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サイアミディン

主体的医療の観点でみる認知症

本日は認知症という病気に対する私の捉え方についてまとめてみたいと思います。

アルツハイマー型とかレヴィ小体型とか様々な細かい分類はありますが、

外傷や脳梗塞でいきなり罹患する場合を除いて基本的に認知症の病態は「神経変性」と呼ばれる現象が基本です。

ある人では側頭葉や頭頂葉と呼ばれる脳領域を中心に。

またある人は脳幹や大脳辺縁系と呼ばれる脳領域を中心に神経変性が起こってくるという進行パターンの個人差はあれど、

とにかく認知症では「神経変性」という現象が起こってきているのです。

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ゆるさない時、ゆるせない時

皆さんは誰かと大ゲンカしたことはありますか。

一口にケンカと言ってもいろいろありますが、私は大ゲンカと呼べる出来事、過去に何度かあります。

その中には相手との関係性が修復できたものとそうでないものとがあります。

大人になってからは関係が修復できなかったケースの方が多いかもしれません。

それは私の心の中に「100%人から好かれる必要はないし、そんなことはできない」という原理があることが影響しているからだと思います。

だから私は大ゲンカした相手との関係を無理に修復しようとは思いません。

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誰かの声を聴くために

以前当ブログで御紹介した「縁起でもない話をしよう会」の第4回目が、

先日開催されたので、今回も興味を持って参加して参りました。

過去には縁起でもない話の代表格である「死ぬ時について」の話が中心となることが多かったのですが、

今回話題を提供されたさがらパース通りクリニックの消化器内科医の小齊平智久先生は、自身の半生を振り返られて非常に赤裸々にかつ考えさせられる話をなさいました。

割とデリケートな内容もあったので、詳細に関しては一部割愛といたしますが、

最も主要なメッセージの一つは、「レッテルを貼らずに普通に接することがいかに尊いか」ということでした。

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糖質制限実践者が語る糖質摂取のメリット

私は糖質制限推進派を公言している医師ですが、

本日はそんな私があえて糖質の良い所について考えてみようと思います。

糖質のよいところ、真っ先に思いつくのは、「多幸感を与えて人生のモチベーションを上げること」です。

とあるアイスクリーム屋さんの前を通っていると、若い女性のお客さんが友達と楽しそうに語り合いながら列に並んで待っている姿をみかけることがあります。

ちゃんとした疫学調査でみたわけではありませんが、実感として女性には甘いものが好きな人が多いということがあると思います。

女性達がとても嬉しそうに甘いものを食べている姿をみていると、

このこと自体を間違った行為だと考えるのはさすがにやりすぎのようにも思うのです。

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情報に弄ばれないために

ブログ読者のだいきち さんから以下のようなコメントを頂きました。

(以下、コメント引用)

現代は「情報で弄ばれないよう」にしないといけません。

「日本は世界1の長寿国」なのに「癌にかかるのは2人に1人の時代」
「お米を茶わん1杯は角砂糖14個分の糖質」
「実は卵は1日に3,4個食べても問題ない」
「チョット太っているほうが実は長生きする」・・・

(引用、ここまで)


よい機会なので、本日はたがしゅう流の「情報に弄ばれないための対処法」について書き記したいと思います。

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AIは主体的医療で活躍できるのか

最近、AI(Artificial Intelligence:人工知能)という言葉をいたる所で聞くようになりました。

医療の世界もその例外ではなく、今後AIが発展するにつれて医者の仕事はどんどんAIに置き換わっていくのであろうという話です。

例えばCT画像をみて、人間の目では見落としてしまうような微細な所見も検出できたりですとか、

症状や経過についてのキーワードをコンピュータに入力することで、AIが正しい診断と治療法を導き出してくれるですとか。

そうなると確かに大部分の医師の仕事は人間がする必要がなくなり、将来的に医者は職を失うのではないかというような懸念が世間ではなされています。

一方でAIの進歩は現在の医師の過重労働問題を解決してくれる糸口となりうるということで好意的に見られている見解もあります。

ただし私の提唱している主体的医療においては、AIの発展を手放しで受け入れるのは禁物です。

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なぜ体調が大事なのか

私は「体調が最良のバロメータ」ということをよく言っています。

どんな血液データよりも、どれだけ精密機器による画像所見よりも、

体調というバロメータを重視すべきだと考えています。

過去には「非検査のススメ」という記事を書いたり、最近では「病名不要論」についても私見を述べましたが、

主体的医療という枠組みの中では、それらの客観的データは必要最小限に留めるべきというのが私の考え方です。

なぜならば科学的根拠、客観的数値が重視され過ぎた価値観が一般化してしまったおかげで、検査を使うと主観的な体調がないがしろになりがちだからです。

本日はそれほどまでに私が体調を重視するのはなぜなのかについて考えを述べたいと思います。

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Twitterを始めてわかったこと

ふと思いついてTwitterを始めてみて約1ヶ月あまりになりますが、

実際にやってみて、こんなに面白いものだったのかということに驚いています。

今のところ割とコンスタントにつぶやけている感じなのですが、

正直、始める段階の時には、自分がこれだけつぶやけるとは想像だにしていませんでした。

むしろ、ブログと並行しながら、毎日のつぶやきをどう維持していこうか、という感覚でした。

ところがふたをあければ、つぶやき始めたらこれがどんどんアイデアが浮かんでくるのです。

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主体的医療における医師の負担

私が推奨している主体的医療というのは誤解されがちな考え方です。

患者が自分が受けたい治療のことを考えて、医者はそのサポートに回るということは、

聞こえはいいけれど、それは医師の専門家としての責任放棄でただ医師が楽しているだけのことではないかと思われる方ももしかしたらいらっしゃるかもしれません。

しかしそれは違います。というよりもむしろ従来の受動的な医療体制に比べて医師の負担が増える可能性さえ秘めています。

なぜならば主体的医療において治療方針を決める主導権は患者にあるのであって、

患者が希望する治療なら何に対してでも無下に拒否しないように、あらゆる治療についての知識が求められるからです。

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コレステロール異常で受診する人への対応

健康診断でコレステロールの異常を指摘されて私のもとを受診される患者さんが時々おられます。

私はコレステロールの上昇に対して寛容で、基本的にはむしろ好ましい現象と捉えているスタンスの医師です。

また当然ながら、健診で指摘されるコレステロール異常を判定するための基準値は、糖質を普通に摂っている集団から導き出された数値です。

糖質制限の実践者ではコレステロールは、大きく分けて
「①速やかに正常化」
「②数か月から数年かけてゆっくり正常化」
「③長いことコレステロール上昇が続いたまま」

という3通りがあるかと思うのですが、

糖質制限を実践しているという前提が確かで、自覚症状が特にない場合は、①~③どのパターンでも私なら様子を見ます。

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真似から始まり、いつかは破る

「○○先生の言う通りにやってよかった。ありがとうございます。」

糖質制限界隈に限らず、こうした声は医師をやっていると時折聞かれ、医者名利に尽きる心地がするものです。

それはそれで素晴らしいことなのですが、私はその後の行動が大事だと思っています。

そのまま○○先生の言うことを盲信し続けるのか、

それとも○○先生から教わったことを自分の中で消化して、さらなる自己課題の解決に自分で取り組もうとするのか、

そこが受動的医療に進むか、主体的医療へ舵を切るかの大きな分かれ道であると思うのです。

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夜はストレス応答しにくい

医療情報サイト「ケアネットニュース」を見ていたら次のような記事が目に入りました。

夜間の心理的ストレスには要注意?
提供元:
HealthDay News
公開日:2019/01/10


私達がストレスを、すなわち困難に直面して思い通りにならない感覚を覚えるとき、

その状況を克服するために働く身体のシステムとして自律神経系と内分泌系の大きく二つのシステムがあります。

自律神経系は当ブログでも何度か触れていますが、心拍数を上げたり血圧を上げたりするアクセル系の交感神経と、

逆にストレスに適応できたとして心拍数を下げたり、血圧を下げたりするブレーキ系の副交感神経の二種類からなり、非常に迅速に働くことができる精緻な身体のシステムです。

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感染症治療に病名は必要か

医学が発展していく歴史の中で、

最も大きな出来事の一つに「抗生物質」の発見があると思います。

これによりそれまでの時代は死に直結する病であった感染症が治療可能な病気へと変化しました。

そして多くの命が救われました。抗生物質は人類が感染症と戦えるように進化する第一歩となったことは紛れもない事実だと思います。

その感染症を適切に治療する際に必要となってくるのが、診断というプロセスです。

何の病原体がどこに感染して患者に症状をもたらしているのかを知ることが、どの薬を用いるかという治療へと直結します。

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病名の功罪

現代医療における標準的な診療スタイルには「診断」という作業が不可欠です。

問診、診察、検査というプロセスを経て、その患者さんの病態がどういうものなのかという事を表す「病名」をつける、それが「診断」という作業です。

誰しも、何か謎の症状に悩まされて、その原因が全くわからないという状態に陥った場合、とても不安になるのではないかと思います。

そこに「あなたの病気の原因はこれなんですよ」ということを象徴的に表すのに、この「病名」が使われるわけです。

「病名」がわかる、即ち「診断」がつけば、「治療」の方針が決まり、患者も安心する。そういうわけで西洋医学中心型医療において「病名」は非常に重視されているわけですが、

この「病名」という存在が、主体的医療の観点では非常に厄介な問題として立ちはだかってきます。

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患者の希望に答えられない医療

SNSを見ていると、次のようなブログ記事の情報が目に入ってきました。

「外科医の視点」
医者と患者はなぜ分かり合えないのか?4つの原因を分析
2018/08/18


書かれたのは外科医の山本健人先生で、執筆業務も盛んになさっている方のようです。

医者と患者が分かり合えない理由として以下の4つが考えられるという主張が展開されています。

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効率化の影で失われるもの

どこの世界でも業界用語と呼ばれるものがあると思いますが、

ご多分に漏れず医療の世界にもそうした業界用語は多く見聞きします。

昔医学教育がドイツ語隆盛だった歴史を受けて、ドイツ語が由来になっているものが多いのですが、

例えば、患者さんへの病状説明のことを「ムンテラ」と言ったり(※ドイツ語のmund(口)とtherapie(治療)からきた言葉)、

未熟な若手医師を指導する指導医のことを「オーベン」と言ったり(※ドイツ語のoben(上)からきた言葉)、他にもいろいろです。

こうした言葉を省略する文化は若者文化の中でも頻繁に見受けられるものなので、

専門業界に限らず、言葉によるコミュニケーションが数多く行われる場においては、

ある程度自然発生的にできあがっていくものではないかと思います。

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YouTuberがYouTubeのイメージを変える

最近YouTubeの可能性に興味津々のたがしゅうです。

読者の皆さんはYouTubeにどのようなイメージをお持ちでしょうか。

もしかしたら「〇〇やってみた」系のマニアックで普段なら誰もやらないであろうことに挑戦する動画とか、

ゲーム実況系の若い人達が中心となって盛り上がる系の動画など、

あまり真面目な内容を取り扱っているというイメージが乏しいかもしれません。

ところがいまやYouTuberと呼ばれる人達には様々なタイプの方がおられます。

最近私がたまたま知って良いなと思ったのは、文学YouTuberのベルさんです。

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ケトン体に依存性はあるか

とある方から「糖質に依存性があるのであれば、ケトン体にも依存性があるのではないか」との御質問がありました。

本日はこの質問に答えることで記事にしたいと思います。

結論から言いますと、「ケトン体自体に依存性があるとは考えにくい」です。

勿論断定するのは難しいと思いますが、論理的に考えると上記の結論に到達します。

まずは依存性を形成するには脳の中ではドーパミン神経系というのが重要な役割を果たします。

中でもドーパミン神経が集中する側坐核などの報酬回路を形成している脳領域が深く関係してきます。

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書くことの持つ癒し効果

昨日紹介した精神科医でYouTuberで作家の樺沢紫苑先生の新刊、「人生がうまくいく人の感情リセット術」

前回紹介した部分以外にもためになる内容が盛りだくさんだったので、

引き続き私が勉強になった部分をシェアさせて頂きたいと思います。

今回紹介するのは「話す」とか「書く」といったアウトプットそのものに癒しの効果があるという部分です。

本の中ではイソップ童話の「王様の耳はロバの耳」という作品の中で、

王様の秘密を知ってしまった床屋が、厳しく口止めされていたストレスから、我慢に我慢を重ねた末に、

井戸に向かって秘密を叫んだら、国中にその話が伝わってしまったけれど、本人は非常にすっきりとしたという例について紹介されていました。

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問題がそのままでもストレスは軽減できる

昨日紹介したYouTuber医師の先駆け、樺沢紫苑先生

動画コンテンツの質の高さに魅せられ、最近書かれたという著書を購入して読んでみました。




人生うまくいく人の感情リセット術 (知的生きかた文庫) 文庫 – 2018/12/22
樺沢 紫苑 (著)


内容は動画と同様、さすが説得力のある根拠を示しつつ、様々なストレスマネジメント法が具体的に紹介されているものでしたが、

折しも元旦に紹介したサーノ博士の本を読んだばかりのタイミングだったので、

その内容がリンクして非常に印象に残る一節がありました。

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YouTubeが医療にできること

もしかしたら世の中全体の流れもそうなのかもしれませんが、

私は最近テレビよりもインターネットでの動画共有サービスYouTubeで映像作品を楽しむことが多いです。

勿論、気に入っているテレビ番組があれば今でもテレビで見るわけですが、それも放送時間通りに見ることはあまりなく、

録画して後でCMを飛ばしながら見たりすることの方が圧倒的に多いです。

すきま時間に効率的に見ることができ、しかも自分のニーズに合った動画を選択することができる、

これが今の自分の生活に非常にマッチしているということなのだと思います。

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抑圧された怒りに気づく

さぁ、2019年の幕開けです。

毎年、年頭の記事では私のお気に入りの本を紹介するのが恒例ですが、

今回紹介する本は、読者の皆さんに強くおすすめさせて頂きます。

奇しくも私がブログ開始以来、2度目の毎日記事更新中止を決断し、

これからのことを腰を据えてゆっくり考えようとしていた矢先に読み始めた本だったのですが、

結果的に私が昨年末宣言したオンライン診療専門クリニック開業の決断を強く後押ししてくれる本となりました。

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プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
漢方好きの神経内科医です。
南鹿児島さくら病院にいます。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。
ツイッター:https://mobile.twitter.com/tagashuu600

※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。

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