サイアミディン

糖質制限はがん治療のスタートライン

正直言って私は、現在のいわゆる標準的ながん治療は間違いだらけだと思っています。

手術、抗がん剤、放射線治療・・・

いずれも根本的ながんの原因を考えることなく、

ただ目の前にあるがんという塊をやっつけることだけに専念しているのです。

がんをどうにかしたいと思うなら、まず考えるべきことは食事の問題です。

なぜならば、がんの主たるエネルギー源はブドウ糖であるからです。
その事はPET-CT検査という比較的早期のがんを検出する高価な検査のシステムを考えれば明らかです。

PET-CTとはブドウ糖の代謝が行われている部位へ集積する18F-FDGという薬を注射し、それを画像化することでがんの場所を特定するという仕組みで成り立っています。

ならばまずがんの治療においてなされるべきことは、ブドウ糖を身体に入れないようにすることなのではないでしょうか。

「糖でがんが育つのであれば、糖を食べないようにするべき」、誰にでもわかる理屈です。

そうだというのに、全国のがん治療を専門とする医療者達のほとんどは不思議とそのような事を指摘しません。

実際には糖を摂らないというだけで解決する問題ではありません。その先にも問題は山積です。

仮に糖の供給をゼロにしたとしても、糖新生をはじめとした血糖維持システムが働くためがん細胞を糖の兵糧攻めにする事はできませんし、

がん細胞はアミノ酸をエネルギー源にして活動する側面もありますし、タンパク質を摂ればインスリンが分泌されることもがん促進的に働くでしょう。

それでも糖を断つということは、まず最初にがん治療においてなされるべき最初の第一歩なのではないでしょうか。


先日、私の下に一人のがん患者さんが訪れました。

もの忘れが進んでいるような気がするからみてほしいというのです。60代の男性でした。

身体はやせ細り、目には覇気がなく、肌はくすんでいます。身体をささえる筋力がなくて幾度となく転倒を繰り返しています。

聞けば数年前に大腸がんの手術を受けたけど、徐々にやせていき、最近肺に転移が見つかったから抗がん剤が始まったのだというのです。

認知機能は確かに落ちています。軽度の認知症の範疇でした。脳も萎縮していました。

しかしこれは脳だけを見れば解決する問題なのでしょうか。そんなはずはありません。

血液検査では糖尿病もありました。その事はがんの担当医からは知らされていませんでした。

肺に小さな転移があるから軽い抗がん剤でがんを叩きましょうという説明を受けたということでした。

その担当医から何か食事の指導は受けているのかと問えば、そういった指導は特に受けていないが、食事には気を遣って魚や野菜を食べているとのことでした。

糖質の事は端から意識にありません。しかし糖尿病になっている事を思えば、その食生活は推して知るべしです。


これが間違いだらけでなくて、何が間違いだらけだというのでしょう。

医師も患者も皆、誤った考えの下に、

そのおかしな状況を何一つ疑うことなくかけがえのない命を危機にさらしています。

がんの本当の治療は、まず害となる糖を断つことから始まってしかるべきだというのに、

そんな事ではまだスタートラインにすら立てていません。

そんな事では誰一人救うことはできません。

悲しいかな、これががん医療の現実です。

現状は変え難いかもしれません。

それでも一人でも無駄な犠牲者が減るように、

私は小さくとも声を上げ続けます。

何度でも、何度でも。


たがしゅう
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構造に気づくこと

たがしゅうさん、おはようございます。

国立がん研究センターにも勤めておられた福田和典医師が、ブログの中で「食生活の改善などの第一次予防を行うと、がん患者が減って、がんの専門医が困るので、第一次予防は行わないというのが国立がん研究センターの方針のようです」と述べておられます。

これは糖尿病専門医が、高糖質食を食べさせながらインスリンなどで治療しているのと同じ構造であることは言うまでもありません。

つまり、表面的には人の命の重さを訴えながら、実際には、それよりも優先されていることがあるということ。いや、むしろそのために私たちの命が犠牲になっていることに、私たちが早く気づかなければならないのだと思います。

目の前のことばかり見ていては決して気づくことは出来ませんが、「敵」は目の前を見るように、あの手この手を使って仕掛けてきます。
なかなか簡単ではないですね。

糖質制限が理論的に正しいと分かっていても…

こんばんは。いつも拝読させて頂いております。

さて糖質は穀物を制限する事なので、天皇陛下自身が田植えや収穫まで(マスコミ向けとはいえ)行う事に代表されるように、この国で浸透するのは、今後も至難を極めると思います。

あと医療関係者の中には、糖質制限の効果が分かっていても、自身はするが、患者には勧めないという人も多いと思います。
建前では「皆様が健康で」であっても本音「患者がいるから儲かる」だと思います。
特に「癌、糖尿病、肥満に伴う高血圧」などは、製薬会社からみてもドル箱です。
私がもし、医療関係者なら、人には糖質制限は勧めないと思います(恥)

そういった意味では、たがしゅう先生や江部先生、夏井先生方々は、本当に凄いと思ってしまいます。

豚皮揚げを食べる会in京都、開催近づいてきました!
たがしゅう先生、毎回遠路お越し頂きありがとうございます。
恒例(?)物真似、期待しております!(笑)
少し紆余曲折ありまして、幹事から皆様へのご案内が遅れております(反省)

Re: 構造に気づくこと

あきにゃん さん

 コメント頂き有難うございます。

 御指摘のように構造に注目するといろいろと見えてくるものがあると思います。
 また構造に注目すれば、世の中はそう簡単には変わらないという現実も見えてくるでしょう。

 世の中の流れに身を任せれば、変わるも変わらないも世の中次第という事になってしまいます。
 しかし自分の考え方ならいつでも自分次第で変える事ができます。私はその姿勢でこれからの人生を生きていきたいと思っています。

Re: 糖質制限が理論的に正しいと分かっていても…

岸和田のセイゲニスト さん

 コメント頂き有難うございます。

 開業医は別ですが、勤務医の場合は自分がいくら処方を増やそうと給料が変わるわけではないので、
 自分が儲けるために糖質制限を勧めないという感覚は多くの医師は持っていないと思います。
 ただ、おそらく本格的に糖質制限を勧めれば、組織の中で変人扱いされてはみ出してしまう事を恐れているのではないかと思います。

 でも私は、そんな中途半端な事をしているくらいなら、胸を張って変人でありたいです。

断糖質に加えビタミンC

前に御紹介した「絶食療法の科学」でブドウ糖とガンの関係と断食の効果が説明されています。

https://www.youtube.com/watch?v=oA-eI2WQLRU

ケトン代謝に体を変え、これにビタミンCの予防治療効果を加えるのなら多くの患者が助かると思います。

http://www.spicclinic.com/

オーソモレキュラー・分子整合栄養医学の創設者ライナス・ポーリングが始めた治療法として知られていますが、それは間違っています。1950年代に統合失調症でビタミンCとビタミンB3の大量療法を始めたエイブラム・フォッファーとハンフレー・オズモンドですが、ある程度の治療効果が現れました。

ビタミンB-3の効果
http://www.seronjihou.co.jp/tan13.htm

その治療は継続されて10年以上が経ったとき、その治療を受けた統合失調症患者に誰ひとりがんで死亡した人がいなかったことをフォッファーらが気付いたのです。今ではその治療効果の理由も分かってきました。

http://mariyaclinic.com/contents/mc/index.htm

前にも書きましたが、アルカリ剤とともにビタミンCの点滴は重篤なアレルギー反応を消去する作用もあります。分子整合栄養医学の医師の間では統合失調症などで酷い症状が出ている場合、応急の方法としてこの点滴が行われます。また上記柳澤医師は子宮頸がんワクチン副反応の患者にも行っており、数日ではありますが症状を消去してくれるのです。

Re: 断糖質に加えビタミンC

テラエコロジー さん

 コメント頂き有難うございます。

 私はビタミンC点滴の効果を認めています。メカニズムにも納得しています。
 ただそれはあくまでも対症療法であって、根治療法は別に考えなければならないという意見を持っています。

 予断を許さない状況の患者さんには対症療法も大きな価値があります。
 しかしそれだけにとどまらず、同時並行で根治療法への道筋をつけていくという事が大事なことだと私は思っております。
プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
漢方好きの神経内科医です。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

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