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サイアミディン

不測の事態を楽しめる心

週末は我が師匠夏井睦先生が、

そのまた師匠で褥創のラップ療法の創始者、鳥谷部俊一先生を囲む会が東京で開催されるということで、

台風が近づく中ではありましたが、えいやっと鹿児島から上京して参りました。

ただ折角上京するのだから会までの時間、東京で何をして過ごそうかと考えていた所、

ふと哲学カフェの東京でのゲリラ開催を思いつき、大変急な告知となり誠に恐縮ではございましたが、

実験的な試みとして執り行わせて頂きました。
告知は私のブログのトップ固定記事のみで行うという無謀なチャレンジではありましたが、

急にも関わらず何と6名もの私のブログを普段から読んで頂いているという方々に集まって頂き、「食べる」をテーマに様々な意見を出し合いみんなで思索を深めて参りました。

以前私が参加した山口県徳山市で小川仁志先生が開催する哲学カフェとあえて同じテーマの「食べる」についてでしたが、

そこはさすが私のブログを読んで下さっている皆様、どうしても話題は糖質制限に絡んだ方向へと展開してきました。

その辺りの詳しい哲学カフェの内容はまた改めて語らせて頂くとして、

今回は私のこの週末の何とも凄まじい時間の流れ方ついて記事にしたいと思います。少し長いですが、よろしければお付き合い下さい。


土曜日の正午過ぎに哲学カフェ終了後、有志のメンバーで軽いランチを楽しみながら談話し別れた後、

夕方の鳥谷部先生を囲む会までの時間、いつものように本屋に寄って散策して興味が惹かれる本を購入するという風に楽しんでおりましたところ、

帰りに予約していた羽田発鹿児島行きの日曜日朝イチの航空便が欠航になるという情報が入ってきました。

ゲゲっと思いましたが、一旦深呼吸してから、冷静に作戦を考え直すことにしました。

台風の進路は日本列島を直撃、そしてゆっくりと進んでいる状況です。

欠航になった朝イチ便が出る頃は鹿児島が暴風雨に巻き込まれるという予報でした。それ故に欠航の判断に至ったのでしょうけれど、

日曜日の夕方便には変更が可能で、その夕方頃は台風は関西地方に上陸しているという予報であったので、

離陸する羽田と着陸する鹿児島は何とか飛行機が飛べる天候を維持しているのではないかと、

また飛びさえすれば、台風と直撃しないよう進路を変えるなりして何とかフライトを完遂できるのではないかという素人判断で、

私は日曜日の夕方の便に振替手続きを行い、飛行機が無事に予定通り発着することを祈りつつ、

そうなると翌日の朝から夕方までの時間がぽっかりと空いてしまうことになるので、

どうしようかと思って悩んだ結果、この日哲学カフェに参加して下さった方のアドバイスとサポートもあって、

この空いた時間にもう一度哲学カフェをゲリラ的に開いてしまおうということで、

新たに来る人ゼロの可能性も覚悟して、夕方の5時に再び哲学カフェの告知を出すという思い切った行動に出ることにしました。

そしてそのまま鳥谷部先生を囲む会へ参加し、夏井先生、鳥谷部先生をはじめ、その理念に共鳴する参加者の皆さんといろいろお話をさせて頂きました。

会は二次会までで23時前で健全に終了し、朝始発の飛行機で帰るつもりだったので羽田空港併設のホテルへ泊まりに行きました。

そして翌日曜日の朝になって羽田空港から友人にセッティングしてもらった荒川区町屋の会場へ向かい、その時点ではまだ夕方の飛行機が飛ぶかどうか不明な状況でした。

まあ気にしていても仕方がないので、2度目の哲学カフェに臨んだところ、

会場の貸主さんやそこでのイベントに普段から参加されている方々にも集まって頂き、

さらには告知時間は実質24時間なかったにも関わらず5名のブログ読者の方々にも集まって頂いて、

総勢12名で開かれた対話を楽しむことができました。この模様も後日改めて記事にしたいと思います。

いずれにしても台風のおかげでふいにできた時間のおかげで、貴重な対話と出会いの機会を得ることができたのです。

それで良かったと思っていたのですが、哲学カフェ後の余韻に浸り、再び有志で残ってもうしばらく交流を続けていた際に、

ふと飛行機の運航状況を確認することを思い出し、航空会社のサイトで確認したところ、

なんと予約していた夕方の飛行機が欠航になったとの情報がありました。

時刻は14時、翌月曜日は私の外来日かつ当直日なので、本日中に鹿児島に帰れないと非常にまずいことになります。

飛行機は唯一当日19時発の最終便へ振替が可能な状況でしたが、

夕方に欠航となった状況で、数時間後の便が無事飛ぶなんてことはまずないのではないかと思い、

14時からだと急いで東京駅から新幹線に乗れば、陸路で時間もお金も相当かかるけれど、

何とか明日の朝までには鹿児島に帰れるのではないかと思って、後ろ髪引かれながらも哲学カフェメンバーに別れを告げてなるべく早く東京駅へと向かいました。

ところが道中山手線の車内では20時以降JRは運休になるというアナウンス。

東京から博多まで約5時間の道のり。15時までに新幹線に乗れればギリギリセーフ、

博多まで行ければ一泊後、翌朝の始発新幹線で何とか病院の始業までに鹿児島へ帰れるかもしれないと、

ドキドキしながらなんとか15時前に東京駅に到着し、新幹線の改札を通ろうとしたらブザーが鳴って通れず、

改札の小画面に「本日の運航列車はすべて終了いたしました」との表示。

どういうことかと思いましたが、どうやら次に出発する新幹線の博多への到着時間が20時を少し超えるということで運行されなくなったとのようでした。

陸路も空路もダメ。もう諦めて東京にもう一泊するしかないかと思いかけましたが、ここでまた深呼吸。

今夜最終の飛行機がまだ天候調査中、ここに最後の望みをかけるしかないと思って、羽田空港へと向かうことに決めました。

もし最終便が欠航であれば近くのホテルに宿泊して翌日さらに振替の便で可能な限り早く鹿児島へ帰るよう努力をするしかありませんが、

ホテルといっても羽田空港周辺のホテルは同様に足止めをくらった人達の影響で満席、品川や浜松町まで戻ろうにも20時以降JR関連は運休となり空港から動けなくなる可能性もあります。

そうなれば最悪野宿、翌朝も台風は関東地方を通っている予報だったのでかなり絶望的な状況の中最終便に望みをかけることになりました。


新幹線の改札付近の有人窓口で払い戻し作業を終え、時間は15時前。最終便が出るのは19時。

また変な時間が出来たので、東京駅でいつも立ち寄っている本屋へ寄ろうとちょっと足を延ばしました。

すると私が最近興味を持って調べようと思っていた女性とストレスについて特集された医学雑誌を見かけ、すかさず購入する事にしました。

東京の大きな本屋の品ぞろえだからこそ出会うことができたマイナーな医学雑誌だったので、思わぬ所で幸運を感じることができました。

本を買った後もまだまだ19時まで時間はありましたが、早めに羽田空港に行けば周辺のホテルを抑え野宿を避けることができるかもしれないと、もうそのまま羽田空港へ向かうことにしました。

16時前に到着して、空港のサービスカウンターで周辺ホテルの予約状況を確認するもやはり満席とのことでした。

後はホテルのリストをもらい、可能性のある所へ順番に電話をかけて一泊泊まれないか直接交渉するしかないかと思っていたところ、

サービスカウンターのスタッフの方が「お客様、鹿児島行でしたら別の航空会社で遅延便で16時45分発に出る予定の便がございますが・・・」

私は驚きました。私がいつも利用している航空会社が欠航なのに、別の航空会社だと出発できるということがあるのかと。

ただその便を今からその便を普通予約するとなると、正直言って相当な金額がかかります。

しかし背に腹は変えられません。私はいつもの航空会社の最終便を払い戻し、もう一つの航空会社のあるターミナルへ移動し、

スマホサイトでチケットを購入、搭乗手続きを済ませ、無事にその16時45分の便に乗ることができました。

ただし、やはりそこは台風の中の運航、状況次第では羽田空港に逆戻りか、福岡空港へ途中着陸するおそれありとの注意を了承して乗るという条件ではありましたが、

私としてはそこにかけるより他にありませんでした。そして私はそのかけに勝ちました。

私は無事にその日のうちに鹿児島へ帰り着くことができました。

18時30分頃に鹿児島に到着してからは停めてあった自家用車で帰ろうとしましたが、

台風の影響があったためか、高速道路が全面通行止めとなっていたため、下道で時間をかけて自宅へ向かうことになりました。

すると普段通ったことのない道をドライブすることができ、

いつもなら高速道路走行中脇に見えていて、いつか行ってみたいと思っていた大型商業施設に立ち寄ることもでき、

鹿児島の道路や地理についてまた一つ詳しくなり、今後空港を利用する時に時間の余裕がある時は下道を利用していくのも安上がりになってアリだというアイデアも浮かびました。


そんなわけで、いろいろあった週末でしたが、

今回の一連の経験を受けて、私が感じたことをまとめます。

人生いろいろあるけれど、それを苦難と感じるか好機と感じるかは自分次第、

幸せはいつも自分の心が決める、ということです。


たがしゅう
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No title

土曜日は、二人師匠の元、お話させていただき、
楽しい時間を過ごせましたね。
帰りはご挨拶せずに、失礼いたしました。

たがしゅう先生が鹿児島に戻ることができたのか、心配していましたが
そりゃあ、大変な道中でしたね~
私も学会と掛け持ちであわただしい移動でしたが、
まあ、やりたいと思えばなんとかできるのでしょうかね。

Re: No title

たかはし 先生

コメント頂き有難うございます。
たかはし先生とも久しぶりにいろいろ話せて良かったです。

先生もハードスケジュールで大変お疲れ様でした。
今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。

お疲れさまでした!

土曜日、お会いできて嬉しかったです。でも、その後たいへんな思いをされたのですね。お疲れさまでした。
幸せは自分で決める、本当に納得です。ありがとうございます。

お疲れさまでした!

土曜日、お会いできて嬉しかったです。でも、その後たいへんな思いをされたのですね。お疲れさまでした。
幸せは自分で決める、本当に納得です。ありがとうございます。

Re: お疲れさまでした!

HK さん

コメント頂き有難うございます。

いろいろありましたが、トータルでとても良い週末でした。
おそらく台風の影響で私以上に大変な状況に立たされた人も多いと思いますが、それでも思考次第で幸せになれると私は思っています。

たがしゅう先生は独身ですし人も多い患者も多い東京で武者修行してみようかと思ったことありませんか?夏井先生も東京なら近いですしやはり東京は全国何処に行くにも便利ですよね。

Re: タイトルなし

ジャスミン さん

御質問頂き有難うございます。

確かに東京は何をするにも地方に比べて有利になりやすい所はあると思います。
一方で競争相手が多く、自分に土地勘が全くないというデメリットもあります。

その辺りについては実はいろいろと考えているところもあります。いずれ語れる時が来ると思います。

また、まさしく、その通り(^^)

台風の中の、怒涛の行動力。すごかったのですね(^.^)
慣れていない都会では、移動に時間予測が出来なくて、余裕を持って動くのですが、なかなか難しいところであります。
飛行機飛んで、良かったです(^.^)
私にとっては、学会と鳥谷部会の参加がメインイベント、たがしゅう先生にお会いして、いっぱいお話出来て、嬉しかったです。
これからも、なにとぞ宜しくお願い致します。

Re: また、まさしく、その通り(^^)

Yuri さん

 コメント頂き有難うございます。
 またこちらこそ交流させて頂き有り難かったです。

 ゆとりを持った行動は大事ですね。不測の事態を楽しむといっても余裕がないとなかなかできませんからね。

No title

週末はお疲れ様でした。
連日の哲学カフェの司会もさることながら、飛行機が飛ばないことの心労はどれほどだったか。

私は思いがけず2日間哲学カフェに参加でき、有意義な週末でした。
初めてお会いできる方もいて楽しかったです。
先生の決断があっての今回の流れでしたね。
今回猶予のない時間の中でカフェの開催、飛行機の選択、最善の決断ができたのも日頃から思考の樹を育てていたから突発的なことにも揺るがず決断できるのではと思いました。

幸せも不幸も自分の判断基準でしかありませんよね。
これまでもそうでしたが何が起きても、私は大変だなぁとは思うけど不幸とは思わないでしょう。
幸せは大小含めて常に感じています。

Re: No title

大橋 和代 さん

 コメント頂き有難うございます。
 また週末は両日ともに哲学カフェへ御参加頂き心より感謝申し上げます。

 時間の経過中は様々な心の葛藤はありましたが
 結果的には実験的試みとしても得られる教訓は多かったですし、
 試みていなかったら出会えなかった新しい出会いもあったし、
 今後の展望も見えてくるような貴重な週末となりました。

 これがもしその日のうちに帰られていなかったらまた考える内容は変わっていたでしょうけれど、
 それでも自分の捉え方次第でおそらく良い教訓は得られていたのではないかと思います。

御帰路案じておりましたが、日曜日中の帰宅、お疲れ様でした。私の職場食品スーパーでは、台風当日開店時に大量の来客、パンとカップ麺や飲料中心に一万円以上も買い物された方がたくさんおられました。店内殺気立った雰囲気で、大げさに言えば、軽いパニック状態でした。自分も含め、不安感に振り回されてる状態になりやすいだけに、ブログ中の深呼吸と、不測の事態を楽しむ姿勢、貴重なものと思いました。哲学カフェのご報告楽しみにしております。

Re: タイトルなし

T さん

 コメント頂き有難うございます。

 「喉元過ぎれば熱さ忘れる」とはよく言ったもので、日曜日の間に無事に鹿児島にたどりつけた感動もそこそこに、何事もなかったかの如く月曜の時間が流れました。あの帰れるかどうか心配していた時のドキドキがまるでなかったことのようです。

 心の在り方で確実に身体は影響を受けることがわかります。
 それならば逆に心の在り方次第で身体を良い方向に持っていくこともできるはずです。
 
 例えば、もしも災害で食糧難の状況におかれた場合も、普段から脂質代謝優位に身体を慣らしておけば絶食時間が長くなっても身体の代謝は不安定化せずに済みます。何なら長時間断食のチャンスだと思えば、自分のストレスマネジメント的にもよいし、限られた食料は他のどうしても必要な人に分け与えればよいという他者貢献感から幸せを感じる余裕さえ生じうると思います。

 現実にそういう状況におかれたらそううまくは行かない可能性もありますが、シミュレーションをしておいて損をすることはないであろうと思います。
プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
漢方好きの神経内科医です。
南鹿児島さくら病院にいます。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

南鹿児島さくら病院では職員を随時募集中です。
詳しくはホームページhttp://www.nissyoukai.or.jp/
を御覧になって下さい。
見学申し込みもお気軽にどうぞ。

※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。

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