サイアミディン

自然に備わったメカニズムを邪魔しない

プロラクチンが大事だという話をしました.

しかし何事も過ぎたるは及ばざるがごとしです.

というのは,何らかの原因でプロラクチンが出過ぎるような病態では様々なトラブルをきたすからです.

プロラクチンの値が高くなりすぎた状態の事を医学的に「高プロラクチン血症」といいます.

そもそもプロラクチンの主な働きは,「乳腺の文化・発達」「乳汁の合成・分泌」です.

通常出産後の女性でなければ乳汁は出ないようにプロラクチンはコントロールされているわけですが,

何らかの原因で高プロラクチン血症になると,出ないはずの乳汁が出るという事が起こりえます.

またプロラクチンのもう一つの働きは月経周期の中の黄体期での主役,プロゲステロンを分泌させる事ですが,

実は高プロラクチン血症があると,無月経をきたすということもわかっています.
卵胞期から黄体期への橋渡しという月経における重要な役割を担っているにも関わらず,

なぜプロラクチンが高くなると月経が来なくなってしまうのでしょうか.

それは要するに「自然に備わったメカニズムを乱してしまうから」だと考えられます.

実は月経周期におけるホルモンバランスの変動は自然に備わったメカニズムで絶妙に調整されています.

例えば,排卵の前,エストロゲンが低いと,中枢の視床下部でのLHRH(=GnRH:Gonadotropin releasing hormone;性腺刺激ホルモン放出ホルモン)や,その下位組織にあたる下垂体でLH(Luteinizing hormone;黄体形成ホルモン)やFSH(Follicle stimulating hormone;卵胞刺激ホルモン)の分泌を刺激することで,結果的にエストロゲンの量を増やそうとします.

逆にある程度エストロゲンの量が多くなってくると,もう刺激は要りませんと言わんばかりに,今度は視床下部,下垂体に抑制の刺激がかかり,LHRHやLH,FSHが出なくなります.これを「負のフォードバック」機構といいます.

ところが排卵直前になるとさっきまで抑制をかけていたエストロゲンが,急激にLHRHやLH,FSHを分泌させるように働きかけます.これを「正のフィードバック」機構といいます.

この正のフォードバックの結果,LHとFSHの一過性上昇が起こります.特にLHの上昇が著しいため,この現象の事を「LHサージ(LH surge)」と呼びます.

このLHサージが排卵を起こすのに重要だと言われています.

LHサージ

そしてプロゲステロンはこのLHサージを起こすエストロゲンの正のフィードバック現象を補強します.

このように各ホルモンの絶妙なバランスがあって初めて排卵が起こるというわけなのです.

そんな中,高プロラクチン血症があると,視床下部における強力なPIF(prolactin inhibiting factor;プロラクチン抑制因子) であるドーパミン代謝の亢進が亢進したり,さらにβエンドルフィンの活性が上昇したりします

その結果,同じく視床下部から分泌されるLHRHが分泌されにくくなってしまいます.

そうすると,LH サージの頻度や振幅の減少したり,欠如するばかりか,エストロゲンによる正のフィードバック機構も破綻してしまいます.これが高プロラクチン血症が無月経をきたすメカニズムだと考えられています.

無月経をきたすという事は,当然不妊の原因にもなります.そう考えると決して看過できない問題です.

なお,高プロラクチン血症の原因にはどういうものがあるのかと言いますと,

代表的なものに薬剤の副作用があります.例としては精神科領域で使われるクロルプロマジンという抗精神病薬はドーパミンを遮断する作用があるため,結果的に高プロラクチン血症の原因になります.

また頻度は低いですが腫瘍が原因の事もあります.プロラクチノーマというプロラクチンを過剰分泌する腫瘍が下垂体にできる事があります.

他にも甲状腺機能低下症,多嚢胞性卵巣症候群などが高プロラクチン血症の原因として挙げられています.



以上の事から,一つのホルモンのバランスが崩れる事で全体のバランスが大きく乱れるという事がわかります.

それだけ人体というものは精巧に作られている,という事だと思います.

そのメカニズムを邪魔しないような生活を心がけたいです.

そのために糖質制限を実践することで,不必要に血糖値を上昇させず,

ホルモン補充の材料になるコレステロール,神経伝達物質の材料となるタンパク質をしっかり補充する事ができれば,

その目標を果たすのに一役買ってくれると思います.



たがしゅう
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No title

わたしは歯学部に入って生理学や生化学の授業を受けた時、「薬を飲むのって、実はすごく恐ろしいことじゃないのか?」と思いました。
生体の中に網の目のように張り巡らされた相互作用のネットワーク、その一部に働きかける薬を服用することで、全体のバランスはどうなってしまうのだろうか…と。

緊急性がある場合はそんな事は言っていられませんが、基本的に安易な服薬(わたしたちの場合は処方も)は慎むべきだと思っています。
ですが、それを臨床の場で実践することのなんと難しいこと…

糖質制限について知れば知るほど、薬に依存せずに健康を取り戻す強力な味方だと感じます。
糖質制限が今後もっと広がっていくことを切に願っています。
そうすれば、きっと医療の現場も介護の現場も変わっていけますものね。

Re: No title

キジ白猫 さん

コメント頂き有難うございます。

>「薬を飲むのって、実はすごく恐ろしいことじゃないのか?」と思いました。

同感です。

薬というのは不調になった状態を元に戻すために一時的に使用する事はあっても、基本的に常用すべき性質のものではないような気がします。

薬以外の治療法の存在を知らないとその事に気が付く事自体が困難です。 キジ白猫さんは学生時代にその違和感を感じ取っておられて、非常に鋭い視点をお持ちだとお見受け致します。

別の視点で糖制限食を考えてます

こんにちは、アンチチタチンです。しばらくご無沙汰してました。
実は4月の上旬より、2ヶ月ほど高血圧の薬ミカルディスを断薬して血圧も安定していたのが、突然夜中によく起きるようになり不眠が始まったのでおかしいなと思って血圧を測ってみると、ふたたび高血圧症状が始まりだしていたのです。その後、徹夜、翌日4.5時間の睡眠というパターンを繰り返しながら、ふたたびミカルディスを服用するようになり、なかなか安定しなかったのですが、なんとかここ最近になり、睡眠も4.5時間取れるようになって、血圧も安定してきました。
しかし糖制限食や運動は以前と同様継続しているにも関わらず、血圧や不眠が発生することに納得がいかず、ふたたびいろいろな医学書やネットで情報検索をしていて、ふと、こういう開業医の方の意見に接する機会がありました。

この方は久留米市の開業医であり、血管内科を専門にされている方ですが一言で書けば、メタボリック関連の病気より大事なことは、血管にプラークを作らないことであり、そのプラークの程度を確認するためには、今の頸動脈エコーとかCAVI検査では不十分で、この先生が開発した人体8ヶ所の主動脈のプラークを同時に検査して進行具合を諮らないと無意味だという立場です。
私が痩せて糖制限食を実践しているにも関わらず高血圧が出たという理由を求めれば、一つは血管プラークがその原因ではないかと考えたところが味噌なのです。
で、初めていろいろな検査を受けてみましたが、どれも正常値以内でした。ということはこの先生のおっしゃるより緻密な各場所にある主要血管の汚れ具合を図る必要があるのかもしれません。続く

続きです

ところで、この先生のブログには糖制限食はすべきでないという見解が書かれています。

少し引用させていただきます。
「糖質制限食で体重が落ち、A1cが下がっても動脈硬化を改善させるとは限らない」のです(参照6)。

むしろ、「劣化脂質含有食品を制限しない糖質制限食(炭水化物制限食)は、動脈硬化の進行を早める」のです。(ハーバード大の研究結果と同じ)。

和風食で肥満者は炭水化物の代表とされる“白ごはん”を制限していませんよね・・それでも「洋風食の標準体重者」よりもプラークは少ないのです。

(注:“ごはん”にはアミノ酸が含まれ、毎日食べるので貴重な蛋白質源でもあり、鉄分、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルも含まれています)

また、血管にプラークが危険レベルで溜まっていても、痩せている場合が結構多いのです(参照7)。

糖尿病の治療で根本的に最も大切なのは、「将来の血管プラークによる心筋梗塞や脳梗塞、腎不全、認知症、大動脈瘤、・・・等々を予防することではないでしょうか。

間違っても、A1cを下げたり、体重コントロールすることが本当に目指したい目標ではないはずです。

肉やお酒を気にせず飲食するダイエット法は“美容”や“みてくれ”には利益になるかもしれませんが、ハーバード大学の報告によると、危険なダイエットということになります。

炭水化物を減らして、たとえ体重が10Kg以上も低下しても、血管のプラークがたくさん堆積し、5~10年後にはつら~い病気の日々がやって来るでしょう。

「肉類、乳製品、揚げ物類、アルコールや乳製品を制限しない炭水化物制限食(糖質制限食)は危険!」という論拠に納得いただけたでしょうか。

ただし
「お菓子や甘い物は制限すべきで、“ごはん”などの炭水化物の糖質は制限すべきではありません」

「敵は肥満やA1cではなくて動脈硬化(血管プラーク)なのですから」

なお、50歳を過ぎても炭水化物を制限する必要はありません。主食を止めてはいけません。(「病気にならない生き方」新谷弘実 著を参照)
年相応の量にすればいいのです。そんな些細なことよりも、劣化脂質・アルコール・菓子類や飲み物の糖分を制限しましょう。

「お米:“ごはん”は血管を脂で汚すことはないのですから」

私が肥満と動脈硬化に関して、科学的に論説できるのも、T-maxを・・、つまり、動脈硬化の総量を数値化できて、その根本原因の食習慣を定量化できるからなのです。

注)食習慣点数:著書「脳梗塞・心筋梗塞は予知できる」(幻冬舎)に記載。
引用終わり

http://majimaclinic22.webmedipr.jp/kanzenyobou/column2/28.html

すべての糖制限食に否定というわけでなく、一部はたがしゅう先生とも重なる点はありますが、悪い油を取り続けることが結局プラーク形成の要因になるので、脂質を制限すべき→ご飯はたべてもいい、なぜなら脂質がすくない、一方では洋風の主食パンなどは脂質が多いので制限、悪い油を使っているスナック類は厳禁、肉も魚は別として牛肉などは少なめにetcなどと糖制限食に否定的な立場を取られています。

もちろんLDLの高さなどは動脈硬化との関係は否定的な立場を取られています。
本人が臨床医であり、毎日患者と接しておられるので、このご意見は説得性が高いです。

私も最近4ヶ月ぶりに血液検査を受けましたが、LDLなどはさらによい数値に改善していました。これこそ、肝臓が自然と調整してくれた結果でしょう。
始めて糖尿病関連の数値も検査しましたけど、HbAicは5.1と正常値でした。
とにかく体というのは複雑にできてます。
考えれば考えるほど、難しいなと感じている日々です。
 
最後に今回のエントリーとは内容が違いますけど、この先生のご意見も読んでいただきたく、コメントに付け加えました。失礼しました。


さいごに

おなじページから糖制限食による動脈硬化の悪化と脳こうそくという実例もありましたので参考までにアドレス貼り付けておきますね。もちろん私は糖制限食の効果は認めている立場ですが、今の自分の置かれている危険な状況も理解せず、、ひとつ糖制限食の理解を間違うと、こういう事例にもつながるという危険性も感じながらこの事例を眺めてます。

http://majimaclinic22.webmedipr.jp/kanzenyobou/column2/29.html

No title

私は某慢性治療に携わっている者です。医師ではありませんが。
現場では日々処方が変わります。飲み忘れ、飲みすぎ
等も多々あります。
医師も患者の様子を診て変更しているのでしょうが、ちょっと節操ないかなぁと思う時もしばしば、、、

医師は薬は飲まないなんて話を聞いたことがあります。患者にも自身や家族のように丁寧で必要最小限の処方してほしいと思い早数十年。

Re: さいごに

アンチスタチン さん

コメント頂き有難うございます。重要な御指摘だと思います。

私としては糖質制限だけでは100点満点はとれませんが、70〜80点には行けるというイメージですね。御指摘のように脂質やタンパク質、ビタミン、ミネラルなど他の栄養素をどのようにするべきかを考える事が新しい栄養学を考える上で大切になってくると思います。

ただ、肥満やHbA1cが動脈硬化と関係がないとする意見や、糖質制限のせいで脳梗塞になったという意見は賛同しかねます。

なぜなら食後高血糖が動脈硬化のリスクである事は明確に証明されているからです。

御紹介の記事では、「徹底して糖質制限をやった」という記載だけ書いてありますが、実際にどのような食事をしていたのかがわからなければ結論は下しようがないと思います。そういう意味では記事を書かれた先生は、結論ありきで話を進めてしまっているように思えます。

そして大事な事は糖質制限のせいで脳梗塞になったと批判する事ではなく、「なぜ糖質制限していて脳梗塞を発症したのか」を考える事だと思います。それを考える事が必ず次に活かされるからです。

Re: No title

アローン さん

コメント頂き有難うございます。

> 患者にも自身や家族のように丁寧で必要最小限の処方してほしいと思い早数十年。

御指摘の通りだと思います。

医師はある意味患者から最も離れた存在なのかもしれません。

お返事ありがとうございます

そうですね、他の専門医の方でも言えますけど、たとえば糖尿病専門医の方の本を読むと、ほとんどがその専門の立場から持論を述べられます。エビデンスもやはりその人の臨床体験からたくさん引用されています。
この血管内科の専門のお医者様もそのような基本的な立場は死守されたうえで、本も書かれ、自分の得意分野を最大に評価したうえで他の評価を行っています。
人間の体というのは特定の立場からだけでは100%の解決法が見いだせない厄介な存在だと思います。
今後も各専門家のいいところは積極的に取り入れつつも、最後は自己責任においてしっかりと自分の健康を堅持していきたいと思います。
ありがとうございました。

アンチスタチンさんの服薬しているミカルディス

私は、一時期7種類も薬を服薬していました。今は何も飲んでいません。
 病状によっては、服薬の継続が必要な薬もあると思いますが、多くの薬は止められると考えます。
 個人差が大きいので、慎重にやらなければいけませんし、薬にもよりますが、一般的な薬の減数・減量は少しずつ行う必要があり、2/3 →1/2→1/4というように減らすのがよいと思われます。減量して不都合が現れた場合は、、量を戻すことも大切だと思います。



●ハイパー薬品検索

http://www.jah.ne.jp/~kako/frame_dwm_search.html

●ミカルディス添付資料

http://www.bij-kusuri.jp/products/attach/pdf/mic_t20_if.pdf
 
● ミカルディス

http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2149042F1025_1_18/@Generic__BookView;hf=1;lang=ja?DwebQuery=(%8Cx%8D%90%20in%20%3Cwarnings%3E)%20or%20(%8B%D6%8A%F5%20in%20%3Ccontraindications%3E)%20or%20(%8C%B4%91%A5%8B%D6%8A%F5%20in%20%3Cavoidedadministration%3E)%20or%20(%8Eg%97p%8F%E3%82%CC%92%8D%88%D3%20in%20%3Cprecautionsforuse%3E)%20or%20(%90%DA%8E%ED%95s%93K%93%96%8E%D2%20in%20%3Ccontraindications%3E)

**************************

こういうブログがありました

多剤大量処方減算に対する日本精神神経学会の抵抗
http://ameblo.jp/momo-kako/entry-11789235227.html


精神医療の真実  聞かせてください、あなたの体験
精神医療についていろいろ調べているフリ―ライター。日々、憤りを感じたニュースや出来事を書き連ねています。
およそ非科学的な精神医療という世界。
実際に、精神科医、処方薬によって被害を被った方、どうぞ声を挙げてください

わんわん長谷川さんのご指摘

私もミカルディスについてはご指摘いただいたような減量プロセスを経て、断薬に持ち込みました。しかし2ヶ月後に再度、高血圧状態となったため、ふたたび最初の水準に戻したという経緯です。
今後は血圧の安定とともに現在の40ミリグラムを20ミリグラムに減量し、これを最低維持量として継続して服用していこうと考えています。
あとは状況次第ですね。

すでに他の3剤は断薬し全く健康状態に影響していませんので当面服用は降圧剤のみという状態です。

しかし私も睡眠導入剤も5ヶ月ほど初めて経験しましたけど、、この断薬時の反動(反跳性不眠)は正直怖かったです。たった1剤でこれ、これを何剤も併用される怖さは想像がつきます。

日本精神神経学会の活動

日本精神神経学会では、問題解決のために薬物療法研修会を開催します
www.jspn.or.jp/activity/medication/index.html#maintitle

また、水俣病の最高裁判決に対し声明・見解を出しています。糖尿病学会の提言とは大違いです
www.jspn.or.jp/activity/opinion/2013/20130721_minamata.pdf

日本精神神経医学会総会は、患者・家族は事前登録で無料参加できます
www.congre.co.jp/jspn110/contents/reg.html

ちなみに日本糖尿病学会は、一般であっても有料です
www2.convention.co.jp/jds57/registration.html

学会HPには、製薬会社の広告は一切掲載されていません
https://www.jspn.or.jp/

アンチスタチンさん

私は、 眠剤を当時の東大医学部助教授から、サイレース・リーゼ・デパスの3剤を処方されていました。
 事後報告の形で、他のデパケンなども含めて、少しずつ減薬しました。3か月かかりました。
 最後まで残ったのが、サイレース(ベンゾジアゼピン系)でした。

>睡眠導入剤も5ヶ月ほど初めて経験しましたけど、、この断薬時の反動(反跳性不眠)は正直怖かったです。たった1剤でこれ、これを何剤も併用される怖さは想像がつきます。

アンチスタチンさんの気持ちはとても良く分かります。

眠れない恐怖・・
それを克服するには、休みの前の日に服薬せずに、「一晩くらい徹夜しても平気だ・・」という覚悟が必要で、断薬まで行きつ戻りとしました。
 今では、インターネットで調べられますが、欧米では日本のように、睡眠導入剤を何ヶ月も何年も服薬させないのですね。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9D%A1%E7%9C%A0%E8%96%AC

各国の処方規制ガイドライン

●イギリス 医薬品安全性委員会(en:Committee on Safety of Medicines)
ベンゾジアゼピンは、短期間の軽減(2 - 4週間のみ)に適用される。ベンゾジアゼピンはうつを引き起こしたり悪化させ、また自殺の危険性を高める
国民保健サービス(NHS): 2 - 4週以上の処方について認可しない。

●カナダ 保健省・薬物利用評価助言委員会(DUEAC)の勧告
ベンゾジアゼピンの長期的処方にはリスクが存在する。不安、不眠について適切な使用および薬物依存を避けるために、新規処方は注意深く観察すべきであり、処方期間は限られるべきである(不安には1 - 4週、不眠には14日まで)。

●ニュージーランド 保健省
最近では依存性のリスクが知られており、4週間を超えた使用は有害である。

●デンマーク 国立衛生委員会
ベンゾジアゼピンの処方は、睡眠薬では最大2週間、抗不安薬では最大4週間に制限することを推奨する。
保健省の依存性薬物の処方ガイドライン: 全般性不安障害、パニック障害、不安障害の第一選択肢は抗うつ薬である。依存性があるため、ベンゾジアゼピンの処方は非薬物療法など、それ以外の方法全てで治療できない場合のみに限定されなければならない。処方期間は4週間を目処にしなければならない。長期間の治療は避けなければならない。
ベンゾジアゼピン委員会の報告書
ベンゾジアゼピンの処方は通常1か月を超えるべきではない。

●ノルウェー 国立衛生委員会
ベンゾジアゼピンの日常投与は4週間を超えてはならない。

●スウェーデン 医薬品局
薬物依存を引きこすため、不安の薬物療法にベンゾジアゼピンは避けるべきである。薬物中毒の可能性があるためベンゾジアゼピンは数週間以上の治療には推奨されない。

Re: 日本精神神経学会の活動

精神科医師A 先生

 いつも貴重な情報を頂き誠に有難うございます.

Re: アンチスタチンさん

長谷川 さん,アンチスタチン さん

 御意見を頂き有難うございます.

 慢性疾患に対する継続投薬の問題に関しても,いずれ私の考えを記事にさせて頂きたいと思います.
プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
漢方好きの神経内科医です。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

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