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サイアミディン

いばらの道で自分らしい生き方を

糖質制限で体調が悪くなる人の本質的な問題点について以前述べました。

結局は糖質制限を行うに当たって誰かの言葉を頼りにし過ぎていたり、何かの理論やデータに縛られ過ぎていたりする事が次第に歪みを生じていくのではないかと私は考えています。

例えば、今一切の糖質制限理論、血糖値やインスリンなどのデータがないような状況で、

いわば原始時代の時のような条件で、ある人がある時突然思い付きでごはんを抜いてみようと思い付きで始めたとします。

これ自体は自分で決めたわけなので主体的な行動と言えると思います。

そういう人がごはんを抜いてみて、もしも頭痛やめまいなど体調不良を自覚した場合、その人はどういう行動を取るでしょうか。
十中八九、ごはんを抜くのを止めるという行動をとると思います。

まさにこれは自分の考えとそれに伴って自分に起こった結果を受けて自分の頭で考えて軌道修正をしている事になると思います。

勿論、実際にはごはんを抜く以外にも、生活の中で変化する様々な要因候補があるでしょうから、

修正すべき要因がごはんを抜くという行為だけとは限らず、話はこれほどシンプルではありませんが、

主体的な行動というのは、「自分で判断して、自分で検証して、自分で見直す」というサイクルを繰り返すことだと思います。



ところが現代、糖質制限で体調を崩すという人がとっている行動の多くは、

すでに体調を崩しているにも関わらず、糖質制限をそのまま続けるという行動をとってしまっています。

なぜそんな行動をとるのか、「自分の糖質制限のやり方が間違っているだけかもしれないから」「血糖値が上手く下がらないから」「糖質を摂ってまた血糖値が急上昇するのが怖いから」・・・

いろいろな理由はあると思いますが、ひっくるめればいずれも「主体的に判断していないから」という事になるのではないかと私は思います。

もっと言えば判断基準が自分の体調よりも理論やデータ優先になってしまっているということです。

体調が悪くなっているのに誰かの理論を盲信して糖質摂る、摂らないの二軸だけで物事を解決しようというのは、

どうにも自分の身体を置き去りにしてしまってはいないでしょうか。

もしかしたら真の原因は自分の思考のクセにあるのかもしれず、

その場合はどんな名医だろうと、権威者であろうと、その人の体調不良を治すことはできません。

その事に気付く事ができるのは他ならぬ自分自身だけだと私は思うのです。


私自身の考え方が最高だとうぬぼれているわけでは決してありませんが、

参考までに私の糖質制限への捉え方をお話しておきますと、

まず第一に、私は誰かに勧められたからではなく、自分がやりたいと思ったから糖質制限を始めています。

その結果、様々な体調が好転する方に向かったため、自分の頭で考えて糖質制限を続けるという判断を下しています。

時間が経つ中で糖質制限への興味が高まり、様々な観点から糖質制限について考えてきた考察も、糖質制限を続ける行動を支持するものが多く、私の判断を支えています。

様々な糖質制限批判を耳にしても、自分の頭で考えて、そのいずれに対しても反論ができるために、やはり私の判断は揺るぎません。

唯一私の中に戻った「標準体重までやせ切らない」という問題について糖質制限の何かが間違っている可能性は残りましたが、

途中で触れた糖質選択という考え方やチートデイという方法も、糖質制限が間違っている可能性について検証するため自分でやってみる判断を下し実行に移しました。

しかし結果的には余計に太り、しかも糖質制限に戻しても元に戻らないという結果となり、

それを踏まえて考え直した結果、糖質制限の壁はそう簡単に越えられないし、人間の身体はそう簡単にチート(だます)することはできないという考察を得ることができました。

糖質制限の壁の謎については現在「脂肪細胞の数」説が、一度チートデイで増えた体重が元に戻らない事実も含めて私の中で一番しっくり来ているのですが、

あくまでも現時点での私の暫定的な判断であり、今後の思考によっては軌道修正もあるかもしれません。

そしてもし私はこの先糖質制限を続けていて新たな問題が起こったら、その都度自分の判断を見直すことを繰り返すつもりです。

けれど予想されるトラブルに対する想定はしておきます。

例えば、糖質制限をしていても、感染症にかかったり、ストレスマネジメントがうまくできていなかったりすればがんが発生する可能性は十分にあります。

その際に何をどうするかということを予め考えてあるので、私にがんに対する不安はありません

たとえがんになったとしても誰かのせいにする事は決してありません。

なぜならば自分の頭で考え続け、自分で判断し続けているからです。

ハッキリ言って主体的な行動を摂り続けることはいばらの道です。誰かが守ってくれるわけではないのですから。

でもこの道こそが、自分が自分らしくあるために、最も健全に生きるための道なのではないかと私は思います。

素人だからわからない」と誰かに判断を委ねるのは楽ですが、

その道は楽であっても、自分らしさから離れている道なのかもしれません。


たがしゅう
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エネルギー代謝

いつもあらゆる視点からのコメント大変勉強になります。
最近千葉大学の研究チームがパーキンソン病を発症する原因の1つとして不飽和脂肪酸の代謝異常が考えられるという論文を出しました

私も糖質制限をしていますが強い疲労感がどうしても出てしまい、試行錯誤しています。
この論文を読んで代謝にも色々な背景があり、たがしゅう先生が常々主張してらっしやる事と矛盾しないと私は思いました。

Re: エネルギー代謝

いしわた さん

コメント頂き有難うございます。

糖質制限は代謝をコントロールする大きな要素だと思いますが、それが全てではないというのと、また目に見えないものも含めれば人体の仕組みはより複雑極まりないものに思えてきます。

また細部にこだわればこだわるほど分からなくなってくる皮肉な側面もあります。
迷った時は自然の形を参考にするのがよいと私は考えています。
プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
漢方好きの神経内科医です。
南鹿児島さくら病院にいます。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

南鹿児島さくら病院では職員を随時募集中です。
詳しくはホームページhttp://www.nissyoukai.or.jp/
を御覧になって下さい。
見学申し込みもお気軽にどうぞ。

※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。

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