サイアミディン

何度でもやり直せる

糖質制限は適応範囲の広い食事療法です。

基本的には禁忌に当たらない限りは誰でも実践することができます。

禁忌、すなわち糖質制限をやってはいけないのは、今のところ私の理解では、

「インスリン、SU剤を使用している人」
「高度の腎不全の人(すでに透析中の人は除く)」
「肝硬変の人」
「活動性膵炎の人」
「生まれつき脂質が利用できない体質の人(長鎖脂肪酸代謝異常症など)」

です。逆に言えば、それ以外の人は糖質制限をやっていいということになると思います。

糖質制限をするとグルコーススパイクという負の要素を取り除き、ケトン体という正の要因の恩恵を受けることができるので、

原理的には万人がメリットを受けられるはずなのですが、

実際に指導していると、必ずしもそううまくいかないというのが現状です。
一番多い理由は「そもそもやってもらえない」というものですが、

いくら原理的に正しくても、やってもらえなければ当然ながら恩恵は受ける事ができません。

これには「常識の壁」「思い込み」「糖質の中毒性」など様々な問題が関わっているというのはこれまでにも述べてきた通りです。

一方で、性別、家庭環境、職業、社会的立場、嗜好性など様々な理由で、必ずしも完璧に糖質制限を実行できるとは限らない状況がある、という事も理解できます。

私が指導していても「どうしても甘いものがやめられない」と言って糖質制限が継続できないという方も結構おられます。

また少数ですが、糖質制限をきちんと実行しているにも関わらず、うまくいかないという方もおられます。

この理由としては、私が把握している範囲では、

「糖質の離脱症状」
「腸内細菌叢の変化」
「一過性甲状腺機能低下」
「遅延型アレルギー反応」
「摂取量不足による基礎代謝の低下」
「脂質量増加に伴う消化吸収不良」
「長期間の糖質摂取習慣に伴う強固なインスリン抵抗性」

などが挙げられます。

しかしそのいずれもが正しい糖質制限を、あるいは微調整した糖質制限を根気良くやり続ける事で乗り越えられる壁だと私は考えています。

一番大事な事は糖質制限の意義をきちんと「自分の頭で考えて」理解していることです。

それさえできていれば、何度だってやり直すことができます

もともと完璧な人間などいやしないのですから、

つまづく事だって時にはあります。でも向かうべき道筋さえ見えていれば目標を見失う事はありません。

逆に言えば、人に言われただけで自分で考えずに糖質制限をしている人はまずうまくいきません。身体の不調が起こった時に糖質制限のせいだと考えてしまうからです。

私が指導する人がくれぐれも後者にならないように

これからもきちんと理論を伝えていきたいと思います。


たがしゅう
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がんばりましょう

おはようございます。
糖質制限いろんなところで話題ですね。またその分非難する意見も多いです。

単にダイエットのためだけの糖質制限と成人病の改善、糖尿病の治療食の位置づけでも心構えは違います。

非難が多いのは、ダイエットで失敗なさった人に多いですね。1週間ぐらいで、体がだるい、いらいら、力が入らない等・・でやめてしまう。

もう少し自分で考えてその原因を究明すろと乗り越えることができると思います。

いつもと違う行動を起こせば必ず体も最初は拒否反応起こしますが、毎日続ければ体はなれますね。

私もスーパー糖質制限食まだ1年ですが、ここ20年で一番体調良いです。1年で糖尿病(薬いらないから)も治り快調な毎日です。

たがしゅう先生の御指導にも感謝です。これからも頑張ってください。

Re: がんばりましょう

もとつむり さん

 いつもコメントを頂き有難うございます。

 自分の身に起こる変化を冷静に受け止めて、その上で自分の頭で考えられるかどうかが大事だと思います。

 もとつむりさん、体調の改善本当によかったですね。これからも宜しくお願いします。

三日坊主⁉︎、

おはようございます。

三日坊主も、10回やり直したら、30日‼︎
120回やり直したら、約1年‼︎

そんな、感じでやってます!

Re: 三日坊主⁉︎、

haru さん

いつもコメントを頂き有難うございます。

> 三日坊主も、10回やり直したら、30日‼︎
> 120回やり直したら、約1年‼︎


「継続は力なり」とは言いますが、やめないこともまた力ですね。

No title

たがしゅう先生、ありがとうございました。
不快な症状に悩まされていたとき主人が、「これまでとはまったく違う食事内容に変わったのだから、身体がびっくしりしているのだろう。多少おかしくなるのも当然だ」と言っていました。
そして、これが好転反応というものかもしれないね、身体が変わり始めている証拠かもしれないね、と言いながらスーパー糖質制限でなんとか乗り切りました。
先日、糖尿病治療中の知り合いと食事制限の話になりました。その人は薬とカロリー制限で治療中のようです。私が糖質制限の話をしてもピンとこない様子で、「薬で安定しているから」と言って、コンビニのパスタとケーキを食べていました。私は最初から糖質制限で治療を始めた、これがカロリー制限の実態かと、少なからずショックを受けました。
糖質制限を奨める場合は、精神面と肉体面の両方を考慮したアプローチが必要ですね。
たがしゅう先生のご意見、たいへん参考になりました。
プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
漢方好きの神経内科医です。
南鹿児島さくら病院に勤務しています(下段にリンクあり)。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。

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