サイアミディン

プラスの発想からの脱却

私は糖質制限に始まり、ケトン食断食へと理解を深めていく過程で、

マイナスの発想を強く意識するようになって行きました。

病気を治すのに何かを加えるのではなく、何かを減らすという考え方です。

減らすといっても減らし過ぎはよくないという意見もあると思いますが、

オートファジーという蛋白質再利用の為の、酵母からヒトまで広範囲に保存された安定システムがあることや、

糖質制限をして最初の頃はスムーズに痩せていくけれど、その後は同じ食事をしていても体重が横ばいになっていくという観測事実などを踏まえると、

本来の食性さえ守っていれば結構なところまで減らしても大丈夫なのではないかと思うようになってきました。

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筋肉を増やすBCAA

運動で筋肉量を増加させようという際に、

一般的にプロテインをサプリメントなどで摂る事が勧められています。

中でも効率的に筋肉量増加に寄与すると言われているのが「BCAA(分枝鎖アミノ酸;branched-chain amino acids)」です。

今回はこのBCAAについて考えてみたいと思います。

なぜBCAAの摂取が筋肉量増加に寄与するのかについて、

まとめて書いてある医学雑誌がありましたので、まずはそれを引用するところから始めたいと思います。

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操作的な情報に騙されない

薬効がない薬を飲んでも患者さんが効くと思いこんで実際に症状改善をもたらすことを「プラセボ効果」と呼びます。

その反対に、そのような副作用をきたしえないにも関わらず患者さんが薬のせいだと思いこんで実際に有害事象をもたらすことを「ノセボ(ノーシーボ)効果」と言います。

心と身体はつながっており、治るはずの治療を行っていたとしても心の問題が置き去りにされてしまえば決して治りません。

ここでもストレスマネジメントの重要性を垣間見ることができると思います。

先日も80代女性で糖尿病とともに若干神経質な傾向がある方で、

前医から受けた「あなたにはアマリール®以外の薬は合わない」という指導内容を盲信しており、

低血糖リスク軽減のためにアマリール®からトラゼンタ®というDPP4阻害剤へ薬剤変更した際に、著明な動悸を訴えられる患者さんがおられました。

DPP4阻害剤の作用機序から動悸発作をきたす事はちょっと考えにくいので、ノセボ効果とはこういう事なのではないかと思います。

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「脂肪がよくない」を疑う

太っている人にしてみれば、

自分のお腹の周りには脂肪がたっぷりとついている状況があります。

その状況下で、専門家に「肥満の原因は脂肪分のとりすぎです」などと言われれば、

感覚的にはその通りで、そう言われたらぐうの音も出ないと一般的な肥満の人は思っているのではないかと思います。

しかしここでも事実を見て、解釈を疑うという姿勢が重要です。

肥満人のお腹の周りについているのは間違いなく脂肪です。それは紛れもない事実です。

けれどだからといって脂肪の取りすぎはよくないと結論づけるのははたして正しい解釈でしょうか。

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必ずしも細部を掘り下げない

今日は半夏厚朴湯という漢方薬がストレスマネジメント能を発揮する理由について私なりに推論を巡らせてみたいと思います。

半夏厚朴湯というのはその名の通り、「半夏」と「厚朴」という生薬が含まれている漢方薬ですが、

その二つ以外にも「茯苓(ぶくりょう)」「蘇葉(そよう)」「生姜(しょうきょう)」という生薬の全部で5つの生薬が含まれている処方です。

歴史的には西暦200年頃の中国は後漢の時代に著されたと言われる「金匱要略」という古典医学書に記載があり、

「咽中炙臠(いんちゅうしゃれん:あぶった肉が喉にひっかかったような感覚)」とか、「梅核気(ばいかくき:梅の種がのどにつまったような症状)」と呼ばれる症状を目安に使う事を勧められていた漢方薬です。

咽頭がんなどの器質的な異常がないのに、喉に違和感がずっと残り、吐こうとしても飲み込もうとしても違和感がなくならず、医者からは異常なしと説明を受けるのみなので患者さんにすれば大変嫌な症状です。

一方で、なぜかそういう患者さんは交感神経過緊張状態を示している事が多いことが経験的に知られています。

おそらく咽中炙臠や梅核気と呼ばれる症状は、何らかの原因でストレス反応が発動しても、下流の応答系統がきちんと機能しきらない状態を示す表現型の一つなのではないかと私は考えています。

要するにストレス反応を自分の中で処理しきれずに歪みを生じてしまっている状態です。半夏厚朴湯はそういう状態の人に使うと非常によく効くことを稀ならず経験します。

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糖質制限関係なしでも治す漢方

先日、何気なく漢方の雑誌を読んでいたら、

興味深い症例報告が掲載されていましたので少し紹介したいと思います。

「半夏厚朴湯が著効した周期性嘔吐症候群の一例」
越田全彦(洛和会音羽病院総合内科)
山崎武俊(洛和会音羽病院漢方内科)
日東医誌 Kampo Med Vol.68 No.2 134-139, 2017


半夏厚朴湯という漢方薬が、周期性嘔吐症候群(cyclic vomiting syndrome;CVS)という原因不明のストレスなどを契機に何度も嘔吐を繰り返すという病態に著効したという症例です。

周期性嘔吐症候群はまたの名を「アセトン血性嘔吐症」とも言い、以前当ブログでも考察したことがあります

当時の私の考察を簡潔にまとめれば、「糖質代謝に適応しきれていないやせ形で筋肉量の少ない小児が、ストレスや糖質摂取を契機とした血糖変動に対応しきれずに嘔吐などの消化器症状をきたすという病態」と言えます。

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間食せずに済む環境作り

私はフランス人の生き方に人生をよりよく豊かに生きる上で参考になる事が多いと考えています。

フランスに行ったこともなければ、フランス人の知り合いがいるわけでもないのにそのように思うのも不思議な話です。

そんなわけで本屋に行けばフランスにまつわる本を探して見て回ることも多いのですが、

数あるフランス関連本の中で、比較的有名なのではないかと私が思っているのが以下の本です。



フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質"を高める秘訣~ 単行本(ソフトカバー) – 2014/10/30
ジェニファー・L・スコット (著), 神崎 朗子 (翻訳)


この本はアメリカの南カリフォルニア大学出身の著者、ジェニファー・L・スコット氏が、

自身が大学3年生の時にフランス留学で学んだ事をブログに書いた所、反響を読んだため、その要点をまとめて書籍化したものです。

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糖質制限実践者における激しい運動

フリースタイルリブレ」という24時間持続血糖測定器があります。

上腕の裏に細い針付きのセンサーを装着し、皮下の組織間液のグルコース濃度を持続的に測定し続けることができるという製品です。

組織間液のグルコース値は血液中のグルコース値と全く同じではありませんが、ほぼ近似するという事で大体の血糖変動推移をみるの便利です。

しかも、防水性もあるのでシャワーを浴びても大丈夫ですし、睡眠中もずっと図り続けてくれるので、夜間糖新生の具合なども把握することができます。

何より血糖値を測るのと違って、毎回穿刺しなくて済むので、1回のセンサー使用で2週間という制限はあるものの、期間内であれば気になる時に気軽に何度でも測定することができるというメリットが大きいです。

前々から興味があったこの製品でしたが、ついに個人購入に踏み切り実際に使用してみました。すると早速興味深い事実が明らかになりました。

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字は本質を現す

それまで電子カルテへの打ち込みが主体だった生活から、

手書きカルテ主体の生活に変わって1ヶ月半程経ちました。

字は体を表す」という言葉がありますが、私の字はどうもせっかちさが出てしまいます。

速く書こうとして字の形が崩れてしまうのです。一方で次の患者さんの診療待ち時間を少しでも減らすために速さはどうしても求められます。

しかし一方で速く仕事を終わらせようとする自分のあさましさも文字に現れてしまっているような気がします。

私は小さな頃習字を少しばかり習っていた事があるので、それでもゆっくり書けば多少なりとも見栄えの良い字は書く事ができますが、

せっかく習った書道の技術も、自分の心が乱れていれば存分には発揮されないという事を感じます。

そんな中、一般的に女性の書く字は綺麗である事が多いように感じます。

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筋肉痛のサインに素直に従う

先日ジムに行って久しぶりのトレーニングを行った際に、

翌日より強めの筋肉痛が襲い、それが1週間程度持続するということを経験しました。

いかに普段筋肉を使っていなかったかという事を反省させられる出来事でした。気を取り直して再びトレーニングを再開しようと思いますが、

この筋肉痛、専門家の間で「筋肉が損傷の修復中である事を示すサイン」という大雑把な見解は一致していますが、

これだけ身近な症状でありながら実は医学的にはその詳しいメカニズムが解明されておりません。

乳酸が溜まる事によって起こると考えられていた時代もありましたが、現在ではその節は否定的と考えられています。

筋肉痛に限らず、スポーツ医学の分野は「カーボローディング」をはじめとして眉唾な情報も多くあるように思います。

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害を与えない治療のための工夫

「Do No Harm(まず害をなすなかれ)」という治療原則があります。

診療に当たっていると薬剤の副作用が問題になる場面と多々遭遇しますが、

薬を使って治療するというアプローチを使っている限り、厳密に害がゼロの状態で治療する事は困難です。

それは全ての薬に副作用が起こり得るからというわけですが、その副作用をゼロに近づける工夫を行う事は可能です。

一般的には使用する薬を極力減らすという事が対策として考えられると思いますが、

私の中での対策は、「極力もともと体内に存在する構造物を極力適量だけ利用する」という方法です。

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隠された遺伝情報を引き出すケトン体

本日は、昨日の記事の続きということで、

ケトン体の転写制御因子としての役割について紹介したいと思います。

本日の話は少し難しく感じるかもしれませんが、非常に有意義な内容なので、

誤解を恐れずに私なりにできるだけかみ砕いて説明してみたいと思います。

まずは、それについて書かれた記事の引用文をご覧ください。

アンチ・エイジング医学 13ー1―日本抗加齢医学会雑誌 特集:画像からみたアンチエイジング
「ケトン体は脳を守る」
植木浩二郎(国立国際医療研究センター糖尿病研究センター)

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不必要にケトン体を増やさないためのシステム

「アンチ・エイジング医学」という医学雑誌で

「脳によいのはグルコース?ケトン体?」と題された誌上ディベートがあったので読んでみました。

このディベートではグルコース派の記事も、一概にケトン体がダメと言っているのではなく、

ケトン体の有用性も認めつつ、グルコースにもこんな大切な役割がありますよ、といった論調であり、

ケトン体が正当に評価されているまともなディベート内容であるように感じました。

一方で、ケトン体派の記事を書かれたのは、国立国際医療研究センター糖尿病研究センター長の植木浩二郎先生です。

アンチ・エイジング医学 13ー1―日本抗加齢医学会雑誌 特集:画像からみたアンチエイジング
「ケトン体は脳を守る」
植木浩二郎(国立国際医療研究センター糖尿病研究センター)

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不完全な湿潤療法

現在私は今いる病院で糖質制限や湿潤療法の普及に努めています。

先駆者の夏井先生の御尽力のおかげで、少なくとも私の周りでは湿潤療法という言葉を聞いたことがないという方は大分少なくなっている印象です。

その一方で湿潤療法の理解が中途半端で、不完全な湿潤療法を行ってしまっているケースも思いのほか多いようです。

中でも一番多いのは湿潤環境を保てど、有害な外用剤を一緒に使ってしまっているケースです。

具体的には、ゲーベン、アクトシン、イソジンシュガー、カデックス、ソフラチュール、ユーパスタ、フィブラストスプレーなどの外用剤です。

せっかく湿潤環境を保つ被覆材を使用していても、そうした有害な外用剤を使うのであればその効果は差し引きゼロになる可能性があります。

おそらく、何も塗らないと感染するのではないかという医療者に何となくある不安が、そうした状況を作りだすのではないかと思います。

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適切な運動量を意識する

新しい職場は小規模かつ医師同士の連携体制がしっかりしているため、

勤務外の時間はよほどの事がない限り呼び出しがなく、割とフリーに近い感じで時間を使える環境があります。

私は重たかった腰を上げて、運動によるケトン代謝適応を志すため、

先日ようやく近所にあるスポーツジムの見学と体験に行って参りました。

新たに運動習慣を作る一番の目的は自分の健康維持のためですが、

それだけではなく、糖質制限実践者による主に無酸素運動の実態を身を持って体感することで、

有効性と安全性をより深く理解することになり、ひいてはその経験が患者さんのためにもなると思っています。

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肉を食べて調子悪い時の落とし穴

医師向けの情報誌「ドクターズマガジン」を何気なく読んでいたら、

「Dr.井村のクリニカルパール」というコーナーが目に入りました。

それは飯塚病院総合診療科部長の井村洋先生監修で、

日常診療で知っておくと役に立つ知識を漫画でわかりやすく紹介するというコーナーでした。

2017年2月号のコーナーで紹介されていたのは、

肉を食べると頭痛がひどくなる25歳女性」の症例でした。

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なぜ糖質制限でアレルギーが良くなるか

糖質制限でアレルギー性疾患が改善する事も経験的によく知られています。

一方でアレルギーには様々なタイプがあり病態も複雑で、

なぜ糖質制限でアレルギーが改善するかという詳しいところはまだよくわかっていないと思います。

今回は数あるアレルギーのタイプの中で、即時型アレルギーについて取り上げて

なぜ糖質制限をするとアレルギーが良くなるのかについての一端を考えてみたいと思います。

即時型アレルギーとは、食べ物を食べて数分くらいでじんま疹が出るというタイプのアレルギーで、またの名をⅠ型アレルギーとも呼ばれています。

即時型アレルギーのメカニズムは比較的よくわかっています。

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柔軟思考の背景にあるもの

テレビはのめり込んでしまうとすぐに時間が奪われてしまうので、

最近はできるだけ見ないように心がけているのですが、

昔テレビにハマった経験は今の私の中に確実に残っています。

そして今は大変便利なことにYou Tubeなどのネット動画配信サービスがあり、

これにより過去にハマったテレビ番組を一部視聴する事ができたりします。

休みの日にそれらを少しでもYou Tubeで観てしまうと、昔ハマった記憶が呼び起こされて時間を忘れて観続けてしまっている自分がいます。

アドラーは過去の出来事は関係ないと言っていますが、こういう時にやっぱり関係するんじゃないかと思ってしまいますね。

私が昔ハマりにハマったテレビ番組の一つに日本テレビで放送されていた「マジカル頭脳パワー!!」というのがあります。

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適切に休む必要性

連休最終日ですね。皆様いかがお過ごしでしょうか。

さていきなりですが、私は休みというものの使い方があまり上手ではありません。

いつも休みになると、それまで貯めていた仕事や掃除、読みたかった本を読む、などの事を一気にやってしまおうと意気込むまではいいのですが、

誰の監視の目も行き届いていない状況だとどうもそれらの事が後回しになってしまい、まあまだ時間に余裕はあるし、最悪できなくてもそこまで困らないからまあいいかと、

結局、一日中ダラダラ過ごしてしまい、休みが終わった時に有意義な事は何一つできなかったと後悔するというパターンを何度も繰り返しています。

なぜ後悔することがわかっているのに、何度も同じことを繰り返してしまうのか自分でも不思議です。

それならばいっそのこと休みなどない方が良いのではないかという考えが一瞬頭をよぎります。

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冷蔵庫不使用作戦

4月に大きな引っ越しをしたのをきっかけに個人的に実験していることがあります。

それは冷蔵庫を使わないという試みです。冷蔵庫のコンセントをわざと手に届きにくい位置に置いています。

こうすることでよほど困らない限り、冷蔵庫を使おうと思わないようにさせるという人為です。

なぜならば私は、昔からのクセでついつい買い物で買いだめをしてしまう傾向があります。

それというのも、冷蔵・冷凍の保存技術に頼っているからで、それにかまけて今まで食べもしない野菜をずっと冷蔵庫の中に置きっぱなしにして腐らせてしまった経験が何度もあります。

引っ越しをして冷蔵庫を使わなければ、無駄に買い置きをしようとする心に自制心が働くのではないかと考えての試みです。

やってみて1ヶ月程経ちましたが、これが意外と大丈夫です。

むしろ、なかなか有効な手ごたえを感じています。

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先を見据えた遠回り

急がば回れ」という言葉があります。

急いで物事をなしとげようとするときは、危険を含む近道を行くよりも、

安全確実な遠回りを行くほうがかえって得策だという意味のことわざです。

私は今勤めている小規模病院に糖質制限を標準的治療として根付かせるために日々奮闘中ですが、

努めてこのことわざの事を頭に入れておくよう心がけています。

糖質制限を広めていく事は、もはや私個人の要望というよりも、社会全体の課題です。

世の中には今すぐ糖質制限を伝えれば人生を救うことができる患者さんもきっとまだまだたくさんいることでしょう。

そんな人達を救うべく医師としては急いで糖質制限を伝える必要がありますが、額面通り急げば急ぐほど遠ざかる真理を先人は教えてくれています。

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断食か運動で現状を打破する

糖質制限と切っても切れないキーワードが「ケトン体」です。

糖質制限とはケトン体がエネルギーとして有効利用できるように身体の代謝を切り替える食事療法」とも言えます。

従って、糖質制限の事を真に理解するためにはこの「ケトン体」を理解することが欠かせません。

そして勉強すればよくわかりますが、ケトン体には抗炎症作用、鎮痛作用、神経保護作用、ミトコンドリア機能改善作用など様々なメリットがあります。

それゆえ手練れの糖質制限実践者の中には、ケトン体値をいかに上げるかという事に執心している人も多いと思います。

しかし私はケトン体の数値そのものよりも、「ケトン体が細胞・組織で有効利用されているかどうか」の方が重要だと考えます。

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断続的に人為を加える

自然が生み出した構造の複雑さには目を見張るものがあります。

漢方を学んでいると私はつくづくその事を痛感するのです。

複雑な自然界を私達は自分達の頭の中でなんとか理解しようと様々な手法を用いますが、

そうした努力をしても、それでも私達の理解を優に超えている存在だと私は思うのです。

傷の湿潤療法に関してみても、一番すごいのは傷ができた時にそれを修復するように働きかける人体のメカニズムです。

直ちに止血機構が働き、新規の細胞分裂が開始され、その環境を整える滲出液が分泌されるという、

人間の科学がいくら発達したといえ、人間が作り出した物質が傷を治すという試みにはことごとく失敗しています。それが故に消毒も外用剤も使わない湿潤療法はもっとも早く綺麗に治るわけです。

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精油について学ぶ

再発性のこむら返りの抑制に有効な疎経活血湯について学んだ際に、

生薬の中の主要有効成分である精油に注目し、それがアロマテラピーにも応用されている植物由来の成分だと知りました。

本日はこの精油とはどういうものなのかについて、考えてみたいと思います。

調べると日本アロマ環境協会というものがあって、そこにも精油の事について詳しくは書かれてはいるのですが、

「精油とは良いものだ」ということが前提で書かれているような風潮でバイアスがかかっているように思えたので、

以下の本を参考にしながら精油というものについてニュートラルに理解を試みる事にしました。



植物生理学 (大学の生物学) 単行本 – 1993/11
清水 碩 (著)

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良い情報を広めるための工夫

新しい職場環境に移り、糖質制限、湿潤療法を始め、

様々な院内勉強会を計画しており、その中で認知症コウノメソッドの事もスタッフへ伝える必要があると考え準備を進めています。

コウノメソッドを学ぶ媒体は創始者の河野和彦先生の御尽力により関連書籍は医療関係者向けから一般書まで多数ありますし、

ネット上でもかなりの情報を手に入れる事ができるため、情報量には事欠きません。

問題はコウノメソッドを初めて知る人にどのように伝えるかということです。

というのもコウノメソッドの中にはとても一言では言い表せない程、日常診療に役立つエッセンスがたくさん詰まっています。

すべてを伝えようと思えばどうしても時間を多くとることが必然となってきてしまいます。

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プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
漢方好きの神経内科医です。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

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