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サイアミディン

一方的な主体性では不十分

ブログ読者のエリスさんから、「自分がどうしたいかはお互いに伝える必要がある」という御意見を頂きました。

これは本当にその通りで、男女の恋愛の場合で考えると、

仮に女性側がどうしたいのかを明確に示したとしても、男性がそれを示さなければ、

和牛の漫才ではありませんが、男性側は常に女性の意見発信で物事を考えるという受身的な思考パターンを披露してしまうことになり、

はたからみたら滑稽な状況、男性役の水田さんの正論を言っているのに憎たらしい状況に陥ってしまいます。

言い換えれば、折角の主体性の良さが台無しになってしまう危険性をはらんでいるということです。
女性と男性の関係性を、私が主張する主体性医療の観点から、患者と医師に置き換えて考えてみるとどうでしょうか。

つまり患者側が「どうしたいか」を明示している主体的な患者で、

医師がそれをただ受身的に聞いて、それについてどう思うという事を返答しているという状況です。

この状況は現代医療の中で、今でも十分に生まれ得る状況です。

例えばインターネットの情報を通じて糖質制限のことを知り、自らの判断で糖質制限をやってみたいと考えた患者さんがいたとして、

それを一般的な病院の特に糖質制限を推奨していない医師へ相談したような状況を指します。

はたしてこの状況では患者さんの満足のいく医療を受けることができるでしょうか。

「うーん・・・糖質制限って、最近よく聞くけど・・・、極端なことはあまりしない方がいいんじゃないですか?」

などと言われて、折角の患者さんの主体性がつぶされてしまうのがオチではないでしょうか。

このように片側だけが主体性を発揮していても、主体的医療の良さは生み出されないということです。

その状況に対して、例えば私が、「自分は自然重視型の思想で、糖質制限や漢方薬を扱う神経内科医である」というスタンスを主体的に情報発信し、

「糖質制限をやりたい」と考える主体的な患者さんと、「糖質制限指導をしたい」と考える主体的な医師とがネットを通じて出会えば、

これはあたかもお見合い成立の如く、良い医療が展開できるのではないでしょうか。


もう一つ、気を付けなければならないことがあるように思います。

今の例では、自分の希望だけを全面に押し出してマッチングするというパターンでしたが、

お互いに「自分ができないこと」も主体的に情報を出し合う必要があるのではないかということです。

お見合いでもそうですが、互いの良い所だけを出し合って、事前の話ではお似合いな感じであったとしても、

実際に会って話をしてみると意外と合わないところがあると感じることもあると思います。

そういう意味では、欠点に相当する部分も含めて、主体的に情報を出し合う努力をし合うことで、本当の意味でマッチングするのではないかという気もします。

欠点のない人間はいませんから、それらの欠点を踏まえても余りあるメリットがお互いにある二人が結ばれるべきです。

先ほどの患者と医師の関係で言えば、例えば患者側は「漢方薬は飲みたくない」という意思表示であったり、

医師側の私の場合は「救急医療には設備上対応できない」というように自分ができないことを明示しておくことで、

それをわかった上でマッチングすれば、さらに良い医師患者パートナー関係を構築しやすいのではないかと私は思います。

「互いにできること、できないことを明示して良いパートナー関係を構築する」

これは昨今叫ばれている「チーム医療」の質を高めるためにも大事なスタンスかもしれません。


たがしゅう
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プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
漢方好きの神経内科医です。
南鹿児島さくら病院にいます。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

南鹿児島さくら病院では職員を随時募集中です。
詳しくはホームページhttp://www.nissyoukai.or.jp/
を御覧になって下さい。
見学申し込みもお気軽にどうぞ。

※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。

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