サイアミディン

地震から学ぶ教訓

2016年10月21日午後2時7分頃、鳥取県中部地方で震度6弱の地震が起きました。

私の住む地域でもかなり揺れました。その時私は診察室で患者さんを診療中でしたが、

揺れてしばらくの間、ただただ目の前の患者さんを安心させ続ける事しかできませんでした。こういう時というのはいろいろな事が頭からすっ飛んで、ただただうろたえてしまうものです。

少し時間が経って慣れてきた所で、病院の他部署、入院患者さん達はどうだろうと思って院内を見回りしましたが、幸い院内に大きなけが人はなく、ライフラインも経たれず、患者さんの人工呼吸器等も正常に作動していました。

その後、地震を契機に怪我をしたという外来患者さんを数人診ましたが、いずれも軽症で済んでいました。

また時間が経ってくるといろいろな被害状況が明らかになってくることもあるでしょうが、ひとまず一安心です。

ところが、一通り仕事を終えて家に帰ってからがまた大変でした。
今回の地震は横揺れだったので建物の大きな倒壊はなく人的被害も少ないようなのですが、

その代わり家の中ではあらゆるものが揺さぶられて家具やら本棚やらは悲惨な状況が多かったようです。

特にウチは本ばかりやたらと買って無秩序に積んでましたので、寝室に入ると無数の本で埋め尽くされており、

本棚も相当古いものを使っていたので、完全倒壊してしまいすべて本が床に散らばって一部屋丸ごと完全に本で埋め尽くされたうんざりするような状況になっていました。

この本棚もいつかこうなるだろうなとは思っていたのですが……この光景を見て私はふと思いました。

「何かを新しく構築するためには一度すべてを破壊する勇気も必要」

古い本棚は歪んでいましたし、本もきれいに並べられないものでしたが、本棚を交換するのも面倒くさくてずっとそのまま我慢して使っていたのです。これは私の中にもある2:8の法則での8割の変えられない部分だったと思います。

しかし今回の倒壊光景を見て、ようやく踏ん切りがつきました。「これは新しく本棚を買い替えなさいということだな」と。

糖質制限を通じて見つめ直す栄養学だって同じようなものなのかもしれません。新しい栄養学を構築するためには一回全部ちゃぶ台返しをしてすべて考え直していかなければならないのではないかと私は思っています。


もう一つ感じたのは、いつも私が眠っていた場所に重たい本棚が倒れていたのを見て、

あぁ、これは夜に地震が起こっていたらもしかしたら死んでいたかもしれないな、という事です。

若い人は特に、忙しい日々を送っているとついつい忘れてしまいがちですが、人は常にいつ亡くなってもおかしくない状況の中で生きています。

だからこそ「いつ亡くなっても悔いのないように毎日を精一杯生きていくべきだ」という事を考えました。

もしも私のブログがある日突然何の脈絡もなく途切れたら、それは私が何らかの理由で他界したという事になるのかもしれませんが、

そうなっても悔いが残らないよう私は自分が考えた足跡をできるだけ着実に残していきたいと思います。

ネットの言葉はずっと残るからうかつな事は書かない方がいいとか言う意見も聞きますが、

その反面、残り続けた言葉が時代を超えて誰かの心を動かす事だってあるかもしれないのです。

それに私がいなくなっても、私の文章を読んでくれた世界のどこかの誰かさんが、

私亡き後を引き継いでくれるかもしれません。血縁でなくとも赤の他人であったとしても、

言葉さえ残していればそういう可能性だってゼロではないわけです。

だから私は今日も言葉を残し続けようと思います。


たがしゅう
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ご無事で何より

たがしゅうさん、おはようございます。

地震大変でしたね。ご無事で何よりです。

>あぁ、これは夜に地震が起こっていたらもしかし
>たら死んでいたかもしれないな、という事です。


神様に助けてもらわれたのですね。
私も阪神大震災の前夜、神戸にいたのですが、夜の新幹線で広島の自宅(当時)に帰って、危うく難を逃れました。

生きることを許された命ですから、誰かの、何かの役に立てればと思いながら生きています。

Re: ご無事で何より

あきにゃん さん

 コメント頂き有難うございます。

 非科学的だと言われるかもしれませんが、私も似たような事を感じる事があります。
 私達が神と呼ぶ何か大きな偉大なもの、あるいは大きな流れのようなものに生きる事を許されている内は、懸命に生き続けたいですね。

ご無事の様で安心しました

たがしゅう先生。おはようございます。

 今朝の記事を読ませて頂いて、少し安心しました。

 まだ余震が続き、不安な日が続きそうですが、ご無事で過ごされますことを祈念します。

Re: ご無事の様で安心しました

saty さん

御心配頂き有難うございます。
引き続き警戒して過ごすようにしたいと思います。

油断大敵

たがしゅう先生

ほんとご無事で何よりです。

お部屋の悲惨な状況が目に浮かぶようです(^^;

と言いますのも、私も東日本の大震災のときはえらい目にあいまして、金曜だったので会社から10km以上革靴で歩いて帰り、家に着いたときはもうへとへとだったのに玄関空けたら・・・
私も学生時代からの本をため込んでいたので、1Rの狭い部屋では置場が無く、玄関の左右に本棚(兼靴入れ)を置いて、さらにはその上まで収納にしていました。
玄関が北向きなことも災いして、東西方向の揺れに無残にも崩れ果てていました。
部屋までの廊下もミニキッチンの食器が割れて飛散しており、また足止め。
そして最後の砦、部屋のドアは、わずか10㎝ほどしか開かず、これまた入口のすぐ横に置いていた本棚が倒れてドアを塞いでしまっていたのでした。
そのときも、かなりのものは処分したのですが、関西転勤時にはまたものすごい量のものを一気に処分したので、ちょうど糖質制限で20kg落ちた後でしたし、身も心も物も全て洗われた感じでした(^^;

「これは新しく本棚を買い替えなさいということだな」
っていう前向きな姿勢が良いですね(笑

とはいえまだあと数日は地震にご留意くださいませ。

地震お見舞い

たがしゅう先生、地震の片づけ大変でしたね。私も仙台在住・しかも大型本棚8棹林立状態なので、東日本大震災の時はうちに帰るのが大変怖かったです。しかし、幸い本棚が倒れることも中味が散乱することもありませんでした。本棚の中で本が波打っていましたけど。アート引越センターが提案してくれた転倒防止のパッドが効いたのかも知れません。
夜中に本棚につぶされなくて良かったですね!
これはやはり身の安全を考えなさい、という天の警告なのでは?
安全に気を使った食生活をしていても、本棚に潰されちゃ元も子もありませんよ。

Re: 油断大敵

福助 さん

 御心配頂き有難うございます。

 福助さんも大変な目にお遭いになられていたのですね。

 こうした経験も後で振り返ればきっと何かに活かす事ができるのではないかと思います。
 手始めに私もこれを断捨離の良い機会にしようと思っております。

Re: 地震お見舞い

へるみ 先生

 コメント頂き有難うございます。

> 安全に気を使った食生活をしていても、本棚に潰されちゃ元も子もありませんよ。

 おっしゃる通りです。身の安全を考え直す良い機会にしたいと思います。
プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
漢方好きの神経内科医です。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

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