サイアミディン

女性を守るために生まれた男性

男性が女性にモテたいという気持ちが持つ原動力にはかなり大きいものがあります。

モテたいと表現してしまうと俗っぽいですが、女性に注目してもらうため、女性に愛してもらうためと幅を広げて解釈すれば、ほとんどすべての男性の行動原理になっているのではないかとさえ思う程です。

一方で、私は男性なので女性の気持ちが完全にわかるわけではありませんが、女性が男性にモテたいという気持ちは少なくとも表面上は男性のそれに比べて目立ちません。

秘する気持ちがあるかもしれない事は否定できませんが、例えばお笑い芸人など「モテたいからなった」などと公言しやすい職種の人でも、そう言うのは男性に圧倒的に多いように思います。

また他方で世の中に氾濫する性的な情報を眺めてると、女性向けのものよりも男性向けのものが圧倒的に多いですね。

そこにインターネットも加わり、その気さえあれば簡単にそうした情報に触れる事ができる世の中になってしまっています。

性情報に男性が惹きつけられる吸引力には相当なものがあります。容易にアクセスできる情報に対してたいていの男性はその魅力に抵抗し難いと思います。

アイドルに熱狂するというくらいの現象なら男性、女性に均等に見られるように思いますが、こと性的な情報に関して言えば男性は操られる側、女性は操る側という構図があるように私には思えます。
SMの女王様というのはいても、SMの男王というのはいないという事も象徴的ですね。

先日エストロゲンの起源について学んだ時に、世の中のそうした現象とも共通性があるのではないかと私は感じた次第です。


この事をもっと深く考えてみますと、

そもそも男性というのは、ひいてはオスというのは、女性を守りたくなるように強力に意識づけられた生き物なのではないかとも思います。

ブログ読者のやまたつ さんから「玄牝(げんぴん)の門」という言葉について教えて頂きました。

老子 第6章
谷神不死。是謂玄牝。
玄牝之門。是謂天地之根。
綿綿若存。用之不勤。

読み下し)
谷神は死なず。之を玄牝(げんぴん)と謂う。
玄牝の門、是を天地の根と謂う。
綿綿として存する如く、之を用いて勤ぜず。

訳)
(女性器の)谷間に宿る神霊は永遠不滅、それを玄妙不可思議な
メスという。
玄妙不可思議なメスの陰門こそ天地を生み出す生命の根源である。
綿々と太古より存え、疲れを知らない不死身さよ。(福永光司 訳)

女性器そのものを万物の根源(天地の根=道)を生み出す出入り口と
賛美する老子は現代の女性賛美の発想より、より即物的であり、
素直に読めば「単なるエロ」です。
しかし、「女性器」を「メス」の象徴として読みかえれば、それが万物の
根源を生み出しているという話に変換され、遺伝子レベルで女性が人類の
母である
という今回の話を包含するスケールの大きな話に繋がるような気が
します(ちょっと苦しいかも)。



やまたつさんの考察、十分に的を射ているように私は思います。

男性が女性によって掻き立てられる気持ちの強さ、女性の持つ全てを包み込むような優しい雰囲気、そして世の中の様々な推進力の根源には常に女性の存在があったかもしれない事を思うとこの事は大変よく理解できます。

本来、生命の根源である女性器に触れる機会なんていうのは正式な手続きを経てこそ拝めるものでした。

お目当ての女性に気に入られるようにあらゆる努力をすることで親しい仲となり、信頼を得て恋人となり、さらに親交を深めて男女の仲となった時に初めて見る事ができるものです。

ましてや今のように性情報に気軽に触れられるメディアのない昔であれば、そこに神秘性を感じても全く不思議ではないと思うわけです。

逆に言えば、今の世の中ほど性情報に気軽に触れる事ができる時代など、過去に一度たりともなかった異常事態です。

分別のわきまえた大人ならばまだしも、こども達への性教育など果たしてどうなってしまうのだろうと一抹の不安を覚えます。

しかし男性が性情報へ興味を持つ根源が女性という生命の本質を守りたいという気持ちなのであれば、

性情報にまつわる構造・環境はがらっと変わってしまってしまいましたが、今後時を経て自然な落としどころというか平衡状態と言える状況へと落ち着いていくのではないかと私は推測します。


そう考えれば、男性が女性よりも運動能力が高い理由も女性を守るためだったのかと腑に落ちます。

それなのに歴史的に能力の高い男性が女性を支配するような社会が生み出されてきた事は、解釈を誤り続けてきた歴史の連続であったと私は思います。

今も女性が社会に進出するようになったとはいえ、男性中心の社会構造が変わっているとまではまだ私には思えません。

これは女性を企業や組織のトップに据えればいいというような単純な話ではありません。

一言で言えば、もっと女性が大切にされるような社会構造が本来組み立てられるべきではないかと思うのです。

それが本来生命が進むべき方向性であるように私には思えます。


たがしゅう
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非公開コメント

いつも面白く読んでいます。
が、性教育と性刺激を惹起する情報をごっちゃにするのも男性的発想で面白いですね。

そうしてきちんと教育しないままだと教材がAVをはじめとした妄想と勘違いで構成されたものになるので、女性を守るためにも恐れずきちんと性教育してほしいです。

大概の「性教育反対」の人って性教育をほぼ確実に快楽のセックスと結びつけたがるのです。残念なことに…

Re: タイトルなし

まりーな さん

 コメント頂き有難うございます。

 私的な解釈では性刺激を惹起する情報は「自然」であり、性教育や性に対する倫理観は「人為」とみます。

 また性刺激が惹起される事自体は「自然」だけれど、それが過剰に惹起され続ける環境は「人為」です。
 正しい性教育を行うという事は「自然に人為を加える」ということであり、人為的に自然の流れが乱されまくった状況に適切な人為を加えて適正化するような行為だと思います。

 2016年11月6日(日)の本ブログ記事
 「自然に人為を加える」
 http://tagashuu.blog.fc2.com/blog-entry-772.html
 も御参照下さい。

 今のような世の中だからこそ、正しい性教育の在り方が強く求められているように思います。

No title

イスラム教のコーランにははっきりと女性は守るもの、との記載があります。一夫多妻も当時は戦争未亡人が多く、生きていくことが困難な夫人を救済する為の制度?です。でも間違った解釈をして女性を支配してもいいと思っている男性の多いこと。
たがしゅう先生のブログで沢山の気づきをさせて頂いております。お体に気をつけて良い新年をお迎えください。

Re: No title

ココア さん

 コメント頂き有難うございます。

> イスラム教のコーランにははっきりと女性は守るもの、との記載があります。一夫多妻も当時は戦争未亡人が多く、生きていくことが困難な夫人を救済する為の制度?です。

 そうなのですね。そういう話ともつながってくるとはますます興味深いです。

 科学中心社会ではとかく否定的に見られがちな宗教も、その成り立ちについて知れば学ぶべき所も多いかもしれませんね。

No title

こんにちは。

異性に対する性衝動や欲望といった感情が生まれるのは、人間が動物として種を持続させるためでしょうが、同時にそのような感情は、一般的には、下等な感情という風に考えられています。
なので性は、教育になかなか馴染まず、親も学校の先生も苦労するのでしょう。

誰もがその気になれば性的な画像や動画を見られるようになったメリットの一つは、性犯罪の現象、デメリットは、人口減少でしょうか。
(もちろんそんな単純なことでもないでしょうけど)

Re: No title

たにぐち さん

コメント頂き有難うございます。

インターネット普及前と普及後で性犯罪の構造はどう変わったのでしょうかね。
考えようにもおそらく大変複雑で容易に結論を導き難いです。また自分でも考えてみたいと思います。

下等と捉えるのは解釈の一つですが、捉えようによっては進化の歴史の中で初期段階から備わっている根源的なシステムと見る事もできると思います。

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プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
漢方好きの神経内科医です。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

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