サイアミディン

「失敗学」を学ぶ

私は最近、「失敗学」というものに興味を持っています。

仕事でも恋愛でも、人は失敗しないに越した事はないと考えがちです。

だから多くの人は失敗をできるだけしなくて済むように安定感のある場所を求める傾向にあると思います。

しかし何かを為すのに失敗というのはつきものです。特にそれが新しい事を始めようというならなおさらです。

大事な事は「失敗しないようにする事よりも、失敗した時にそこからいかに学ぶか」という事です。

失敗はそれまでの自分が全く気づかなかった何らかの事象により起こることですから、

自分をステップアップさせる大きなチャンスだと見る事が出来るのです。
私は糖質制限指導において過去に2度大きな失敗をしています。

いずれも個人情報保護の観点から詳細を明らかにすることはできませんが、

2例とも今振り返れば、私にストレスマネジメントの観点が欠如していたために起こってしまった失敗でした。

2例のうち1例は、当ブログのコアな読者の方々は御存知かと思いますが、一度このブログを終了しそうになる所まで追い込まれた失敗でした。

先走ってしまった事による後悔からしばらくは自責の念にさいなまれていましたが、そんな私を救ってくれたのは優しく見守ってくれていた読者の皆さんでした。あの時たくさんのメッセージを頂いた事は今でも有難く大事に思っています。

失敗をすると何かしらのダメージは受けてしかるべきです。しかし大事なことはそこからどう立ち直るか、「失敗学」はその事を教えてくれるのです。



本当に役に立つ「失敗学」 (中経の文庫) 文庫 – 2016/11/12
畑村 洋太郎 (著)


こちらの本には「失敗に立ち向かえない時に取るべき七つの方法」として次のように書かれています。

(p46-48より引用)

失敗からできるだけ早く回復するには、失われたエネルギーをいかに上手に早く溜めるかが大切だが、それを促す七つの方法がある。

①逃げる 
よい対処法が見つからないのにその場にい続けることは意味がない。
自己否定の思考回路に陥って自滅する前に、一時的に逃げてしまおう。

②他人のせいにする
意識して、「失敗は自分のせいではない。他人のせいだ」と考えよう。
思考の負の連鎖を止めるため、あえてそう考えることは決して悪いことではない。

③おいしいものを食べる
腹が減っては戦はできぬ。
心身に活力を与えるために食事をとる。

④お酒を飲む
お酒はまさしく最高の心の薬。
ただし、現実逃避のために泥酔するのは論外だ。

⑤眠る
しっかり睡眠をとることでリフレッシュを図り、頭が柔軟に働くようにするのが大切だ。
一時的に睡眠薬の力を借りるのも一つの手だ。

⑥気晴らしをする
つらいことばかり考えるな。
スポーツや買い物、ギャンブルで気分転換を図ろう。

⑦愚痴を言う
に愚痴を言い、鬱憤を吐き出すと、不思議と冷静になることがある。「他人のせいにする」を、実際、言葉にして口に出そう。

そうしてエネルギーが溜まってくれば、新しい目標に対して自発的に行動できるようになるものだ。

(引用、ここまで)



まあ、これはあくまで一般論ですし、

七つすべてが自分のケースに応用できるとも限りませんし、

自分の頭で考えれば間違っている事を言っている場合もあるのですべてを鵜呑みにしてはいけません

例えば、私の失敗経験の場合は③食べるとか⑤眠るとか言われても食欲が落ちていたり、考えて寝れなかったりしましたので、これらの対処法は難しかったと思います。

また「一時的に睡眠薬の力を借りるのも一つの手」に至っては、おそらく睡眠薬の依存性の観点はなくアドバイスされていると思います。

問題の先送りになる睡眠薬を使うくらいなら何も使わない方が私はマシです。もし使うとしても自然の構造を利用した漢方薬くらいでしょうか。

一方で①逃げる、②他人のせいにする、⑦愚痴を言うなどはアドラー心理学を学んだ身としては「本当にそれでいいのかな」という気持ちも芽生えてきます。

なにしろ「他者貢献」どころか、責任を回避したり、他人を陥れたりと一見真逆の最低な行為であるように思えます。

しかし、失敗というある種の特殊状況から元の状態に立ち直るためには、一つのアプローチとしてこういった方法に一時的に頼る臨機応変さを持つ事も必要なのかもしれません。

そして③~⑥の方法は一人でも実行可能ですが、①、②、⑦は基本的には仲間がいてこその方法です。

逃げるといっても逃げ場所がなければ状況は変わりませんし、愚痴や責任転嫁だってそれを言う相手がいなければ独り芝居です。


ここで私が思うのは「失敗から立ち直る時に最も大切なのは共感してもらえる仲間の存在ではないかと、

友だちを求めずに突き進んでいたとしても、他者貢献として天に誓って恥じない行為を行い続けていさえすれば、

失敗した時にもきっとわかってくれる仲間がいるはずです。そう、私が読者の皆さんに助けてもらった時のように。

愚痴とか他人のせいにするとか、そういう内容については些末なことであって、

最も大事な点はここに尽きるのではないかと私は思います。


「失敗学」は糖質制限を今後発展させていく上でも非常に役立つ考え方ではないかと思います。

こちらの本には他にも参考になる話が書かれていましたので、また折りをみて紹介させて頂きます。


たがしゅう
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プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
漢方好きの神経内科医です。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

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