サイアミディン

「減塩」の前にすべきこと

生活習慣病に対する従来からの食事指導として、

カロリー制限と並んでよく言われることに「減塩」指導があります。

私の減塩に対する見解は、「まず糖質制限!それでもダメなら減塩を考慮」というものです。

また塩分そのものは非常に重要なものだと考えています。

進化の過程を見ましても、水生生物から陸上生物に進化した我々は水と親和性があります。

その水とナトリウムは基本的に一緒に移動することで、結果的にナトリウムは体内の水分保持に重要な役割を果たしています。

そして、「ナトリウム・ホメオスターシス(Naの恒常性)」という言葉があります。

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非常時に真価を発揮する

先日、諸用で遠方に出かけていたのですが、

帰りの新幹線の事故で2時間身動きができない出来事に遭遇しました。

これにより私は列車ではその日の内に帰宅できない状況に追い込まれました。

策を練った結果、途中下車して夜行バスに乗り換えて翌朝までには何とか帰宅するという作戦を立てました。

この事故で私と同様に予定が大幅に乱れた人もいるのでしょうか、

焦りが隠せない様子を見せる乗客もちらほら見かけましたが、一方で私の心は落ち着いたものです。

普段から糖質制限しておく事は、こういう非常時にこそ威力を発揮します。

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嫌いな人への見方を変える

糖質制限に関わるネット上での交流を見たりしていると、

たまに怒りの感情を露わにされている方がいるのを見かけます。

「こんなに良い治療があるのになんで医師も栄養士も無視するんだ」とか、

「自分が糖尿病じゃないから気持ちがわからないんだ」「根拠もなくカロリー制限を押しつけるな」というような意見です。

勿論、そういう感情が湧きおこるのはごく自然な事ですし、

実際現時点で糖質制限推進派の医師や栄養士はごく少数なわけですから、

そうした主張の多くは正論だと思いますし、私も過去の自分を反省しています。

そして今自分の置かれた環境で、できる限り現実的に実行可能な方法で糖質制限の事を皆さんに伝えようと努力を続けています。

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世の中の構造を知る

ヒトを動物としてみた時、群れる習性があります。

群れるという現象はヒトに限らず、多くの動物に認められる現象ですが、

その活動には合理性があります。なぜならば、群れる事によって集団の安定が生まれ、

飢餓や天災など生きていく上での困難に立ち向かうために力を合わせる事で有利に働く側面があるからです。

ただ、物事には何事も表があれば裏の側面もあります。

そうやって培った集団の安定を根底から覆すような困難に直面した場合、集団は一気に絶滅の危機に瀕してしまいます。

しかしそんな時にでも絶滅の危機を避けられるように、

自然は集団の中に「今までのやり方を変えて新しい方法を探そうとする変わり者」が少しばかり混ざるようにしているのではないかと思います。

これがいわゆる「2:6:2」の法則です。

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わかる人には伝わるメッセージ

小保方晴子さんが書かれた「あの日」を読みました。



私はかねてから一連のSTAP騒動に対しては極めて不自然なものを感じておりました。

世紀の大発見を発表した小保方さんを送り出した理化学研究所が、

本来彼女を守るべき立場にありながら、あれよあれよという間に手のひらを返したように逆に彼女を追いこんでいく様子、

加熱するマスコミ報道、それにより扇動される世論、

そして導き出された「STAP細胞はなかった。ES細胞の混入であった」という結論、

ES細胞という基本的な内容のものを、図表の不備やコピー&ペーストがあったとはいえ、あの名門雑誌Natureが気付かずにアクセプトしたとでもいうのか、

すべてが私にとって違和感の塊でした。

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偉大な決意を無駄にせず昇華させる

糖質制限を知り、日々の臨床に取り入れて約4年の歳月が流れました。

その間に糖質制限の理論の正当性を確かめつつも、実際に患者さんに伝える時にうまくいかない現実があること、

またたとえ糖質制限を実践していても、解決しきれない問題がある事を診療経験を通じて学んでいく事ができました。

一方で糖質制限実践者の人口も徐々に増えてきています。

全国各地の糖質制限実践者と交流したり、交流せずとも様々な糖質制限関連活動を見聞きする機会も増えてきました。

そういう流れの中で、中に手放しで糖質制限を礼賛し、「とにかく糖質制限は良い!」という感じで無批判で広げようとする動きを見たりする事があります。

私は糖質制限の理論は確かに隙がなく素晴らしいものだと思いますが、

その理論を臨床に応用するとなると、また別の問題が生じるという事、そしてその乗り越えるべき問題と真摯に向き合い打開策を考えていく姿勢が必要になってきます。

つまり自己批判の精神、そのために自分で考える力が糖質制限実践者においても必要だと考える次第です。

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理想はやはり標準体重を目指すべき

先日、立って活動すると効率が良いという話を致しましたが、

標準体重よりも大きい人生をずっと歩み続けている私の実体験から考えると、

同じ立って活動し続ける状況においても、立っている時間が長くなってくれば標準体重の人と比べると不利だと感じます。

立っている状態を支えるには重力に抗する筋力が必要ですが、

重力によって生じる力は質量に比例します。従って体重が重い人ほど大きな力を自分の筋力で保持しなければならない事になります。

数時間の立ち飲みくらいでは大差は感じないかもしれませんが、例えば登山の時などにはその差は歴然と感じます。

実は私足腰には自信がある方で、レッグプレスというジムの器具で200kgの重さでも難なく挙げられる下肢筋力はあるのですが、

それでも山登りをするとなると相当しんどくて、一緒に参加している標準体重の友人に大分遅れをとってしまう事もこれまでに多々ありました。

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立って活動するという基本設計

糖質制限をすると食後の眠気が少なくなりますが、

何らかの事情で長時間座って活動しなければならない時などは、

糖質制限をしている私でも眠たくなってしまう事がよくあります。

一方でこれまた何らかの事情で長時間立っておかなければならない状況におかれた場合の疲労感は、

糖質制限をする前と後とでは大きく異なり、かなり楽になったと思います。

そんな中、いつも参考にしている「ケアネットニュース」を見ていると、

次のようなニュースが紹介されていました。

学校への「スタンディング・デスク」導入で子どもが活動的に
2016/2/4
HealthDay News

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自分の考えを述べつつ質問をする

医師が患者さんから情報を得るために行う病歴聴取(医療面接)の際に、

よく用いる技法のひとつに「オープンクエスチョン」というものがあります。

これは「頭痛はありますか?」とか、「足がしびれますか?」など、「はい」または「いいえ」で答えられる「クローズドクエスチョン」に対して、

「どのような頭痛ですか?」とか、「しびれについてもう少し詳しく教えて下さい」など、患者さんが自由に語れるように促す質問の事をいいます。

患者さんから情報を得る時にはいきなりクローズドクエスチョンから始めるのではなく、

オープンクエスチョンから始めて患者さんに自由に話してもらい、話を聞きながらおよそ病気の本体が想像がついてきた段階で、

裏付けを取るために続いてクローズドクエスチョンを行うというのが病歴聴取の基本です。

初めて来た多くの患者さんは病院という特殊環境で医師から何を聞かれるかわからない緊張感を持っている状況なので、

ざっくばらんに話せる雰囲気作りと自由に症状を語ってもらう質問の仕方が重要になるわけです。

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変わらない現状を嘆かない

自治体保健師M さんからコメントを頂きました。

>本来なら

医療機関で生活習慣についてじっくり指導をするのは基本的に難しいですね。

本来ならば医師と連携して自治体の保健師が生活習慣指導を分担すべきだと思っています。

しかし、現実には糖質制限に肯定的な保健師はまだまだいない状態です。

特定保健指導でも、栄養士のカロリー制限指導を聞きながら、

「こんなに食べるものを減らしているのに(減らしているのは肉や脂肪ですが)、これ以上何を減らせと・・・」

とがっくり肩を落とす市民の方に、栄養士が席をはずしてからこそっと糖質制限の話をすることもしばしば。

厚生労働省がマニュアルに載せない限り、自治体保健師が堂々と糖質制限指導をするのは難しいのです。

なんとか突破口を開きたいと常々考えてはいるのですが・・・。


糖質制限推進派の医療者であれば、皆多かれ少なかれ同様の悩みを抱えておられるのではないかと思います。

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プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
漢方好きの神経内科医です。
南鹿児島さくら病院に勤務しています(下段にリンクあり)。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

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