サイアミディン

自然を利用する健康法に信を置く

糖質制限は科学的根拠のある歴とした食事療法ですが、

一般の人からみれば、数多ある他の食事健康法と横並びで捉えられるかもしれません。

しかし他の方法と比べて糖質制限が圧倒的に信用がおける理由は医学的根拠以外にもう一つあります。

それは糖質制限が「身体にとって不要なものを取り除く」という発想であることです。

世の中には様々な健康法がありますが、その多くはその健康法を実践するために、

特定の食品やサプリメント、器具など何らかの商品を購入しなければならない構図があると思います。

言わば糖質制限が「マイナスの発想」であるのに対して、他の健康法は「プラスの発想」であるという事です。

糖質制限は基本さえ押さえれば、特定の商品に頼らずに実行する事ができますが、

「特定の商品を買わなければならない」あるいは「特定の商品を買った方がよい」などと勧められる健康法の場合は、そこに商売の香りがしてきます。

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冬眠から学ぶ潜在能力

寒い季節となりました。

つい先日まで暖冬とか言われていたのに、

先日から急に記録的寒波だとか言われるようになり私の住む地域でも久しぶりに大雪に見舞われています。

こんな日は車よりも歩いた方が安全なので、特別な事情がない限り私は歩きます。

糖質制限をするようになり、寒さにも強くなったとはいえ、

雪風吹き荒れる外の道を歩くのは相当寒さを感じます。ちょっと頑張って外を歩かなきゃと気合を入れる必要があります。

しかしながら歩いていてふと思いました。

私たちは今、服も来ているし、靴も履いているからまだいいけれど、

服も靴もなかった時代の我々の遠いご先祖様はこんな時いったいどうして生き延びていたのでしょうか。

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本当に困った時だけのお医者さん

私が患者さんに初めて糖質制限の話をする時には、

「まずはごはんやパンを今食べている量の1/2〜1/3に減らし、

その代わり減らした分だけ肉、魚、卵を中心におかずを増やしてトータルの量は減らさないで下さい」と説明する事が多いです。

このように言うと患者さんからの抵抗感が最小限に抑えられる印象を持っています。

しかし本音を言えば、そんな指導ではたいした改善をもたらす事はできません。本当はもっと糖質を控えさせたいと思っています。

もっと言えば、症状が重い人には糖質制限からの少食の考えも理解してもらう必要があると思っていますが、

そう思っていても、あえて上記の説明に留めるようにしています。

それは「どんなに素晴らしい治療でも、相手に伝わらなければ意味がない」と思うからです。

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質の悪い太り方をもたらす薬

薬の中には副作用で体重増加が起こりやすいものがあります。

最も代表的なのは抗精神病薬で、セロトニン受容体遮断作用がある新規抗精神病薬に多いと言われています。

セロトニンは略号で「5-HT」と表記しますが、セロトニン受容体の中で5-HT1受容体と5-HT2は脳に存在しています。

そして5-HT2c受容体を刺激すると脳に作用して食欲を抑制する作用があると言われています。

だから、5-HT受容体2cを阻害する作用がある抗精神病薬を使えば、逆に食欲が亢進して太りやすくなるという事になるわけです。

しかしこうした薬で太る理由は単に「食欲がわいて食べ過ぎたから」では説明しきれない所があります。

なぜならば詳細な機序は不明ですが、新規抗精神病薬を飲んでいる非肥満の人に、糖尿病の時にみられるようなインスリン抵抗性や肥満の時に認められる高レプチン血症をきたす現象が認められる事がある(J Clin Psychiatry. 2003 May;64(5):598-604.)からです。

そうした効果のためか、特に新規抗精神病薬には高血糖や糖尿病を発症する副作用もあり、中でもオランザピンやクエチアピンという新規抗精神病薬は、

過去に糖尿病性ケトアシドーシスによる死亡例が発生したため、糖尿病の人や糖尿病の既往がある人には禁忌となっています。

逆に言えば抗精神病薬というものはそれだけの危険をはらんでいる薬だと言えます。

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新しい環境に適応するためのコツ

私はこれまでの人生の中で、

引越しをしなければならない機会がたくさんありました。

小学生の頃、親の仕事の都合で学校を2回転校しなければなりませんでしたし、

大学生になり本学キャンパスと医学部キャンパスが離れた場所にある都合で1回引越しし、

医者になってからも専門が決まるまでは全国を転々と移動しましたし、

専門が決まった後も大学病院の医局人事で引っ越さなければならない事が2回ありました。

引越すという事はそれまで慣れ親しんだコミュニティが変わるという事でもあります。

私は引越しの度に新しいコミュニティへの適応が求められました。

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学会の外でも糖質制限を学ぶべき

今年も日本病態栄養学会の学術総会に参加しました。

私はこの学会の学会員ではないのですが、参加するのはかれこれ3回目になります。

一般の栄養学は食糧学を基礎とし、臨床医学は栄養の事があまり詳しくない、その両者の橋渡しをしようというのが病態栄養学会のコンセプトであるようです。

だから、それぞれの病気の病態に基づいた正しい栄養の在り方を考えようという事で、

がんにはがんへの、腎臓病へは腎臓病への、アレルギーへはアレルギーへのそれぞれの正しい栄養の在り方を考えようと皆一生懸命勉強しているわけですが、

私はほとんど全ての病気に対する栄養から健康な人が病気にならないようにする栄養まで、「糖質制限+α」の考えに集約していけると考えているので、

この学会の取り組みをある種批判的な視点で見つつ、自らの学びとしています。

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同じ量を食べても太り方は変わる

前回は「汎動物学(Zoobiquity)」について紹介した本から、

腸の伸び縮みがエネルギーの取り込み具合に影響する」という知見を紹介しました。

この事を突き詰めて考えると、興味深い事実が見えてきます。

よく一般的なダイエット理論において、

「1日2食にすると身体が飢餓を感じて食欲が増してドカ食いしてしまうので、

かえって余計に太りやすくなってしまう、だからやせたいと思うならまずは1日3食しっかり食べるべきである。」

というような論調を耳にする事があります。

確かに1日2食どころか、最近はほぼ1食になる事が多い私の実体験による感覚からみても、

1食食べる時の食欲は旺盛です。量も一般的な定食などと比べて多いかもしれません。

ただ1食で3回分の食事量を食しているかと言えば、流石にそこまではたべていないと思います。

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ヒトを動物として捉える

人間のことを「ヒト」と表記する時には、

「動物としてのヒト(ホモ・サピエンス)」を意味するのが一般的だと思います。

先日の友だち論について考えた時に、「ヒトは群れる動物である」ということが、

「なぜいいことをすると気持ちいいのか」を考える上の根拠とした北野武さんの考え方を紹介しました。

このように、ヒトが生物進化の歴史の延長戦上にある動物の一種であると捉えて物事を考えるのは大事な視点だと思います。

しかし一方で高度に科学が発展した現代生活において、

人間の世界は野生の自然からは隔絶され、ヒトが動物である事を忘れかけてしまう事は多々あると思います。

先日、NHKEテレのスーパープレゼンテーションという番組を見ていたら、

アメリカの心臓専門医、バーバラ・ナターソン=ホロウィッツ氏のプレゼンテーションが紹介されていました。

とある動物園からの依頼をきっかけに動物の病気を診ることになったバーバラ医師が、

動物の病気と人間の病気の共通性に気づき、それどころか獣医学は人間の医学よりもはるかに進歩している事がわかり、

獣医師と医師の両者がともに動物の病気について学ぶ「汎動物学(Zoobiquity:ズービキティ)」の必要性について説く内容でした。

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自分が本当にすべきこと

友だち論」から始まった今年のたがしゅうブログですが、

これに関してはこんな方も見解を述べておられます。



新しい道徳 「いいことをすると気持ちがいい」のはなぜか 単行本 – 2015/9/10
北野 武 (著)


タモリさん、明石家さんまさんと並び、お笑い界のBIG3として知られる、ビートたけしこと北野武さんです。

お笑いの才能だけにとどまらず、歯に衣着せぬ物言いで討論番組やニュース番組の司会を務められたり、

映画監督としての才能も開花させ世界で評価されているというのは皆さんもよく御存知の所だと思います。

そんなたけしさんの本をまともに読むのは私は今回がはじめてだったのですが、冒頭の文章を読んで私は一気に惹きつけられました。

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あえて友だちを求めない

あけましておめでとうございます。

今年最初のブログは「友だち」について考えてみたいと思います。

糖質制限が大分世の中に知られるようになってきたとは言え、

全国民の中の割合でいけば、まだまだ糖質制限実践者は少数派(マイノリティ)の範疇だと思います。

そのような画期的な食事療法を推進する立場にいますと、最初は孤軍奮闘と言いますか、

多かれ少なかれ一人で孤独な闘いを強いられることになりがちです。

そんな中、私は以前タレントのタモリさんがおっしゃった「友達はいらない。諸悪の根源である。」という言葉に、

妙に共感を覚えるとともに、背中を押されるような想いがした経験があります。

一方で糖質制限を広めるにあたっては様々なコミュニティやグループってあると思いますし、それはそれで大事だとも思います。

なのになぜ「友達はいらない」という言葉に心打たれるものがあったのか、

その理由を考えていた時にとある一冊の本と出会いました。

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プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
漢方好きの神経内科医です。
南鹿児島さくら病院に勤務しています(下段にリンクあり)。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

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