サイアミディン

再現性がないことは無価値か

STAP細胞論文ねつ造問題が話題となっていますね.

科学論文の作成において,他人の論文を参考にする事はあっても,

文章や図表を丸写しする事がよくない事は誰に教わらなくても明らかでしょう.

それに『Nature』という科学雑誌の最高峰であってもそのような単純なねつ造を見抜けないという事実,

また真実の検証もそぞろに,持ち上げる時は持ち上げて,ミスが発覚したら徹底的に叩きのめすマスコミの気ままさ,

そしてその報道に踊らされてしまっている自分の浅はかさ…

いろいろ考えさせられる出来事です.

そして話は「第3者による追試でSTAP細胞の再現が確認できない」との事で,

STAP細胞そのものの存在について疑念が抱かれてきています.

確かに再現性がある事は科学において重要です.

しかし再現性がないことの中にも重要な事があります.
再現性がないからといって,STAP細胞がなかったと考えるのはまだ早いと私は思います.

私はSTAP細胞の発現と,絶食反応における好転反応という現象に近いものを感じています.



絶食療法を行うと,速やかにケトン体の上昇が起こり,

ケトン体の上昇に伴うアシドーシスを補正しようと基礎インスリンの働きが作用しますが,

あまりにも急激にケトン体が上昇するため,一時的にアシドーシスが補正しきれない時期があります.

しかしその後も絶食療法を続けていくことで,そのアシドーシスは次第に補正されていきます.

そしてそのアシドーシスを乗り越えた時に,人によって身体が浄化されるような感覚を感じる事があるそうです.これが「好転反応」と呼ばれています.

私は以前個人的に8日間の絶食療法を行った事がありますが,

6日目にアシドーシスの程度はピークになり,その後アシドーシスが自然に改善していく事を自分の身体で確認しました.

ただ私にはそのような好転反応と思われる現象は起こりませんでした.

要するに好転反応は誰にでも起こるわけではないという事であり,再現性がないということになります.

では再現性がないならば好転反応などないという事になるでしょうか?

どのように思うかは個人の自由ですが,私はそうは思いません.

好転反応によって難病を克服した人も実在しています.それも嘘でしょうか.私はそうは思いません.

再現性はなくても実際に起こった現象を真摯に見つめる事が大事です.

そして,どうしてそういう事が起こったのかを突き詰めていくことが,科学者としてあるべき姿だと思います.



STAP細胞も同じです.

確かにねつ造をした事は猛省すべき事です.再現性が低いという事もあるでしょう.

しかし図表のねつ造があっても,再現性がなくとも,STAP細胞ができるという現象が確認できた事は紛れもない事実だと思います.

その事実を無視さえしなければ,今後科学が発展していく中で,

STAP細胞の詳細が今後明らかになっていくこともあるかもしれません.

STAP細胞がまるで偽りの栄光であるかのように扱う昨今のマスコミの偏向報道の中で,

物事の本質を見失わないように気を付けていきたいものです.


たがしゅう
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非公開コメント

私も一言

STAP細胞再現については、まだ第三者による再現という結論が出ていない以上、白とも黒とも結論付ける必要はないと思います。

いつもように、マスコミは佐村河内守の時と同じように持ち上げては引きずりおろすという愚かな行為を自分の利益のためにやっているにすぎませんから、こんなのは無視すべきですし、理研幹部にしても理事長自らのこのこ出てきて、STAP細胞再現対する答えも完全に出ていないことに対し自己保身に終始してます。

むしろこの段階でNatureへの共同出筆者の一人で小保方さんの指導教授でもあるハーバードの教授のほうが、自分の学者としての権威を保持し、また指導した小保方さんを最後まで守ろうとしている方の方が人間としても、はるかに信用がおけます。

科学の世界は繰り返しの検証の中から事実が浮き上がってくるのであって、さしたる実績もない日本の一研究者がそのプロセスで多少の間違いを犯したからと言って、マスゴミと一緒になって、たたき続けることに何の意味があるでしょうか?

たとえば20行ほど著者不明の論文から小保方さんがコピペをしたことをさも論理の欠如のごとく、マスコミはたたいてますけど、よくよく聞くと、この箇所は幹細胞に関する基礎的な事項で(いはば研究者の間の認識済みの共通事項に過ぎず)世界中のだれが書いても同じような流れになるとのことで、要するに論文の中での説明的な一カ所に過ぎず、肝心なことに忙しい研究者ならコピペが効率も上がるわけで、今更何をマスコミが鬼の首を取ったように騒いでいるのか、バカバカしいの一言です。
科学の世界で必要なことは、こういう若い研究者を初期の段階でつぶすことでなく、むしろハーバードの教授のようにしっかりとこんな無責任連中から守ってやって次の発展へとつなぎつづけていくことでしょう。
そういう意味ではこの理研の元ノーベル賞科学者野依さんにしても、若い科学者を守ってやるとかいう姿勢でなく自己保身が見え見えなので、白々しくしか感じません。
なぜかアジア人ってこんな資質の人間が多い。
だから若い日本の研究者の外国への流出が終わらないのでしょう。

科学と医学

いつも楽しみに拝見しています。今回のSTAP細胞の感想。
上司も事前にチェック出来るのになぜすり抜けて発表されたのでしょうか? 不思議におもいます。
すべて個人の技量、知識、常識の問題に お偉いさん方は組織と自分の保身、もっと守ってやらないと次が育たないかなーと、おじさんの感想。

糖尿病の論文 結論ありきで過去の論文の都合のいい所だけ抜粋し 都合の悪い部分は無視し 真実を隠す

どちらもどちらかな。
糖尿病の論文

Re: 私も一言

アンチスタチン さん

 貴重なコメントを頂き有難うございます.

 確かに忙しい研究の中,効率を求める事も重要ですが,

 だからといってコピペはよくないです.いかに常識的な部分とはいえ,論文を引用するのとはまた別の話であるわけですので.その点は小保方さんにも反省すべき点があると私は思います.

 ただその事でSTAP細胞の全てを否定することを.少なくとも現時点でやってはならないと私は思います.しかし悲しいかなマスコミも共著者も理研のトップもNature誌,皆そのような方向に動いてしまっています.一方,その事に反対しているのはハーバードの教授ただ一人です.

 現時点で重要な事は「STAP細胞の再現性が低い」という部分です.枝葉末節にとらわれ過ぎず,その本質を見失わないようにしたいです.

Re: 科学と医学

奈良県吉野けんさん さん

 コメント頂き有難うございます.

 一連の報道内容には,それぞれの自己保身が見え隠れしますね.

 みんな自分の事が大事なのでしょう.人の事など構っていられないと思う人が大半なのかもしれません.

 しかし人の痛みを知った人は違います.

 「こんなにも辛い思いを,自分と同じ思いを人にはさせたくない」

 それを防ぐ手立てがあるのなら自分に得がなかったとしても,他人のために動くものだと私は思います.

No title

小保方さんの場合はわかりませんが、理研のほとんどの研究者は1年契約で働いているという記事を読みました。
短期で成果が出せなければ研究の継続さえも危ぶまれる環境が、少なからず関係しているような気がします。

もちろん、ずさんなデータの扱いは良くないです。そのことは勿論、責任を取らなくてはいけないでしょうが、研究がストップして欲しくないなと思います。
いつか、STAP細胞の作成が第三者によって再現されることを望みたいです。

Re: No title

ささ さん

 コメント頂き有難うございます.

> 理研のほとんどの研究者は1年契約で働いているという記事を読みました。

 そうなのですか.だとしたらどういう意図でしょう.

 ほとんどの研究は1年で成果が出せるとは到底思えないのですが….

No title

>そうなのですか.
Wiki情報ではそのようです。

>だとしたらどういう意図でしょう.

1年で完全な成果は無理でも、常に短期的な成果の有無が研究の存続を左右しているとしたら、非常に不安定です。
大半の人は、それでも正しいことをすると思いますが、人によっては窮地に立たされた時に誇大な成果を演出したり、スピード重視のあまりルールを逸脱することもあるのではないでしょうか。安定した環境より、その確率は高まると思います。
研究者が人格者とは限りませんから。

小保方さんがそうかどうかは、もちろん断言できまん。

Re: No title

ささ さん

 追加コメント頂き有難うございます。

 管理者目線の理不尽なシステムですね。それが研究者の焦りを生み、もしも今回のような出来事の一因となってしまっていたのだとすれば、管理者の責任も大きいと思います。

 仮にもしそうだとすれば、一連の理研の対応は自己保身そのものですね。
プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
漢方好きの神経内科医です。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

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