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サイアミディン

薬剤過敏性は警告反応

パーキンソン病も成れの果てになってくると、

身体はやせこけて、筋肉は硬直して関節は固くなり、

自由に身体が動かせなくなり、やたらと薬の副作用が出やすくなる段階を経て、

最終的には何の薬を使っても効かない状態となり、やがて死へつながっていく経過を辿ることが多いです。

薬が効かないというのは、薬が反応するための受容体が変性・阻血などの理由で不可逆的に機能不全を起こしてしまった状態だということで比較的イメージしやすいですが、

副作用が出やすい状態というのは医学的にはどういう状態のことを指すのでしょうか。
一般的には副作用が出やすい人の特徴としては次のような項目が挙げられます。

1. 肝臓や腎臓に病気を持っている人
2. 小児や高齢者
3. アレルギーを持っている人
4. 多種類の薬をのんでいる人
5. 栄養状態が極端に悪い人


薬の代謝は主に肝臓と腎臓によって行われることがわかっています。

従って、肝臓や腎臓に病気を抱えている人、あるいは加齢や未発達の理由で肝・腎機能が弱い高齢者や小児において副作用が出やすい状況にあるという事は理解がしやすいところだと思います。

3.の「アレルギーを持っている人」というのは、副作用というよりは薬剤に対するアレルギー反応が、アレルギー体質を持っている人は出やすいということで少し毛色の違う話です。

しかしながらこのアレルギーが出やすい体質というのが曲者で、私はこの体質とストレスの関連について以前考察したことがあります。

結論としては、ストレスがかかり続けてうまく処理できない人は副腎機能が衰えて、病的なアレルギー反応を押さえられなくなるためにアレルギー体質になるのではないかという仮説です。

こう考えると、薬の副作用の出やすさに対して、「ストレスマネジメント不足」という要因がある可能性が出てきます。

そして先日、西洋薬は自己治癒力を阻害するという事を述べましたが、

4番目の薬の副作用が出やすい人の特徴は「多種類の薬をのんでいる人」、すなわちポリファーマシーです。

その理由として多種類の薬の相互作用によって、薬を分解・代謝する酵素に悪影響を与えたり、複数の薬自体が肝臓や腎臓にダメージを与えるという事が考えられています。

そう考えるとレヴィ小体型認知症で観察される薬剤過敏性というのは、ストレスマネジメント不足と積み重なった薬による代謝や肝臓・腎臓へもたらされた悪影響の結果、起こっている現象なのではないでしょうか。

だからこそ「パーキンソン病は少しずつ減薬すればよくなる」という皮肉な状況が生まれるのではないでしょうか。

そしてそれらが解決されることなく経過すれば、遅かれ早かれ、もはや何の薬を投与しても反応しないパーキンソン病の寝たきり終末像へとつながっていくのではないかと私は思います。

何が言いたいかと申しますと、そうなるまでに主体的に何かできることがあるのではないかということです。

何一つ自分の中に原因を求めずに、受動的に現代医療で標準的とされる治療を勧められるがままに受け続け、

それのみに希望を見出そうとするその生き方そのものに本質的な原因があるのではないかと私は考える次第です。

薬の副作用が出やすい状態は、いわばそうした状況に対する警告反応ではないかという気がします。

そしてもう一つ5つめの特徴、「栄養状態が極端に悪い人」というのも非常に重要です。

栄養が悪いとなぜ薬の副作用が出やすいのでしょうか。

それは薬の分解や代謝に関わっている酵素はタンパク質ですから、

タンパク質が少ないと薬を分解したり無害化したりして体外へ排出するという機能を発揮できなくなるからです。

そうすると薬の副作用が出ないようにするためには栄養の補充であって、

タンパク質をしっかり摂らなければいけないという発想が出てきやすいのではないかと思いますが、

もう一つ忘れてはならないポイントがあります。

大事なことなので、これについては別記事で改めて述べたいと思います。


たがしゅう
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No title

以前に下記のブログ記事

「アパシーと抑うつ症状に対してプラズマローゲンが著効し、認知機能も維持している老年性認知症の1例」
https://forestcl.exblog.jp/29941962/

を読んだ時に「はぁ、そんなこともあるのかぁ...でも、何故なんだろう?...」と頭がモヤモヤしていたのですが、

今回のたがしゅう先生の記事を読んで謎が解けてすっきりしました。

ありがとうございました。

Re: No title

名無し さん

 コメント頂き有難うございます。
 
 新横浜フォレストクリニック院長、神経内科医の中坂先生のブログですね。
 中坂先生はパーキンソン病の薬物療法の必要最小限投与についての御経験を豊富に持っておられます。
 御提示の症例はそれにサプリメントのプラスマローゲンを追加したら改善したという内容ですね。

 プラスマローゲンについて私は直接の臨床経験はありませんが、注目している物質の一つです。
 有害性の高い物質をマイナスし、有益性の高い物質をプラスにすることでもたらされた結果ではないかと私は思います。
プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
漢方好きの神経内科医です。
南鹿児島さくら病院にいます。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

南鹿児島さくら病院では職員を随時募集中です。
詳しくはホームページhttp://www.nissyoukai.or.jp/
を御覧になって下さい。
見学申し込みもお気軽にどうぞ。

※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。

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