サイアミディン

非常時に真価を発揮する

先日、諸用で遠方に出かけていたのですが、

帰りの新幹線の事故で2時間身動きができない出来事に遭遇しました。

これにより私は列車ではその日の内に帰宅できない状況に追い込まれました。

策を練った結果、途中下車して夜行バスに乗り換えて翌朝までには何とか帰宅するという作戦を立てました。

この事故で私と同様に予定が大幅に乱れた人もいるのでしょうか、

焦りが隠せない様子を見せる乗客もちらほら見かけましたが、一方で私の心は落ち着いたものです。

普段から糖質制限しておく事は、こういう非常時にこそ威力を発揮します。
まず糖質を制限しケトン代謝に慣らしておくと、

エネルギー産生の過程で十分量の水が生成されあまり喉が渇きません。

長時間新幹線の中に閉じ込められても、退屈こそすれど、喉が渇いて困るという事がないのはメリットだと思います。

また糖質代謝の人はお腹がすいてイライラする時間だったりするかもしれませんが、

ケトン代謝に慣らしておくと、環境が空腹感に影響する要素が大きいためか、

急に食事がとれないという状況に追い込まれても、「それならそれで食べなくても平気」という気持ちになり、

そう考えると同時に夕方に高まってきていた空腹感が軽くなってくるのです。

しかも私の場合は絶食にポジティブなイメージを持っているので、

「ちょうどいいや。絶食療法を行うチャンスだ」と考えて、その先の数日間の絶食療法へとつなげるきっかけにもなります。

なおかつ血糖値の乱高下がないため、落ち着いて物事を考えることができますので、

非常事態であっても冷静になって打開策を考える事ができます。

それから夜行バスという事は、お風呂に入る事ができなくなりますが、

糖質制限をしていると、頭皮からの脂漏が減り、いわゆるフケが少なくなりますので、

一晩くらい入浴剤していなくともあまり汚くなりません。しかも私の場合はシャンプーレスもしているので翌朝も髪はサラサラを維持しています。


今回はたまたま新幹線での数時間の足止めでしたが、

これらのメリットは災害時にこそ真価を発揮すると私は考えています。

例えば地震などの災害でライフラインが断たれたら、

しばらく飲まず食わず、勿論お風呂に入れずといった事態が起こりうると思います。

それが数日程度ならまだ良いですが、長くなってくると食糧の奪い合いや限られた資源を占拠する者が現れたりと、

人間の醜い部分が現れてくる事が想像されます。

そんな状況に置かれても糖質制限と絶食に慣れている自分ならば、

本当に食糧を必要とする他の人に譲ってあげられる余裕が糖質制限をしていない人と比べてより多く持てるような気がします。

そしていざとなれば私は水分は自分の尿を飲んで確保します。

そもそも自分に余裕がないと、他人に優しくなんてできないのではないかと私は思います。

だから糖質制限は自分だけでなく、他人にも優しい食事療法です。


たがしゅう

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非公開コメント

違いが出ますね

たがしゅうさん、こんにちは。

確かに非常時には違いがでますね。
普通の人はあたふたしますが、セイゲニストや少食派の人たちは、その様子を観察する余裕すら生まれるかも知れません。

我が家も1日2食にして2か月が経過しましたが、
もうすっかり慣れてきました。
お昼を抜いたのですが、特に出先などでは、ランチをどこで食べるのかとか、頭を悩ませる必要がなくなり、いつでもどこでも穏やかに過ごせるようになりました。
以前に比べて水分摂取も随分減ったような気がしていましたが、そういう仕組みだったのですね。
体の事をよく知らなければ、不必要なものを沢山取り込んで、余計な時間やお金を費やすことになるのだと改めて感じています。

Re: 違いが出ますね

あきにゃん さん

 コメント頂き有難うございます。

> 以前に比べて水分摂取も随分減ったような気がしていましたが、そういう仕組みだったのですね。

 言ってみればラクダが砂漠でこぶの中の脂肪を水分に変えて乗り切るのと同じ構図ですね。

 動物の生態から学べる事は本当に多いです。最近のマイブームとなっています。

No title

たがしゅう先生

週末は大阪から東京までドライブしてきました。
先週開通した新東名の新区間ではSAに立ち寄りましたが、飲食店もお土産も相変わらずの糖質祭り状態でした。

話は変わりますが、金曜は某朝のワイドショーで糖質制限の是非を取り上げていました。
残念ながら解説された医師は「脳のエネルギーは糖質100%」という残念な御方でしたので、司会もコメンテーターも糖質摂取は欠かせないという方向に流れていきます。
(台本通りなのでしょうけれど。。。)

そんな中、コメンテーターには長嶋一茂さんがおりました。
長嶋一茂さんといえばパニック障害を患い克服されたことを知る人は少なくは無いと思います。
(参照:パニック障害 芸能人の克服方法から学ぶ脱出法
http://cure-relaxroom.com/1041.php

その際にまず食事療法に取り組まれるのですが、
「白米、砂糖などの白物食品」
を摂らないように努められていました。

「パニック障害にとって減量は絶対必要な条件。
 減量をすれば、血糖値なども正常に戻すことができ、内蔵の健康も回復できる。
 パニック障害克服のための理想の食卓は、
 ご飯は白いご飯でなく、雑穀米か麦飯か玄米。
 動物性タンパク質は魚を中心に。
 あとは野菜や海藻などで食物繊維を摂る。
 なるべくゆっくりたべること。
 そうすれば、なにも薬に頼らなくとも、
 パニック障害の症状はかなり良くなっていくはずだ。」

総糖質量は不明ですが、これまでの氏の食生活からみたら結構な糖質制限になっていたものと思われます。

そしてこれも上記に書かれていますが、
「とにかく早く治したい、そんな意欲のある人には断食もおすすめである。」
「理想的な期間は、三日間。
 三日断食して、その後、通常(わたしの場合1日1食)に戻す。
 そしてさらに余裕があれば、一週間後にまた三日断食をする。
 私の場合、それを二度も繰り返した頃には頭と体の中に鬱積した
 いろいろなモヤモヤがすっかり取れている。」

金曜の放送時も「自分は現在1週間の断食中である」とおっしゃっていました。

よくよく生テレビで暴走される長嶋さんですが、この日もご自身の断食の話から少々暴走気味になりました。
ここでの暴走=糖質制限賛成という番組の流れとは反対方向になる訳ですが、話しながら気付いたのでしょうね、ある瞬間、番組の思惑通りの方向へさっと梶を切ったのです。
こちらとしては非常に残念でしたが、そのような冷静な対応を取れたのも、糖質制限のお陰なのかもしれませんね。

PS.先のHPでは、
「腸内リセットでセロトニンが増える」
「体内のセロトニンのわずか1%が脳で作られ、95%が腸で作られている」
とのことです。
私はまだ一日一食が限度です(今はまた三食)が、いずれは挑戦しないといけません。

Re: No title

福助 さん

 コメント頂き有難うございます。

 長嶋一茂さん、自分なりの糖質制限を実践されていたのでしょうね。
 本音はさておき、テレビの世界にはいろいろな裏がありそうで構造上どうにも信用しきれない所があります。

 中には節操のない人もいるようなので、テレビやマスコミの類とはある程度の距離感を保っておくのがよいのかなと個人的には思います。

台本通り

テレビはすべてまず台本があって、出演者がさもその場で面白いことを発言しているかのように見えても、せりふは決められているので、視聴者の我々も鵜呑みにせず付き合うのがよいと思います。

Re: 台本通り

放送作家のいとこ さん

 コメント頂き有難うございます。

 そうなのですね。放送事故的な事を避けるためのルールといったところでしょうか。

たがしゅう先生

いつも記事見させていただいております。ありがとうございます。
私もケトン体をうまく利用できてるなぁと実感してからは、前ほど水分が必要にならなくなりました。1.5リットルくらい飲んでいたのですが、今は多くて1リットル、気付いたら0.5リットルくらいだったこたもありました。食事の水分が多かったのかもしれませんが…。

一つ伺いたいのですが、ケトン体代謝が水分の生成?に関わることが理解できる記事や資料などあれば知りたいのですが、教えていただけますでしょうか?

Re: タイトルなし

caseffino さん

御質問頂き有難うございます。

> ケトン体代謝が水分の生成?に関わることが理解できる記事や資料などあれば知りたいのですが、教えていただけますでしょうか?

これは生化学を勉強するとわかります。

詳しく話すと複雑過ぎて混乱するので概略だけ言いますと、
脂肪が分解するとできるNADH+という物質が、ミトコンドリアの中で酸化的リン酸化というプロセスを経て水分子が生成される流れがあります。

訂正します

たがしゅう先生

先のコメントに対し訂正があります。

> 金曜の放送時も「自分は現在1週間の断食中である」とおっしゃっていました。

は間違いで、正しくは「5日間」です。
翌日から回復食を摂るとおっしゃっていました(ビデオで見直しました)。
大変失礼いたしました。



そして見直していたときですが、違和感、スタジオの何とも言えない空気を感じました。。。

そこで思い出したのです。司会の羽鳥さん、以前他の番組で炭水化物を制限しているとおっしゃってたことを。

ネットで検索してみたところ、他の番組でも同様の発現をされていたようです。
また、アシスタント役の宇賀アナも番組中に、「実は以前桐山さんの本を読んでやってみた」とおっしゃっています。
つまりスタジオにいた司会、アナ、コメンテーターの4人中3人がセイゲニストだったのです。

羽鳥さんはそこを上手くカバーして、一般視聴者の目線で(かつ台本通りに)捌いていたのですが、
その違和感が変な空気として感じたのだと思います。



PS.「羽鳥慎一 糖質制限」でググりますと、上記の動画や見た方の見解等が多数検索されます。
また放送での問題点(糖質制限で筋肉が落ちて基礎代謝が減るなど)は、下のブログで取り上げておられる方がおりましたので掲載します。


[ 羽鳥慎一 ] 「糖質制限ダイエット」徹底解説 2016.2.19
https://www.youtube.com/watch?v=ngE3C7AJFJU

【モーニングショー】の「糖質制限ダイエット」の第一人者・桐山秀樹さんが心不全で急死したってニュースはどうなの?
http://reform-yk.com/mind-and-body/healthy-diet/m-show/

Re: 訂正します

福助 さん

コメント頂き有難うございます。

5日間にしても1週間にしても、ある程度しっかりした断食を経験しておられますね。

芸能人の影響力は大きいですから、糖質制限に理解を示して下さるのは大変有り難く思います。
テレビには台本があるのかもしれませんが、ブログなど自由な場で糖質制限に肯定的な意見を述べてくれる方が増えてくれると良いですね。

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プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
漢方好きの神経内科医です。
南鹿児島さくら病院に勤務しています(下段にリンクあり)。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

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