サイアミディン

相手の話を最後まで聞く

先日来興味を持ち続けている哲学カフェのルールは3つありました。

①「相手の話を最後まで聞くこと」
②「難しい言葉をできるだけ使わずに分かりやすい言葉で意見を言うこと」
③「相手の意見を全否定しない」


このうち最も大事なのは③で、昨今批判も飛び交う糖質制限界の中でも、③を意識しながら建設的な議論を進めていくことが大事だと思い、

最近は反論記事を書く場合も何が自分の意見と合っていて、何が自分と違っているのかをできる限り明確に書くように心がけています。

ところが最近、自分は意外と①ができていないという事を自覚するようになってきました。
ふと気が付くと相手の話をさえぎって自分の意見をおおいかぶせてしまっていることが結構あるのです。

例えば職場ではチーム医療といいながら、医師中心の診療体制が厳然と残る環境で私は働いていますので、

相手を制するようにしゃべってしまっても、相手のスタッフが引いてくれて何事もなかったのかのように話は進んでいってしまいます。

しかし制されたスタッフにとってみればきっと内心良い気分ではないのだろうと思います。

私としては悪気があって相手の言葉をさえぎるのではなく、誤解を解こうと思ったり、誤った話の流れを直ちに是正しようとしてさえぎったりしてしまうのだと自己分析しますが、

それは建設的議論を行おうという時に同等の立場に立たずに議論している事の証拠であり、突き詰めて言えば相手との間に上下関係を作ろうとする行為にもつながってしまいます。

だから最低限相手の言葉を最後まで聞くという事をしなければ、

たとえどれだけ正しい事を言っていたとしても、建設的議論には程遠くなってしまうのだろうと思います。

もっと言えば「悪気はない」とは言ったものの、相手の言葉をさえぎる行動は、

裏を返せば自分が相手を制そうとする征服欲のあらわれのような行動とも捉えることができるかもしれません。

そんな相手と建設的な議論などできようはずもありません。

先日は友人と話をしていて私が話を最後まで聞かず、相手を怒らせてしまうという事がありました。

そうなってしまうと最後、もはや私のどんな言葉も相手に届かなくなるという状況になる事を私は痛感しました。

建設的な議論をしたいと思うなら、とにもかくにも「相手の話を最後まで聞く」は絶対遵守すべきルールだという事が私はよく理解できたように思います。

仮に職場の上司・部下のような明確な上下関係があったとしても、

その場合は上司が部下をさえぎって話をしたとしても、表面上は何もトラブルは起こらないのかもしれませんが、

それとて上司・部下の間で良好な人間関係を構築していこうという場合に、潜在的な阻害因子となりかねません。

それは職場のスタッフとの交流でも、患者さんへの診療でも、仕事上の付き合いの関係でも、気のおけない間柄の仲間と話す場合でも、

友好的な関係を築きたいのであればこのことは決して忘れてはならないことであるように思えます。

もしかしたら小学校の時とかに習っていたことかもしれませんね。

大人になったような気でいても自分はまだまだ未熟です。


たがしゅう
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No title

たがしゅう先生のご自分の態度を冷静に客観的にみられること、すばらしいです。
私もあとから、反省することしきりですがつい同じことを繰り返してしまいます。つい自分はこう思うということを相手の言葉をさえぎって言ってしまいます。改めて気を付けたいと思いました、気づかせてくださってありがとうございます。

Re: No title

ココア さん

 コメント頂き有難うございます。

 上手に生きていくのはなかなか難しいです。
 基本的には前を向いて歩いていきたいと思いますが、時々振り返って自分を見つめ直し、自分の進む道を正していきたいと思っています。

催眠とは、眠りの状態と起きている状態の中間の事です。朝の目覚めの時、日中うとうとしてしまう時、この時は潜在意識にアクセスします。目覚める時にひらめく事は、予知にも繋ります。親族が亡くなる時に虫の知らせが来たりとか、第六感と言うのでしょうか。

顕在意識が10%、潜在意識が90%くらいでしょうか。頭で考えているようで、ほとんどの言動が潜在意識によるものです。

潜在意識は奥が深いので、ヒーリングなどはきりがないです。自分で潜在意識にアクセスするやり方を覚えた方がいいです。

感情は自分の本質を知るためのセンサーです。感情は価値観を抱え持っているから沸きます。

道徳よりも、相手の話しを最後まで聞かない、相手の言葉をさえぎるのは、どんな感情が沸いたからなのか、そしてその感情はどんな価値観を抱え持っているからなのか、潜った意識を掘り起こせると良いです。

度々すみません。

潜在意識は、前世からの影響、育った過程での両親からの価値観の刷り込みなどもあります。感情の蓋をかたく閉じている場合など、感情が出てこない場合は難しいです。

Re: タイトルなし

NM さん

コメント頂き有難うございます。

> 感情は自分の本質を知るためのセンサーです。感情は価値観を抱え持っているから沸きます。
> 相手の話しを最後まで聞かない、相手の言葉をさえぎるのは、どんな感情が沸いたからなのか、そしてその感情はどんな価値観を抱え持っているからなのか、潜った意識を掘り起こせると良い。


なるほど、こういう表出も自分の本質を知るためのヒントと思えば興味深いですね。
私が相手の話をさえぎってしまうのは、考えて行なっているというよりも衝動的です。最近は極力ぐっとこらえるようにしていますが、それでもアッと思う瞬間はあります。浅い考えだと征服欲のような深層心理が思い浮かびますが、もう少しゆっくり自分と向き合って掘り下げてみたいところです。

「衝動的」→私の場合は両親からの刷り込みだったり、両親からの影響が多い様に思います。特に母親の場合が多いのかも知れません。両親と同じ心の癖を持って生まれて来ると言いますか、自分で両親を選んで生まれて来ると言います。

お母様とたがしゅう先生、お母様とご親戚の方、お母様と他人との間で繰り返し起きていた問題にも注目してみると良いかも知れません。

Re: タイトルなし

NM さん

 コメント頂き有難うございます。

 私は父親がほとんど子育てに関知しない家庭で育ったので、
 母親の価値観やその子育てによる影響は御指摘の通り色濃く受けているように思います。
 それが何を意味し、今の自分の考え方にどのように関わっているのかは、少し腰を据えて考える必要がありそうです。

 親の遺伝子が子に伝わり子が親に似ると理屈的に捉えるのか、
 子供の魂が似た性質の親を選んで生まれる場所を決めると思想的に捉えるのか、
 同じ現象も捉え方によって随分見える世界が変わってきます。
 どちらも一概に否定せず、バランスよく捉えることが大事と私は思います。
プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
漢方好きの神経内科医です。
南鹿児島さくら病院にいます。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

南鹿児島さくら病院では職員を随時募集中です。
詳しくはホームページhttp://www.nissyoukai.or.jp/
を御覧になって下さい。
見学申し込みもお気軽にどうぞ。

※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。

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