サイアミディン

変革的治療を実現するための条件

私は医師3年目の後期研修医の時代に、

とある小さな病院で褥瘡のラップ療法を初めて導入しました。

職員の誰もがその存在を知らない環境の中でかなり挑戦的な試みでしたが、

スタッフ全員の協力あって無事にこの治療を当地へ根付かせる事に成功しました。

かたや医師4年目で働いた大きな病院では同じことを試みても成果を成し遂げられませんでした。

一体何がこの違いを生み出すのか、改めて考え直してみたいと思います。

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公平性と公開性

人気若手俳優の強姦致傷事件が話題になっていますね。

当事者の苦悩はいかばかりかと察しますが、第三者として見る分にはいろいろ考えさせられる事件です。

その俳優さんは「欲求が抑えられなかった」と述べているようですが、

ここで私はその俳優さん個人の性道徳観がよくないとか言うつもりはなく、「人間の本性とはそういうものである」と思います。

社会のルールが存在しているから誰しもそのような行動を起こさないだけであって、

もしもそうしたルールが全て取っ払われた原始の世界を想像してみた時に、自分は同じ行動を絶対取らないと誰が言えるでしょうか。

人間の本性は利己的で身勝手な悪人であることをまずは認める、

そこからもめごとや争い事が起こらないようにするにはどのようにするべきか、

この問題を徹底的に考えた一人の哲学者がいました。


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舌で消化管の弱りを推測する

消化管は生物の起源です。

進化の歴史をさかのぼれば原始生物に消化管だけの生物がいる事からもその重要性を伺い知る事ができます。

また「脳腸相関」の観点からも消化管の重要性が注目されてきています。

その重要な消化管の働きが悪くなるとすれば何が大きな原因でしょうか。

それはやはり食べ物ではないでしょうか。

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無理矢理やらせても効果は半減

糖質制限は様々な疾患を改善させる可能性を有する、

万能性の高い食事療法ですが、残念ながら万能ではないと私は考えています。

一定の確率でまじめに糖質制限をしているのに症状が改善しきらない患者さんと遭遇するからです。

先日は2年間糖質制限をしっかり行っているにも関わらず、めまいが頻発するという60代男性の患者さんと出会いました。

この患者さんは奥さんが熱心な糖質制限実践者であり、旦那さんである患者さんにも糖質制限をするように強く勧めていたそうです。

家庭の主調理者である奥さんが糖質制限を理解していれば、自ずと患者さんも糖質制限食になるわけですが、

ところがこの患者さん自身は糖質制限の理論をきちんと理解しているわけではなく、

どうやら我慢しながら糖質制限を続けている状況であったようなのです。

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何を優先して治すべきか

先日の夏井先生外来見学でもう一つ印象的な話がありました。

夏井先生はもともと形成外科医で手の外科を専門にされていたのですが、

その昔、夏井先生の師匠に当たる先生から手の骨折の治療の際に「手のレントゲン写真写りは気にしないように」と指導を受けられたそうです。

なぜならばレントゲン写真を撮る事で、レントゲン写真を良くする方へ医者の意識が偏ってしまうからです。

それの何が悪いのか、と思われるかもしれませんが、「手が治るというのはそういう事じゃない」と夏井先生のお師匠さんは言います。

例えばレントゲン写真で手の骨の歪みを発見したら、それを矯正するためにギプス固定をしようという事になるかもしれません。

骨の歪みを矯正してその状態で安定させるためには、しばらくその状態をギプス固定で数週間キープしなければならなくなります。

そうすると、その間手は満足に使う事ができません。場合によってはギプスを外す頃には手の関節が拘縮し、手が動かしにくくなる可能性があります。

手とは使えてなんぼであって、いくら見た目の傷が治り写真映りがいくら良くなったとしても、機能的に問題が残ればそれは手が治ったとは言えない、というのです。

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迷走する日本糖尿病学会

糖質制限食に対して批判的な見解を出し続けている日本糖尿病学会、

この度「糖尿病診療ガイドライン2016」なる出版物を刊行されました。

先日その内容をざっくりと見る機会があったので読んでみましたが、

食事療法に関しては相も変わらず炭水化物50-60%を推奨し続けているような内容でした。

大前提が崩れるとその後の話すべての信ぴょう性が失われてしまいます

変わらない組織の体質に辟易としながらも、このガイドラインについて別の雑誌でコメントがあったので読んでみました。

日本医事新報 No4815 2016.8.6
臨床各科 差分解説
■内科:糖尿病・代謝内分泌
糖尿病診療ガイドライン2016
【膨大なエビデンスに基づき、時流が反映された最新の治療指針】
解説 宇都宮一典 東京慈恵会医科大学 糖尿病・代謝・内分泌内科主任教授

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夏井先生外来見学体験記

ちょうど3年前の今と同じ頃、

私は湿潤療法の実際を知るべく夏井睦先生の外来を見学させて頂きました。

今にして思えばその時の経験が、その後の自分の生き方を大きく変えました。

私は夏井先生の診療を診て、その考え方を知り、自分にもできる事があるかもしれないと思い立ち、このブログを開設したのでした。

ブログを始めた事により、私の糖質制限への理解も高まり、何より生きる喜びを得ることができました。

私にとって夏井先生は人生の恩人であり、生き方のヒントを教えて頂いた師匠です。

ただ3年前はまだこのブログが始まっておらず、その時感じた生の感情の記録は残しておりませんでした。

今回病院の盆休みを利用して、私の新しい人生の原点を再確認すべく、改めて外来を見学させて頂きました。

感じたことを今回こそは記録に残しておこうと思います。

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風邪はデトックス

ふと立ち止まって人生を振り返ると、

自分の意思とは別にいつの間にか価値観というものが、

所属する社会によって形作られているのだという事に気が付かされます。

例えば「赤身の肉は身体に悪い」「ゴキブリは気持ちが悪い」「不倫をするのはよくない」とかです。

しかし何かの機会で同じ現象を別の視点で捉え直すと、また全然違う世界が見えるという経験をよくするようになりました。

「体調を崩すと風邪を引く」というのも、固定化した価値観の一つかもしれませんが、

先日とある講演会で「風邪を引くのは一種のデトックスである」という価値観がある事を知りました。

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昆虫は動物としての大先輩

夏休みシーズンですね。

とある植物園にて夏休みの自由研究用にということで、

昆虫研究特集展といったイベントがこども達向けに開催されていました。

将来訪れるとされている人類の食糧危機に「昆虫食」が注目されているということは知識としてありましたし、

動物学の観点からも、昆虫から学べる事があるかもしれないと思いまして、

こども達に交じって大の大人が一人でそのイベントに参加してみる事にしました。

するとなかなか面白い事がわかりましたので、今回はそれをレポートしてみたいと思います。

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植物が生きていくための戦略

食べる事は「他の生物を自分の身体に取り込む行為」です。

食べ物には都合よく身体に必要な栄養成分だけが含まれているのではなく、身体に不要な毒の成分も入っていて然るべきです。

食べ物に毒が含まれている理由を考える時、食べられる生き物の側に立つと見えてくるものがあります。

一つは食べる側の生物に一矢報いるためです。ヘビやフグなど動物の中にも毒を持つものがいると思います。

ただそうした動物は少数派です。多くの動物は弱肉強食の世界に生きており、強い生物が自分より弱い生物を食べる事によって、その生物構成成分をさしたる害なく有効利用できる構図となっています。

一方で食べられる側が植物となると、大分事情が違ってきます。

なぜならば植物は動物と違って、ほとんど動けない状況で生命を維持していく戦略を進化させてきた生物であるからです。

そもそも植物はどうすれば生命を維持していく事ができるでしょうか。

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利尿作用の負の側面

「デトックス」という言葉があります。

「detoxification」の略で、「de-」は「脱」、「toxification」は「有毒化」を意味しますので、

一般的には身体の中にたまった有害物質を外に出すという概念で使われると思います。

デトックスの方法の一つとして、「特定の食品を食べて有害物質を尿中に排泄させる」というものがあります。

具体的にはカリウムを多く含むパセリ、豆味噌、よもぎ、アボガド、ほうれん草、ゆりね、ザーサイ、納豆などの食材や、

カフェインを多く含むコーヒー、緑茶、紅茶、烏龍茶、ココア、コーラなどの飲料は利尿作用が高いとされています。

こうした文脈で使われると、利尿作用がある事はあたかも良い事のように思えますが、

何事も良い面があれば悪い面もあるものです。本日は利尿の持つ本質について私なりに考えてみたいと思います。

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プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
漢方好きの神経内科医です。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

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