サイアミディン

お釈迦様の生き方から学ぶ

週刊新潮の糖質制限批判記事の検証は一旦お休みとして、

本日4月8日はお釈迦様の誕生日だそうです。

お釈迦様と言えば、言わずとしれた仏教の開祖ですが、

NHKEテレの「100分de名著」歎異抄正法眼蔵など仏教にまつわる様々な思想の在り方を学ぶにつれ、

物事の本質を考えるのに非常に参考になる考えとして私は少しずつ興味を持つようになってきています。

今月の100分de名著のテーマも「法華経」ということで注目している所ですが、

本日はお釈迦様誕生日記念ということで、お釈迦様について勉強してみたいと思います。
他の宗教では漠然とした神様が崇められたりする基本構造があると思いますが、

お釈迦様の場合は実在の人物です。以下、こちらの書籍を参考にお釈迦様について紹介したいと思います。

図解 世界5大宗教全史 単行本(ソフトカバー) – 2016/6/23
中村 圭志 (著)




お釈迦様は紀元前463年~383年頃の人で、本名を「ガウタマ・シッダールタ(またはゴータマ・シッダッタ)」といいます。

釈迦という名前は、彼が釈迦(シャーキャ)族の王子であったので、

釈迦族の聖者という意味で「釈迦牟尼(シャーキャムニ)」と通称され、それが短くなって「釈迦」となり、敬称として「お釈迦様」「釈尊」などと呼ばれるようになったということです。

伝承によりますと、王宮で女官にかしづかれた不自由のない贅沢な生活を送っていたお釈迦様は、

次第にその生活に疑問を感じるようになり、老・病・死の苦しみを脱する方法を探そうとします。

そして子どもを作った後に世俗の務めを果たしたとして出家、その後遊行者として仲間と数年間の苦行生活を送ります。

しかしいくら苦行を続けた所で身体を痛めるだけで悟りには通じないと見切り、菩提樹の下で瞑想を始め、

35歳のとき因果の道理を洞察し、いわゆる「悟りを開いた」という境地に達したとのことです。

人生の酸いも甘いも知り尽くした上で、最終的に無の中に求めるものがあったという流れが非常に深いですね。

瞑想は何も考えないことのメリットを最大限に享受することができる方法として、

現代ではマインドフルネスと呼ばれる手法へ引き継がれていますし、

また何も考えない時に活性化し、過去の記憶を効率的に結び付けひらめきの原動力になるとされるデフォルトモードネットワークという脳神経回路がある事がわかっていますが、

もしかしたらお釈迦様が悟りを開くに際しては、マインドフルネスのノウハウを通じてデフォルトモードネットワークが活性化したという要素もあるのかもしれません。


そんなお釈迦様が開いた仏教という思想体系、上述の本にわかりやすい解説があったので紹介します。

(p20より引用)

【「概論」仏教とはどんな宗教か?】

仏教の基本コンセプトは大変分かりやすい。

修行して優れた人間になる」というものだからである。

一神教では神を信じるが、この神が誰も会ったことのない存在なので、一体何を信じるというのかピンと来ないという人も多いだろう。

しかし、修行であれば、あくまでも人間のやることである。イメージをつかみやすい。

(中略)

仏教の目標とする「優れた人間」とはどんな存在か?

仏教では、ビジネスとか芸術とか学問とか、何かの能力や技術に優れた人間を目指すのではない。

人々への慈悲であるとか、人間の本質についての深い洞察力において優れた人間を目指す

そのためには自己の欲望を抑える必要がある。

無理に抑え込むのではなく、自然に心が湖水のように静まるようにするのだ。つまり「悟る」ことを目指す。

この微妙で難しい修行を完成した人間のことをブッダ(「目覚めた者」)と称する。

このブッダはほとんど神のようなスーパーマンであり、事実上、誰も見たことのない存在だ。

そういう意味では、仏教もまた、神を求める宗教である。

そればかりではない。修行者は、大先輩である過去の偉大な僧たちに深く帰依する。

さらに、さまざまなブッダや菩薩と呼ばれる神秘的な聖者たちを拝する。

阿弥陀と呼ばれる神のようなブッダの救済パワーをひたすら信じるという宗派もある。

このような敬虔な気持ちになることで、自己中心の意識から脱却し、安心を得る、悟るのである

仏教は、コンセプトは単純であるが、実際にやるとなると、際限なく奥が深いのである。

(引用、ここまで)



仏教の考え方は、糖質制限推進派医師である私と何となく相性がよいと思っていました。

それは私が不完全な人間でありながらも、今自分のできる事を積み重ねて、最終的には皆が健康を取り戻し幸せになる事を願っていて、

そのために自分の不完全さを解消していこうと日々努力を積み重ねるというスタンスで生きているからであり、

そのスタンスがまさにお釈迦様が開いた仏教の方向性と非常に似通っているからではないかと引用文を通じて感じた次第です。


今日は私の講演会デビューの日です。

不思議な御縁を感じながら、悟りへ一歩でも近づけるよう頑張って務めを果たしたいと思います。


たがしゅう
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講演お疲れ様でした。大変良かったです。先生の声量の豊かさ再発見です。とても聞き取りやすかった。語りかける話し方も、ゆったりとしたスピードもあり、内容にすっと入っていけました。内容とてもまとまっており、分かりやすかったです。先生の身体の大きさも迫力がありプラスになってたと思います。私が今、少々課題を抱えており、今日の講演会は改めて生活を見つめ直す良い機会になりました。行って良かったです。両先生、スタッフの方々にお礼申し上げます。ありがとうございました!

Re: No title

わくわくフォーエバー さん

 コメント頂き有難うございます。

 甲田先生の理論に糖質制限の観点を加える事には私も賛成です。
 ケトン代謝にスムーズに移行させることを意識すれば、より安全に断食を遂行でき多くの症状を改善させる足掛かりとなるのではないかと考えています。貴重な御経験、参考にさせて頂きます。

Re: タイトルなし

T さん

 コメント頂き有難うございます。
 また講演会に御参加頂き、心より深謝申し上げます。
 御満足頂けたようで何よりでした。

 緊張の連続でしたが、ハキハキとしゃべるということだけは死守するよう心掛けました。
 おかげさまで私にとっても大変良い経験となりました。この経験を活かし今後につなげていきたいと思います。

No title

よろしければ、参考までにご一見下さい。

「宗教の健康影響と医学的説明」
http://jare.jp/admin/wp-content/uploads/2017/05/sugioka-religion-ethics09.pdf

Re: No title

名無し さん

 情報を頂き有難うございます。
 興味深く読ませて頂きたいと思います。
プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
漢方好きの神経内科医です。
南鹿児島さくら病院にいます。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

南鹿児島さくら病院では職員を随時募集中です。
詳しくはホームページhttp://www.nissyoukai.or.jp/
を御覧になって下さい。
見学申し込みもお気軽にどうぞ。

※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。

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