サイアミディン

人工甘味料コーラ負荷試験

前回予告しましたように、本日は人工甘味料入りダイエット飲料の人体実験結果を公開します。

使用した飲料はおなじみの人工甘味料入りのコーラです。

原材料名 : カラメル色素、酸味料、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、香料、カフェイン

アレルギー
特定原材料なし

栄養成分表示100ml当り
エネルギー 0kcal、タンパク質 0g、脂質 0g、炭水化物 0g
糖類 0g
食塩相当量 0.01g


結果は以下の通りです。

実測血糖(mg/dL)  実測3ヒドロキシ酪酸値(μmol/L)
食前      92       228
30分後     91       162
60分後     92       214
120分後    94       109
180分後    89       59
240分後    89       61
300分後    85       54
360分後    88       54
(血糖基準値:70~109mg/dL 3-ヒドロキシ酪酸基準値:85μmol/L以下 )

インスリン値(μU/mL)  グルカゴン値(pg/mL)
食前      16.6      202
30分後     14.9      187
60分後     17.3      182
120分後    11.9       174
180分後    8.1       179
240分後    10.3       172
300分後    6.6       167
360分後    9.5       182
(インスリン基準値:1.7~10.4μU/mL グルカゴン基準値:70~174pg/mL)

前夜は22~23時に多めに食べてしまった関係か、ベースのインスリンがすでに高めの状態ですが、

人工甘味料入りコーラを飲んだ所で私のインスリン値はほとんど増加しておりません。

それどころか時間経過とともに下がっていくよう推移しています。コーラ飲んだだけなのでほぼ絶食に近い状況が続いたためにインスリンがようやく本来の値にまで下がったといったところでしょうか。

しかし一方でケトン体の値はそれほどインスリン値が上がっていないにも関わらず明確に下がっており、しかもその影響が食後2時間以降で4時間以上持続しているという気持ち悪さがあります。

グルカゴンに関しても同様です。血糖値もインスリンも上がっていないのに、グルカゴンはなぜか下がっています。

グルカゴンだけ下がったら血糖低下の方に進みそうなものですが、そういうわけでもありません。

今回測定していませんが、他の血糖上昇ホルモンに影響を与えて帳尻を合わせているという可能性さえあります。

その意味で、「人工甘味料は内分泌かく乱物質」という側面があるのかもしれません。


さて、これが私だけにみられる現象なのかどうかですが、

なんと前回ササミ負荷試験で協力してくれた私の友人が、

有難いことに今回の実験にも参加を申し出てくれました。

その結果も判明し次第、皆様とシェアさせて頂きたいと思います。


たがしゅう
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内分泌かく乱物質

いつも興味深い記事をありがとうございます。

この度の人体実験もお疲れ様でした。
結果をシェアしていただきありがとうございます。

この度の結果は、当然といえば当然ですが、
前回先生がシェアして下さった、
「人工甘味料ゼリー負荷試験」の結果と、
傾向が似てますね。

「人工甘味料は内分泌かく乱物質」
と、言われて納得です。
食後2時間以上たってから、
ケトン体に影響を与えている事が不気味です。


江部先生の著書で、血糖値を上げないのは、
糖アルコールのエリスリトールと合成甘味料だと知りました。

という事で、私は日々の料理に、
糖アルコールであるエリスリトールを使っています。

そこで、ふと思いました。
糖アルコールのエリスリトールも、
人工甘味料と同じく数時間後のケトン体に影響を与えるのだろうか?
エリスリトールも「内分泌かく乱物質」の様な働きをするのだろうか?

先生はどう思われますか?


Re: 内分泌かく乱物質

Etsuko さん

 コメント頂き有難うございます。

> 糖アルコールのエリスリトールも、
> 人工甘味料と同じく数時間後のケトン体に影響を与えるのだろうか?
> エリスリトールも「内分泌かく乱物質」の様な働きをするのだろうか?
> 先生はどう思われますか?


 今後の実験候補にしたいと思いますが、
 一般論としては自然界に存在する物質の方が人工物よりリスクは低いと思います。
 

人工甘味料恐るべし

実験お疲れ様です。

以前の人工甘味料ゼリー負荷試験同様、長時間に渡りケトン体やインスリンが抑制されていますね。
ゼリーの時は食物繊維が消化吸収を遅らせている可能性も疑いましたが、今回の結果を見るに食物繊維ほぼ無関係ですね(汗)

こうして数値化され見える形で示されると、人工甘味料の恐ろしさががはっきり伝わってきます。

Re: 人工甘味料恐るべし

ゆこ さん

 コメント頂き有難うございます。

 今回の結果はあくまでも糖質制限実践者かつ肥満体質の一例に過ぎません。
 追試で示しましたように、糖質摂取かつやせ型体質ではまた影響が異なっています。

 同じ物質が異なる影響を与えうる所に人工甘味料の複雑さがあるように今のところは思っています。

疑問

たがしゅう先生

体をはった血糖実験に感謝いたします。m(_"_)m

何はともあれ、0ゼリーとは違った結果で、
愛飲しているものだけにホッとしました。

ただ疑問が一つあるのですが、原材料名が書かれている順に含有量が多いのであるとすれば、
今回の実験結果を人工甘味料と結びつけるのは正解とは言い難くはないでしょうか?
カラメル色素、酸味料の影響の方が大きいのかも?
それより少ない香料であの味を出しているというのも驚きではありますが。

Re: 疑問

福助 さん

 コメント頂き有難うございます。

> 今回の実験結果を人工甘味料と結びつけるのは正解とは言い難くはないでしょうか?
> カラメル色素、酸味料の影響の方が大きいのかも?


 確かにそうですね。
 今回の結果は純粋な人工甘味料の影響を見ているものではなく、
 あくまでも「人工甘味料入りコーラ」の実験結果となります。

 人工甘味料単独で実験をするかどうかは……ちょっと考えさせて下さい。
プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
漢方好きの神経内科医です。
南鹿児島さくら病院に勤務しています(下段にリンクあり)。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。

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