サイアミディン

意図的にイメージづけされた言葉

「緩やかな糖質制限」という言葉がありますが,

世の中には意図的にイメージづけさせられた言葉というものがいくつか見受けられます.

例えば『脂っこい』という言葉があります.

この言葉を聞いて,良いイメージを連想する方はおそらくいないのではないでしょうか.


この言葉は「脂=摂りすぎると悪いもの」という常識に基づいて「脂が多い」→「脂が多くて気持ち悪い」というイメージを伝えやすくするために生み出された言葉だと思います.

英語で言えば,oily(オイリー)ですが,これもカタカナ語として聞いた時には同様の悪いイメージを持つ人が多いと思いますが,oilyの本来の意味は,ただ「脂の性質をもった」というだけのことです.

糖質制限を通じて知った新しい常識では,「脂」は人体にとって必要不可欠な栄養です.「脂の性質をもっている」という事自体は悪いことではありません.

このようにイメージづけさせられた言葉というものは解釈に注意を要します.

同様に「緩やかな糖質制限」と言う言葉にも意図的なイメージ付けがなされていると私は思います.

すなわち「糖質制限=異端の食事療法」→「やりすぎると人体に害を及ぼす可能性がある」→「緩やかにすればそうした悪影響を最小限にとどめられる」と行った意図が隠れているような気がしてなりません.

また同様に,日本糖尿病学会が使っている「極端な糖質制限は勧められない」といった文言も,意図的に「スーパー糖質制限食のような糖質制限の仕方が本来の道筋から外れている」というようなイメージづけをさせているように思われます.

糖質制限の理論を知り新しい世界がみえてきた私が,糖質制限の観点から各言葉のイメージをより正しく解釈すればこうなります.

「緩やかな糖質制限」  =  「弱い糖質制限」

「スーパー糖質制限食」 =  「標準的な糖質制限」

「(古典的)ケトン食,(釜池先生の)糖質ゼロ食」  =  「強い糖質制限」

「絶食療法」  =  「極端な糖質制限」

「従来のカロリー制限」  =  「非糖質制限」

従って,私に言わせればスーパー糖質制限食は決して極端な糖質制限ではございません.

むしろ極端な食事指導をしているのは,何も疑わず従来のカロリー制限(高糖質食)を指導している,糖質制限反対派の医師や栄養士の方だと思います.


たがしゅう
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No title

たがしゅうさん

根本的におかしいのは人類が今まで何を食べてきたかということが抜け落ちてるという点ですね。糖質を大量に取ることこそ進化論を考えたら異端です。藤原道長は糖尿病だったという説があるそうですが、そんな大貴族しかならなかった病気がいまや五人に一人という事実を考えないと。
人類の農耕の歴史がせいぜい数千年に過ぎないとか、日本列島で稲作が始まったのは弥生時代からとか義務教育で習わなかったのか?それとももしかして反ダーウィニズム論者の巣窟でしょうかね。進化論否定のアメリカ人ファンダメンタリストを笑えませんね。

Re: No title

SLEEPさん

> 根本的におかしいのは人類が今まで何を食べてきたかということが抜け落ちてるという点ですね。糖質を大量に取ることこそ進化論を考えたら異端です。

 同感です.

 私もいろいろな講演会に出席する機会がありますが,

 どんなに偉い先生の講演でも「日本人は農耕民族で…」という文言を聞いた瞬間に,一気に聞く気がなくなります.習得した知識をどう活かすかという「智恵」の問題ですね.

 

No title

たがしゅうさん

日本人は農耕民族は正しい(少なくともここ二千年ほど)のですが、まるで他の地域では農耕が発達しなかったみたいな言い分なのが笑えます。日本以外の全世界は最近まで狩猟採集生活でもしてたんでしょう、彼らの頭の中では。
読売新聞に過剰に炭水化物を敵視してはいけない、だってあれらの炭水化物制限ダイエット研究は欧米人対象に行われたんだからという記事が掲載されたそうですが、現生人類がアフリカから出て各地に散らばって分化したのはせいぜい数万年レベルの話だと言う人類史における標準理論すらご存知ないんでしょうかね。

Re: No title

SLEEPさん

 医学の勉強ばかりしていてもダメだと言うことですね.

 SLEEP さんに御提示頂いたような人類史がきちんとわかっていれば,「日本人は農耕民族で穀物に適応しており,食の欧米化(ここでは肉や脂肪などの摂りすぎ,の意)には適応できない」というような発言はされないはずです.

 私もいわゆる専門バカにならないよう,様々な分野の勉強を続けたいと思います.

 SLEEPさん,これからも宜しくお願い申し上げます.

No title

はじめまして、楽しく拝見させてもらってます。ひょんなことから江部先生、夏井先生、カルピンチョ先生とうまい具合に糖質制限のブログに行き当たりいろんなことを勉強させてもらっているところに、たがしゅう先生のブログが加わってますます楽しみが増えています。
意図的にイメージされた言葉・・・・最近特に気になるのが「ヘルシ~」っていう言い回しなんですよ。世間一般からだと「ノンオイル=ヘルシ~」ってことなのでしょうね。糖質たっぷりのメニューで「とってもヘルシーですね~」って言われても・・・糖質たっぷりのおかずでごはんなんて・・・怖すぎます。

Re: No title

nao@berry さん

 はじめまして、コメント有難うございます。これからも宜しくお願いします。

 パラダイムシフトに関連してこうした「イメージ付けされた言葉」は多いですね。

 おっしゃるように「ヘルシー」→「食べた方がよい」という意図が見えますが、ヘルシーという名の不健康食品にはくれぐれも注意しなければなりません。

 他にも

  「抗菌」「無菌」「除菌」→「菌は悪いもの」→「除去すべきである」

 とかもそうですね。あと本日の夏井先生のサイトで紹介されていた

  「心の風邪」→「うつ病は病院に行って治療しなければならない」

 というのも意図が見え隠れしていますね。

 
プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
漢方好きの神経内科医です。
南鹿児島さくら病院に勤務しています(下段にリンクあり)。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。

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