サイアミディン

認知症にならないために今選べること

糖尿病が認知症のリスクであるということは、

もはや世界中の医師の中での共通認識です。

しかし認知症を専門とする医師の中で、

糖質制限を推奨している人は私の知る限りでは一人もいません。

それだけ糖尿病の治療が糖尿病の専門家に一任されてしまっている状況だということだと思います。

しかし糖質制限を通じて糖尿病学会推奨のカロリー制限食に科学的根拠がないばかりか、

どんどん悪化させる食事療法だということが明確にわかったので、

私はたとえ自分一人でも患者さんへ糖質制限の選択肢を提示し続けます。

今回はおなじみケアネットから、糖尿病と認知症の関係を考える以下の論文を紹介します。

Roberts RO, et al. Neurology. 2014 Mar 19. [Epub ahead of print]

 中年期に2型糖尿病や高血圧症を発症した人では、後年の認知症発症につながる脳ダメージが発生しやすいことが、米メイヨークリニックのRosebud Roberts氏らの研究で明らかになった。

 「Neurology」オンライン版に3月19日掲載された報告によると、糖尿病は長い時間をかけて脳を萎縮させ、海馬など記憶を司る領域を縮小させることが知られている。また、糖尿病や高血圧といった疾患は、脳を栄養する血管に微小な卒中やその他のダメージを起こすリスクを高めることが指摘されている。

 Roberts氏らは研究で、軽度の認知障害がある1,400例以上(平均80歳)を対象に、認知障害の兆候と考えられるあらゆる思考や記憶能力を評価したのち、脳MRI像を撮影して、認知障害の兆候を捉える脳ダメージを観察した。さらに中年期(40~64歳時)の糖尿病あるいは高血圧の診断状況についても医療記録をさかのぼって調べた。

 その結果、中年期に糖尿病を発症していた人では、同時期に糖尿病がなかった人に比べ、脳のサイズが平均2.9%縮小していることがわかった。特に海馬領域は平均4%小さくなっていた。

 中年期発症の糖尿病は、脳内の微小血管に卒中が発生するリスクを86%上昇させることもわかった。中年期に糖尿病を発症していた患者では、思考あるいは記憶障害を起こすリスクが2倍高まっていた。中年期に高血圧症を発症した人でも、思考や記憶、言語に関連する脳領域に卒中によるダメージが生じるリスクが2倍に上昇していた。

 同研究は中年期発症の糖尿病あるいは高血圧と後年の記憶障害の関連を明らかにしたが、その因果関係を証明するものではない。

 Roberts氏は「若いうちに糖尿病を発症していた人では、高齢で発症した人に比べて脳構造が不良だった。脳MRI像からは認知障害は長い時間をかけて起きていることが明らかになった。2型糖尿病の発症が早ければ早いほど、脳ダメージも起こりやすくなるようだ」と解説している。

 米アルツハイマー協会科学プログラム・アウトリーチ部長のKeith Fargo氏によると、糖尿病と後生の思考や記憶障害の関連は従来から指摘されていたが、その機序を説明する確かなエビデンスを提供したのは同研究が初めてだという。

 Fargo氏は、この結果は中年期やそれ以前から健康的な生活をする必要性を強調するものだとして、「だれでも認知症の発症リスクがある。中年期は自分の脳の健康について考える重要な時期であり、手遅れになるまで待つべきではない」と述べている。

 Roberts氏は、脳の健康を守るために糖尿病や高血圧を予防すべきだとして、食事や運動、薬物療法で管理することによって、思考や記憶に及ぶ影響を食い止めることは可能だと述べている。



中年期からの高血圧や糖尿病が老年期の認知症発症を高めるという事をレトロスペクティブ(後方視的)に示した研究結果です。

もはや認知症は「脳の生活習慣病」という位置付けです。

この結果を見たら、普通の人は『中年になったら高血圧、糖尿病などの生活習慣病に注意しよう』と思うかもしれません。

しかし少し考えてみて下さい。

糖尿病と医師が認識するのは、HbA1cが6.5%(NGSP)以上であるか、

空腹時血糖≧126mg/dL, 75gOGTT試験(75gブドウ糖負荷試験)で2時間値≧200mg/dL, 随時血糖≧200mg/dLのいずれかを2回以上確認した場合です。

しかし実際には医師が糖尿病だと認識する前から、境界型糖尿病(糖尿病予備軍)の時代がありますし、

もっと言えば、それよりも前から糖質を摂取し続ける事で、グルコースミニスパイクを起こし続けています。

それならば、たとえ糖尿病と診断されていなくとも、

今からでもできることがあるのではないでしょうか。



認知症が「脳の生活習慣病」である以上は、

誰もが認知症になる可能性を秘めています。

そしてほとんどの人は認知症になりたくないと思うのではないでしょうか。

認知症の根治療法が未だ開発されていない中で、

認知症のリスクを確実に減らせる方法が糖質制限であり、

始めるのは早ければ早い方がよいと私は考えます。

エビデンスはまだありませんが、医師の言うことだけを鵜呑みにするのではなく、

自分の頭で考えて食事療法を選ぶことをおすすめします。


たがしゅう
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おばさま考 

こんにちは。

今日の話題で、おばさま考です。 
ひたすらしゃべり続け、人に話を振るくせに 結論はご自分の考えのみ。
きちんと私の意見を言おうものなら、敵扱い。…。
人の話を全く聞いていない、ご自分が喋って終わり。ご自分の考えはすべて正しい。ご自分が誰かの足を踏んだら、そこに足を出している人が悪いのだとナチュラルに思っている。


私も将来には、年を重ねたらこうなるんじゃなか…と不安でした。
今日からこういうおばさんは、糖質過剰生活での蓄積の害のせいなんだ、認知症予備軍なんだ、しかたないんだ、かわいそうなんだって思うことにします。

このようにおばさん化すると、そのおばさんにはもう何にも言えないです。言ったとしても言った私が敵扱い。もう、聞ける耳はなくなっているも同然。
そうならないうちに、糖質制限できた私は幸せと思いました。


対応に困るおばさんおじさんたちは、生活習慣病の症状じゃないでしょうか。腹囲を測るよりそっちの検査をやってほしいわ。(どんな健診?)
大阪方面のおばさまのご性格と飴ちゃんが大好きなのと、相関関係がないでしょか。
(ここだけは、遅れてきたエイプリルフールジョークですよ、あとはみんな本当のこと)



Re: おばさま考 

エリス さん

 コメント頂き有難うございます.

 確かにおばさまに限らず考えが凝り固まっている人いらっしゃいますね.そういう方には何を言っても無駄だと思うこと,私もよくあります.

 一方で,若い人にそういう人はあまりいない事を考えると,やはりそういう考え方そのものが糖質の過剰摂取に伴う精神面での「負の遺産」だという可能性はあると思います.
プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
漢方好きの神経内科医です。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

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