ群で何らかの差があったという事が証明されれば、この薬は有効だという事になるわけです。

という事は病院で処方される薬は基本的に信頼できるものだと思われるかもしれません。

しかしながらノバルティスファーマ社のディオバン論文捏造事件で問題になったように、

今やその臨床試験の信ぴょう性そのものが揺らいでいる状況です。

そこには薬を売りたい製薬会社の思惑が複雑に絡んでいます。

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点鼻インスリン吸入療法は期待できない

NHKの今日の健康で「アルツハイマー病」の特集がありました。

アルツハイマー病は脳の糖尿病!?」と題して、九州大学、生体防御医学研究所の中別府雄作先生が解説されていました。

脳ゲノム研究、すなわち遺伝子解析を専門にされている先生のようで、久山町研究において病理解剖で得られた検体から遺伝子を解析し、判明した事をわかりやすく示されていました。

冒頭に「実は脳のエネルギー源のほとんどはブドウ糖です。脂肪などは使わない使わないのですね」とおっしゃっていた事は残念でしたが、

インスリンが膵臓だけではなく、脳の神経細胞でも産生されている事を示されたのは興味深い事でした。

そして脳の神経細胞で作られたインスリンは、グリア細胞という間を埋める細胞を介して血管内の糖を取り込むようなのですが、

アルツハイマー病では脳の神経細胞でインスリンが産生されなくなり、糖がエネルギーとして使えないために脳神経細胞が弱っていくのだと説明されていました。

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「食物繊維」について学ぶ

便秘にならないように野菜を食べているという人は結構たくさんいます。

それは「食物繊維が便通をよくする」ということが世の中でまことしやかに信じられているからだと思いますが、

食物繊維と便通の関連は多ければ多いほどよいという単純なものではありません。

なぜなら一口に食物繊維によっても種類があるということ、

それに食物繊維によって影響を受ける腸内細菌をとっても人それぞれ違うからです。

何かと良いイメージの付きまとう食物繊維ですが、実際のところはどうなのでしょうか。

今日はこの「食物繊維」について考えてみたいと思います。

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治療対象として認識してもらえない

高血糖、及びそれに引き続いて起こる高インスリン血症、

それによってもたらされる病態のマジョリティが「糖尿病」です。

糖尿病の診断には血糖値とHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)が2大指標として用いられます。

この2つの検査は医療の中で非常に幅広く普及しているもので、

診断だけではなく、治療においてもこの二つの指標のコントロールが非常に意識されるわけです。

逆に言えば、この二つの指標が正常である場合、その人が糖尿病だと扱われる事はまずありません。

しかし近年、高血糖、高インスリン血症の害は糖尿病だけにとどまらない事が明らかになってきています。

そのうちの一つが、「脳の糖尿病(3型糖尿病)」と称されるアルツハイマー型認知症です。

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多くのプロブレムを一手に解決へ導く方法

一般に患者さんを診療する時に

その患者さんにまつわる問題点をまとめたプロブレムリストというのを作る事があります。

これはすべての医師がそうしているわけではないのですが、

私の場合はたとえどんな患者さんを見た時にも、必ずプロブレムリストを作るようにしています。

プロブレムリストの対象は多岐に渡ります。病名や症状名をプロブレムにする事が多いですが、

喫煙習慣、アルコール多飲などの生活習慣、人によっては一人暮らしである事をプロブレムとして扱う場合もあります。

このプロブレムリストを上手に作れるかどうかということが、

医師の診療技術を反映する一つの物差しであると私は考えています。

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薬を飲み続けることの大変さ

医師として「患者の立場」を知るというのは、

非常に貴重かつ重要な経験です。

私はかつて患者として抗うつ薬を飲んでいた経験がありますが、

はたして効いているのかどうかがわからず、あまり実感が持てないような不安の日々でした。

そのせいか薬を飲み忘れてしまう事も時々ありました。

その時に思ったのですが、効果が実感できない薬を飲み続けるにはモチベーションがなかなか続かないのです。

そんな中、次のような医療ニュースが目に入ってきました。

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無駄に敬意を払いすぎる関係

医師は医師免許を取得し研修医となった時点から、

患者さんや周囲のスタッフから「先生」と呼ばれるようになります

医師同士の会話でも、お互いを「○○先生」と呼び合うことが慣習化しています。

本来、「先生」と呼ぶのは敬意を払う相手に対してそうすべきなのではないかと思いますが、

敬意とか関係なしに、ただ慣習的にそう呼ぶとようになりそれが定着してしまっているのです。

言い方を変えれば、「無駄に敬意を払い過ぎている」とも言えると思います。

一方で「大は小を兼ねる」とも言いますから、足りないならまだしも、

敬意が多すぎる事には特に問題はないのではないかと思われる方もいるかもしれません。

しかしながら、日常診療の中ではそうとも限らないことが起こるものです。

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頼りにならない開業医

普段、病院で勤務していると、

時々開業医から紹介される患者さんを診る機会があります。

普段の健康管理をかかりつけの「診療所」が行い、

そこでは解決できない何らかのトラブルが出現した場合には「病院」に臨時で受診する、

そのように「病院」と「診療所」が連携をとって一人の患者さんの治療に当たることを「病診連携」と言います。

この考え方自体はとても大切で、両者が連携をとって情報を共有することで、診療の効率化が計れ、患者さんの複数医院受診を避ける事ができます。

ただ、それをうまく成し遂げるためにはかかりつけ医の果たす役割が非常に大きいのですが、

正直に言って、頼りにならない開業医が多いのです。

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食事療法を学ぶために入院するというニーズ

食事療法というのは、理論を本人が理解してしまえば即実践可能なので、

基本的には外来での指導で十分対応可能です。

しかし、中には外来の短時間で理解してもらえない場合や、

患者さん自身が入院で糖質制限を学びたいと考える場合などには、

入院で糖質制限を指導するニーズが生まれると思います。

ただ、ここ3年程患者さんに糖質制限指導をしてきた私自身の経験から考えますと、

多くの場合、糖質制限を理解してもらえない人というのは、

説明の時間が足りないという時間の問題ではなく、そもそも変化を受け入れる姿勢を持っていない人がほとんどです。

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脳卒中のダメージを最小限に抑えるケトン食

本日は脳梗塞などの虚血性脳卒中に対してケトン食が有効だとする論文を紹介します。

私の拙い英語力ですが、和訳してみましたのでブログ読者の皆様の参考になれば幸甚です。

Shaafi S, et al. Ketogenic Diet Provides Neuroprotective Effects against Ischemic Stroke Neuronal Damages. Adv Pharm Bull. 2014 Dec;4(Suppl 2):479-81. doi: 10.5681/apb.2014.071. Epub 2014 Dec 31.

【概要】
虚血性脳卒中は世界中で死亡や機能障害の主な原因となっている。

多くのメカニズムが虚血性脳卒中の細胞死に寄与している。

薬剤抵抗性てんかんに成功して利用されているケトン食は多くの他の神経疾患に有効である事が示されてきている。

その効果の基礎となるメカニズムはまだよく研究されていないが、少なくともその神経保護能力は興奮毒性や酸化ストレス、あるいはアポトーシスイベントの軽減を通じて介在されているものと思われる。

こうしたメカニズムの基礎の上に、ケトン食が脳虚血損傷の治療に有益性をもたらしうる事が仮定される。

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非必須栄養素も重要

栄養学的に必須脂肪酸と必須アミノ酸はあるけれど

必須糖質はない。だから糖質をする制限するのは妥当である
」という考え方があります。

そもそも必須と呼ばれる所以は、「人体で合成する事ができないから」ということですが、

ともすれば、非必須栄養素はさほど重要ではないものと捉えられかねませんが、

あくまでも「食物から摂取する事が必須」という意味であり、「非必須栄養素が重要ではない」という意味ではありません

そのことは、例えば非必須アミノ酸であるグルタミン酸の事を考えてみてもよくわかります。

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強い作用を持つ物質とそれを活かす代謝環境

1型糖尿病の診断に有用な血液検査の項目として、

「抗GAD抗体」というものがあります。

文字通り、GADという物質に対する抗体という意味なのですが、

このGADについて改めて調べてみると興味深いことがわかります。

GADというのは、Glutamic Acid Decarboxylase(グルタミン酸デカルボキシラーゼ)の略で、デカルボキシラーゼというのは「脱炭酸酵素」という意味です。

すなわちGADは、グルタミン酸から炭素をとる酵素のことです。

グルタミン酸にGADが作用すると、グルタミン酸はGABA(γ-アミノ酪酸)と二酸化炭素に分解されます。

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日常に溶け込んだドーピング

血糖値を下げることで知られるインスリンというホルモンは、

人体において身体を作っていくための同化ホルモンとしての働きも持っています。

糖質制限をしていれば、血糖値を下げる働きを発揮する必要はなくなりますが、

この同化作用がある事は、インスリンは最小限の量は必要で、決してゼロであってはならない理由の一つです。

そんな中、ケアネットより次のようなニュースが目に入ってきました。

甘い飲料をよく飲む女児では初潮が早まる
提供元:HealthDay News公開日:2015/02/12

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腸内細菌を入れ替えるのは至難の技

医師のための専門情報サイトMT Proを見ていると、

次のような興味深い情報がありました。

[2015年2月6日]
便移植後に腸内細菌だけでなく体型もドナー並みに?
CDI治療の症例報告


何らかの感染症に対して抗生物質を過剰に使用した時に、

腸内細菌叢が乱れ、クロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile)という菌が優位になった結果起こる腸炎の事を、「偽膜性腸炎」というのですが、

この偽膜性腸炎、なかなか難治性となってしまう場合があります。

今回の医療ニュースは、そんな偽膜性腸炎に対して行われた先進的治療である便移植療法によって、

腸炎が治癒しただけでなく、それまでに無かった太りやすさまで伝わってしまったという話です。

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愛の力でストレスに立ち向かう

糖質制限だけではうまく行かない患者さんの中には、

不安が自己コントロールできないという方がいらっしゃいます。

そういう人にはストレスマネジメントが重要になってくるのですが、

この指導がなかなか一筋縄には行かなかったりします。

なぜならば、ストレスや不安を感じている背景は人それぞれ異なるものであって、

その背景を無視して画一的に指導できるような単純なものではないからです。

そんな中、ストレスを和らげる時に注目すべきホルモンの一つに「オキシトシン」があります。

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ネガティブな感情も有意義

以前、「飽きる」というネガティブなイメージのある行動が、

生きていくために必要な意味のあるものであるという見解について述べましたが、

今日は「妬み」について取り上げてみたいと思います。

Clinical Neuroscience(クリニカルニューロサイエンス) 2015年2月号
『社会脳-Social brain』
p166-168
高橋英彦 「他人の不幸は蜜の味-妬みと他人の不幸を喜ぶ気持ちの脳内メカニズム-」

妬みとは「他人が自分よりも優れたものや特性を有している場合に、苦痛、劣等感、敵対心を伴う感情」の事です。

例えば、自分と同じような立場の人が先に成功したり、自分が好意を寄せている人が別の誰かと結ばれたりするときにはうらやましいとなると思いますが、

そのように他者が自分よりも優位性を持っている時に「妬み」の感情が生まれる可能性があります。

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グルタミン酸は善か悪か

あるブログ読者の方から、次のような海外情報を教えて頂きました。

Scientists Find a New Way Insulin-Producing Cells Die
(邦訳:「インスリン産生細胞が死ぬ新しい経路を科学者が発見」)


英語が得意な方は原文を読んで頂くとして、

ざっと読んでみますと次のような内容になります。

イタリアとテキサスの科学者がインスリンを産生するβ細胞が、

糖尿病において死滅していく新しいメカニズムを解明したそうです。

それはβ細胞の近くにあるα細胞がグルカゴンとともに分泌するグルタミン酸が細胞死に影響を与えているという話です。

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2015年3月イベント参加のお知らせ

2015年3月8日(日)、たがしゅうは以下のイベントに参加します。

まず「健康&PCスクエア」主催の「糖質制限を語る会」です。

3月8日(日)の9~12時の時間に京王線仙川駅下車徒歩10分程度のところにある「東部公民館」において開かれます。

詳細についてはこちらを御参照頂ければと思います。

以前にも何度か参加させて頂いている会です。ざっくばらんに糖質制限について語り合えればと思います。

参加御希望の方は、主催者のナカサムさんまで御連絡をお願いします。

その後引き続いて13時45分~17時30分頃より一般社団法人日本糖質制限医療推進協会主催の、

医療関係者向けの糖質制限食のセミナーに参加する予定です。

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一日として同じ日はない

ブログを書くようになってからは、

それまではスルーしていたような日常生活の中で遭遇した出来事に対して、

問題提起したいと思ったり、新しい気づきをシェアしたいと感じるようになったり、

今までになかった様々なアクションを起こせるようになってきました。

ブログをしていなければ、例えば問題提起をしようと思ってもそういう場自体がないわけですから、

私の中で沸き起こった感情は時間が経つとそのまま立ち消える、そういう事を繰り返してしまっていたのではないかという気がします。

そのせいか、以前は毎日が単調で、同じ事の繰り返しのように感じていた時期がありました。

しかし、ブログを続けていて思ったのは、「一日として同じ日はない」という事です。

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別のポイントに注意を向けさせる

手品や推理小説の世界に「ミスディレクション」という言葉があります。

注意を引くような行動や話題を持ち出すことで、観客や読者の注意を引きつけ、

その間に気がつかれずに全く別の作業を進める事によって、あっと驚くような展開を繰り広げるテクニックです。

この別のポイントに注意を引きつけるという手法は、

なかなかうまく理解してもらう事ができにくい糖質制限指導において、有効である場合もあります。

私は糖質を制限することの意義をきちんと伝える事が王道だと思っているのですが、

王道にこだわっていたところでうまくいかない場面は、実際の臨床では結構あるんです。

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ブログネタの思いつき方

私がブログの記事を書く時には、いくつかのパターンがあります。

深く学びたいテーマがあり、時間をかけてじっくりと書き上げるパターンと、

書籍やネットからの情報を読んで、そこから自分の頭を通して解釈を書き上げたり、

あるいはブログ読者の方々から意義深いコメントを頂いた時にそれに対する返答を記事にしたりと、いろいろなやり方があります。

でも一番多いのは、日々の出来事の中でポンっと思いつくパターンです。

不思議なことにこれが結構頻繁に起こってくれるために、ネタはなかなか尽きる事がありません。

そこで今日は私がブログを書き上げる、ある日の思考プロセスを記事にしてみようと思います。

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正しい事が正しく伝わらない

孤立無援の状況で糖質制限指導を続けていると、

時には辛い出来事を経験する事もあります。

70代の男性がもの忘れを心配し私の外来を受診された時の事です。

一般的にもの忘れの原因を調べるには頭の写真をというイメージがあるかもしれませんが、

実際にはそれ以外にも顔つきや行動、診察所見、家族が何で困っているか、血液検査の数値など、

いろいろな所見を組み合わせてかなり総合的な視点で診療に当たる必要があります。

この患者さんの場合は第一印象、「元気がない」という感じの方でした。

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悪いニュースの伝え方

今仮に良いニュースと悪いニュースがあるとして、

二つのニュースを人に伝える場合、どちらを先に伝えるべきでしょうか。

それを調べた韓国・ソウル国立大学の心理学者サンハエ・スー氏らが発表した研究によると、

およそ75%の人たちは、悪いニュースを最初に与えられた方が、幸福感につながっていたそうです。

それは先に悪いニュースを聞いて気持ちが落ちたとしても、後から来る良いニュースによって相殺されるけれど、

後で悪いニュースを聞いてしまうと沈んだ気持ちで尾を引いてしまうからだと言われています。

ただ、悪いニュースを先に伝えるのは自己中心的で思いやりのない人だという見解もあります。

では結局悪いニュースというのはどのように伝えるべきなのでしょうか。

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「副腎疲労」と糖質制限

「副腎」という臓器があります。

名前は「副腎」ですが、腎臓とはあまり関係なくて、ただ腎臓の近くにちょこんと存在する事からその名がついたとされますが、

実はストレスに対抗するためのストレスホルモンを産生するとっても大切な臓器です。

その「副腎」の働きが低下すると種々のストレスに対抗できなくなり、様々な体調不良の温床となります。

そのような副腎の働きが低下した病態として「副腎疲労」という疾患があります。



今日はこの「副腎疲労」と糖質制限について考えてみます。

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ストレスとアレルギーと副腎機能

今日はストレスとアレルギーの関係について生物学的な側面から考えてみたいと思います。

ます、生体防御の基本細胞はマクロファージと呼ばれる貪食細胞です。

マクロファージは全身にくまなく分布していて、異物を発見すると貪食・消化し、身体を細菌やウイルスなどの外邪から身を守る基本的な働きを担っています。

また例えば我々がどこかを怪我して内出血(皮下血腫)をきたした場合も、時間が経つといつの間にか消えているのは「血腫」という異物をマクロファージが貪食してくれているおかげです。

そのマクロファージが血液中を循環している場合、これを「単球」と呼ぶわけですが、

単球は生物の進化の過程で、主に交感神経によって支配される「顆粒球」と、主に副交感神経によって支配される「リンパ球」とに分化する事になりました。

顆粒球にはいわゆるストレスホルモンに相当するアドレナリンやステロイドの受容体があるので、

ストレスがかかった時には交感神経やストレスホルモンの働きによって即座に動員される事になります。

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濡れ衣を着せられた漢方薬

先日漢方の勉強会に参加しておりましたところ、

「柴胡」という生薬について学ぶ機会がありました。

風邪という病気に対して西洋医学がほぼ無力だというのはこれまでも述べてきたところですが、

漢方薬を使えばいろいろと多角的なアプローチが可能です。

普通風邪というのは最初に症状を感じてから3~5日程で症状のピークを迎え、

抗生物質の使用の有無に関わらず、1~2週間で改善するというのが典型的な臨床経過です。

しかし、患者さん側の立場でみて、どういう時に風邪で病院に行くかということを考えてみますと、

多くの場合、症状が一番きつくなってきた3~5日目の時に行く事が多いのではないかと思います。

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プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
漢方好きの神経内科医です。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

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