サイアミディン

書いて自分を見つめ直す

レコーディングダイエットというやり方があります。

何を食べたかというのをノートなどに細かく記録していく事で、

自分の食生活の問題点がわかっていき、それだけで自然と自制心が働き体重をコントロールできるというものです。

糖質制限開始から毎日体重だけは記録を続けてきておりましたが、

先月、断食道場で参加者の皆さんと交流している中で、ここは一つ記録をつけてみようという話になりました。

そこで、何に記録をしてもいいとは思うのですが、まずは既製のノートを使ってみることにしました。



このノートには、食事時間と内容を書く欄以外にも、

「体温」「「お通じ」「睡眠」「運動」「生理」など様々な事を書く欄が設けられているのですが、

中に「がんばったところ」「だめだったところ」を書く欄があります。

糖質制限で越えられない壁を越えようと頑張ってはいるのですが、

どうしても湧き上がる食欲に負け、一進一退の毎日です。

それでもリバウンドしているわけではないので、

この作業を繰り返すだけで理論的には停滞期の壁を越えられるはずなのですが、

どうにもこうにも、うまくいかない自分を情けないと感じてしまいます。

そんな感情の中でノートに「がんばったところ」「だめだったところ」を書け、と言われても、

ペンが進むのは自ずと「だめだったところ」の事ばかりです。

「がんばったところ」はいつも空欄。1ヶ月続けて、「だめだったところ」には同じような台詞が並んでいきます。

 ・今日もまた食欲に負けて食べてしまった・・・。

 ・あとは寝るだけでよかったのに…。

 ・次こそはきちんと小食にしよう・・・。


そう書いているある日、ふと気がつきました。

これは完全に「思考の悪循環」に陥ってしまっている、ということです。


私は最近特に思うのです。

負の感情は、また新たな負の感情を呼び込むだけだ、という事を。

人の悪口を言う人間は、絶対に別の場所で誰かに悪口を言われます。

そういう事をやっていると、知らず知らずのうちに負のオーラを自分で呼び込む事につながってしまうものなのです。

それは自分についても同じ事で、

自分の頭の中で悪い方に考えてばかりいれば、

その後明るい気持ちになっていくはずもありません。

卑下することなく今の自分を冷静に見つめ、

次にどうすれば良くなるかという建設的な思考に変えていくべきだと感じました。

そういう事に気が付かせてくれたこのノート記録、なかなかいいものです。


実はこの手法、医療の中でも応用されています。

例えば血圧コントロールを促すために血圧手帳をつけるように指導します。

その事によって、どんな時に血圧が上がるのか、いかにささいなことで血圧が変動するかということを、

患者さん自身に学んで頂き、場合によっては対策を講じる事ができるようになるなど、有用な指導法の一つです。

我々神経内科で言えば、頭痛の患者さんに自分の頭痛の特徴を把握させ解決するための糸口を自身で気がついてもらうために「頭痛ダイアリー(頭痛日記)」というものを書いてもらったりします。

同じく、どういう時にどんな頭痛が起こり、何が誘因となっているかという事が、ダイアリーを書いているうちにわかってくるようになり、

その誘因を避けるようにすれば、それはそのまま頭痛の治療となったりするわけです。

自分の事は意外と客観視しにくいものです。

こういう作業を通じて、自分を見つめなおす時間になればよいと思います。


たがしゅう
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非公開コメント

No title

ご無沙汰しておりまうす。
遅ればせながら、ブログ1周年おめでとうございます。

血圧手帳やレコーディングダイエットがあるなら、糖質制限食手帳というがあってもいいかもしれませんね。
糖質制限の概要、食品の糖質量一覧付きで、毎日の食事内容を記録できるようにして、脂質やタンパク質もしっかり取れているか確認できるような。
実践者から募った糖質への誘惑をかわすアイデアなんかも載せたり(笑)
こういう手帳を作って患者さんに渡すのも一手ではないかと思いました。
診療のたびにこの手帳を見せてもらえば、食事内容も指導しやすそうです。

考察をする

おはようございます。
私も食べたモノの記録を何年も書いています。私は、朝イチと就寝時の体重と、なぜつまらないものを食べてしまったかの考察と、次に気をつける注意事項も書くようにします。
ムダに餅菓子を3つ食べた日には、
なぜか?~生菓子で、今日食べないと硬くなってしまうと思い、捨てるのが嫌だったから。
どうしたら?~もともと、それを観光みやげに買ったのは私。家族に甘党はいないから、余ったら責任を取ることになる。これからは、おみやげには銘茶を選ぶとしよう。
なんて、レコーディングしております。

Re: No title

月夜野うさぎ さん

 コメント頂き有難うございます。

> 糖質制限食手帳というがあってもいいかもしれませんね。

 面白いアイデアですね。

 糖質制限指導において核となる食事記録の情報収集がスムーズになりそうです。血圧手帳のように普及するといいですね。

Re: 考察をする

エリス さん

 コメント頂き有難うございます。

 研究者のように自分自身を観察する姿勢ですね。レコーディングもそこまで極めると質の高い行いになりそうです。私も続けてみます。

糖質制限手帳らしきもの

調べてみたら、それらしき手帳というか、類似のノートがすでに出版されていました。

カルビンチョ先生のブログでの紹介

http://低糖質.com/review/cat28/post_163.html

著者のtwitter

https://twitter.com/healing_ima24

No title

欠かさず読んでいます。糖質制限に限らず、いろいろな場面で、弱~い心になった時に励まされています。

起床時、入浴後などに体重を記録していました。順調に減量していたのですが、このところ増加気味で測ることすらイヤになり、さぼりつつあります。そのせいかますます増加?イライラすると無性に餡の類を食べたくなるのは、今までの習い性なのでしょうか。
なんちゃって糖質制限中で仕事柄、昼は炭水化物を摂取。休日は子どもと一緒にお菓子を食べたり、外食したりで炭水化物を摂取しています。連れ合いはがっちり減量、メタボから脱出しました。連れ合いもなんちゃって、で昼食はおかゆ持参しています。連れ合いは毎日朝晩計量中!
明日からまた測ります。

No title

たがしゅう先生、お早うございます。satyです。

「月夜野うさぎ」さんが紹介されている、今西先生の「ダイエット外来の減量ノート」ですが、先生のHPもあります。
ご参考までに。
http://lowcarbodiet.ti-da.net/

ご無沙汰しております
レコーディングは小生も数ヶ月に
なりますが付けております
あとオ○ロンの体組成計がスマホと
連携して体重の移り変わりを
グラフにしてくれたり簡単なメモを
残せたりして楽しんで減量が楽しめます、こういうツールを
増やしていくと「よい成績を出したい」
と心理が働くのかw自分でも思いがけない
頑張りが利いたりするものなのだなと
実感している次第です
お陰さまで半年ほどで95.5→75kgとなり
血液検査の結果も全て異常なしとなりました
まだ標準体重まで数キロありますので
この先もムリせずに頑張りたいです
たがしゅう先生も頑張ってください
ブログも楽しみにしております

Re: 糖質制限手帳らしきもの

月夜野うさぎ さん

 情報を頂き有難うございます。

 そのノートは存じておりますが、血圧手帳のように無料で配布されるものではないので、普及に際しては障壁があります。それでは結局興味のある人しか買いません。

 もっとハードルが下がる何かができるといいですね。

Re: No title

神 加南 さん

 コメント頂き有難うございます。

 長く生きていればいるほど、良いにせよ、悪いにせよ「習慣依存」というものがいろいろな所にはびこっていると私は思います。

 つまり当たり前のようにやっている事が、本当にやるべき事なのか、それとも惰性でやっているだけの事なのかを時々見直すようにしないといけない、と思っていますが、

 そういう事を考えながらも、試行錯誤を繰り返していくしかないのかもしれません。

Re: No title

saty さん

 情報を頂き有難うございます。

Re: タイトルなし

みっきい さん

 コメント頂き有難うございます。

 最近は便利なものがあるのですね。教えて頂いて有難うございます。私も取り入れてみたいと思います。
プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
漢方好きの神経内科医です。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

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