サイアミディン

好きにやるのが一番だ

私が好んで読んでいる国民的大人気漫画「ONE PIECE」が、

今年連載開始20周年を迎えるということで様々な企画が執り行われているようです。

先日コンビニに立ち寄ったら、その企画の一つとしてone piece magazineなる雑誌が置かれていたので、

思わず衝動買いしてしまいました。



ONE PIECE magazine Vol.1 (集英社ムック) ムック – 2017/7/7
尾田 栄一郎 (原著)


そこには作者の尾田栄一郎先生のロングインタビューが掲載されていました。

(以下、p19より引用)

(前略)

漫画はね、きつい時だけ「仕事」という言い方をするけど、

やっぱりストレスが溜まらないという事を考えると、他の人に比べたら精神的に楽なんだろうな、と思います。

僕は絶対に過労死しない自信があるんですよ。ストレスが溜まらないから。

ストレスになるのは、漫画以外のお仕事がドンドン入ってきて、漫画が圧迫された時ですね。

それをさせられなかったら、楽しいもんですよ。本当に。

(引用、ここまで)


尾田先生は日々寝る間も惜しんで作品作りに勤しんでおられるそうです。

基本週に一回というハイペースであれだけ読者を楽しませる質の高い作品を繰り出し続けておられるわけですから、

その仕事量たるや凄まじいものがある事は容易に想像されます。

しかも尾田先生は人物の描写をアシスタントに任せたりせず、動くものは必ず自分で描くという信念があり、

背景こそアシスタントが手伝うものの、ストーリーの世界観に合致する背景作りの為に現実に存在する風景や建築物などの資料集めにも余念がありません。

まさに妥協を許さない創作活動、そんな中で「過労死しない自信がある」とは相当です。本当にストレスで倒れてしまうことはないのでしょうか。

ONE PIECEにいたっては読者の数も膨大なので、作品に関しては様々な意見があって然るべきの状況ですが、

こと私に関して言えば、ONE PIECEが面白くないと思った事は一度もありません。

次の展開が気になったり、待遠しくなったりして消化不良な気持ちを抱くことはありますが、

必ずその先の展開で期待に応えてくれるストーリーを常に提供し続けて下さっています。

それは面白くないのとは意味が違うので、私はいつもONE PIECEという作品を楽しめています。

普通ストレスが慢性的にかかり、それをうまく処理できていなければ、仕事の効率というのは落ちるものです。

しかし常に期待を裏切らず私を楽しませ続けているONE PIECEという作品の在りようは、

膨大な仕事の量というストレスがかかっていても、尾田先生が優れた仕事の質の高さを維持しているということを意味していると思います。

尾田先生は常日頃、「寝るのはもったいない」と考えておられるそうです。

私は「良い仕事をするためには適切に休む事が重要」と考えていますが、

尾田先生の仕事ぶりを見ていると、「適切に休むには休む時間が長ければよいというものではない」という事を考えさせられます。

そして好きなことを思う存分やるという姿勢そのものが、

大きなストレスがかかっても乗り越えられる、強力なストレスマネジメントになっているとも思いました。


睡眠と健康に関する研究を眺めてみれば、

だいたい1日平均6〜8時間くらい眠るのがよいという結論に落ち着きますが、

それはあくまで個性を排除した集団としての特徴を表した統計学的解析の結果です。

そんな論文を穴があくほど読み込んだとしても、

こうした大切なことにはきっと気が付かないんだろうなと思います。


たがしゅう
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好きにやるのが一番

たがしゅう先生、毎日必ず就寝前と起床時に、ブログを読ませて頂いています糖尿病歴10年以上の糖質セイゲニストのプータロです。先生のお話はいつも大変勉強になっており、この場をお借りして感謝申し上げます。ありがとう存じます。
実は、小生は現職を離れ早5年を経過いたしましたが、30年近くの小学校教員生活中に殆ど毎日 学級通信 なるものを書いていました。これは仕事ではなく、帰宅し夕食後の「好きでやる、楽しんで考える、」趣味でした。今日教室であったことを 子ども達の日記や言動を通して記事にし翌日にクラスの全家庭に配ります。タイムリーに感動をみんなに届けたい一心でした(一人よがりの時も多々あったかも知れません)。
そんな事で1〜2年間の互いの関わりをみんなで考えながら 日々生活していったものでした。
本題ですが、そのころは、ほぼ毎日小生の睡眠時間は5時間程度、或いは時に朝まで原稿作りで徹夜もありましたが、好きでやっていたので 全然辛さは忘れ、充実感にあふれていたなぁと振り返る次第です。(草稿に迷い苦しんだ事もありましたが)いまは、プータロになって世間を今まで以上に俯瞰できる時間をもち、さしたる心配ごとはありませんのに睡眠時間が2時間おきに途切れる老体に 、ストレスチックになっているこの頃の自分への「天の声」として、本日の先生のブログを拝読し、後先考えずコメントしてしまいました。長々と失礼致しました。
たがしゅう先生のいちファンとして、これからもご期待申し上げます。

Re: 好きにやるのが一番

魚田フラント さん

コメント頂き有難うございます。

時間があれば充実するとは限らないという事は私もよく実感します。
特に毎日ブログを書くのをお休みした時にそう思いました。例えば1週間おきに1つ記事を書くならその間にネタがたくさん貯まりそうなものですが、実際には毎日書いている今の方がネタに溢れ、しかもバラエティに富んだ内容の記事を書けるようになりました。不思議なものです。

松本でお世話になりました

大阪から参加した女性です。先生にお目にかかることができ本当に嬉しく思っております。けさ松本城の天守閣に登り、昔の方と自分の身体能力の差の大きさ痛感しました。筋トレもぼちぼちやろう!と決意した次第です。先生のご健康ご活躍お祈りいたします。またお会いする機会を楽しみにしております。

Re: 松本でお世話になりました

T さん

コメント頂き有難うございます。
こちらこそ松本での御交流、感謝申し上げます。

私も今朝松本城行きました。
天守閣までの階段が急でしたね〜。
それで一つ感じたことがあるので、後日また記事にさせて頂きます。
プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
漢方好きの神経内科医です。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

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