サイアミディン

医者を説得できるのは患者

糖質制限を実践してそろそろ2年になります。

この2年間での自分自身の変貌ぶりには自分で言うのもなんですが目を見張るものがあります。

一番大きいのはやはり見た目の変化です。ずっと太っていた私がやせることができた、しかもリバウンドすることなく2年が経過しています。

それに心身ともに健康になった感じがあり、精神的にも大分落ち着いて過ごすことができています。ありがたいことです。

そんな状況を見せられたら周囲から私も糖質制限やってみようかな、という人が出てもおかしくなさそうなものですが、

残念ながらそういう人はまだ一人も目にしていません(少なくとも私の耳には入ってきません)。

いかに常識の壁が厚いか、ということをまざまざと見せ付けられます。
そんな中、ドクターの仲間が増えればかなり心強いのですが、そのドクターの説得が最も困難です。

特に経験値の高いドクターへ糖質制限を理解してもらうことは困難を極めます。

医師としての経験が長ければ長いほど、それまでカロリー制限指導をしている期間も長いわけです。

先日の記事でも紹介したように、糖質制限のことを理解してもらうにはそれなりに時間がかかる作業です。

「三大栄養素のうち、血糖値を上昇させるのは炭水化物のみ。脂質、タンパク質は血糖を上げない」
「血糖値の乱高下が酸化ストレスを通じて動脈硬化のリスクとなり、様々な愁訴の要因にもなる」
「炭水化物をとらなくても、血糖値は多重のバックアップシステムで維持される」
「脳はケトン体エネルギーをいくらでも使うことができる」

これらの事実を年上のドクターに一つ一つ時間を割いて説明できる場面は残念ながらそうはありません。

仮に説明できたとしても、経験豊富な医師が、ぽっと出の若い医師に「カロリー制限は間違いで糖質制限が正しい」と言われて誰が納得してくれるでしょうか。

ではいったいどうすればこうした医師を説得できるでしょうか?

その鍵を握っているのは、なんといっても患者さんだと思います。

自分が健康であることを示し続けるのです。

糖質制限は自己責任で実践し続けている。体調もよくなった。体重も標準になった。血液検査の数値も軒並み改善した。精神的にも安定した。肌の調子もよくなった。そういった状態がずっと続いていけば、

それでも糖質制限を否定してくる医師はどんどん少数になっていくのではないかと思います。

場合によっては自己血糖測定器を購入して、自分の血糖値推移のデータを医師に示すというのも効果的かもしれません。まさに動かぬ証拠(データ)です。

そういえば認知症コウノメソッドの中でも、「医師を育てるのは患者や家族である」という言葉がありました。


私が医師の立場で医師を説得しようとしてもうまくはいきませんが、

私が「患者」として糖質制限を続けて健康であり続けることが、周囲の医師への説得材料になってくれるのではないかと考えて、

今日も普通に糖質制限を続けています。


たがしゅう
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私の改善例

 私の主治医は、東京女子医大糖尿病センター出身の女医さん40歳前後
ですが、私の糖尿病が発覚した、昨年6月(HbA!c 14.5)のころは、私が糖質制限を始めると
「ラットの研究では、心筋梗塞のおそれがあります」
5ヶ月で、HbA!c 5.5 になった時も、「長く続けないほうがいいですよ」
と言っていましたが、
昨年11月以来もう一年あまり
 HbA!c 5から5.5(NGSP)
中性脂肪も200越えから、50以下
LDL 200から120
HDL 40から 90
体重90kgから75kg 体脂肪率  14.7
肝機能なども改善、花粉症も軽くなり

受診も、毎月1回が3か月に1回
この夏からは、「血糖コントロール素晴らしいですね」ということで
なにかあったら受診してくださいと、予約も無くなりました。
 ****************************************
何とかこの女医さんに糖質制限の素晴らしさを認めてもらいたいのですが
私に対しては、否定的なことは言わなくなったのですが・・・
いろいろなしがらみや、固定観念があるのでしょうね。
 いつか考えを変えていただける日が来ると思っています。

P.S 妻は、私と同じように糖質制限をして半年で、体重59から49kgとスリム
   になり、この8月から、二人で五反田のひめのともみクリニックに通院しています。妻の高血圧も改善しました。

Re: 私の改善例

わんわん さん

 実体験を詳しく御報告頂き有難うございます.

 最初の主治医の先生は糖質制限に理解,ではなく,無関心になってしまったということですね.現実的には理解までの道のりはなかなか厳しいということを教えてくれます.

 しかしその女医さんにとってはわんわんさんは稀な改善例だったかもしれませんが,こうした人が一人,また一人と増えていけばどうでしょうか.

 そしてそうした人が皆もれなく糖質制限を実践していたとすれば…,

 しかも10年後,「ラットで心筋梗塞…」などと言っていた相手であるわんわんさんも健康で過ごしているということがわかったとすれば….

 地道な活動の継続が,やがて大きな力となることを私は信じています.一緒にがんばりましょう.

時代の流れ、女神はこちらを微笑む。

おはようございます。
きっと大丈夫ですよ。

新しいものでもケータイやスマホのように、人間に利益のあるものは絶対に世の中に支持されると思います。糖質制限だってそうです。
糖質制限で利益を得る業界団体はあまりなく、スマホみたいに大々的に宣伝しないから目立たないだけで。

周りの人に「糖質制限してるのよ」と言っておけば、その人がもし何かダイエットや病気で、糖質を控えてみたらどうだろうと思ったとき、私のことを思い出してくれるかもしれない。私に聞いてきてくれるかもしれない。
だから、私は隠れ糖質制限者じゃありません。詳しい説明はしなくても、言ってます。少なくとも”イワシ真理教信者”とカミングアウトするよりは、ラクラクなことです。(イワシ真理教信者じゃないですが)

Re: 時代の流れ、女神はこちらを微笑む。

エリス さん

> きっと大丈夫ですよ。
> 周りの人に「糖質制限してるのよ」と言っておけば、その人がもし何かダイエットや病気で、糖質を控えてみたらどうだろうと思ったとき、私のことを思い出してくれるかもしれない。私に聞いてきてくれるかもしれない。



 心強いコメントを頂き誠に有難うございます.

 「継続は力なり」で,続ければ仲間が増えてくれることを信じて私もこれからも続けていきたいと思います.

その通り

お早うございます 
たがしゅう先生。ブログ毎日読んでます、
11/13の"医師を説得..."を読みその通りにやりました、その通りに成りました。糖質制限1年生、止めろと言っていた主治医が、俺の回復を見て、当院も糖質制限を取り入れますと断言し江部先生の本を読んでいました、この記事は、ガルビンチョ先生のブログにも投書しました。

Re: その通り

土屋 守 さん

 コメントを頂き有難うございます。

 土屋さんのような方が一人、また一人と増えていけば、世の中も着実に変わっていくと思います。

 これからも一緒に続けていきましょう。

おはようございます。

毎日楽しくブログ拝見しております。
今日の内容納得します。周りの人にいろいろと改善する説明すると、わかったと返事はしますが、行動はしません。
病人同士(糖尿人)でもなかなか糖質制限しません。
小さな力でも大きな仲間を作れば大きな力になります。先生頑張ってください。
もう少しで眼科の先生糖質制限の仲間になりそうです。

Re: おはようございます。

もとつむり さん

いつもコメントを頂き有難うございます。

> 小さな力でも大きな仲間を作れば大きな力になります。先生頑張ってください。
> もう少しで眼科の先生糖質制限の仲間になりそうです。

少しずつ、着実に仲間が増えてきていますね。

私も微力を尽くさせて頂きます。

頑張れ、たがしゅう先生!!

まあ、「糖質制限」を説明しても実行してくれない患者が多数かと存じますが、めげないで下さいね。
そんな時は、「人生いろいろ、患者様もいろいろ」と
島倉千代子さんの曲を鼻歌で歌いながら気分転換して下さい(笑)。
でも、確実に「糖質制限」は「市民権」を得りつつあります。
夏井先生のブログの書き込みから、
「トナミ運輸健康保険組合」のHPにジャンプしたら、
たがしゅう先生のこのブログが言及されていました(嬉)。
そのうちに、トナミ運輸さんから「糖質制限についての講演」の依頼があるかもしれません。その時には、太っていた時期に着用していたズボンを持参し、
壇上で着用してみると、強烈な印象を与えること間違いないです(笑)。
ーーーーー
たがしゅう先生が、9月からブログを開始されて2ヶ月が経過。「これまでの訪問者数」は約1万6千人。一日の訪問者は、2~3百人前後。
多くの方々が閲覧しております。
ご多忙の中、ブログの更新、これからも期待しております。
ーーーーーー
(江部先生、夏井先生、たがしゅう先生などのブログをほぼ毎日、読んでおりますが、そのブログ記事。閲覧者からの質問に対する真摯な回答などを読み、「心が温かいお医者様だな」と思っております。)

黙って微笑んでいただけで

私も、糖質制限が当たり前の世の中にいずれなる、と信じていますし、たぶんこの流れは止められないと思います。

年に一度の健康診断に行って、その結果を聞きに行く度に、私に
「健康法を教えて!」
と食い下がられたお医者さんは
今まで何人もいらっしゃいましたよ♪

お仕事上の立場もあるでしょうが、
お医者さんも人ですよね。
発言には気を遣うものの、やっぱり気になって、
私のお教えした通りに糖質制限をこっそり試し、
しかもダイエットに大成功なさった方は
今までに何人かいらっしゃいました。

でも、患者さんに勧めるまではなさらないですね。

私の現在のかかりつけ医も、糖質制限には理解を示して下さっていますが、
他の患者さんに勧めているかどうかは…。

でも、「北風と太陽」のお話にもあるように、
私はただ黙ってニコニコしていただけで、
いろんな方から
「やり方を教えて!」と言われて、
知人の知人、そのまた知人…と
自然に伝わって行きました。

もしかしたら、糖質制限をしている人が
いつも機嫌良く楽しそうに、健康の喜びを感じて生活しているのを見て、
同調したくなるのかも知れないですね。

糖質制限がもたらしてくれる恩恵は本物ですから、
沢山の人に健康の喜びを伝える説得力も大きいのだと、つくづく思います♪

Re: 頑張れ、たがしゅう先生!!

月影 さん

力強い応援コメントを頂き誠に有難うございます。

嬉しいですが、私はまだまだ講演などができるような身分ではありません。

身の丈にあったブログ活動をできる範囲で続けていきたいと思います。

Re: 黙って微笑んでいただけで

棗 さん

コメントを頂き有難うございます。

> でも、「北風と太陽」のお話にもあるように、
> 私はただ黙ってニコニコしていただけで、


本当その姿勢が大切ですよね。

結局ヒトは人から言われてやるのではなく、自分で心から納得しない限り行動を変えないものなのでしょうね。

あせらず淡々と大事な事を続けて行く事の重要性を感じます。

近藤誠氏と乳癌手術

 かつて近藤誠氏が、乳癌に乳房温存手術の有効性を学会等で盛んに主張しましたが、一部の外科医しかやろうとしませんでした。
 そこで近藤氏はマスメディアにさかんにPRしました。その結果、一旦乳房切断術を受けると決まった患者が、手術直前になって、「他院へ行って乳房温存手術を受けに行く」と転医するケースが少なからず発生したのです。
 それが100人に1人であっても、外科医には大変なShockでした。今までは自分の手術を患者が必ず受けると確信していたからです。
 そんなきっかけで、乳房温存手術を始める外科医が増えていったそうです。

Re: 近藤誠氏と乳癌手術

精神科医師A 先生

いつも貴重な情報を頂き有難うございます。

近藤誠先生の行いからは、患者の立場を考えているという事が私にはよく伝わってきます。

がんだとわかれば手術を受けるべき、抗がん剤を受けるべき、というのは医者側の価値観でしかありません。大事なのは、もしも自分が患者だったらどう思うか、という視点です。治療が医者のエゴや自己満足であっては決してなりません。

また医者側が変わらないからこそのマスコミPRであり、書籍活動であったりするのだと思います。糖質制限を取り巻く環境と類似したものを感じます。

患者団体について

江部Drのblogの2012年11月28日に、私が書き込んでいました。

http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-2322.html
乳癌手術について(2)

 日本糖尿病協会に替わる患者団体を充実させていくのが一番の方策ですね。

Re: 患者団体について

精神科医師A 先生

コメント頂き有難うございます。

>  日本糖尿病協会に替わる患者団体を充実させていくのが一番の方策ですね。

同感です。

先生もご存知のように、すでに患者団体のネットワークが全国で出来つつありますが、まだまだこれからですね。

私も糖質制限によって救われた者として協力は惜しまない気持ちです。
プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
漢方好きの神経内科医です。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

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