サイアミディン

喫煙大酒家でも健康長寿になる秘訣

横山大観の話が続きます。

前回、美術館では横山大観の食生活情報にたどりつけなかったと書きましたが、

wikipediaを見ると、横山大観の食生活が結構書かれているというのを読者の方に教えて頂きました。

どうやら横山大観はタバコだけでなく、お酒も好きな人であったようです。

以下、wikipediaの紹介文より一部引用します。

(以下、引用)

大観は大変な酒好きとして知られ、

人生後半の50年は飯をほとんど口にせず(たまに食べる時も一粒二粒と数えるほど)、酒と肴(少量の野菜)だけで済ませていたという

飲んでいた酒は広島の『醉心』で、これは昭和初期に醉心山根本店の社長・山根薫と知り合った大観が互いに意気投合し、

「一生の飲み分を約束」した山根より無償で大観に送られていたものだった。

しかし山根は年に四斗樽で何本も注文が来るので驚いたという。

代金のかわりとして大観は毎年1枚ずつ自分の絵を無償で送り、結果、醉心酒造に大観の記念館ができることとなった。

もっとも、最初から酒好きだったわけではない。若い頃は猪口2 - 3杯で真っ赤になってしまう下戸だった。

しかし大観の師の天心は日に2升ともいわれる酒豪であり、「酒の一升くらい飲めずにどうする」と大観を叱咤したため、飲んでは吐きながら訓練した結果であった。

なお1955年(昭和30年)頃までは毎日約1升もの酒を飲んでいたが晩年は量も減り1957年(昭和32年)頃になると1日に4合飲むのがやっとだったという。

最晩年の1958年(昭和33年)になると1日に5勺(1合の半分)しか酒を飲めなくなっていた。

鯨飲(げいいん)はしていたものの、アルコール中毒になるということはなく、大病もせずに90年の寿命を全うした。

(引用、ここまで)



横山大観という人は他者を惚れこませる類まれなる才能があったようですね。

もともと下戸だった大観が酒造会社の社長と知り合うことで、お酒を徐々に覚えていき、

最終的には大酒家となり、食事をろくにとらないような食生活で90歳までの長寿を達成しています。

当然ビタミンもミネラルも不足していたであろうことは容易に想像する事ができます。

それなのに健康長寿を成す事ができるなんて、従来の栄養学の理論ではまったくもって説明が難しい事象ではないでしょうか。


しかし糖質制限の理論とストレスマネジメントの観点を持ってすれば、全く説明できないわけでもないように思います。

基本的には少食の大観は、ケトン代謝が上手に使えている状況にあったと思われます。そうすると少々の栄養不足はオートファジーでカバーできます。

さらには美術を通じて自身の心を内省し、すぐれたストレスマネジメントを行っていれば、

ストレスがあってもストレスホルモンや自律神経の駆動をはじめとするストレス反応は速やかに起こって速やかに収束し、

身体への負担を最小限に過ごすことができていたかもしれません。

こういう人の存在をみると、タバコや酒も使いようという気もしてきますが、

そうは言っても天才のすることです。私には容易に真似できません。

ただ、タバコを吸っているからダメ、お酒におぼれているからダメという一元的な見方に対する戒めにはなるように思います。

見える部分だけではなく、見えない部分も意識して健康について考える。

この両輪を回していくことが大事なことだと私は考えます。


たがしゅう
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日本酒へアルコール添加ということ

糖質制限推進派から、日本酒はお米のジュースで、禁忌の対象とされます。それは現代の日本酒の話で、大観先生の頃の日本酒にはアルコール添加が当たり前のように行われていて、日本酒に糖質の含有量は今よりもずっと低く、焼酎にコメの旨みとか甘みが加わったような飲料だったのではありませんか?
日本酒には詳しくないので、大観先生の頃の日本酒事情に詳しい方がおられと幸いです。
もし、この説が正しいとすれば、米飯を滅多に口にせず、酒の肴を専らに食べておられたことになり、糖質制限に近い食事を実行されていたかもしれません。以上、無理やりのこじつけでした。

Re: 日本酒へアルコール添加ということ

やまたつ さん

コメント頂き有難うございます。

今の日本酒と昔の日本酒とで糖質量に差があるとは私も存じ上げません。
ただ仮に糖質量が少なかったとしても重喫煙に大酒です。糖質制限だけで長寿の理由を考えるのは無理があるように私は思います。
プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
漢方好きの神経内科医です。
南鹿児島さくら病院に勤務しています(下段にリンクあり)。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

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