サイアミディン

2016年を振り返る

2016年最後の日となりました。

今年は昨年からの流れに続いてペースダウンのまま記事を書き続けていましたが後半にようやく勘を取り戻し、

この記事も含めてこの1年で171の記事を公開させて頂きました。恒例ですので1年を振り返ってみたいと思います。


蛭子能収さんの「ひとりぼっちを笑うな」という本の紹介から始めた1年でした。

「友だちは作ろうと思って作る必要はない。気が付けば自然とできているものだ」という思想は、タモリさんビートたけしさんも同様の事をおっしゃっています。

こうしたメッセージは孤軍奮闘で糖質制限を推奨し続ける私のような人間にとっては大変心に響きました。

またその思想は「嫌われる勇気」、自分の考え方次第で世界は如何様にも良くすることができるという「アドラー心理学」へも通じ、御三方はさながらアドラー心理学の実践者であるようにも思えました。

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ニュースの裏を読むスキル

糖質制限の視点で世の中を眺めると、

いろいろなものが今までと異なる様相を呈して見える事を多々経験します。

今回は毎度おなじみ医療情報サイト「ケアネットニュース」から、

以下のニュースが私の目にとまりました。

さて読者の皆様はこのニュースを読んで、どのように感じられますでしょうか。

離乳期早期からの加熱卵摂取は卵アレルギーを予防/Lancet
提供元:
ケアネット
公開日:2016/12/26

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情報の非対称性に気付く

何か大きな買い物をしてしまいやすい年末年始のこの時期に、

NHKEテレの「オイコノミア」という番組で先日、「ウマい話にだまされない経済学」と題した内容が放送されていました。

詐欺の構造がわかりやすいドラマで表現され、経済学の観点から詐欺にだまされないようにするためのポイントが提示されていました。

まず詐欺の根本的な原因には「情報の非対称性」があるというのです。

つまり一方は知っているけど、他方は知らないという状況が詐欺を生み出す温床になるという事です。

番組の例では付き合っている恋人が父親の会社が倒産して借金を抱えてしまったという理由で700万円貸してほしいというのを涙ながらに訴えられるミニドラマが紹介されていました。

しかし実は恋人が言っている事は嘘で父親の会社は存在せず、700万円の借金も存在していません。けれど言われた本人はその事を知りませんので、ここに情報の非対称性があるというのです。

まずだまされないようになるための基本として、この情報の非対称性を意識する事から始める事が勧められていました。

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信頼を得て好循環が生まれる

2016年2月アドラー心理学が取り上げられた事で注目するようになったNHK Eテレの番組「100分de名著」、

振り返れば毎月非常に興味深い名著をわかりやすく私へ紹介し続けてくれました。

司馬遼太郎の歴史小説、親鸞の「歎異抄」、宮本武蔵の「五輪書」、ルソーの「エミール」、坂口安吾の「堕落論」、

イマヌエル・カントの「永遠平和のために」、石牟礼道子の「苦海浄土」、道元の「正法眼蔵」、そしてレヴィ=ストロースの「野生の思考

どれにも私の心に残る、またこれから私がさらに糖質制限の世界を、ひいては新しい医療を考える上でのヒントになるような至言がたくさん詰まっているものでした。

その全てを紹介できたわけではありませんが、本当は紹介したいのに内容に歯ごたえがあり過ぎてブログサイズに収まり切らずにまだ紹介できていないという本も残っています。

私は、この番組自体にわかりにくい事をわかりやすく説明する事の大切さを教わっているように思います。

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損得で動かない発想

夏井先生が参加者を公募された忘年会に参加して参りました。

私は地方在住の身です。しかも平日ですので参加しようと思えば仕事終わりに超特急で移動し飛行機最終便に乗る必要があります。

飛行場へのアクセスも容易ではないので東京に到達する頃には21時頃になってしまいます。その時間だと忘年会は二次会へ突入する時間です。

しかも翌日も平日で普通に仕事があるわけですから、あまり遅くまでは会は続けられませんし、

帰るためにはかなり早起きして早朝始発の飛行機に乗り込んで帰る必要があります。実質的な東京滞在時間は3時間程度です。

正直言って3時間のために飛行機を予約して宿泊施設を抑えるような計画を立てたのは生まれて初めてです。交通費や宿泊費だって馬鹿にならない額です。

この話だけ聞けば、なんでそんな短い時間のためにそこまでできるのかと思われるかもしれません。

しかし実際には私がそう思うように至るまでのプロセスというのがあったわけです。

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女性を守るために生まれた男性

男性が女性にモテたいという気持ちが持つ原動力にはかなり大きいものがあります。

モテたいと表現してしまうと俗っぽいですが、女性に注目してもらうため、女性に愛してもらうためと幅を広げて解釈すれば、ほとんどすべての男性の行動原理になっているのではないかとさえ思う程です。

一方で、私は男性なので女性の気持ちが完全にわかるわけではありませんが、女性が男性にモテたいという気持ちは少なくとも表面上は男性のそれに比べて目立ちません。

秘する気持ちがあるかもしれない事は否定できませんが、例えばお笑い芸人など「モテたいからなった」などと公言しやすい職種の人でも、そう言うのは男性に圧倒的に多いように思います。

また他方で世の中に氾濫する性的な情報を眺めてると、女性向けのものよりも男性向けのものが圧倒的に多いですね。

そこにインターネットも加わり、その気さえあれば簡単にそうした情報に触れる事ができる世の中になってしまっています。

性情報に男性が惹きつけられる吸引力には相当なものがあります。容易にアクセスできる情報に対してたいていの男性はその魅力に抵抗し難いと思います。

アイドルに熱狂するというくらいの現象なら男性、女性に均等に見られるように思いますが、こと性的な情報に関して言えば男性は操られる側、女性は操る側という構図があるように私には思えます。

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我の強い言葉は受け流す

長く患者さんへの糖質制限指導をしていると、

このまま説明を続けても相手が理解してくれることはきっとないだろうなと思う瞬間が何となくわかるようになってきます。

そういう時は相手をどうこうしようという発想を捨て、自然の流れに身を任せるようにします。つまり説明するのを諦めます。

糖質制限を伝えたいのに説明をしないというのは、一見その目的から最も遠ざかる行為であるように思えますが、

「急がば回れ」、これが一番の近道であるかもしれません。

あるいは、ブログやSNSでも様々な意見が飛び交っていますが、

中に非常に長い文章で自分の意見が書かれているのを目にすることがあります。

そうした内容を読んで私は、ある種の凄さを感じると同時に、「この人はもしも反対意見を述べられたとしても、おそらくそれを認める事はないのだろうな」という諦めにも似た感覚を覚える事があります。

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生命の本質は女性に在り

フランスの民族学者、レヴィ=ストロースが示した「構造主義」というのは、

自然界のあらゆる事象の中には共通構造があるという事に着目した考え方です。

これに関連してミクロな視点をマクロな視点に置き換えるという考え方があります。

ミクロな世界で観察された現象を、マクロな世界での未開拓な領域へ仮に当てはめてみると考える上でのヒントが手に入る事があります。

具体的には、例えば細胞とミトコンドリアなどの細胞内小器官との関係を、地球と生息する生物の生態系との関係に置き換えます。

両者は勿論真一緒ではありませんが、両者に共通する秩序が自然に創られていると考えるのです。

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エストロゲンは生命維持ホルモン

言葉というのは便利ですが、一方で偏ったイメージをもたらします。

例えば「悪玉」とか「善玉」という言葉です。コレステロールにまつわってはこれらの言葉が長年医療界を席巻し、

スタチンを中心に受けなくても良い治療を患者に受けさせ続けた影の原動力であったように私は思います。

しかも発した本人の意図しないことまで及んでしまう事さえ時にはあります。「言葉は魔物」とか「言霊(ことだま)」という表現が生まれるのもわかる気がします。

そんな中、もう一つ強固なイメージづけをされている言葉がありました。「女性ホルモン」という言葉です。

先日夏井先生のサイトで「エストロゲンは本来、女性ホルモンではなかった」という投稿とともにダウンロードできる資料があったので読んでみました。

第68回日本産婦人科学会のランチョンセミナーの一つで行われた「エストロゲンと進化―38憶年の旅―」と題された講演だったようですが、

昼ごはんを食べながら聞くような話としては大変もったいない非常に興味深い内容でした。

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批判が目的であってはならない

糖質制限推進派にまつわっては強気な姿勢の先生も中にはおられます。

「自分が治す」「自分の治療について来れば間違いない」「従来医療に従う者はばか者だ」などと時に過激な表現も飛び交います。
確かに権威者で患者を守る立場にあるはずの人が糖質制限を非科学的に批判し続けるのを見れば私もばか者だとは思いますし、そうした人を私も批判してきました

だけどだからと言って自分の治療が最善だと私が思う事は決してありません。

ましてや「自分が治してやるからついて来い」というスタンスには絶対になりません。たとえ治療原理がどれだけ合理的であったとしてもです。

なぜならば「医者が治す」というスタンスでは、患者自身の「ストレスマネジメント」の観点が無視されてしまうからです。

言い換えれば、患者が医療に依存し「自分は悪くない。先生、治して下さい」と考えている限り、

その治療にはどこまで行っても限界があるということです。

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ストレスを上手に受け流せる人達

私が糖質制限を中心とした食事療法と並んで健康を守る要と考える「ストレスマネジメント」、

「ストレスフルな要因や環境をどう捉え、どう解釈して、どう対処するかという心の在り方」の事を私はそう呼んでいます。

同じ状況でもストレスと感じるかどうかは自分次第という所があります。

例えばタレントの蛭子能収さんは、中学生時代に同級生の不良グループに「ジュース買って来い」などと命令されても「いじめられている」と思わずに、「自分のことを構ってくれている」と思ったのだそうです。

このストレスマネジメントがうまくできない人は、たとえどれだけ糖質制限をきっちり行っていたとしても症状が改善しないという事を私はこれまでの診療経験から強く感じています。

この事は逆に言えば、ストレスマネジメントが上手にできる人は多少糖質を摂っていても体調を上手にコントロールできるのではないかという考えにもつながります。

糖質制限を学び立ての頃は、私は血糖値の上昇は何が何でも避けるべき現象、くらいに思っていましたが、

今は血糖値の上昇を一概に悪いものと捉えず、そうした血糖値の上昇を伴って身体の中で起こる現象を自分の身体が活かせるかどうかが重要だと考えています。

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ちょっとした「違和感」に気付く

先日、ふと自動録画されていた番組の中から、

NHKの朝の情報番組「あさイチ」に、大ヒット映画「君の名は。」のプロデューサーの川村元気さんが出演されているのを見ました。

「君の名は。」はまだ私は観ていませんが、相当流行っているみたいですね。

この番組で初めて川村さんの存在を知りましたが、この方ものすごい才能のある方のようで、

「君の名は。」以外にも「電車男」「告白」「悪人」「バケモノの子」などなど、関わった映画は次々とヒットして、

同時にベストセラーになるような小説を何冊も書かれていて、さらに絵本作家もされていて、それがまた映画になるというすごさです。

驚いたのはそんな才能のある人が何ともまだ若いという事です。

そして番組の中で川村さんが作品作りのために普段から心がけていることの話がとても面白かったです。

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本当に必要な物質なら自分で生み出せるはず

私が8日間絶食実験をした時のデータで、

3つほど他の検査項目から群を抜いて急上昇している物質がありました。

「ケトン体」「尿酸」「LDLコレステロール」です。

絶食というのは長く続けば生命の維持にとっては危機的な要素となりえます。

生命維持に必要な物質はできる限り節約して使い、あわよくば再利用できるシステムが働く事が合理的だと思います。

ところがこの3つに至っては絶食によって減るどころか、むしろ急上昇するという不可解な動向を示したのです。

これは一体どう解釈すればいいのでしょうか。

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排泄物を最小限にする

ブログを書いている私のことを読者の皆さんはまめな人間だと思われているかもしれませんが、

私は結構面倒臭がりな人間です。例えば、部屋の掃除など後でもできる事はいつまでも後回しにしてしまったりしています。

ブログは面倒臭いよりも書きたい気持ちの方が上回るために書いているだけの話なんです。

面倒くさいで言えば、私は月に数回ある当直の時、着替えもせずに白衣を脱ぐくらいでそのまま眠り込んだりしています。

どうせまたすぐ呼ばれるであろうという事で、呼ばれたらさっと行けるようにと言えば多少聞こえはいいですが、また服着てなんぞしてというのが面倒くさいのですよね。

ただ、そうしていてふと思ったのですが、着替えもせず風呂にも入らず48時間近く過ごしているというのに、

私の身体がそんなに汚くなっていないという事に気が付きました。

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ビタミンもオートファジーできるか

栄養学の教科書のどれを読んでみてもビタミンは必須という事が前提で文章が書かれていますが、

はたしてそれは本当の事だろうか、という点についてもう少し深く掘り下げてみようと思います。

ビタミンの定義は、「生物の生存・生育に微量に必要な栄養素のうち、炭水化物・タンパク質・脂質以外の有機化合物の総称」とあります。

有機化合物というのは炭素(C)を含む化合物の事をそう呼びますので、

炭素を含むけど炭水化物でもタンパク質でも脂質でもないというものを「ビタミン」と名付けようという事でビタミンかどうかが決まっています。

一方で先日紹介した本の中で、当初はビタミンと名付けていたけど詳しく調べたら実はアミノ酸だったというケースが紹介されていました。

しかもそんな例が1例や2例ではなく、ビタミンと思ったら実はビタミンでなかったというケースは結構たくさんあって、専門家の中でもビタミンか否かの判定は結構難しいという事が想定されます。

そのように判定の難しい恣意的な分類を、生体は細かく区別しているのでしょうか。

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ビタミンC合成を失ったその時、何が起こった

約6300万年前にヒトはビタミンCを合成する能力を失ったのか、

それとも必要なくなったからビタミンCを合成しなくなったのか


その疑問について考えるためには、約6300万年前に地球上で何が起こっていたのか、わかっている限りの情報を集める事が必要と考えていますが、

なんとすでにそれについて検討している本を偶然にも見つけてしまいました。

このタイミングでこの本と出会うという事に何か不思議な運命のようなものを感じてしまう自分がいます。




なぜニワトリは毎日卵を産むのか 鳥と人間のうんちく文化学 (〈私の大学〉テキスト版) 単行本 – 2015/12/11
森誠 (著)

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専門医は更新しないという考え方

私は神経内科専門医の資格を持っていますが、

この専門医という資格は取得するのも大変なら、維持するのも大変な所があります。

内科専門医、糖尿病専門医、認知症専門医、リハビリ専門医…などなど、世の中には様々な種類の専門医があります。

まず専門医を取得するには、その専門医を発行する学会に入会した上で規定の年限、規定の研修を受ける必要があります。

学会によってその規定は様々ですが、3年~5年程度の年限が必要になる事が多いです。

その条件を満たして初めて専門医試験の受験資格を取得する事ができます。

試験は筆記試験と面接試験の二段階で行われる事が多いですが、学会によっては筆記試験だけの場合もあります。

普段の診療を真面目にこなすだけでは試験に合格する事はできません。診療の合間をぬって試験のための勉強を積み重ねて試験本番に臨むわけです。

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頭の良い研究者でも解釈を間違う

糖質制限の視点で世の中を眺めると、

情報を受け取る際にも鵜呑みにせず、自分の頭で考える事ができるようになります。

様々な医療関連のニュースを読むのは、そうした力を鍛える良いチャンスです。

この度目に付いたのは以下のニュースです。

「寝不足で甘い物」解明=脳の前頭前皮質が制御―筑波大
時事通信 12/10(土) 15:51配信

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「構造」で考える時の盲点

ヒトがビタミンC合成能を失ったのは野菜を食べる習慣を得たからではないか」という仮説に対して

我が師、夏井睦先生から畏れ多くもコメントを頂きました。

なぜ,ヒトはビタミンC合成能を失ったか。
要らなくなったから」という可能性も忘れてはいけません。

そもそも「ビタミンCが必須栄養素」と言うこと自体が変なのです。だって,「水溶性で体内に蓄積できず,植物からしか摂取できない」ものが生存に必須な物質・・・なんて論理的に考えるとありえないです。

ビタミンCが豊富な植物を常に手に入れられたから,という説明はちょっと眉唾。
植物にとって葉はエネルギーを産生する「生きるのに絶対必要な」最重要器官ですから,動物に食べられないように毒物であるアルカロイドをためたり,食べられないように固くしたり,トゲを生やしたりしています。だから,どの葉っぱもたいてい不味いし食べにくい(そこらに生えている雑草を食べてみるとわかります)。私たちが食べている葉っぱは食べやすいように品種改良したものです。

先史時代人が私が考えるように昆虫・小動物が常食だったら,遊びながら10分足らずで一日に必要な蛋白と脂質が採取できます。そういう彼らが,なぜわざわざ不味くて食べにくいものを食べる必要なんてありません。まぁせいぜい,遊びで口に入れ,「苦い!」と吐き出すのが関の山。果実にしても原種はそんなに甘くないので,積極的に食べたのかなぁ,と思います。

知人の生化学者に聞いたところ,「必要なのは抗酸化剤。ビタミンCは抗酸化剤の一つにすぎないので,その他,抗酸化剤として機能する物質が体内で作れるようになれば,ビタミンC合成能を放棄しても不思議ないと思うよ」ということでした。

http://www.wound-treatment.jp/new_2015-01.htm#0124-06:00-3
壊血病の発症には常に糖質過剰摂取がセットになっている印象です。

それと関係あるかどうか不明ですが,酸化型ビタミンC(デヒドロアスコルビン酸)は細胞内に取り込まれて抗酸化剤である還元型ビタミンCになるそうですが,デヒドロアスコルビン酸の取り込みはブドウ糖と競合するんだとか。

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植物のコミュニケーション

フランスの民族学者レヴィ=ストロースが著した『野生の思考』の中で、

提唱された構造主義という考え方についてもう少し掘り下げてみていこうと思います。

1940年、レヴィ=ストロースはロシア人言語学者のローマン・ヤコブソンと出会います。

ヤコブソンは「構造言語学」という学派の主力メンバーで、彼との出会いがレヴィ=ストロースの大きな転機になったようです。

構造言語学では、コミュニケーションの基本は発信者と受信者が共通のコード(規則)の下にメッセージを伝達するということだと考えます。そのコードの成り立ちを次のように考えます。

まず自然界に存在する無数の音の中から、人間が聞き分ける事ができる音だけを「言語音」として抽出します。

次にそれぞれの「言語音」を区別し、組み合わせる事によって母音や子音という言語の最小単位である「音素」を作りだします。

そしてその「音素」を組み合わせる事で「言語」を生み出しているというのです。

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今という時間を大切に生きる

「構造」に注目して考えるという記事を書きましたが、

この考え方の元となったのは、おなじみNHK教育「100分de名著」という番組で今月取り上げられている名著、

フランスの民族学者、クロード・レヴィ=ストロースの『野生の思考』です。



相変わらず良い本をわかりやすく紹介してくれます。

レヴィ=ストロースが唱えた構造主義というのはかなり深い考え方でして、

自然界で見られる変化は、植物も動物も、あるいは宇宙の変容そのものも同じ構造を持っているという事を主張したものでした。

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構造に注目して考える

寒くなって参りました。寒いとどうしても暖房器具を使いたくなりますが、

ふと思いました。暖房器具がない時代の人類はこの苦境をどう乗り切っていたのでしょうか。

もっと言えば人類は衣服や毛皮を着脱する事で環境温調節ができますが、そういった事もできない野生動物にとっては環境温は死活問題に思えます。

それでは暖房器具を使えない動物が皆絶滅していたかといえば、そういうわけではありません。無事現代まで命は紡がれてきています。

という事は暖房器具がなくとも、生命を維持する何らかの代償機構が働いていたと考えるのが妥当だと思います。

人類の生活は技術の革新によりどんどん便利になり、生活は快適になってきていると私達は思いこんでいると思いますが、

楽を覚えれば覚えるほど、そういった代償機構を用いる機会を失い、ある意味私達の身体は退化していっているのではないかとも思うのです。

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帝王切開出産が増えた本当の理由

先日、何気なくYahoo! ニュースを見ていたら、次のような記事が飛び込んで来ました。

読者の皆さんはどのように感じられますでしょうか。

帝王切開出産が人類の進化に影響=オーストリア研究者ら
BBC News 12/7(水) 14:02配信


(以下、引用)

帝王切開の普及が人類の進化に影響を及ぼしていると、科学者らが指摘している。

オーストリアの研究者らはこのほど、骨盤の幅が十分でないために帝王切開が必要になる母親が増加しているとの調査結果をまとめた。論文は米国科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載された。

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適切な反応を大事にする

私は糖質制限実践者でありながら、同時に不定期断食実践者でもあります。

仕事柄月に2-3回やってくる当直の時には食への誘惑に駆られにくいのでそのまま食事を抜いてしまうのです。

すると翌朝トイレで綺麗な形の便が出るという事をしばしば経験しています。

逆にその後の食事を何も意識せずに食べれば、ほぼ百発百中で下痢します。たとえ糖質制限にしていても、です。

肉とかだけを食べてもそうなるのです。私が普段入手している肉は普通のスーパーマーケットで買えるパックの肉です。

こうしたスーパーで売っている肉は、保存料やら着色料やら私が知らないだけでいろいろな不自然なものが加えられているのだろうと想像します。

考えてみれば自然界で肉を食べるために動物を殺した後は、早く処理して食べないと腐敗して食べられなくなるのが自然なわけです。

その自然の摂理に反する形でスーパーマーケットで安定した品質を保ち続けているわけですから、それはそれは不自然な食べ物を食しているという事になると思います。

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病気の原因が自分に在る事を認める

パーキンソン病患者さんは「原因不明の難病」と認定されるから自己原因に目が向かない、という話をしましたが、

同様の構造が見受けられるのは何もパーキンソン病に限った話ではありません。

私は糖質制限はいわゆるダイエット(痩身法)ではなく、人類に共通する健康を保持するための基本と捉えていますので、やせている人にも積極的に糖質制限を勧めています。

糖質摂取に伴う血糖値の乱高下を介した血流の乱れや腸内環境の悪化を避けならがら、筋肉や骨、皮膚など身体を構成する物質の主要材料であるタンパク質をしっかり確保してもらって体重を適切に増やしてもらう事がその主な目的です。

ところがこのやせ型の人達もまた、糖質制限への拒否度が高く、何かと理由を付けて実践しない人の割合が一般人よりも多い集団という印象を強く持っています。

先日も「昔から太らない体質だから」とか、「肉は苦手なんです」とかいろいろな理由で糖質制限の実践を断られるやせ型の高齢女性患者さんがいらっしゃいました。

そういう方はかなりの確率で野菜中心の食事で、果物は毎日欠かさず食べておられます。

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パーキンソン病はストレスマネジメント不足病

糖質制限で一筋縄にいかない病気の一つに「パーキンソン病」があります。

パーキンソン病の病態に主として関わるのはドーパミンで、ストレスや快感などにより神経が刺激され放出される神経伝達物質です。

真面目な人間がパーキンソン病になりやすいという事も言われていて、それはストレスを抱えやすいからではないかと考えられています。

一方でパーキンソン病の病態には酸化ストレスが関わっている事は証明されていますので、

食後高血糖、血糖値の乱高下を改善する事で確実に酸化ストレスを減らす事ができる糖質制限は理屈から考えてパーキンソン病に対してまず間違いなく良い影響をもたらすであろう事は容易に想像できます。

私はそういう考えの下にパーキンソン病患者さんに対しても普段から積極的に糖質制限を勧めています。

ところが経験上、パーキンソン病の患者さんは糖質制限のスタートラインにすら立てない事が圧倒的に多いのです。

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人生を変える「物語」と正しく向き合う

鎌倉時代後期の僧、親鸞の思想を弟子たちがまとめ上げた書物「歎異抄(たんにしょう)」は、

当時の仏教の概念を覆すパラダイムシフト級の改革思想が集積された書でした。

具体的にはそれまで自分が頑張って修行し念仏を唱えて浄土に行く事を目指した「自力」の宗教から、

そうではなくてどのような人間も最終的に仏様が救ってくれるのであり、この身のままお任せして浄土に導かれるという「他力」の宗教へと仏教の方向性を真逆に変えた書でした。

それだけ聞くと何もしなくても仏様が助けてくれるんなら悪い事やりたい放題なのかと、よく誤解されがちな本としても歎異抄は知られているのですが、

そうではないのだという事を、「100分de名著」という番組で如来寺住職で宗教学者の釈徹宗(しゃく てっしゅう)先生が大変わかりやすく解説されていました。

歎異抄の後序には親鸞が生前常々語っていたという言葉を弟子がしみじみと思い出すという場面が描かれています。その言葉とは、

「弥陀の五劫思惟(ごこうしゆい)の願をよくよく案ずれば、ひとへに親鸞一人がためなりけり」

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相手を思いやり続ける

自分の欲望に抵抗できない者は恐ろしい罪に陥るという教育書『エミール』の一節を紹介しましたが、

恋愛も自分本位だけではなく、相手を思いやる気持ちがなければきっとうまく行かないと思います。

そんな事を考えていると、次のようなニュースを目にしました。

医師が強姦容疑、千葉
2016年12月02日

千葉県警は12月1日、2011年に同県内の住宅で就寝中の女性(31)に暴行したとして、強姦と住居侵入の疑いで、千葉県松戸市の医師(47)=準強制わいせつ罪で起訴=を逮捕した。県警によると容疑を否認している。

容疑者の医師は、勤務していた長野市内の病院で女性患者にわいせつな行為をしたとして今年9月、長野県警に準強制わいせつ容疑で逮捕された。

逮捕容疑は11年12月22日深夜、女性方に侵入、就寝中の女性を脅して暴行した疑い。女性は1人暮らしで医師と面識はなかった。
病院によると、医師は昨年4月から精神科の常勤医師として働き、今年11月2日に懲戒解雇された。

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鼻うがいは自然か不自然か

私が糖質制限を開始して今日で5年となりました。

毎年この節目の日には私自身のはじめて物語を書き記そうと決めています。

今回は私の糖質制限仲間から教えてもらったBスポット療法について語ってみようと思います。

正確には「セルフBスポット療法」とも言える「鼻うがい」についての話です。

実は以前漢方の勉強会に参加した時に、書籍販売コーナーで次のような本と出会いました。



鼻うがい健康法 花粉症対策の決め手 単行本(ソフトカバー) – 2001
伊藤 嘉紀 (著)


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糖質制限と恋愛

私は現在独身の身なのですが、

糖質制限は健康の基本という考えを持つ私にとって、

恋愛をするのは実はなかなか難しい事となってしまっています。

糖質制限や断食を通じてありのままの美しさを感じる柔らかい心が鍛えられたまでは良かったのですが、

美しいと思う人の中で糖質制限をやっている人はやっぱりまだマイノリティで、ほとんどはやっぱり糖質を基本に生きている人達です。

そういう人と恋愛し付き合うとなれば、自分は糖質制限、相手は糖質非制限という状況を許容しなければならなくなります。

最初はよくてもそんな状況が長く続けば愛想をつかされる事になりかねませんし、

よしんば相手が自分の糖質制限を理解してくれたとしても、愛する人を不健康にするかもしれない糖質非制限生活を私はパートナーとして見過ごす事はできません。

そんな事をごちゃごちゃと考えていると、とどのつまり恋愛には手を出さないのが無難という消極的思考に陥ってしまうのです。

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プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
漢方好きの神経内科医です。
南鹿児島さくら病院に勤務しています(下段にリンクあり)。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

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