サイアミディン

やせ体型に潜む健康課題

やせている方が美しいという価値観が多数派の現代社会ですが、

その価値観のせいでやせ型のタイプの人に潜む深刻な健康問題がマスクされてしまうという危険があります。

特に私はやせ型のタイプの人への糖質制限指導は、便秘や脱力感、あるいはアレルギー反応など比較的トラブルが多い印象を持っているので、

見た目ではわからない病気の潜在的なところにまで意識を向ける必要性を強く感じています。

そんな中、yahooニュースで次のような記事が紹介されていました。

やせ形の女子中学生、側湾症に注意 かばんは関係なし
朝日新聞デジタル 2/26(日) 11:06配信

(以下、引用)

やせ形の女子中学生は、背骨がねじれるように曲がる「思春期特発性側湾症」になりやすいことがわかった。

一方、かばんの種類や睡眠時間などの生活習慣は関係ないことを、慶応大などの研究グループが明らかにした。米専門誌に発表した。

思春期の女子に多い特発性側湾症は日本人の約2%が発病し頻度が高い病気だ。

遺伝的な要因と生活習慣がかかわるとみられているが、原因はよくわかっていない。

グループは、健診で側湾症の疑いがあった東京都内の女子中学生2600人を調べた。

側湾症と診断された1228人と診断されなかった人を比べて発病のリスク要因を探った。

その結果、肥満度を示す体格指数(BMI)が18・5未満のやせ形の生徒は、18・5~24・9の生徒に比べてリスクが1・38倍だった。

通学かばんがリュックサックか肩掛け型か、勉強時間、睡眠時間、寝る姿勢では差がみられなかった。

(引用、ここまで)


側弯とかばんの形、勉強や睡眠時間などとの関係が見られなかったという研究報告ですが、

それを調べるなら是非とも食生活との関連を調べて欲しかったものです。

ただこれはこれで貴重だとも思うのは、

かばんの掛け方や寝る姿勢の違いに関わらず、

側弯になる人とならない人とがいるというわけですから、

やはりそこに潜在する栄養の問題を示唆する傍証になるという所です。

おそらくやせ型の人には消化吸収障害が潜在していて、

骨の支持性を高めるのに重要なタンパク質代謝に支障をきたしているのではないかと想像致します。

一方、側弯がなぜ思春期の女子に多いのかというところにも興味が及びます。

生命の本質である女性が思春期という成長に極めて重要な時期にタンパク質代謝が乱れるというのは、なかなかの問題です。

その問題が起こる根本的な原因までには体質以外に考えが及びませんが

少なくとも思春期にやせ型タイプだという女性は、人一倍栄養の補給もしくは消化吸収能を改善するアプローチを大事にする必要があるのではないかと私は考えます。


たがしゅう
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となりの芝は青く見える?

こんにちは。

先生や私からみると痩せ型の人はうらやましいですが、それなりに苦労されてるんですね。

最近、周囲の人から、皇族の「愛子さまが炭水化物ダイエット」で激ヤセしたので、炭水化物ダイエットは危険だと指摘されます。
週刊紙記事なので、真偽は不明ですが、炭水化物ダイエットから始まり、今は肉類も制限してるとありました。
お歳頃であり、常日頃国民から注目されるお立場は本当にプレッシャーがあると思いますが、成長期でもあるので、しっかりタンパク質と脂質は採って頂きたいと思いました。

あと以前は、天皇制の世襲は歴史に習い男系のみが正しい!と思ってましたが、ミトコンドリア側面から見ると逆だな!と思うようになりました(笑)

追伸
今朝は豚皮揚げを食べる会in京都にお申し込み頂きありがとうございました。江部先生のお膝元ということもあり、毎回午前中に満席となります!(嬉)
たがしゅう先生には今回も好評の物真似よろしくお願い致します。

Re: となりの芝は青く見える?

岸和田のセイゲニスト さん

 コメント頂き有難うございます。

 太っていようとやせていようと、問題の本質を見失わないようにしたいものです。

 愛子さまの炭水化物ダイエットは、話を聞く限りでは確かに心配ですね。
 糖質制限の本質は糖質を制限するだけではなく、「糖質制限+高脂質・高タンパク質」だという事は誤解のないようにしっかり伝えていかなければならない所だと思っています。

 モノマネ、お世辞でも褒めて頂いて嬉しいです。当日までに練習しておきます。
プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
漢方好きの神経内科医です。
南鹿児島さくら病院に勤務しています(下段にリンクあり)。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

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