サイアミディン

スマホ見る姿勢は人為的

私の今の生活はかなりスマホに依存してしまっている所があります。

パソコンのない場所でちょっとした情報を調べるのにとても便利で、診療にも活用する事ができますし、

少しでも空き時間ができれば、スマホをいじって暇つぶしのようにネットサーフィンをしたりもできます。

でも集中して情報を見ていないために結局あまり身にならず、「また無益な時間を過ごしてしまった・・・」と後悔することもしばしばです。

時々、あまりよくないとは思いながらスマホ歩きのような事をしてしまっている時もあるのですが、

そういう時の自分の姿勢というのは客観的に見ることができていないものです。
いつもスマホを見る時は正面よりやや下の位置に手持ちし、

首の角度はそれに合わせるように少しうつむく姿勢となっている事がほとんどです。

今のところこれといった肩こりを自覚はしていないのですが、ふと気がつくと肩周りの筋肉が結構張っている事に気付くことがありました。

長くうつむく姿勢を取っていれば頭の重さが後頚部の筋肉に負担を与え、肩こりの温床にもなることだろうと思い、

先日ふと思いつきでスマホを正面よりやや上の位置で手持ちし、顔は少し上向き気味で首をそらしてスマホ画面を見るようにしてみました。

人通りのある場所での試みだったので、その姿勢を取ってみるとわかりますが、少し恥ずかしさを感じました。

逆に言えば、これは何も意識せずにスマホを見ようとすれば、自然とうつむく姿勢を取ることが多くなるであろうことは容易に想像がつきました。

また上向きの姿勢をとることで首に若干の心地よさを感じました。

期せずして緊張度が高まった後頚部筋へのストレッチとなったという所だと思います。

さらにスマホを上に位置させるためには、持っている手を腕ごと上にあげ、その上げたままの状態でキープする姿勢を強いられる事になります。

短時間であれば何も気になりませんが、しばらくその上向きでスマホ見る姿勢を続けていたら、スマホを支えている腕が疲れてくるのを感じました。

これはいかに普段この場所の筋肉を使っていないかという事が感じられる出来事でした。


何が言いたいかといいますと、私達は普段の生活の中で、

自分がとっている生活習慣に最適化するような筋肉の使い方をしています。

しかしながら、その最適化させる元の生活習慣が、

自然界では発生しえないような不自然な姿勢を取り続けるものであったとしたら、

その状況にもヒトの身体や筋肉は一応適応しますが、本来あるべき筋肉の使い方と比べると偏りを生じてしまい、

ひいてはそれが適応を調整する自律神経への負担へとつながり、知らず知らずのストレスへとつながっていってしまう可能性があるということです。

原始時代の人類は、現代人がスマホを見る時にとる姿勢は、おそらくですが、あまりとっていなかったのではないでしょうか。

そうした人為的な姿勢も健康から遠ざかる要因となりうるのではないでしょうか。

ここにおいても自然重視型医療の重要性を感じることができます。


たがしゅう
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No title

たがしゅう先生、こんにちは。

スマホは、iPhone3GSの時代から使用していましたが、SNSが普及し始めたころ(5年前ぐらいか?)なんだか気味悪く感じたのと、50代後半にして視力低下に見舞われたこともあり、ガラケーに変えました。すっきりです。
ところが昨年、それまで何ともなかった首に激痛が走りました。遠近両用めがねで長時間パソコンを操作しているのが原因で(整形外科医の意見)、頚椎症性神経根症と診断され、幸い早期の治療が功を奏して受傷2か月で快癒しました。
何が言いたいかといいますと、長時間同じ姿勢をとることが不自然で、自律神経だけでなく骨まで痛めてしまい、下手すると不可逆的になってしまということです。
以前にもコメントしましたが、糖質制限+怒らない+やわらかな身体の維持が重要と思っています。

No title

たがしゅう先生、
この間の、腹臥位療法の話題にも通じますが、
仰臥位で寝かせられている、ねたきりの患者さんも、
言ってみれば、人為的だってことですよね。
夜中の寝返りでは、結構横向きになっている時間あるのではないかと思います。

本来はいつでも逃げ出せるように寝るような気が・・・
仰向けではちょっと無防備ですしね。

Re: No title

大阪人 さん

 コメント頂き有難うございます。
 首の痛み、お辛かったですね。

> 長時間同じ姿勢をとることが不自然で、自律神経だけでなく骨まで痛めてしまい、下手すると不可逆的になってしまう

 御指摘の通りだと思います。
 何もスマホ見る姿勢に限った話ではありません。

 同じ姿勢でじっとその場に居続ける、それはまさにヒトの生活に伴う人為がもたらした産物ではないかと思います。

Re: No title

たかはし 先生

 コメント頂き有難うございます。

> 仰臥位で寝かせられている、ねたきりの患者さんも、
> 言ってみれば、人為的だってことですよね。


 そう思います。ちょうど明日、その辺りに関連する話題を記事にする予定です。
プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
漢方好きの神経内科医です。
南鹿児島さくら病院にいます。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

南鹿児島さくら病院では職員を随時募集中です。
詳しくはホームページhttp://www.nissyoukai.or.jp/
を御覧になって下さい。
見学申し込みもお気軽にどうぞ。

※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。

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