サイアミディン

複雑な事は知らなくてもいい

ブログで専門医批判をしておきながら何ですが、

私自身も神経内科の専門医です。

ただ専門医は専門医でも、私はあまり出来の良い方ではありません。

実は神経内科の専門医試験は難しい事で有名な試験です。

神経内科の守備範囲は非常に多岐に渡っているという事が一つの大きな理由です。

その中には普段の診療ではほとんど出くわさないような頻度の低い○○症候群とかといった稀な病気の名前や概要、

あるいは細かい電気生理学的検査の知識、病理組織の読み方など、

できるだけ多くの事を覚えておかなければ試験に合格する事は難しくなります。
こうした事を覚えるのは、私はあまり得意な方ではないのです。

それでも何とか合格にこぎつける事ができたので、最低限のラインはクリアしたという事にはなるのかもしれませんが、

おそらく同じ神経内科専門医の中ではかなり知識の少ない部類に入るのではないかと思っています。

自分が覚えていない知識をスラスラと述べる先生達の姿を見ていると、

うらやましくも感じていましたし、それができないせいで完璧な診療ができない自分を嘆かわしくも感じていました。

しかし最近はそんなに卑下する必要もないように感じるようになってきています。


というのも、稀な病気の場合も考察を推し進めると、

ほとんどの場合、結局は酸化ストレスの繰り返しに起因する事が多いとわかってきたわけです。

聞いた事もない○○症候群であろうと、病理の組織が読めなかったとしても

結局は不要な酸化ストレスを減らすようにすれば、

少なくとも害を与える事にはつながりません。

糖質制限という有効かつ着実に酸化ストレスを減らす手段を得た私は、

未知の病気に対しても自信を持って立ち向かえる勇気を持つ事ができるようになりました。

少なくとも「あなたには手の施しようがありません」とは言わなくて済むわけですから、

これは医師としては大変大きいです。


もしも専門医である事にこだわり、知識がない事を卑下し続けていたら、

私は医師として全力を尽くせていない罪悪感に苛まれ続けていたかもしれません。

でも今は、逆に知識があったとしても、結局やる事がステロイド投与であったり、インターフェロンであったりするくらいなら、

複雑な事を知らなくても糖質制限を進める方がまだ良心的な治療ができるような気がしています。

なぜならば前者の副作用は大きく、後者の副作用は圧倒的に少ないからです。

その副作用も多くの場合乗り越える事が可能なものばかりです。

私は専門家である事にこだわることなく、

全人的な医療を追求していきたいと思います。


たがしゅう
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がんばれーーー

先生と同じ考えを持つ医者が増えることを祈っています。
これからも頑張ってください。
たがしゅう先生がんばれ~~
短い文章ですいません。
これからも埼玉県の応援団長つとめます。
勝手にですが(笑)

チアガールズ

おつかれさまです。
神経難病でも糖質制限でいい経過をたどれる例が積み上がっていけば、高齢化の未来にも希望が持てますね。

共感する女子は、皆先生を応援するチアガールズです。ボンボンを持って踊っていると妄想してください(笑)。

神経難病に必要なのは薬物ではなく栄養

神経難病の治療に共通して必要なのは食事栄養療法であり、現在行われている薬物治療というのは対症療法にすぎないにもかかわらず長期服用を続ける事によって益よりも害のほうが大きいというのは明らかですね。いくら細かく症候群を分類したところで、神経内科の場合はいつまでたっても診断学ありきで根治治療という点での20年ほとんど進歩がないように思います。そろそろ薬物治療の限界について議論すべきなのですが、製薬会社とのしがらみでがんじがらめの学会理事はそういう真実については何も語れないのでしょうか?

たがしゅう先生応援団

私もです、ポンポン持って、
激しく応援していますから-!!(笑)

Re: がんばれーーー

もとつむりこともとやま さん

 応援頂き有難うございます。頑張ります。

Re: チアガールズ

エリス さん

 コメント頂き有難うございます。

> 共感する女子は、皆先生を応援するチアガールズです。ボンボンを持って踊っていると妄想してください(笑)。

 有難いですね。想像すると、嬉しくなってきます(笑)。ありがとうございます。

Re: 神経難病に必要なのは薬物ではなく栄養

ホワイトジャック さん

 コメント頂き有難うございます。

> そろそろ薬物治療の限界について議論すべきなのですが、製薬会社とのしがらみでがんじがらめの学会理事はそういう真実については何も語れないのでしょうか?


 難しいでしょうね。今や現代医療は薬無しで成立しない状態で定着しきっています。

 難病を難病たらしめている根源がそこにあるように私は思います。

Re: たがしゅう先生応援団

ユッキ さん

> 私もです、ポンポン持って、
> 激しく応援していますから-!!(笑)


 嬉しいです。ありがとうございます。頑張ります。
プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
漢方好きの神経内科医です。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

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