サイアミディン

天才は連想上手

立派な学歴や経歴を持つ医師達が糖質制限を批判するのを見るにつけ、

本当の頭の良さとはどういう所にあるのだろかという事を考えさせられます。

世の中を見渡せば、学歴がなくとも「この人は頭がいいなぁ」と思う人に時々出会う事があります。

例えば、当ブログで時々紹介する「100分de名著」という番組の司会、伊集院光さんは私から見てものすごく頭の良い人です。

あの番組は歴史的な名著をそれに詳しい専門家を招いて要点を解説してもらうという内容です。解説される専門家の方々も勿論素晴らしく、難しい文章を丁寧に読み解いて下さるのですが、

伊集院さんはそれをさらに視聴者目線まで落とし込んでくれるというか、大変わかりやすいたとえを多用して自身が理解した内容を確認して下さるのです。

続きを読む»

関連記事

乳幼児死亡率が平均寿命に及ぼす影響

ブログ読者のたにぐちさんとライトさんより、

昔の人は生活習慣病が発見されず平均寿命が短かったことを指摘した記事について、それぞれコメントを頂きました。

【16/10/28 たにぐち
タイトルなし
今昔の寿命の比較は、私のような素人が考えても、
抗生物質の普及など医療技術の進歩という側面があって、
なかなか単純に比較しづらいところはあると思います。

【16/10/28 ライト
タイトルなし
昔は乳幼児での死亡率が高く、平均寿命を下げてたのでは?


平均寿命というのは、その集団の様々な生活要素の結果として現れるので、

各時代で単純に比較しきれるものではないという点は御指摘の通りだと思います。

なかでも現代と昔とで大きく違うのは、ライトさん御指摘の「乳幼児死亡率」です。本日はこの問題について取り上げてみたいと思います。

続きを読む»

関連記事

ヒトは楽な環境には適応しない

最後にもう一度、こちらの糖質制限批判記事について考えます。

【現代ビジネス】
2016.10.25
ご飯はこうして「悪魔」になった〜大ブーム「糖質制限」を考える
現代社会の特殊な価値観と構造
磯野 真穂
文化人類学者
国際医療福祉大学大学院講師


こういう文章を読む時注意すべきなのは、最初からすべて嘘だと疑ってかかるのではなく、

何が正しくて何が誤っているのかをきちんと見極めるべくフラットな目線を持って読むという事が大切だと私は考えています。

今回取り上げるのは記事のこの部分です。

続きを読む»

関連記事

昔は病気の存在を認識できなかった

前回に引き続き、こちらの糖質制限批判記事に対して反論したいと思います。

【現代ビジネス】
2016.10.25
ご飯はこうして「悪魔」になった〜大ブーム「糖質制限」を考える
現代社会の特殊な価値観と構造
磯野 真穂
文化人類学者
国際医療福祉大学大学院講師


本日は、「糖質制限派の矛盾」と題するこちらの文章について考えます。

続きを読む»

関連記事

正しい解釈なら応用が利く

夏井先生のサイトでまた新たな糖質制限批判記事が紹介されていました。

一通り読みましたが的を射ていない意見なので、糖質制限推進派医師として反論しておきましょう。

気が付いたポイントを順番に解説していきます。

【現代ビジネス】
2016.10.25
ご飯はこうして「悪魔」になった〜大ブーム「糖質制限」を考える
現代社会の特殊な価値観と構造
磯野 真穂
文化人類学者
国際医療福祉大学大学院講師

続きを読む»

関連記事

漢方薬は次善の策

先日、とある漢方の勉強会に出席していると、

食事性低血圧(食後低血圧)」の話題がありました。

その名の如く、「食事をすることで、その後過度に血圧が低下する現象」のことで、

糖尿病パーキンソン病にも合併しやすい症候という事でもよく知られています。

この食事性低血圧、詳細な機序は不明とされていますが、ブドウ糖、次いで炭水化物が血圧低下作用が強いという観察事実が報告されています。

教科書的には確立された治療法はないとされていて、

大食やアルコールを避けなさいとか、少量の低炭水化物食を頻回に摂りなさいとか、

あるいは降圧剤を飲んでいればそれを中止せよとか、塩分保持のためにNSAIDsを内服させよとか、

挙句の果てに重症例では腸への血流を減少させるという目的でオクトレオチドというホルモン抑制作用のある誘導体を使いなさい、などと書かれていたりします。

続きを読む»

関連記事

価値観の固定は難病へとつながる

「肉食は身体に良くない」という固定観念も極めて強固です。

先日外来で、甲状腺機能低下症があるやせ型の70代女性患者さんで、重度の鉄欠乏を疑う貧血の所見を認めました。

私はその患者さんに鉄不足の可能性を指摘し、鉄分が多く含まれる肉を積極的に食べるよう食事指導を行いました。

3か月後の再診時、再度血液検査を実施した所、その貧血の所見は良くなるどころかさらに悪化していました。

本当に肉を積極的に食べたのかと尋ねると、「毎日というわけにはいきませんが、できるだけ食べるようにしました」と答えられました。

毎日でない時点で積極的ではないですよと返すと、「えっ?肉は毎日食べてもいいんですか?」と驚いた様子を見せるのです。

それは、この患者さんにとって肉に対する苦手意識が大変強固であるということの現れだと私は思います。

続きを読む»

関連記事

読む人の気持ちになり文章を書く

私はカルテを書く量が多い医者だとよく言われます。

医師になりたての研修医の頃からそうなのですが、その事は私の中で若干コンプレックスに感じているところでした。

というのも経験豊富な医師ほど余計な情報を排除しシンプルにカルテをまとめる事ができると、自分にはそれができないからだと考えていたからです。

それも医師経験を積めば次第に洗練されてくるだろうとも思っていましたが、10年以上経過した今でも私のカルテは他の医師と比べて長いです。

しかし最近は考え方を改めて、「それは必要のある長さなんだ」と思えるようになりました。

続きを読む»

関連記事

シンプルな生き方を追求する

今回の地震で自宅での本棚倒壊、

及び大量の本の雪崩現象を経験した私は、

これは不要なものを処分する千載一遇のチャンスをもらったと考えるようにしました。

本だらけの部屋を眺めていると、自分が普段いかに本を読みきれていないかを痛感します。

読んでいない本に押しつぶされて死ぬなんて、笑い話にもなりません。

こうしたリスクを避けるためにも、生活用品を最小限にする必要性を感じ始めています。

続きを読む»

関連記事

地震から学ぶ教訓

2016年10月21日午後2時7分頃、鳥取県中部地方で震度6弱の地震が起きました。

私の住む地域でもかなり揺れました。その時私は診察室で患者さんを診療中でしたが、

揺れてしばらくの間、ただただ目の前の患者さんを安心させ続ける事しかできませんでした。こういう時というのはいろいろな事が頭からすっ飛んで、ただただうろたえてしまうものです。

少し時間が経って慣れてきた所で、病院の他部署、入院患者さん達はどうだろうと思って院内を見回りしましたが、幸い院内に大きなけが人はなく、ライフラインも経たれず、患者さんの人工呼吸器等も正常に作動していました。

その後、地震を契機に怪我をしたという外来患者さんを数人診ましたが、いずれも軽症で済んでいました。

また時間が経ってくるといろいろな被害状況が明らかになってくることもあるでしょうが、ひとまず一安心です。

ところが、一通り仕事を終えて家に帰ってからがまた大変でした。

続きを読む»

関連記事

減薬がよいとは限らない

私は最近、糖質制限以外にもう一つの注目ポイントとして、

ストレスマネジメント」の事を意識して診療に当たるようにしています。

それはうまくストレスマネジメントしている人が長生きであったり、がんを克服していたりすることなどからも重要性はうかがえるのですが、

診療で失敗するケースの多くでストレスマネジメントの観点が不足している場合が多いと感じるからです。

例えば、もしあなたが医師だとして、診ている患者さんが昔からある得体のしれない高価なサプリメントを信じて飲んでいる場合、

診ている病気とそのサプリメントとが関係ないと思ったら、患者さんへそのサプリメントを飲むのを止めるよう勧めますか?

続きを読む»

関連記事

ゆるやかな糖質制限は理想的ではない

NPO法人日本ローカーボ食研究会が、

「ゆるやかな糖質制限食による2型糖尿病治療ガイドライン2016」という本を出版されました。



山田悟先生が提唱するロカボと同様、いわゆる極端な糖質制限を行う事に否定的な立場をとっておられる灰本元先生らが中心となって活動されているグループです。

ゆるやかな糖質制限がよいという主張の根拠を確認すべく、このガイドラインを購入して読んでみました。

山田先生のロカボは1食の糖質量を20~40g、1日の糖質摂取量を130g以下/日にするようにとの目安を設けていましたが、

こちらの本では糖質制限食を実行していない糖尿病患者の1日の糖質量は140~600g/日と幅広く分布しているので、

例えば糖質摂取量150g/日の糖質制限を指導すればある患者には-400g, ある患者にとっては+10gという食い違いを生じるのでよくないという事を指摘され、

「CARD(carbohydrate-reduced diet)」という独自の概念を使って、ゆるやかな糖質制限を実践するよう勧められていました。

続きを読む»

関連記事

類似物では自然物に勝てない

アルコールなどの天才促進的に作用する刺激が強すぎる事で起こるオーバーヒート状態が起こらないように、

ケトン体がうまくハンドリングしている可能性について論じた記事
に対して、ブログ読者のルバーブさんからコメントを頂きました。

>私は、そのブレーキが他ならぬケトン体になのではないかと思います。
に関して、福田先生のこの記事についての先生のご意見を賜りたく存じます。
http://blog.goo.ne.jp/kfukuda_ginzaclinic/e/83fb1ea98e06d29aeea84c38ebeb09a1


銀座東京クリニックの福田一典先生ですね。

糖質制限実践者であり、がんに対する中鎖脂肪ケトン食も推奨しておられる先生で、私もいつもブログを拝見しています。

福田先生のブログを見た事がある方はわかると思いますが、とにかく記事の内容が丁寧でその都度医学文献を完全和訳で紹介されています。

私もよほど読みたい英語論文の時は完全和訳に挑戦する事が稀にありますが、福田先生はそれを毎週しかも1本や2本でなく複数の論文で行い公開しておられるので相当な英文読解力です。

それにノーベル賞受賞前のオートファジーを通じて断食にも注目されていたり、私が好きな漢方にも造詣が深い先生なので、書かれているブログ記事も大変勉強になるものばかりで、おおいに参考にさせて頂いております。

さて、今回ルバーブさんに御紹介頂いた福田先生のブログ記事は「ケトン体治療(その4):ケトン症と多幸感とシナプス可塑性」という記事ですね。

続きを読む»

関連記事

エネルギー制限の有効性はケトン体の観点なくして語れない

北里研究所病院の山田悟先生が、

医療情報系サイトMedical tribuneに下記の記事を投稿されていました。まずは先入観なしで御覧下さい。

エネルギー制限食は本当に長寿食か
NIPPON DATA80から
北里研究所病院糖尿病センターセンター長 山田悟
Doctor's Eye | 2016.10.11

続きを読む»

関連記事

糖質制限を知った上で医師を目指すこと

私は医師になって7年目の頃に糖質制限の存在を知りました。

医学生の頃には全く知る由もない理論でしたが、これを知る事で現代医療の欠陥があまりにもよく見えるようになりました。

今はインターネットが発達し医学部に入らずとも、いやむしろ入っていない方が糖質制限の情報に触れやすい世の中になりましたので、

これからは医学部に入った時点でもうすでに糖質制限の事を知っているという人もどんどん医師になっていく事でしょう。

しかし糖質制限の事を知った上で医学部教育を受けるとなると、果たして医学生はどのような事を感じるのでしょうか。

先日、医学生になったばかりの子に糖質制限の事をお話しする機会がありました。

続きを読む»

関連記事

妊娠糖尿病は胎児を守っている

普段は血糖値正常なのに、妊娠を契機に糖尿病状態となる「妊娠糖尿病」と呼ばれる病気があります。

私は以前からこの病気の存在を不思議に感じていました。というのも血糖値の上昇は一時的には有益なパフォーマンスをもたらしえますが、

妊娠糖尿病だと何の対策も打たなければ妊娠の期間中結構な高血糖状態に晒されることになってしまうと思います。

妊娠自体は生物の存続のために極めて重要かつ不可欠なイベントであるはずにも関わらず、それを契機になぜ生存に不利な状況に追い込まれてしまうのでしょうか。

それまでは「ものすごく体力を消耗する強力なライフイベントだからストレスがかかって血糖値が上がってしまうのだろう」とくらいに考えておりましたが、

先日世界に向け発表された千葉県の産婦人科医、宗田哲男先生英語論文を読んで、別の視点に気が付かされました。

続きを読む»

関連記事

「触れる医学」を意識する

東洋医学では「冷え」という概念を重視します。

西洋医学的には診察で冷えを診たとしても、血行が悪くなっているとの判断で、

温めるようにと当たり前の生活指導を行うか、対処したとしてもプロスタグランディン製剤で血流改善を試みるくらいの選択肢しかないのではないでしょうか。

一方の東洋医学では、大きく分けて冷えの原因を4つに分けて考えます。

①血流不足(血虚)、②うっ血(瘀血)、③水分の偏在(水毒)、そして④消化吸収・新陳代謝機能低下(脾虚・腎虚)です。

そして①〜④のいずれかを東洋医学的な診察で見抜き、どのタイプかによって用いる漢方薬が違ってくるので、かなり冷えに対してオーダーメイドな治療を行う事ができます。

なぜ東洋医学の方はこんなにも冷えに細かいのか、それはとりもなおさず東洋医学が「触れる医学」だからではないかと私は思います。

続きを読む»

関連記事

考えもなく情報を垂れ流すマスコミ

先日、医局にいて夕方のニュース番組がふと目に入ってきました。

どうやら若者を中心に1ヶ月米を食べない人が増えているとのことで、

何とか米離れを防ごうと、さまざまな米関連商品を紹介する特集が放送されていました。

それっていうのは若者で糖質制限が流行っているという意味ではなく、

単に米ではなくパンや麺類などを食べている人達なのであろうと私は解釈しましたが、

今回はそんなことよりも、特集の中で最後に米の栄養素について紹介するその方法が非常に解せませんでした。

続きを読む»

関連記事

共感覚は世界を豊かにする

天才に多くみられる「共感覚」というものに興味を持ち始めています。

共感覚とは端的に言うと、ある刺激によって本来刺激されない周辺の脳領域も一緒に刺激されるという脳の過剰興奮性がもたらす現象です。

文字を見て色を感じたり、音を聞いて臭いを感じたりするのがその具体例ですが、

今日のテーマは、共感覚は鍛えることができるのかということです。

答えを先に述べれば「Yes」です。例えば、そろばんでの暗算を思い浮かべて下さい。

私自身はそろばんをしていなかったので想像で述べますが、あれは数字からそろばんの形をイメージして計算をします。

視覚野と計算に関わる脳の領域を同時に刺激し、素晴らしいパフォーマンスをもたらす、これは一種の共感覚利用ではないでしょうか。

続きを読む»

関連記事

がんを生み出す異常代謝環境

抗がん剤と呼ばれる薬剤群の中に「分子標的治療薬」というものがあります。

一般的な抗がん剤が細胞分裂阻害などの作用によって、がん細胞を殺す代わりに正常細胞も一緒に殺してしまう殺細胞性抗がん剤であるのに対して、

分子標的治療薬というのはがん細胞だけに特異的に出現するとされる分子をターゲットにしてがん細胞を死滅させるというコンセプトで開発された薬です。

そのため、分子標的治療薬が初めて市場に出た時は、それまでの抗がん剤よりも副作用が少なくなるのではないかと期待されていたのですが、

現実はそんなにうまく行きませんでした。

週刊日本医事新報
No.4823 2016年 10月 1日発行
抗癌剤の副作用対策:分子標的薬の有害事象
門倉玄武(日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科)

続きを読む»

関連記事

断食を宗教から開放する

オートファジー」という現象が実証された事によって、

ただの宗教的な修行と捉えられがちな「断食」というものについて、

それが人の身体に及ぼす影響について従来の医学書に書かれている内容を見直す必要性が出てきていると思います。

特にオートファジーとケトン体をキーワードに絶食療法は糖質制限の壁を超える可能性を持ち合わせていると私は考えています。
そんな中、先日インターネットを見ていたら興味深いニュースが飛び込んできました。

68日間断食で少女死亡=過失致死の疑い、家族訴追―インド
時事通信 10月10日 4時34分配信

続きを読む»

関連記事

先入観を外すのは難しいが不可能ではない

ゴキブリが苦手だという人は多いと思いますが、

ゴキブリを美味しそうだから食べてみたいという人はおそらく少ないでしょう。

しかし、ゴキブリを食べるという食文化は実は日本を含めた世界各地に存在しているそうです。

例えば中国ではゴキブリを漢方薬の一成分「䗪虫(しゃちゅう)」として利用されたりもしています。

栄養的にもゴキブリは高タンパク質、高脂質の優秀な糖質制限OK食品です。

言わば肉を食べているのと同じようなものなのに、肉を食べる事に比べてゴキブリを食べるハードルの方が明らかに高いのは何故でしょうか。

これは脳が作り出すイメージが食べる事に確実に影響を与えるという事をよく示している話だと思います。

続きを読む»

関連記事

シンプルな機能が一番長持ち

新品のパソコンを買ったときに感じる事ですが、

購入時点で自動的にインストールされるソフトはほとんどがその後使わないものばかりです。

作るメーカー側はいろいろな人に買ってもらうために様々なサービスを提供しているつもりかもしれませんが、

買う側は要らない機能をつけられるくらいなら、その機能は要らないからもっと安くしてほしいと思う人も多いのではないかと思います。

パソコンに限らず日本製の家電はそうしたありがた迷惑な多機能がデフォルトで装備されているものが多いと聞きます。

そんな中、先日とある方からドイツのミーレという会社の家電製品は、潔くシンプルな機能で勝負しているものが多いという話を伺いました。

続きを読む»

関連記事

オートファジー阻害剤に未来はない

ノーベル賞の受賞で一躍話題になった「オートファジー」をめぐっては、

これを利用した創薬研究が様々な分野で進められているようです。

例えば、一部のがん細胞がオートファジーが亢進している事が示されているため、

オートファジー阻害作用のある薬をがんの治療に応用しようという臨床試験が行われているというニュースを目にしました。

しかし私はこれは明らかに方向性を誤っていると私は考えます。

オートファジーとがんの関係を示した文献がインターネットでも閲覧可能ですので、

まずは今わかっている事実を確認する事から始めましょう。

続きを読む»

関連記事

競争を意識しない生き方

ノーベル医学生理学賞を受賞された大隅良典先生の受賞直後の会見では名言連発でした。

急な会見であれだけの事が言えるということは、いかに普段から自分の考えをしっかり持っているかという事だと思います。

なんで?というのは科学の基本です

世の中にはわかっているようでわかっていないという事が結構たくさんあるということです

こども達に何とかなるさという気持ちでいろいろなことにチャレンジしていくという精神が伝われば嬉しい

"役に立つ"という言葉は社会をダメにする。最初からがんや難病の治療に役に立つと思って研究したわけじゃない。ゆとりをもって科学を支えられる社会になってほしい

そんな中、一番印象に残ったのは、大隅先生が、

もともと他人と競争するのが嫌いで、他人がやらない事をやろうとした結果、酵母の世界に目を向けたという話です。

続きを読む»

関連記事

解釈は事実を歪める

ノーベル医学生理学賞の日本人単独受賞の衝撃冷めやらぬ中、

懸念していた私をがっかりさせる出来事が早速起こってしまいました。

おそらくオートファジーがパーキンソン病などの神経変性疾患の治療薬の開発にも応用されるとニュースで報道されたのを受けてでしょうけれど、

パーキンソン病の病状が不安定で薬剤調整のために入院されている患者さんに次のような事を聞かれました。

テレビでノーベル賞の話がありましたが、私に使える新薬というものはないのでしょうか。

やせ型の高齢女性の方でしたが、そう言いながら傍らにはお菓子の袋が散らばっています。

そのような新薬はまだない事を諭しながら、なぜ入院中にそんなものを食べているのか問いただすと「少しでも栄養をつけたいから」とおっしゃるのです。

しかも看護師に確認すれば、私の見ていない所でプリンなどの食べやすいものをしょっちゅう口にされているというのです。

続きを読む»

関連記事

オートファジーが世界をどう動かすか

2016年のノーベル医学生理学賞受賞者に、

オートファジー」の研究者である東京工芸大学栄誉教授の大隅良典先生が選ばれました。

10月3日の夕刻に御本人がそのお知らせを聞いたとのことですが、18時36分にはネットニュースになっており、情報拡散の速さに驚かされますがそれはさておき、

これは今後新しい医療を構築していくための偉大な一歩だと思います。

ノーベル賞に選ばれれば、世間の注目は否が応でも「オートファジー」に向かうと思いますし、

私は糖質制限推進派医師としてオートファジーに注目しておりますので、その説明も大いに行いやすくなります。

そして多くの人にオートファジーの概念が知れ渡る事によって、断食マイナスの栄養学に対する見直しが図られる事を私は期待しています。

続きを読む»

関連記事

進化する豚皮揚げ

豚皮揚げを食べる会の常連になったおかげもあって、

夏井先生とともに会を主催されているポークおじさんとも仲良くさせて頂けるようになりました。

ポークおじさんの人柄は、出会った事がある方ならわかるように、優しく温かく心遣いにあふれています。

豚皮揚げはもともと糖質ゼロで高タンパク・高脂質のスナック菓子感覚の完成度の高い食品です。

しかしそこに甘んじることなくポークおじさんは、豚皮揚げを食べる会に参加する人達と交流する事で、

豚皮揚げを世の中にもっと受け入れられるようにするための方法を日々追求されています。

消費者が油で揚げる手間をなくした袋タイプの販売はその戦略の一つですが、

この度、その揚げる油にラードを使用した「ロカコラなんです」を販売されたそうです。

続きを読む»

関連記事

一つ上のステージの文章へ

はたして文章を書く能力というのは誰かから教わるものなのでしょうか。

気がつけば私がブログを始めて3年の月日が流れていました。

一つひとつの記事を着実に積み重ねていって私なりのブログのスタイルは出来上がってきたと思います。

しかし書き手として見た時の私の文章力はなんとも平凡なものです。

内容としては誰の真似をするわけでなく、基本的には自分の頭の中から湧いてきたものを表現できるようにはなってきました。

しかし、もう一つ上のレベルを目指すには印象を残す力の強い文章力、これが必要になってくるのだと思います。

せっかく内容がよくても、伝える能力が乏しければ、正しく相手に伝わらずに大変もったいないことになってしまいます。

続きを読む»

関連記事

複数の刺激をバラバラに与えてはいけない

テレビでの情報収集は非効率的だという話をしました。

その理由として、たとえ情報量が多くとも、

様々な種類の情報がテレビ側のペースで伝達されしかも立ち止まる事がなく進んでいくため、

自分のペースで情報を咀嚼することができず、情報処理がうまくいかないからではないかと考察しました。

一方でテレビも視覚と聴覚を同時に刺激するので、

前回記事で紹介したように、「共感覚」を鍛えられそうなものですけど、

なんでもかんでも刺激すればいいというわけではないという事をここから学びとる事ができます。

続きを読む»

関連記事
プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
漢方好きの神経内科医です。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
これまでの訪問者数
FC2アフィリエイト
メールフォーム
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR