サイアミディン

心の叫びを受け止める

小保方晴子さんが前回の手記に続いて、

2014年12月の理研退職後から書き続けていたという日記を2017年1月より婦人公論という雑誌に連載され、

この度その連載をまとめたものに加筆・修正を加えて大幅な書き下ろしを加えたものを一冊の本として出版されました。



小保方晴子日記 (単行本) 単行本 – 2018/3/20
小保方 晴子 (著)


私はSTAP細胞騒動と称される出来事が始まった頃から一貫して小保方さんの支持者ですので、

婦人でもないのに、婦人公論を毎回買い続けて、実は彼女の動向を静かに見守っておりました。
よくよく考えてみると小保方さん、とても不思議な雰囲気を持っている方で、

一度も会った事がないというのに、なぜだか放っておけない気持ちになるのです。

それはひとつは彼女がものすごく美人だという事も正直おおいに関係しているのだとは思うのですが、

流石にそれだけではここまでフォローしようという気持ちにはなりません。

なぜ放っておけないかと言えば、彼女が厳しい現実に対して常に真剣かつ誠実に向き合おうとし続けているからではないかと思います。

つまり彼女は心身ともに美しい人だということです。

私はおそらくその魅力に惹かれているのでしょうし、

何が何でも彼女には生き延びて欲しいと強く願っておりました。


今回の日記の中には、世間の関心が風化しても小保方さんに訪れ続けるありえないほどストレスフルな日々がリアルに綴られている一方で

最終的には彼女が希望を見出し、新しい生き方へと歩み始めた様子が記されています。

その過程では親友、弁護士、出版社の方々、そして作家の瀬戸内寂聴さんをはじめとしたさまざまなサポートを受けて来られたということもよくわかる内容となっています。

彼女がもし本当に皆がマスコミによりイメージづけられたような世紀の大詐欺師だったとしたら、

ここまで多くのサポートを受けることはできなかったでしょうし、

彼女が世の中に絶望して生きることを諦めてしまっていれば、サポートの手も届かなかったことでしょう。

小保方さん、本当によく持ちこたえてくれたと思います。


私がこの本を読んで学んだ重要なポイントは次の二点です。

一つは、人は極度のストレスを受けると心身にどのような状態がもたらされるかというリアルな実情、

もう一つは、理研や早稲田大学といった巨大組織でさえ容易に情報に操られる脆い存在
、ということです。

勿論、これは日記なので内容は小保方さんの目線から見た主観的な内容ではあります。

しかし小保方さんが経験したような極度のストレス環境は通常まず起こるような事ではありません。

そのような非常に特殊なストレス環境において主観的にはどういう事が起こり得るかという事を示す貴重なレポートとして読むことができます。

あまりのストレスに精神科へ通院し、向精神薬を大量に内服していたような状況の記載もありましたが、

通常のケースと異なるのは、自分の顔の名前が知られると困るので、常に帽子とマスクを着用し、保険証さえ使えずに病院とのやり取りを続けていたという状況です。

幸い途中で、詳細はわかりませんでしたが、食事療法に重きをおくようになり、無事に減薬していった経過も書かれていますが、

まあ我々の想像をはるかに超えるストレスがかかっていたであろうことが推測されます。

私は医師としてこの日記を貴重な患者の報告として見ることができます。


そして主観的な内容の中にも、小保方さんが極力客観性を保つべく冷静であろうと悪戦苦闘されている様子も感じられました。

単純に小保方さんの個人的見解というだけの話ではなく、確かにそれは誰が読んでもごもっとも、と思える内容も随所に記されていました。

例えば、次のような記述です。

(p81より引用)

(2015年)6月4日(木)

某大手新聞社から、これまでの私に関する報道を覆すような内容の記事を7月2日に出す予定だという連絡があった。

その記事が出れば、理研が請求している60万の支払いも、私にだけ求められている博士論文の再審査もいかに不当であるか、社会は理解するだろうと伝えられた。

記事の内容は衝撃的で、全国版の一面を大幅に割いて掲載される予定。

確実に嘘をついている関係者がいることと、その人の責任について記事にしたい。

取材は独自に進めてきたもの。記事を事前に見せることはできないが、小保方さんにとっては必ず救いとなるものである。

小保方さんを陰から攻撃していたその関係者からは、新聞社にも小保方さんを追い詰めるための情報提供がたくさんあった。

その人は社会から責任を追及されるはず。後追いの対策なども、小保方さんに負担がかからないようによく考えます、とのこと。

不安もあるけど、期待もしてしまう。

ずっと苦しめられてきた報道機関に期待してしまうなんて、本当に情けない。

でもこれまでの報道が間違っていたことは真実なんだから、私の境遇が不当であることは真実なんだから、ちゃんと報道されてもいいはずだ。

(引用、ここまで)


「理研が請求している60万」というのは取り消しとなったNature論文の投稿料のことで、理研はすべての責任を小保方さんへなすりつけてそれを回収しようとしているというのだからなんともあさましい話です。

また早稲田大学はSTAP騒動を受けて騒動前の博士論文を再審査しようとしていますが、

実は同時期に論文に不正が見つかった他学生達がいて彼らは訂正したという書類にハンコを押すだけで済んでいるというのに、

自分にだけ仰々しい調査委員会が立ち上がり、STAP論文で画像の盗用があったという事実を踏まえて、博士論文に値するかどうかを判定される場が設けられるという理不尽さです。

しかもそれが正当に判断されるならまだしも、マスコミに扇動された世論に流され、STAP論文関係なしの時代に作ったはずの博士論文を、STAP騒動を理由にほぼ取り消し決定のような流れで手続きを進めていくという実情も記されています。

それを良識あるマスコミが世間に暴いてくれようとしたという一節であるわけですが、

さらに読み進めていくと次のように書かれています。

(p127より引用)

(2015年)9月4日(金)

悪いことが続く。

以前、今回の騒動の真相を掲載すると言っていた新聞社から、「掲載を取りやめた」との連絡。

社内の上層部からストップをかけられたそうだ。真実であったとしても社会が求める内容ではない、というのが本当のところ。

当事者たちからの言質(げんち)をとれない、というのが表向きの理由らしい。

これまでどの新聞社も、私の言い分なんて関係なく、間違った情報もどんどん流してきたのに、

私を擁護する記事を出す時だけは、他者の言い分が必要なのか。


散々引き延ばしておきながらこんな結末。世の中に期待しても、真実が明るみに出ることはないようだ。

自分で手記を書くほかないのか。

(引用、ここまで)


本当に小保方さんの言う通りだと思いますし、

小保方さんが手記を書かなければ、真実は闇に葬られていたであろうことを思うとぞっとします。

結局、マスコミは多数派の世論が求める情報しか流さないし、世論が求めない限り訂正報道もしない身勝手な集団だという事がよくわかる内容だと私は思います。

この日記を通じて一番学ばなければならないのはマスコミの凶暴性なのかもしれません。


最後に小保方さんへ、

大好きな研究への道が不本意に閉ざされてしまったかもしれませんが、よくぞここまで立ち治ってくれました。

一連の騒動における説明責任、そしてSTAP HOPE PAGEの作成と、STAP細胞を未来へつなげるための小保方さんができる努力は十分になされたのではないかと思います。

もはや国内で研究を続けることは困難かもしれませんが、海外をはじめ理解ある研究チームから声がかかればいいと思いますし、

研究ができなかったとしても、その素晴らしき文才で世の中に貢献し、是非とも幸せになってもらえればと思います。

これからも私はあなたのことを応援しております。


たがしゅう
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私も

こんにちは。
私も読んでます。私も小保方さんをずっと静かに応援しています。

婦人公論は、月いちで美容院で読み、好きな芸能人のインタビュー記事などがあるときは自分でも買います。雑誌の内容が、ゴシップ要素が全くなく、その人の心象を、ていねいにすくい取っている感じです。よね? 読者のたがしゅう先生?

読者の感想を編集室に送ってくださいというページがあって、何度か小保方さんを応援してますという内容でハガキを書いて送ってます。そういう意見は相当数届いているようですよ。

読者の考えは小保方さんに対して好意的であるのだと、編集室にも小保方さんにもお伝えしたいのです。厳しい意見が多かったり反応が弱かったりしたら、小保方さんの企画が打ち切りになると心配するからです。

私も友だちだったら励ましたいとずっと思っています。


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Re: 私も

エリス さん

 コメント頂き有難うございます。

 実は私も読者ハガキ出したことあります。
 しかし当然のことながらノーリアクションだと思っていたので、
 それを継続しようという行動にはなかなかつながっておりませんでした。

 しかし出す場によっては有意義なこともあるのですね。参考になります。

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Re: 手紙

エリス さん

 御助言頂き有難うございます。

 私にとって斬新な発想で目から鱗が落ちた気がします。
 最初から無意味と考えずに、やるだけやってみる価値はあるかもしれませんね。参考にさせて頂きたいと思います。
プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
漢方好きの神経内科医です。
南鹿児島さくら病院にいます。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

南鹿児島さくら病院では職員を随時募集中です。
詳しくはホームページhttp://www.nissyoukai.or.jp/
を御覧になって下さい。
見学申し込みもお気軽にどうぞ。

※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。

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