サイアミディン

失敗から学ぶ糖質制限

2017年2月12日(日)、江部先生が理事長を務められる日本糖質制限医療推進協会主催で、

医療従事者向け糖質制限食セミナー in 大阪が開催されます。

以前、私はこの会に参加させて頂いた事があるのですが、実は今回もまた参加させて頂こうと思っています。

もう糖質制限の理論はわかっているだろうになぜまた参加するのかといいますと、ポイントは第三部の症例検討です。

今回の症例検討では治療に難渋した症例も提示され、参加者と共にディスカッションする機会が設けられているそうです。これが大事な事だと思ったからです。

うまくいった例だけに目を向けていても何も発展はしません。失敗例にこそ学ぶ事があると私は考えています。

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うつ伏せ寝は良いのか、悪いのか

ここしばらくうつ伏せ寝の事について考えを巡らせています。

極端な人為が入っていない世界であれば、ヒトが心地よいと感じることは生存にとって有利に働いて然るべきだと私は考えています。心地よい刺激であればそれを繰り返したいという気持ちが自然に発生するからです。

しかし、私は独身の身でかつ診療の場で乳幼児を診る機会もないので乳幼児に接する実体験がないため、うつ伏せ寝と乳幼児に関する私の考察は完全に机上の空論だと自覚しております。

なのでここ数日、いろいろな方の乳幼児を育てた経験をうかがって実情を知ろうと試みました。

様々な話を総合したところ、「うつ伏せ寝をさせると赤ちゃんは気持ちよく眠る」というのは親の立場で多くの方が実感される事のようです。

一方で、「首もすわっていない赤ちゃんがうつ伏せ寝で息が苦しいからといって自力で首を横に向けるのは無理」という御意見も頂きました。

うつ伏せ寝は安眠させやすくするのに突然死のリスクになるという矛盾、これをどう説明すればよいのでしょうか。

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自ずから適応しようとする

本日はちょっと気軽にブロガーあるある的な話をひとつ。

ネット上のブログ管理者画面で長文の記事を書いている途中で、急に画面が切り替わり何も書かれていない初期状態に戻されることがあります。

それまで苦労して書いた長い文章が水の泡、その時のショックたるや相当なものがあります。

しかも自分のミス操作でそうなったのならまだしも、自分に非はなくて突然画面が切り替わるのだからやり切れません。FC2ブログだけの現象でしょうか。

でもさっきまで自分で書いていた文章だから覚えているでしょ、もう一回書けばいいじゃんと思われるかもしれませんが、

確かに書きたい内容のアウトラインは当然覚えていますが、微妙な表現やニュアンスの違いまではなかなか覚えられません。それゆえ全く同じ文章は二度と書けなかったりするものです。

しかも私の場合、文章を書く時にはかなり集中力を必要とします。

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ゼロに向かって減薬できない医師達

精神に作用する薬の総称を「向精神薬」と呼びます。

身近な所では睡眠薬、興奮状態を強制的に抑える鎮静薬、うつ病で用いられる抗うつ薬など多種多様のものがあります。

これらの薬を一時的に使用する分にはよいのですが、ダラダラと慢性的に使い続けてろくなことはありません。

先日もこの向精神薬にまつわり印象的な患者さんと出会いました。

40代男性でもともと精神発達遅滞、聴覚障害がある患者さんです。

社会的サポートを受けつつ仕事もされていた方でしたが、約10年前に職場が変わって同僚の無理解な接し方がきっかけとあり職場不適応に伴う興奮などのパニック症状を起こされました。

精神疾患だと扱われて直ちに精神科の病院へ緊急入院となり、そこから様々な向精神薬を投与され続ける日々が始まりました。

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全体理解に役立たせる勉強

少し込み入った医学情報を把握する目的で私が愛読している「実験医学」という雑誌があります。

増刊号の今月の特集テーマはズバリ、「糖尿病」でした。



実験医学増刊 年月 Vol.35 No.2 糖尿病 研究の“いま"と治療の“これから"〜 単行本 – 2017/1/25
綿田 裕孝 (編集)


特集の中で東京大学大学院医学系研究科分子糖尿病科学講座特任教授の植木浩二郎先生によって、

現在わかっている範囲でケトン体に関する分子生物学的な事実の解説がなされている事もあって、

「ケトン体=悪者」とされてきた業界の風潮は近年大分様変わりしたことを少しずつ感じられるようになってきています。

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ヒト本来の眠る姿勢とは

先日フランスに関する記事を紹介した時に、

ブログ読者のアラジンさんから「フランス人はうつ伏せ寝が多いと聞きますが本当でしょうか?」というコメントを頂きました。

残念ながらその質問に答えるための信頼できる情報を私は持っていないのですが、

うつ伏せ寝が健康によいという考え自体には興味を持ちました。医学的に言えば「腹臥位(ふくがい)」と言いますが、

あまり腹臥位の健康効果について言及している医学書がない中、一人この事に言及していたのが、かの有名な聖路加国際病院の日野原重明先生です。



長寿の道しるべ 単行本 – 2013/3/22
日野原 重明 (著)

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不足分を適量だけ補う視点

パーキンソン病がストレスマネジメント不足病だという見解を以前述べました。

先日重度のパーキンソン病で身体が固くなってしまい何もしゃべれなくなった寝たきりの80代女性を入院で診ていました。

それまでの経緯からパーキンソン病で不足するとされるドーパミンの補充薬やドーパミン反応を刺激する薬をたくさん使っていましたが、薬の量を増やしても一向に症状が改善せず、胃瘻造設を余儀なくされる状況でした。

それどころか熱をしばしば繰り返し、呼吸状態も悪くなり、消耗して栄養状態も悪化し全身もむくみ始めました。

最初誤嚥性肺炎を疑いましたがCTでも肺炎像は明らかでなく、炎症反応も乏しく念のために抗生剤を使用しても改善はなく、この熱や呼吸不全は別の所に起因する症状だと思われました。

治療効果が得られない状況が続き、いよいよ命が厳しいという事を家族に伝えなければならない状況となっていきました。

これ以上のドーパミン補充は人為的なストレス状態を悪化させるだけだと判断し、むしろそうした薬へ減量していく方向へ舵を切りましたが、

その対応だけでは病状の改善には至らず、悪い事態は依然として続きました。

そこで私はストレスマネジメント不足という観点に注目し、ストレスホルモンの代表格としてよく知られるステロイドの補充を行う発想を思いつきました。

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自然に対する征服欲を慎む

冬が本格化し日本海側を中心に大雪となっています。

私の住む地域でも近年稀に見るほどの大雪です。私はもともと基本的に徒歩通勤なのですが、

雪が積もりに積もって膝上くらいの高さまで立ちはだかり、勤めている病院まで行くのにも一苦労です。

こう大雪だと患者さんの方も病院に行くのを敬遠する傾向があるようで、予約を延期する患者さんが続出しています。

結果雪の日の外来業務はいつもより少し楽であったりするのですが、その予約延期のしわ寄せは後日別の日にどっと押し寄せる事はわかっているので心から喜べません(^^;)。

さて、先日の地震の時にも思いましたが、私はこうした自然災害で交通網が麻痺したり、生活スタイルを変えざるを得ない状況におかれる事を経験すると、

自然をコントロールしようとする発想がいかにあさはかなものかという事を痛感させられるのです。

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見えないストレスの「見える化」の限界

最近ストレスマネジメントについて考える機会の多い当ブログですが、

こうした事を考えているとタイムリーにそれに関連する情報が集まってきやすい事を感じます。

というよりもストレスマネジメントに興味を持つからこそ関連情報に目が行きやすい、と考える方が正確かもしれません。

いつもおなじみケアネットニュースを見ていると、次のような情報が飛び込んできました。

ストレスによる心血管疾患発症のメカニズムとは/Lancet
提供元:
ケアネット
公開日:2017/01/23

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ストレス性血糖上昇への意識

普段診療に当たっていて出会う患者さんの中に、ものすごく神経質な方が時々おられます。

先日も長くめまいで病院へ通院中の80代女性の患者さんがめまい発作で救急搬送されて来ました。

話を聞くと朝4時に起きた際にめまいがして吐き気も催したので、そこから何も食べられずにいて我慢できずに救急車を呼んで朝8時45分に当院へ搬送されたというのです。

普段から肩凝りを訴えて慢性のめまいを訴えている方なので、これまでに糖質制限、体操、漢方と様々な治療選択肢を提示してきましたが、

いろいろな理由をつけて結局どれも満足に実行できていないのです。

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脳の検査希望がすでに脳の疾患予備軍

私は脳領域を専門とする神経内科医ですので、

日常業務の中で脳ドックを担当する機会があります。

だいたい40代〜60代くらいの年代の方が本人の希望か職場の勧めなどをきっかけに受けに来られます。

多くの場合、診察と頭部MRIの検査の結果説明を行うのがメインの業務ですが、

たいていは脳MRIには大きな異常は認められませんと説明する事がほとんどです。

しかし、実のところ「脳MRIに異常なし」=「脳疾患なし」ではないのです。

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見返りを求めず与え続ける

今回は以前紹介した「失敗学」の本の内容から記事を書きます。

本当に役に立つ「失敗学」 (中経の文庫) 文庫 – 2016/11/12
畑村 洋太郎 (著)


前回は失敗から回復する時に重要なのは共感してくれる仲間の存在だと述べました。

今回はそうした仲間と出会い、和を拡げていくためのヒントになる事が書かれていましたので、

引用して紹介させて頂きたいと思います。

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一度分解して本質を見る

フランスの哲学者レヴィ=ストロース100歳で亡くなるまで、

その素晴らしき思考は衰える事はなかった
と言われています。

レヴィ=ストロースだけではなく、実はフランスは日本に次ぐ世界2位の長寿大国です。

また、フランスにはフレンチパラドックスという現象がある事が知られています。

あくまで一般的にですが、悪いとされているバターやクリームなどの飽和脂肪酸をたっぷり摂取しているのにもかかわらず、心臓疾患の死亡率が低いという逆転現象の事です。

フランス人が好んでよく飲むワインのポリフェノールが良いからなんじゃないかとか、まことしやかに言われていますが、

糖質制限の観点でみれば飽和脂肪酸を取る事自体が心臓疾患での死亡率を高めているわけではないという事がまずはわかります。

一方で以前ブログ読者のNornさんから頂いた情報によりますと、

フランス人は結構炭水化物もしっかり食べているという状況もあるそうです。飽和脂肪酸が悪くなくても、炭水化物と一緒に食べていたら脂肪蓄積に代謝が動き、心臓にとっても必ずしもよくない事になりそうです。

しからばフランス人の長寿に関しては、レヴィ=ストロースがそうであったように、心の在り方に別の秘訣があるのではないかと考えるようになりました。

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内科医が糖質制限を推進しにくい理由

ある糖質制限仲間の方から面白い話を聞きました。

あくまでその方のネットワークで知りえた範囲内の話ですが、糖質制限推進派医師には外科系の医師が圧倒的に多く、内科系の医師は少ないのだそうです。

そう言われてみれば江部先生はまず内科医ですが、

私が比較的よく交流させて頂いている糖質制限推進派医師の方々を思い浮かべると、整形外科、形成外科、外科、産婦人科・・・確かにほとんどが外科系の医師です。

精神科で糖質制限を理解してくれている先生との交流もありますが、

そういう先生は漢方も使っておられたり、もともと柔軟な思考を持っておられる場合が多いです。

純粋に内科医で糖質制限を理解している医師というのは確かに少数派であるように思います。なぜなのでしょうか。

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「失敗学」を学ぶ

私は最近、「失敗学」というものに興味を持っています。

仕事でも恋愛でも、人は失敗しないに越した事はないと考えがちです。

だから多くの人は失敗をできるだけしなくて済むように安定感のある場所を求める傾向にあると思います。

しかし何かを為すのに失敗というのはつきものです。特にそれが新しい事を始めようというならなおさらです。

大事な事は「失敗しないようにする事よりも、失敗した時にそこからいかに学ぶか」という事です。

失敗はそれまでの自分が全く気づかなかった何らかの事象により起こることですから、

自分をステップアップさせる大きなチャンスだと見る事が出来るのです。

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良い面もあれば悪い面もある

先日雪道を歩いていて感じた事が実はもう一つあります。

前日は病院の新年会に参加していたのですが、

とある部署のスタッフ達が余興で「恋ダンス」というのを披露してくれたのです。

このダンスは昨年末に放送されたドラマのエンディングで見られるもので、

星野源さんの「恋」という曲に合わせて踊られる、複雑だけど見ていて楽しそうで爽快な気持ちにさせられるダンスです。

「すごいの覚えたなぁ」と感心しつつ、新年会終了後このダンスが気に入った私は、

帰宅してから動画サイトで「恋ダンス」を改めて観てみることにしました。

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補充は欠乏への適応を邪魔する

この週末は大寒波が日本列島を覆いましたね。

私の住む地域では今年度初の積雪で、久しぶりに街は雪化粧となりました。

週末は遠方へ行く用事があり、自宅から歩いて1時間強の距離離れた駅まで行く必要がありましたが、

駅前の駐車場に車を停めると大層高額な駐車料金を取られてしまうので、

普段使わないバスで行こうとひとまず寒い中歩いてバス停まで向かいました。

この大雪でバスは走っているかどうか心配になりながらバス停に到着すると、

走るには走っていましたが、もともと田舎なのでそんなに便数は走っていないのです。

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「幸せのサイクル」を意識する

ひと口に「真面目」と行ってもいろいろな解釈があるという話をしました。

その中で他人に気を遣い過ぎて自分の感情を抑え込んでしまう真面目さはストレスマネジメントを行うのに好ましい気質ではありません。

そんな風に気を遣うよりも自分の気持ちを大事にしなさいとはよく耳にするアドバイスですが、

しかし一方で人目を気にする事が功を奏する場合もあります。一番わかりやすいのは、雑誌やテレビで活躍するようなモデルさんです。

モデルは人目にさらされることが一つのきっかけとなって自らのスタイルを維持するモチベーションとなります。

人目を気にする事が悪い影響を与える事もあれば、良い影響を与える事もあるのです。

その差ははたしてどこから生まれるのでしょうか。

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真面目なだけでは長生きできない

最近ストレスマネジメントに注目し続けていますが、

長寿と性格との関連に関する次のような医療ニュースが目に入ってきました。

長寿研究 離婚で死亡リスク3倍、がん患者にはいい人多い
NEWS ポストセブン 1/9(月) 7:00配信


(以下、引用)

性格と長寿の相関関係をめぐっては、多くの研究成果が報告されている。

日本人の死因1位のがんについても、性格は無関係ではないとする研究が複数ある。

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「です」と「ですね」の違い

人に上下関係を作る競争社会、

人に優劣をつけないゆとり社会、

どちらが優れているかと言えるようなものでもないのでしょうが、

世界の平和を願うなら、後者のスタンスを重視すべきだと私は考えています。

ほめてはいけない承認欲求を小さく持つ少欲、知足

様々な偉人からそのような理想への手がかりを教えてもらったように思います。

人はそれぞれの立場で広い平面の上をさまざまな方向へ自由に歩いている。そこに優劣はありません。

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マインドフルネスで依存から抜け出す

先日紹介したマインドフルネスですが、

医学界でも近年注目を集めつつある治療法でして、

医学論文検索サイトPubMedで「Mindfulness」をキーワードにして検索すると3919件の医学論文がヒットします。

結構面白いものが多いので私は非常に興味を惹かれます。今回はその中から次の論文を紹介したいと思います。

Tang YY, et al. Mindfulness meditation improves emotion regulation and reduces drug abuse. Drug Alcohol Depend. 2016 Jun 1;163 Suppl 1:S13-8. doi: 10.1016/j.drugalcdep.2015.11.041.
「マインドフルネス瞑想は感情制御を改善し薬物乱用を減らす」

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漢方の名医は糖質制限推進派だった

「浅田宗伯(あさだ そうはく)」という幕末から明治の時代に活躍した漢方の名医がいます。

幕府軍の洋風化に関わったフランス公使レオン・ロッシュの治療や誕生したばかりの後の大正天皇にあたる明宮嘉仁(はるのみや よしひと)親王を救ったことでも有名な漢方界の巨人です。

1815年6月29日生まれ、 1894年3月16日に80歳で亡くなられており、当時にしては長命であったことにも注目です。

2015年から2016年にかけては生誕200年という事で漢方関連の学会で「浅田宗伯」の名を目にする機会が多かったです。

本日は、そんな浅田宗伯が糖質制限を治療に応用していたという話を紹介したいと思います。

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不自然な脅威

糖質制限をすれば自己が備える代謝能力が正しく発揮されて、

風邪にかかりにくくなったり、風邪にかかっても軽くて済んだり、早めに治ったりします。

その辺りを極めれば未知のウイルスなどによる感染症にかかったとしても、自分の力である程度戦えるような気もしてくるのですが、

どれだけ糖質制限を極めても絶対に立ち向かえない脅威というものがあると思います。それは人為的で不自然な脅威です。

以前とある病院で点滴に混入した界面活性剤で入院患者が死亡したというニュースが報道されたことがありました。

界面活性剤自体は自然界にも存在しますし、例えば消化を助ける胆汁酸も界面活性剤の一つです。

しかしどんな界面活性剤でも血管の中に直接入ってくるという状況は自然界ではまずありえない状況です。

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小さな声を聞く、小さな声を上げる

文庫X(エックス)と呼ばれる本を読みました。

岩手県盛岡市のさわや書店フェザン店の書店員さんの発案で、

タイトルをあえて隠してその代わり「読んで欲しい」という趣旨の直筆の紹介文をブックカバーに書いて売るという斬新な方法で、

そのまま売っていたら興味を持たれなかったであろう客へ興味を持たせる事で一躍話題となった本です。

売りたい気持ちに反してあえてタイトルを隠す、でもかえってそれが興味をそそるという逆転の発想。私もこの紹介文に興味をそそられて買ったクチです。

文庫本にして約500ページと、読み切るのになかなか時間のかかる作品ではありますが、一旦読み始めると内容に引き込まれてどんどん先に読み進めたくなる内容の本でした。紹介文通りでした。

当初、この紹介文のセンスの良さをブログのネタにしようかなと思って読み始めた本でしたが、

それ以上に本編の内容に考えさせられる所が多かったので、本編から私が学んだ事を書くことにしようと思いました。

ただ内容を読んでみればわかりますが、書店員さんが表紙を隠した本当の意図というのがしみじみと伝わってくる本編の内容であり、

この本をたくさんの人に読んでほしいと考えた書店員さんの気持ちを思うと気軽にネタバレしたくない気持ちになってくるのです。

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言葉は一人歩きしうる

先日紹介した下記の本には、食事の話以外にも気になる所がありました。

無敵の「1日1食」 疲れ知らずで頭が冴える! (SB新書) 新書 – 2016/6/7
三枝 成彰 (著)


著者の三枝さんは音楽家のプロフェッショナルです。

テレビや映画、オペラまで様々な音楽の作曲に幅広く関わっておられます。

忙しい時は年200回ほどレコーディングがあり、1週間の睡眠時間の合計が7時間という時期まであったそうで、

そうした多忙を極める生活の中で必要に迫られて、1日1食生活になっていった所もあったかもしれません。

そんな三枝さんが次のような事を書かれています。

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あるはずのものがないときにきづくこと

電車の中でみんなスマホばかり見ている」という話を取り上げた時に、

ブログ読者のやまたつ さんから「自分の通勤風景でも、8割がスマホの画面とにらめっこ」とのコメントを頂きました。

8割という数字を見ると、ついつい「2:8の法則(2:6:2の法則)」の事を考えてしまいます。

そういえば、以前紹介した映画プロデューサーの川村元気さんが、こんな事をおっしゃっていました。

ある日電車に乗り込んで家にスマホを忘れた事に気付いた川村さんは、電車の中でする事もなかったので外の風景をただ眺めていました。

すると途中で車窓から綺麗な虹がかかっている光景を目にしました。

「東京でもこんな綺麗な虹が見られることがあるんだなぁ」と感動していた川村さんがパッと電車の車内を振り返ると、

ほとんどの人がスマホを見ていてその虹に気づいていなかったのだそうです。

この話はいろいろな気づきを与えてくれているように私には思えます。

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歯の形は摂るべき栄養素を表さない

前回に引き続いて以下の本の内容を紹介します。

無敵の「1日1食」 疲れ知らずで頭が冴える! (SB新書) 新書 – 2016/6/7
三枝 成彰 (著)


著者の三枝さんが1日1食や断食の指導を受けた石原結實先生の本にも書かれているのですが、

人間の歯の形から類推すると人類の主たる栄養素は炭水化物であるとする仮説についての話です。

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玉石混合の情報を取捨選択する

本屋での健康本のコーナーを見ていると、

私が興味を持つ少食・断食について書かれている本を時々見かけます。

先日見かけて読んでみたのはこちらの本です。



無敵の「1日1食」 疲れ知らずで頭が冴える! (SB新書) 新書 – 2016/6/7
三枝 成彰 (著)


書かれているのは東京音楽大学客員教授で、オペラ作曲を中心に音楽に関わる総合的なプロデュース業を手掛けておられる音楽家の三枝成彰(さえぐさ しげあき)さんです。

三枝さんはニンジン・リンゴジュース断食の石原結實(いしはら ゆうみ)先生の指導の元、定期的断食や1日1食生活を取り入れて、365日ほとんど休みなく働いておられるというパワフルな方です。

少食・断食の良さを存分に活かしているようにお見受けするのですが、一方で指導者の石原先生は糖質制限反対派の医師です。

はたしてどのような事が書かれているのか、興味を持って読んでみました。

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構造が崩れればうまくいかない

レヴィ=ストロースの「構造主義」について学んでいると、

構造をそのまま活かす事の重要性を感じさせられます。

自然界にある因子から組み立てられたできた「構造」で、しかも現在まで残っているものには何らかの妥当性があると考えられるからです。

西洋医学を中心とした現代医療は専門分化の連続の歴史でした。

循環器、呼吸器、消化器、神経、内分泌・代謝、血液、腎臓、アレルギー、膠原病、免疫、感染症などの領域から、

さらに循環器の中でもカテーテルの専門家、不整脈の専門家、心不全の専門家という感じで細かく分化していき、それぞれの学会や専門医が生まれていきました。

専門分化が進み国民の健康は向上していったのかと言えば、現実は全く逆でした。

専門だけしか診られないいわゆる「専門バカ」とも言えるような医師ばかりが増えてしまったのです。

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温めることの意義

風邪を引くと寒気を感じる事があると思います。

一方で風邪の時は体温が上がると思います。体温が上がっているのに身体は寒く感じるというのはどういうわけでしょうか。

これについては「セットポイント仮説」という考え方があります。我々の体温の初期セットポイントは37℃に設定されていて、

風邪の時などにはその設定が39℃などに上昇するため、そのセットポイントよりも低い状態を寒いと感じてしまうのだ、という話を医学部の時に習いました。

しかし、よくよく考えてみれば、これはあくまで仮説は仮説。39℃にセットポイントが上がった事など証明できる話なのでしょうか。

ただ、少なくとも私が思うのは、風邪を引いて寒気を感じた時というのは、

私達は「温める」という行為を本能的に欲しているという事です。

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プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
漢方好きの神経内科医です。
南鹿児島さくら病院に勤務しています(下段にリンクあり)。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

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