サイアミディン

自由な立場で考える

糖質制限には様々な流派のようなものがあります。

中には特定の流派を絶賛し、それ以外の流派を認めようとしない風潮もみられます。

しかし私は基本におくべきは、あくまで糖質制限の理論そのものだと考えています。

そしてそれはあくまで基礎理論であり、応用的な事はまさにこれから構築していく必要があると思っています。

また糖質制限に理解を示す医師の中には、

糖質制限の効果を認めつつも、それ以外は従来医療にどっぷりと浸かったままのスタンスの医師とか、

厳格な糖質制限はダメだけど、緩やかな糖質制限はよいというスタンスの医師まで様々です。

さらに糖質制限に関する自助グループの性質についても、集団によって微妙に特徴の違いがあります。

私は糖質制限の理解を深めていく上では、

こうした派閥を意識せずに「自由な立場で自分の頭で考え続ける」という事が大事だと思っています。
例えば、ある先生が絶対に正しいという観念があった場合、

その人はその先生の派閥に属しているという見方ができると思いますが、

そういうスタンスで勉強していると、万が一その先生の理論と食い違う事実が出てきた時に、

正しい正しくないという事を冷静に捉えられるでしょうか。

おそらく無意識のうちに、その先生の理論を守ろうとする姿勢が出てしまうのではないでしょうか。

どれだけ完璧に見える人であっても、人は必ず間違うものです。

間違う頻度は成長によって少なくする事ができるかもしれませんが、「この人なら間違うことはないだろう」と決めつけてしまうというのはある意味危険な発想となりうるということです。

旧来からの医師が「病人を診ずして、病気を診る」というように揶揄されることがありますが、

それと同じような事が、糖質制限の世界でも起こりうるということです。

すなわち、「事実を見ずして、理論を守る」というようなことですね。

だから私は特定の派閥に属することなく、

自由な立場で糖質制限について考え続けていきたいと思っています。


たがしゅう
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No title

たがしゅう先生

私は糖質制限を夢の健康法だと考えています。厳格な糖質制限をしているヒトの中には1日1食を推進し(押し付ける?)それ以外の方法を否定するヒトも居ます。しかし糖質制限すると性格が穏やかになり他人の話を否定せず聞けるようになりました。糖質制限で性格まで変わるなんていうと宗教的に思われそうですから他者に言いにくいのですが。

私自身、日ごろは2食プラスナッツ間食として徹底して糖質を避けています。そのかわり他所でコース料理をいただくような時には気にしません(ご飯、パン等は抜きますが)呑みに行く時、ビールの糖質だけは許すと決めています。本来は駄目なのでしょうが、長く続けるには無理ないほうがよいと考えての事です。

Re: No title

栗田 さん

 コメント頂き有難うございます。

 そういう柔軟なスタンス、私も大賛成です。

 基本理論がわかれば、それをどう応用するかは各人が考えるべきことだと思います。

糖尿病専門外来とは?

従来型の医療に浸からないスタンスで保険医療を実施するのは難しいと思います。学会ガイドライン至上主義の標準医療というのはデータがすべてでデータをいかにして正常化させるという話ばかりです。あくまで私見ですが、糖尿病専門外来などはベルトコンベアのように患者のデータを見てこの数値だから薬はコレとか機械的に大量消費しているような診療が多いような気がします。医者が患者と時間取って対話するとなると1か月に800~1000人もの患者を捌くのはまず無理だと思います。今の医療のシステムだと大量消費できないと利益が得られず、病院も医院も赤字になり外来診療の存続すら難しくなる。時間をとって話を聞いていたらまったく儲からない。栄養士などを雇って話をしてもらう場合が大半だと思いますが、人件費がかかります。短時間でより多くの患者が捌ける医者こそが医療経済的には名医です。話を聞かない代わりにすぐにクスリを足す、それでデータがよくなれば患者はとりあえず満足する。結果として4~5種類もの経口血糖降下剤を飲むというきわめて危険なポリファーマシーが当たり前になる。
糖尿病以外でも同じでしょう。これが悲しいかな現実ではないでしょうか?診療報酬システムを変更しないかぎり、現場の医者をいくら個人批判しても解決しようのない問題だと思います。

お伺い致します

私は5年前に京大病院で未破裂脳動脈瘤の血管内手術をしました。 3年を経過してからは検査に行っていないので少々心配になってきて、一度検査に行かなくてはいけないなと思っていたら、本日、たまたまこんなのを見つけました。
京大病院の臨床試験登録情報というところで
『スタチンによる小型脳動脈瘤の増大抑制および破裂予防効果に関する多施設ランダム化比較試験 』
です。
治験という怖さはありますが、無料で検査をして経過観察をしてくれるのなら有難いかな・・・と単細胞に思ってしまったのですが、先生のブログに辿り付き、お尋ねしたいと思いました。
お教え頂けましたら有難いです。
よろしくお願い致します。

Re: 糖尿病専門外来とは?

アンチスタチン主義 さん

 コメント頂き有難うございます。

 御指摘のように、今の診療報酬システムの中でできる事には限度があります。

 真の医療を模索していくためには新しいシステムを構築するのが理想ですが、現時点では現状でベストを尽くし続けるより他にありません。あせらず力を蓄え続けたいと思います。

Re: お伺い致します

sakura さん

> 京大病院の臨床試験登録情報というところで
> 『スタチンによる小型脳動脈瘤の増大抑制および破裂予防効果に関する多施設ランダム化比較試験 』
> です。
> 治験という怖さはありますが、無料で検査をして経過観察をしてくれるのなら有難いかな・・・と単細胞に思ってしまったのですが、先生のブログに辿り付き、お尋ねしたいと思いました。
> お教え頂けましたら有難いです。


 肝心の、何を「お尋ねしたい」のかが書かれていませんので、コメントに困ります。

 もし「治験に参加すべきかどうか」という事であれば、顔の見えない相手に対して私はお答えできるような立場にございません。
 
 私のブログをご覧になって、何か感じる所があるのであれば、それを参考にご自身で判断して頂ければと存じます。
プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
漢方好きの神経内科医です。
南鹿児島さくら病院に勤務しています(下段にリンクあり)。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。

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