サイアミディン

不自然な脅威

糖質制限をすれば自己が備える代謝能力が正しく発揮されて、

風邪にかかりにくくなったり、風邪にかかっても軽くて済んだり、早めに治ったりします。

その辺りを極めれば未知のウイルスなどによる感染症にかかったとしても、自分の力である程度戦えるような気もしてくるのですが、

どれだけ糖質制限を極めても絶対に立ち向かえない脅威というものがあると思います。それは人為的で不自然な脅威です。

以前とある病院で点滴に混入した界面活性剤で入院患者が死亡したというニュースが報道されたことがありました。

界面活性剤自体は自然界にも存在しますし、例えば消化を助ける胆汁酸も界面活性剤の一つです。

しかしどんな界面活性剤でも血管の中に直接入ってくるという状況は自然界ではまずありえない状況です。
ヒトの、ひいては生物の見事な代謝システムは、あくまで自然界を中を生き抜いていく事で淘汰されて形成されてきたものです。

自然免疫とか獲得免疫とか、サイトカインとか炎症カスケードとか、様々な外からの脅威から身を守るためシステムは、過去に出会った自然界の脅威を元に作られたものです。

それなのに点滴から界面活性剤が入ったらダイレクトにタンパク質を変性させられます。システムが起動する間もなく破壊されてしまいます。

従ってどれだけ糖質制限で自身の持つ力を最大限に高めたとしても、不自然な脅威だけにはどうしようもありません。


哲学者カントの言葉を借りれば、

平和な世界を作るためには公平性と公開性が大事で、

誰も損しないようなルールを公開の場で議論する作業をひたすら繰り返して正解に近づけていく努力が必要です。

しかし先日文庫Xを読んでいた時に思いましたが、

仮にそうした努力を99.99%の人が真面目に取り組んでいたとしても、

0.01%のとんでもない考えの人物がとんでもない犯罪を起こしたりしたら折角作っていた平和への道筋が一気に台無しになります。これは言ってみれば社会にとっての「不自然な脅威」です。

またそれを力で封じ込める事はまた平和から一歩遠ざかる行為になってしまいますし、

かといって重大犯罪を平和的に解決しようなんて悠長なことも言ってられず、そうこうしている間に再度犯罪を起こされたらたまったものではありません。

私達はこうした不自然な脅威とどのように向き合っていけばよいのでしょうか。


なかなか簡単に答えの出せる問いではありませんが、

現時点での私の考えをまとめておきたいと思います。

もしも私に第三者の悪いによる不自然な脅威が降りかかってきたら、

ありのままを受け入れます。最悪の事態になったとしても受け入れて人生をまっとうします。

しかしもしもそれが自分の大事な人に降りかかった場合、現実にはとても受け入れきれないかもしれません。

けれどそうであっても、新たな負の連鎖を生み出さないように再発を防ぐための全力を尽くしたいと思います。

そのための方法として私が参考にするのは植物の生存戦略です。

ある種の植物は自分の命が絶えても種(しゅ)が生き延びられるように種(たね)を飛ばします。

私達も自分一人の命、大事な人の命と個別に考えるのではなく、わたしたち全体の命として捉えるのです。

心無い人にある日突然命を奪われたとしても、その意志が絶えないように種をまき続けます。それは「同じ事を繰り返さないで」という事を訴え続ける種です。

それが失われた命が報われるための最大限できる努力ではないかと考える次第です。


そんな不幸がそもそも起こらないようにするための努力を、

これからも私ができることを考え続けていきたいと思います。


たがしゅう
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No title

たがしゅう先生

今日の記事、私が常に感じている事なのです。どれだけ健康に気をつけて生活していても大災害に巻き込まれれば命を奪われる事もあります。身体を鍛えて頑強な身体になっても交通事故や火災にあってはヒトの努力に限界があります。努力が命を守る手段にならない場合も多いと感じています。

大災害に巻き込まれた時、ヒトは「運が悪かった」で済ます場合もあります。しかし自身や家族にあってはあきらめられません。オウムのサリン、大震災、御岳山での落石・・・色々思い出しました。


何ら災難や災害にあわない事を前提として私は糖質制限を継続します・・・。極自然に受け入れられて、かつ楽しくできる健康法ですから

くんだみえ

Re: No title

栗田三江(くんだみえ)さん

 コメント頂き有難うございます。

 大災害に巻き込まれる不慮の事故というのもそうなのですが、
 私が憂慮するのは、自然災害よりも悪意のある第三者による不自然な脅威です。

 糖質制限がいかに優れた健康法であっても、あくまで自然な脅威に対する対抗手段であって、不自然なものに対してはなす術がありません。そこに怒りや悲しみは生じて然るべきですが、たとえ性悪説を認めたとしても、それでもあくまで理想は永遠平和を目指すべきだと私は考える次第です。
プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
漢方好きの神経内科医です。
南鹿児島さくら病院に勤務しています(下段にリンクあり)。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

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