サイアミディン

見返りを求めず与え続ける

今回は以前紹介した「失敗学」の本の内容から記事を書きます。

本当に役に立つ「失敗学」 (中経の文庫) 文庫 – 2016/11/12
畑村 洋太郎 (著)


前回は失敗から回復する時に重要なのは共感してくれる仲間の存在だと述べました。

今回はそうした仲間と出会い、和を拡げていくためのヒントになる事が書かれていましたので、

引用して紹介させて頂きたいと思います。

(以下、p42-44より引用)

【失敗したら、人の力を借りて元気になろう】

(前略)

失敗したとき、まじめで責任感の強い人ほど自分でなんとかしようと考えるものだ。

そしてそんな人は、「鈍感なほうがいいよ」とか「人は弱いものだと認めたら」などとアドバイスされても、

なかなかその通りには行動できないために、ますます苦境に立たされることになってしまう。

そういう人は、まず「自分一人で何とかする」という発想を捨てよう。

つまり、「自分一人ではどうしようもない。だから、周りの人の力を借りて元気をもらおう」と開き直ってしまえ、ということだ。

だが、そのためには日頃から、話を共有できる仲間をつくり、その人たちのために積極的にギブ(手助け)をしておくことが必要だ。

ただし、「一をギブした(与えた)から一をテイクできる(得られる)」という発想では、いざというときに期待はずれに終わることが多い。

一のギブに対し、相手が一のテイクを返してくれるほど、世の中、甘いものではないからだ。

ギブとテイクは、せいぜい、三対一ほどの関係だ。

一のテイクを受けたければ、それこそ相手が苦しいときに三のギブを与えることだ。

たとえば、一人の人に三のギブを与える、あるいは三人の人にギブを与えておくのだ。

そうすることで、自分が苦しいときに一のテイクが返ってくるはずである。

(引用、ここまで)



アドラー心理学を学んでいた時にも同様の発想がありました。

「人生はギブ&ギブ」

見返りのテイクを期待する事なく、ただ自分ができるギブを繰り返す。

そういう土台を作る事が、いざ失敗をした時でも手を差し伸べてくれる仲間を作るコツだというのです。

それは自分が逆の立場になり、例えば誰かが失敗して、どんな人なら助けてあげたいかを想像すればよくわかると思います。

今まで無償で自分を助け続けてくれた人であれば、自然にこちらからも助けたいという想いが生まれるのではないでしょうか。

私は三回に一回のテイクも期待しない方がいいように思います。見返りを求めず他者貢献を繰り返すこと、

それは、何かを勉強する時に誰かに教えるという形を取ることでより自分の身になるという考え方、

「教えることが教わること」という考えに通じるものがあると思います。

失敗するのにも、日々の努力が欠かせないということですね。


たがしゅう
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プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
漢方好きの神経内科医です。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

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